2液性エポキシの可能性


フロッグチューニングで必ず使う道具がシーラーですが、すべて1液性のボンド。1液性のものは、使いやすく、リチューンしやすい反面、接着力は弱いです。試行錯誤中ならばいざ知らず、何個も作り、セッティングが固定されているフロッグに使用するのはいかがなもんでしょうか。壊れにくさを優先するべきだと思います。

1液性のボンドを使っていての問題点。

・思いっきりブン投げてセメントのかべに激突した時、ズレてしまう。
・酷使していくと、フックホール部分に穴が開き(雷魚の歯型や、セメントに激突した時)、そこからエアが漏れる。
・アイの部分の接着面積が小さいのでズレやすい。

など。

ここでは、強度を確保するために2液性のエポキシにチャレンジしてみます。、そのため、思いっきりブン投げて対岸にキャストさせようとして、若干高さが足らず、セメントのカベに激突!なんてことがよくあります。


使うエポキシは5分硬化型。


硬化剤を若干多めにして、爪楊枝で混ぜます。5分後に粘度が急に上がり、10分立つと、全く動かなくなります。固定にかかる時間はパンドーよりも数倍早いです。ただ、汎用の2液性のエポキシの特徴ですが、1液性のものに比べると粘性が高いので、補助的に固定しているスレッドに浸透させようとすると、タップリ塗る必要があります。薄く塗った場合、ラインの上で止まってしまい、内部までいきわたりません。


コイツをスロットシンカーを固定するのに使ってみました。表面ツルツル。表面はガラス並み。肉痩せしないので、モッコリ盛り上がった出来になりました。


横から見た図。肉痩せしないため、シャンク上側が盛り上がりすぎです。完成後に、フロッグが凹んだときにフックポイントが出にくくなりそうです。また、シンカーを追加する時に、表面がモコモコしているので、やりにくそうです。
この結果、シンカーを固定する時はパンドーがいいと感じました。パンドーだと、肉痩せするため、シンカーに接着剤が薄くフィットします。そのため、シンカーを追加する時に下地が安定するから、チューニングがやりやすいです。また、フッキングに余分に干渉することもありません。2液性エポキシは、タップリ塗るとひどいことになる!
強度を強くしたい時は、2液性エポキシは、シャンク下側につけるべき。それもタップリつける必要はなく、部分部分に補助的に置いていく方法がいいです。


アイの固定に使った場合。これまたタップリ付けてみました。これも、ガチガチに固定されています。フック連結部を見てみると、いかに硬いかがわかります。ちなみに、これはニッパーで稼動部分を切った場合。他の部分はびくともしません。また、連結部のアイ側がニッパーが入らないので切れません。カッターでは傷ぐらいしか入りません。熱したニードルで溶かしても見ましたが、少々の熱ではビクともしないので、めちゃくちゃ時間がかかり、途中で断念しました。そのため、アイの動きが鈍くなりました。おまけに肉厚になりすぎて、ボディの口に入らなくなりました。
結論。アイの補強に2液性エポキシは使うな!


そんで、今度はフックホールをふさいだわけですよ・・・・・。粘性の高さとか、硬化のスピードとか、肉痩せしないところとか、かなり使いやすいツールじゃぁ!と思ったわけですよ・・・・。ところが、固まった後触ってみたら、ペロリ!
2液性エポキシはソフトビニールには付かない!


パンドーにはちゃんとくっついているのに・・・・。


続いて、トーホー産業のエポキシコート。ガイドラッピング用です。


これもポロリでした。


それならパンドーとエポキシの主剤を混ぜたら固まるのでは?

混ざりません・・・・


で、西村愛子へ行って、2液性のエポキシを探しまくりましたが、ソフト塩ビに接着できるものがありません。

結局、2液性エポキシはフロッグチューニングには使えない!

ということが分かりました!もし、使えるタイプをご存知なら、ご教授ください!


で、色んなトコにアンテナ張って、候補を見つけてきました!なんと、ホライズンの店長さんに、「ギンバルキャップの接着にはこれよ〜!」エポキシはゴム状弾性体の接着は苦手なんで、コイツでやるそうなwだったら、フロッグもイケるんじゃないか!?

セメダインのEP001!

弾性体のエポキシで、

接着できないものに軟質塩ビの文字がありません!これはイケそうwww


で、さっそく、セサミで実験してみました!40分硬化型なので、混ぜてスグは粘性が低すぎて扱いづらかったです。混合後2,30分くらいでシーリングが目安だと思います。

1日経って・・・・見事固まりました!ブヨブヨしてますが、接着力はすさまじいです!ちょっと怪しい色ですが、来シーズンには、コイル式の補強材として使ってみたいです♪


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