インクジェットでデカール製作
ビルディングも終盤に近づくと、いつもネーム入れの心配です。前回はプリントゴッコでやりましたが、将来的には絵柄とかも入れたいです。ところが、プリゴでの多色印刷は職人技。また、プリゴはペッタンした後に剥がすとき、どうしてもインクが取れる部分もあって、薄い部分と濃い部分が点在します。なので、キレイにネーム入れをするためには、やっぱりマイクロドライプリンタです。ところが、アルプスは2008年3月にMD5500以外のプリンタのサポートを終了。インクも販売終了を告げる文言が多いです。トップページも、マイクロドライプリンタの文字なんてものっそ下のほうに、見つからないようにポツンとあるのみ。電子部品の販促ばかりです。白文字印刷が出来る唯一のプリンターで、一部の熱狂的なファンがいる一方、5万以上するプリンターを買うユーザーなんて、ほんのわずか。絶対数が少ない以上、メーカーとしては開発するメリットがないんでしょうね。もはや風前の灯状態のマイクロドライプリンタ。将来を見据えると、マイクロドライプリンタ以外の方法でのデカール製作が鍵となりそうな感じです。
そこで、家にあるインクジェットプリンタでデカールを作ってみよう!と思いました。
これから頻繁に登場することになるだろう、幻のトップ画像。アンパン雷魚マンです。
あらまし
そもそも、この雷魚サイトは、もともと雷魚サイトではありません。
私が高校時代にやってた部活のホームページでした。ところが、卒業してしまうと、アップは激減します。自分が3年のときの1年生も引退してしまうとOBとして顔を出すこともなくなり、アップは凍結状態。
そこで、オマケで当時熱心にやってたバイクのコンテンツを追加。
他車部品の流用を主体とした改造方法。単車の整備記録。ツーレポメインのサイトになりました。
タイトルは高校の部活名なんですが、中身はバイク一色という、なんだかよく分からないサイトでした。
そして、雷魚に出会います。
そこで、オマケで雷魚コーナー設立。
バイクシーズンと雷魚シーズンが思いっきりかぶるため、バイクはいつの間にか放置状態。
アップも雷魚のみとなりました。
部活のタイトルはどこへやら。部活がオマケで雷魚メインのホームページでした。
その状態で3年くらいたち、プロバイダを変更すると、ウェブサイトがプロバイダのアドレスを使っていたので、ホームページ自体が削除。
こーなりゃ、雷魚専門サイトとしてやったろかい!
と思い、今まで羅列的だったコンテンツをまとめあげ、雷魚サイトを設立。
悩んだのが、タイトルです。
現在ある雷魚サイトは、英語横文字のかっちょいい名前ばかりだったので、私は日本語で、ちょっととぼけた名前にしようと考えていました。
ところが、あまりいい名前が思いつかず、嫁さんに相談したところ、
「それいけ!雷魚マン!」
実は嫁さんはアンパンマンの大ファンで、それを文字ったのです。
ぬいぐるみは死ぬほどあるし、私の作業机も、アンパンマンの顔です。(オーバーホールの記事参照)
そこで、アンパンマンに偏光レンズを追加し、胸のマークはウィプラ。雷魚持ちしているCGを作り、トップ画像に貼り付けました。それが上の画像です。卑猥な画像ですが、アホほど手間かかりましたwww
どんどんアップしていき、コンテンツ量はそんじょそこらのサイトには負けんぞwってとこまできました。
そして、今度はヤフー登録サイトに挑戦。
このコンテンツ量だったら、絶対通る!と確信していたんですが、登録申請はことごとく落とされます。
7回連発で落とされて、こりゃ何か変だぞ!?
ってことで、我がサイトを見つめなおします。
ヤフー登録申請は、デザインか、コンテンツで決まるんだ。とヤフー社員の友達から聞いていました。アップの負担を減らすために、無駄なデザインはすべてそぎ落とし、ディレクトリ構造も2階層に押さえているので、デザインはだめでしょう。しかし、コンテンツがこれだけ多いと、落ちるわけがない。
原因は・・・・・
←コイツだ!
卑猥なアンパンマンに審査員がNOサインを出しているに違いない!
と思い、愛着のあったアンパン雷魚マンを削除。
こいつに変更して、再び登録申請出したら、
なんと一発で審査合格!
