2液接着剤にこだわったチューニング




フロッグチューニングでなかなかにトラブルなのが、シンカーの接着。特に、クリークなんかで、壁に打ち付けて着水させるような釣りでは、往々にして、

http://fukusukeraigyo.digi2.jp/omorinozure/omorinozure.html

オモリがずれるトラブルが起こり、それがフッキング不可能な状態へとつながっていきます。これが、常日頃起こればまだ対策を立てようかという気になるんですが、一度チューニングすれば、当分は大丈夫。使い倒したって、1ヶ月2ヶ月はなんともないからだましだまし使って、それがここぞという一発を逃します。

オモリは鉛であり、鉛は難接着物質であるから、単純に強力な接着剤を使ってしまえばなんてことはないのです。

で、強力な接着剤といえば、2液です。蒸発硬化の1液接着剤とは、根本的な接着原理が異なり、ポリマー同士を硬化剤がガッチリと化学結合させ、3次元樹脂を構成するという2液接着剤は、1液タイプとは根本的に性能が違います。

そこで、1度、2液接着剤に注目して、

http://fukusukeraigyo.digi2.jp/2ekiseiepokisinosi-ra-/2ekiseiepokisinosi-ra-.html

5分型の2液エポの実験をするも失敗。

粘性が高く、痩せが少ないため、シンカー周辺がモッコリしすぎてしまって、ダメダメチューニングです。

そんなわけで、しばらく、パンドーのみの一本道で頑張っていたんですが、通常の接着剤の中では強力な部類のウレタン系接着剤も、やっぱり限界ってもんがある。アイの接着、ゲイブ部分のオモリのズレがどうしても出てしまう。

そこで、2液の可能性再び。

ビルディングを通して、そこそこ2液接着剤についても詳しくなってきたので、今度は前回のようには行きませんw

まず、シンカーの接着ですが、注目したのが、UV樹脂。(詳しくは、ビルディングコーナーのUV樹脂の可能性参照)

いわゆる、硬化剤が紫外線で、レジンを化学結合させて三次元樹脂を形成するという1液で2液の特製を持つ特殊接着剤。

これが東邦産業から出ており、これを使うことにしました。ちなみに、樹脂は、オリゴエステルアクリレート。アクリレートというのがUV樹脂で、ユニソーラなんかは、エポキシアクリレートとなっています。

ちなみに、グローカラーもありますが、あれよりもクリアのほうが強度が強くてべたつきが少ないです。

で、早速解し。フックにコイルを巻いて、UVレジンを爪楊枝で塗る。そして、同じく東邦のUVライト照射。わずか、1
秒くらいあてると、タレなくなります。

しかし、この状態では、まだ表面ベタベタです。このUV樹脂ってのは、固まったかどうかが分かりにくい!が弱点で、乾いたかな?と思って触ったら、ベタベタだったなんてことが兎に角多いです。それは、UVが当たったと思っても、透明なままなので、実は照射が甘くて、それに気づけないというのが原因です。

なので、徹底的に照射しなければならないのですが、

ちょうど嫁さんのジェルネイルの機械があったので、これで照射。固まるかな?固まりましたw

片側2分。反対にして2分。これで、完全硬化。ツヤがでているでしょう?これ、3次元網目結合の樹脂ですから、パンドーなんかの強度とは別次元ですよ。おそらく、悩んでいた、セメンにぶつけて、フックがずれた!なんてトラブルはなくなるはず♪

しかし、硬化しても、表面には若干のベタツキが残るのが、UV樹脂。

なので、このベタツキは、アルコールをかけてティッシュで拭き取ります。これでOK。信じられないかもしれないけど、表面のベタツキはアルコールで取るように説明書に書いていますし、拭いていこうはべたつかないのです。これがUV樹脂の物性です。

そして、アイの部分、アイとフックの連結部の結合も、同じくUVレジンでやったりました。骨組みは完成しました。

しかし、軟質塩ビは、UVレジンもくっつかないので、フックホールみたいなボディに触れるところはパンドーでやります。


そして、アイの部分、これも接着力が弱いとトラブルの元。なので、ここも2液接着剤で。ここで使うのは、弾性接着剤のセメダインEP001。ゴムだろうが、軟質塩ビだろうが、強力に接着するブヨブヨの2液樹脂です。

さらに、パンドーは硬すぎて、カベにぶつけ続けていると、こんな風に接着剤がボロボロになって、コイルがむき出しになるので、

ブヨブヨでなおかつ強い接着剤、EP001でパンドーの上に厚めにコーティングさせます。これを緩衝材にして、ぶつけた時の衝撃対策にします。

しかし、EP001はかなりべたつくので、タック(ベタツキ)対策で、パンドーをさらに上塗り。つまり、下塗りパンドー、中塗りEP001、上塗りパンドーという具合に、3層構造でフックホールをシーリングするのです。

で、アイを縛るためのスレッドは、HTのDスレッドを使って締め上げ、ここは塩ビに接するので、パンドーで補強。

ベコベコさせても、べたつかない!

成功!

多分、いけると思うけど、また、使っていって、トラブルがでたら、追記しますね!

その後☆2011

クラウザーさんが、EPO01は、いかんぞ!指でこするとポロポロ剥がれるではないか!SATUGAIするぞ!

なんて報告があり、

再チューニングがてら、EPO01の様子を見てみると、

おっしゃるとおり、ポロポロではないですか。ロッドビルディングのゴム接着だったら良い仕事するんだけど、フロッグはだめやなぁ。

というわけで、EPO01は忘れてね〜!

で、結局、セメダインの2液5分型でやっているんですが、

使っていくうちに、必ず割れるんでつ。改良せんといけんな〜。なかなかにめんどい問題だわさ。

でもって、UVレジンでオモリを固定していてトラブル。なんでかわからんけど、ズレ?てます。

でもって、その対策で、糸オモリをUVレジンで固定させた後、最初と最後に5分型エポキシをちょっと塗ってみました。これで様子を見てみます。


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