レーザープリンターでデカール


レーザープリンターでデカールを作ってみました。溶融型ではないけれど、結局はこれも熱転写なのでいけそうなきがします!


レーザープリンターの原理
レーザープリンターで使われるインクはトナーです。粉状で、熱で溶けて紙やフィルムにくっつけることが出来ます。その原理で印刷します。
←レーザープリンター用CMYKトナー。エプソンホームページより。

紙の上にトナーを乗せているとします。


続いて、上から熱を持ったドラムをインク+紙に当てます。


熱によってトナーが溶けてくっつき、色として表現されます。
この原理を応用して、静電気でトナーをドラムに付け、紙をロールしながら焼き付けて印刷するのがレーザープリンターです。これもインクジェット同様、CMYKの量比によって色を表現するので、黄色より薄い色の表現が出来ません(インクジェットで白印刷を参照)。白の印刷をしようと思ったら、インクジェット同様、白インクリボンカセットが必要となります。


実際にやってみた


使ったのはキャノンのレーザープリンター。


普通に印刷できました!熱溶融型プリンターよりも色が濃いです!


しかし、熱転写プリンターに比べると、デカール表面が荒れています。写真じゃ分かりにくいんですが、タテスジが入っている部分もあります。縦に多分、熱によってデカール表面が若干溶けているものと思われます。となると、プリンターのサーマルヘッドにも溶けたデカールが若干付いているはずですので、あまりプリンターに良い印刷とはいえないと思います。


ちなみに、これは熱溶融型プリンターで印刷したデカール表面。レーザープリンターのほうがツヤというか、テカっているのが確認できます。それは、デカール表面が熱によって溶けていないからだと推測します。


これはアイロンをデカールに押し付けたときの表面。熱によって溶けると、テカリが出てきます。


ちょいと脱線しましたが、印刷したデカールをロッドに貼り付けてみます。


赤を黒ブランクに付けた様子。やはり色は透けます。


続いて緑ブランク。熱溶融型プリンターに比べるとマシですが、やはり色は透けます。


白下地だったらバッチリ!むしろ溶融型の熱転写よりも色がハッキリでてて素敵です!


白以外を印刷するなら、レーザープリンターが一番手っ取り早いかもしれません。ただし、下地は白限定!これも染料インクですね!あとは、コンビニの店員を説得して、無理やりデカールを入れることが課題くらいでしょうか。


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