8度目の申請でようやくヤフー登録サイトとなりましたw※ちなみに、右下の文字は今はなき、愛大釣り愛好会のロゴですね。
前置きが長くなりましたが、これから出てくるアンパン雷魚マンはそういうヤツです。
インクジェットで普通にデカール印刷
これがウチのプリンター。キャノンのIP2600。新品で7500円という破格値でゲットしてきました。
まず、実験。どのサイトでもインクジェットで作れるデカールはKトレーディングの「インクジェットでデカール」のみ。とのこと。でも、普通のインクジェットで一般のデカール用紙に印刷した結果なんて載っていません。わざわざ失敗すると言われている実験をする人はいないんでしょうが、実際やってみなきゃ、どうなるか分かりません。
というわけでやってみよう!使うのはウェイブのクリアデカール。松山のピエロというマニアックな模型屋で仕入れてきました。香川にもこの手のマニア店はあるのか、分かりませんが、見たことがありません。どこかあったら教えてください。
印刷すると・・・・
インクをはじいて全く乗りません。
ティッシュでふき取ると、インクすべてが落ちます。
大失敗。全くダメ!
やはり、インクジェットで無加工でデカール印刷は出来ない!ことが分かりました。
クリア塗布後のデカール印刷
続いて、第二段。もし、デカールの印刷面に、あらかじめ食いつきのいい塗料を塗っていたら????
模型の世界では、プライマーと呼ばれる食いつきのいいクリアを塗って、塗装の乗りをよくする技術なんかもあるみたいです。
アクリルクリア
タミヤのアクリルクリアをデカールに塗布。
結果。ダメ。
エナメルクリア
続いて、またまたタミヤのエナメルクリアです。エナメル塗料はマニキュアのことです。最近見かけません。おそらく、アルキド樹脂です。
結果。ダメ。
ウレタンクリア
自作ルアーのドブ漬け用の1液ウレタンです。
結果ダメ。全く塗料が乗りません。
アサヒペン プラスチックプライマー
塗料をキレイに付着するための下塗りクリア。これも実験してみました。スプレーなので、軽くふいた後、フデで平らに地ならし。
印刷結果は、今までの中ではマシなほう。
しかし、剥がれる・・・・・。うーん。難しい・・・・・
タトゥーシールを使ったデカール製作
A−ONE 転写シール(タトゥーシール)
A−ONE製クリアデカール。インクジェット専用で、タトゥーシールも出来ます。1000円。
透明なシールと、プリント用の白い紙2枚で構成されています。
本来なら鏡文字で印刷。
今回は適当に普通印刷。デカールに直接印刷するときと違って、きれいに印刷できました!
透明なシールを貼り付けます。
切ります。
透明フィルムをはがします。透明フィルムにはノリが付いており、カラーが付いている面はベタベタくっつきます。
ロッドに貼り付けます。
熱湯で軽くゆすぎます。
ゆっくりとずらすと、白い面が外れます。
なんじゃこりゃ!?印刷色が薄すぎて全く見えん!その上透明フィルムが違和感ありすぎ!こりゃ使い物になりません。
特にエッジがひどい。ドアップで見ると、粘着テープの凹凸がすべて残っています。
本来は、デカールを張った後にウレタンクリアでインク面保護をするので、ウレタンクリアを塗ってみましたが、話にならないほど不自然です。
もいっちょやってみましたが、結果は同じ。これは使いモンになりません!
裏地が白だと・・・・・
CDの裏面に貼り付けてみました。下地が白だと、キレイにいきます。もし白いロッドで、黒文字だったら、いけるでしょうねwしかし、ロッドの色が限定されるデカールは不採用です!
おうちDEデカール
おもちゃ屋のプラモコーナーで物色し発見。おうちDEデカールというもの。これもインクジェット専用。700円。クリアというので買ってみたら・・・・
白地じゃねーか!店員しっかりしまい!白いロッドしか使えません。おまけに印刷面がやわらかすぎ。手ですると、簡単に印刷面が剥げます。ドアップで見ると、黒い文字がにじんでいます。やはりこれも限界がある・・・・
インクジェットでアナログ熱転写
続けて、熱転写に挑戦しました。普通熱転写といえば、インクフィルムを熱で溶かしてそれをデカールに焼き付けるのが一般的ですが、そのプリンタがない!ので、原始的な方法で熱転写を試みました。
A−ONE アイロンプリントシート 500円
注目したのが、アイロンシートです。インクジェットで印刷した後、それをTシャツに合わせてアイロンで熱を加える。するとインクとともにTシャツに転写できるという優れもの。本来ならA4が普通ですが、実験なので、ハガキサイズにしています。A4は1000円なのに対して、ハガキサイズは半額の500円です。
印刷の設定で、Tシャツ転写紙があるので、それを選択するように指示されていました。
ちょっとゴースト(印刷のブレ)が出ていますが、とりあえずはじかずに印刷できました!
使うデカールは、フィニッシュプロダクツのクリアデカールです。
アイロンプリントシートと同じくらいの大きさに切りました。
まずはデカールをマスキングテープで張ります。
その上からアイロンプリントシートを張ります。
で、アイロンでジュンジュワァ〜!と加熱します!
5分くらいさめるのを待って、はがそうとすると・・・・・
ガッチリひっつきすぎて離れない!
もうビリビリです。
ツメで引っ掻き回してはがすも、これが限界。
なので、紙を溶かそうと思い、アセトン出動。
溶かしまくりましたが、これが限界です。
大失敗でした。温度が高すぎだったからだと思います。Tシャツの布と紙とでは熱伝導が違うんでしょうね。
ドライヤーで熱転写
アイロンが熱すぎるので、ドライヤーでやってみました。
全く剥がれません。熱が弱すぎです。
だもんで、今度は温度の設定を低めにして、再チャレンジ!
今度はうまいこと剥がれた! が、フィルムが白っぽくて、出来が悪いです。そのため、不採用!おそらく、Tシャツの下地色が透けないように白下地を組んでいるんでしょうね・・・。
アイロン熱転写第二段
続いて、サンワサプライのアイロンシート。
印刷できました。しかし、ゴーストが出ていたり、あまりインクの乗りはよくないみたいです。
切ります。
シールをはがします。
デカールに貼り付けます。
付属のシリコンシートをかぶせます。シリコンの上からやることで、熱を均一にあてるんかな???
説明書通り、最高温にセットします。
アイロンを当てます。ただし、アイロン台で!私はめんどくさかったので机でやって、焦がしました(涙)
うーん・・・・・不採用!
おまけに、デカールのシール面が溶けとる!!!
アイロンプリントは、熱でベッタリつける以上、デカール表面へのダメージが心配です。だもんで、アイロンプリントはデカールには不可!!ということで。
サンワサプライ製 透明フィルムラベル
サンワサプライ製透明ラベルフィルムを使ってみました。はじめから粘着テープの付いているテープなので、これが薄くて、透明ならデカールの代わりになりそうですw
で、印刷してみると、少し色が薄いような気がしたので、印刷した後にもう一回プリンターに通して印刷して、二重にしてみました。×1というのが1回印刷。×2というのが、2回印刷です。ズレてゴーストがでるか!?と思いきやきれいにいきました。×2のほうが色が濃くてキレイです。×2は、印刷直後はインクが乾いてないので触れません。
×1をガンガンの黒ブランクに張ってみました。色がスケまくって、ぜんぜんダメです。しかも、厚さが分厚すぎて全くダメです。
×2を同じように張ってみました。×1に比べるとマシですが、使い物になるレベルではありません。
緑とか紫でもダメでした。
×1を白下地に張ってみました。これはキレイにいきますが、サンワサプライの透明フィルムが半透明なため、あまりキレイではないです。
×2を白下地に出したところです。色が濃くてコントラストが効いてキレイです。サンワサプライの透明フィルムじゃなければ、白下地でいくと、十分使用可能な気がします。
ちなみに×2を赤下地に置いてみました。これも、暗い文字なら十分表現できます。
加えて×2を深緑のブランクに乗せてみました。色が透けてしまって全くダメです。
つまり、明るい下地に暗い文字なら表現できるが、暗い下地に明るい色を乗せるのはひじょーーーーに難しいことが分かりました!
ケイトレーディング製 ミラクルデカール
印刷調査と考察実験
ついにこうてきました!インクジェット専用デカールの登場です!ネットでインクジェットでデカールと入力すれば必ず出てくるインクジェット用デカールです。
早速、高画質モードで印刷してみると、フツーに印刷できました!
インクを濃くするために二重に印刷してみると、ゴーストが出ました。二重印刷は出来ません。
で、このデカールは、同じケイトレーディングのデカールベーススプレーを印刷前に吹き付けて印刷すると、よりキレイな印刷が出来るとのこと。だもんで、これも試してみました。
上がベーススプレーを付けた文字。下が何もつけていない文字。ハッキリ言って違いが分かりません。プラモ狂四郎ならばいざしらず、釣り竿のネーム入れ程度なら、デカールベーススプレーは必要ありません。
で、デカールベーススプレーに気になることが書いてありました。
ミラクルデカール以外に使うな!
なんで????
もしかしたら、コレを使ったら、MD専用のデカールもインクジェットで印刷できてしまうの???そうなるとミラクルデカールが売れなくなるから注意書きをしているのかもwww
試してみました!
WAVEのクリアデカールにデカールベーススプレーをシュシュシュ〜!
結構乾くのが遅い(30分くらい)ですが、乾くと、若干光沢が出来ました。
で、印刷してみると・・・・
フツーに印刷できたがな〜w
15分くらいで触ることが出来ます。
しかし、アップで見てみると、印刷に空隙が出来ています。スプレーがベッタリと付かないので、どうしてもドットが出来ます。見栄えが悪いです。
これが、デカールベーススプレーを吹かない状態の印刷結果。
この違いは一目瞭然です。
ということは、
デカールベーススプレーを吹くだけで、熱溶融型のデカールがインクジェット用のデカールに早変わりということです。
ところが、印刷後にデカール用クリアスプレー(アクリルラッカークリア)を吹きかけると、色が若干溶けてしましました。溶けていない文字もあるので、乾燥時間が15分では足りなかったことが考えられます。だから、1日くらい乾燥させたほうが無難だと思います。
余談ですが、これは、二重印刷したミラクルデカールにクリアを吹き付けた時の写真です。色が乾いてなくて、色がにじみました。二重印刷すると、乾くのがめちゃくちゃ遅いので要注意です。
印刷は写真光沢紙で!
左が普通紙印刷モード。右が写真用光沢紙モードでの印刷結果。写真光沢紙のほうが圧倒的にキレイに発色するので、印刷は専用光沢紙で!
デカールベーススプレーは付けるべき?つけないべき?
キレイに印刷したいときは、デカールベーススプレーを塗ること!と書いてますが、それは疑問です。
ベーススプレー塗布後に印刷
デカールベーススプレー塗布せず印刷。
ベーススプレーを塗布しているタイプはインクの中にミクロのドットが出ています。ベーススプレー自体がデカールコートに、食いつきが悪く、付いているところ、付いていないところが無数に出ます。その結果、ピンホールだらけ!その違いで、インクの乗りが良いところと悪いところがどうしても出てしまい、相当うまくベースコートを塗らないと、まともな印刷になりません。一方、ベーススプレーを吹かないものは、キレイに発色しています。うまくぬれればいいですが、
ラッカーを厚塗りすると、デカールがダメージを受けてシワシワになり、ムラができると、文字にピンホール。
だったら、まだスプレーせずに印刷したほうが安定した印刷結果を期待できると思います。
だから、ベーススプレーは塗らんほうがええ!と思いました。
クリア塗布に関してのトラブル
下の実験でも紹介していますが、ミラクルデカールは熱溶融型デカールとくらべてめっちゃくちゃ薄いです。そのため、溶剤にものすごく弱い。デカール用アクリルクリアをスプレーして、ちょっとでも皮膜が厚くなると・・・・溶けます。
しかし、クリアを厚く塗らないと、薄すぎてまともに張れないし・・・・。これは厄介ですよ。
で、新たな実験で、タミヤの瓶クリアを筆で塗ってみました。すると、インクジェットのインクが弱すぎて溶けました。
じゃぁ、クリアぬらずに、水につけてみたらどうなるかと思って、水に付けてみると、インクが流れました・・・・。
これ、どうやって張ればいいんじゃい!
薄く何回も分けてスプレーする
最も苦手な、いわゆる技術の説明。
これはノンベースコート、写真光沢モードで印刷したものです。
こいつにデカールトップコートを塗ります。
30cmくらい離して、薄く、シュシュと、3回塗りつけます。
分かりにくいですが、霧吹きが軽くかかっているような感じです。
10分で乾くので、その後2回目のスプレー。
これの繰り返し。少しずつ霧吹きしていくのがコツです。
これを10回近く繰り返します。薄くスプレーしているので10分くらいで乾くので、トイレの横にでも置いていて、行くたびにスプレーするような感じだと、効率がいいです。で、表面が完全にピカピカしたらOK。かなりめんどくさいですが、こうやるしかないです。
で、貼ります。うーん。キレイ!インクジェットのインクは対紫外線がかなり心配ですが、実験してみないことには分からないので、これを実験台にします。
ミラクルデカール自体のフィルム調査
で、アクリルクリアを乗せない状態で、デカールの調子を見てみました。すると、水あめのようなデカールが出来ました。コーティングなしではまず貼れません。しかし、今までのインクジェット用フィルムラベルに比べると薄さが全く違い、ブランクスに貼ったときのデコボコはほぼゼロ。WAVEクリアデカールよりももいっちょ薄くて、活用は十分に出来そうです。
で、デカール用クリアスプレーを使ってシュシュシュ〜!コーティングしました。
すると、強度が増して貼りやすくなりましたが、ミラクルデカールはWAVEデカールに比べて、水につける時間が長いです。そのため、WAVEと同じように貼ると、半生状態でデカールが分離します。そうすると、伸びます。この伸びが曲者で、デカールがしわしわになって貼られてしまいます。
こんなふうにしわが出来てしまうので、十二分に水に浸してからの作業が良いです。
で、十分に水につけると、こんな感じで自然に剥離できます。だから、ミラクルデカールは十分に水に浸してつけることをオススメします。
発色調査
1回印刷の赤文字。白下地だったら発色OKですが、黒下地だったら、NGです。
2回印刷の赤文字。白下地だったらOKですが、黒下地NGです。
赤下地に黒文字OKです。
で、これで、インクジェットで出来ることは、すべて終わった感があります。また良いのがあったら追加しますが・・・・。
まとめ
市販インクジェットプリンター用のクリアシールは、印刷は出来るんですが、分厚すぎます。だから、A−ONEとか、サンワサプライのシールはオールNGです。
タトゥーシールは、糊付けされている表面がデコボコしていて、使い物になりません。かなり薄いのは、後の実験で出てくるテプラですが、テプラで厚みは40ミクロンで、凹凸が残ります。なので、最低でもそれよりもダイブ薄い、10ミクロン?くらいの厚みじゃないと凹凸を消すことが出来ないと思ったほうが良いです。
アイロンプリントは、デカールが熱に弱いのでNGです。
ミラクルデカールは熱溶融式と同じくらいの薄さなので、使えます。
で、インクジェットの最大の問題点は文字透けです。白下地だったらインクジェットでも十分通用しますが、問題は黒下地で、すべて透けます。
透ける理由は、インクジェットで使われるインクです。
エレコムホームページより
これは、キャノンの詰め替え用インクで、CMYです。見た感じ分かると思いますが、サラサラして、色が透けています。だから、透かしてみると、セロハンみたいに、透けるはずです。これは白紙に印刷することが目的として作られているためです。
インクジェットのインク調査
インクジェットで白印刷で、カートリッジばらしたので、インクの調査結果です。
CMY+2色の豪華5色カラーです。エプソンのPM870Cをバラして取り出しました。スポンジにインクが染みているみたいです。
透明フィルムにインクを落としてみました。やはり、透明の透き通ったインクです。これでは、黒下地はすべて透けます。
これは染料インクというものです。染料インクは白い紙を「染め」て色を表現するため、透明で透き通っています。ペンキでいうと、ニスといったところです。
染料インクが染めるのに対して、もう一つ顔料インクというのがあります。顔料インクは、顔料と呼ばれる色の付いた粉を被塗物の上に乗せ、下地を隠蔽することで色を表現するインクです。
顔料インク(ウレタンペンキ)。
だから、黒ブランクに付けられるインクは、顔料インクです。
要するに、ロッドビルディングでつかわないけんのは、顔料インクの印刷機器なのです。
私の目的は、黒下地に白文字抜き出し印刷ですから、インクジェットでは不可能ということが分かりました。
今度、プリンターのインクカートリッジをバラして、アクリル塗料やエナメル塗料入れたらどうなるかの実験をしますのでwww
つまり、このページの実験で分かったことは、インクジェットプリンタで印刷するならKトレーディングのミラクルデカール(スプレーなし)だけども、白下地に濃い色印刷に限定されると、こういうことです。
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