フクスケフロッグ
フクロウチューニング手順書


フクロウのチューニングです。ベストセッティングは、デッドスティングVの5/5とYGKのウルトラノット25号だと思います!イチバン使いやすいのは垂直だと思うんで、垂直を狙っていきます!

まず、ウルトラノットを約8cmに切ります。

中芯は抜かないでください。張りがなくなって使いにくくなります。

で、ハジをライターでアブってコブを作ります。

で、そのハジをフックアイの下から上に向かって入れます。
※ブレイデッドアイを組む際、シャンク上側に巻くと、ネムリが浅くなり、シャンク下側にまくとネムリが深くなります。フクロウの場合、シャンク上側のほうがいいと思います。

で、PEでクリンチノットで仮止めします。

で、フックアイの先端からブレイデッドの折り目の先端が、約1.5cmになるところにセッティングして、固定を心がけてください。

で、PEの余りを切って、巻きつけていき、折り返して巻きます。

このとき、適当なループノットを作っておき、

ループの上から巻きます。

で、巻いたPEのハシをループに通します。

で、ループを抜くと、

PEのハジが巻きつけのPEの下に巻き込まれて固定されます。この状態で、PEのハシを引っ張ったら、固定できます。

改めて、フックアイの先端からブレイデッドの先端が1.5cmであることを確認します。

続いて瞬接を用意して、

上から下に向かって、滴下します。上に向かって滴下すると、PEの上がカチカチになって、その後の作業性が悪くなります。

結構シャンク周りに落ちてくるので、滴下直後にティッシュで軽くふき取るといいです。

で、1時間くらい待ったら完全に固定されてこんな感じになります。

で、あまったPEを切って完成w

続いて、ボディを切ります。フックホール周りを小さめに切って、

ニードルを炙って

ボディの先端に穴を開けます。このとき、気持ち横長の穴にしてください。ブレイデッドアイは抜き口が楕円になるからです。

補足
多重成形しているフロッグだと、アイのところがいびつな形になっているので、

それをニッパで切って整えてください。なお、この際、涙が大きすぎると、切った時に、硬化が甘くて粉吹いているところがあります。

その部分は、熱したニードルを当てて、焼いてください。

若干煙が出て焼きが入るとツヤが出ます。

で、穴あけたら使えます!

で、元に戻って、骨組みをボディに組みます。この時使う道具はハネクラのアイ抜きスティックがオススメです。僕のフロッグは、先端がとがっていて薄いので、抜くときに結構裂けます。パンドーで補強してからやるのも方法ですが、アイ抜きスティックだと、ボディに与えるダメージが少ないです。

セッティングは良好ですw

この時、総合ウェイトを測定します。11.7gです。

これに第一精工の糸オモリを追加して、ウェイト調整をします。使用するオモリは線径1.5mmのものです。ハンダで固定しますが、細いとオモリが溶けて作業性が悪く、太いと、針に余計な肉がついてやりにくいです。

ここで計算をします。総合ウェイトが15.5gくらいにするといいかんじにセッティングできます。ここでハンダの増加重量を0.7gくらい見ておき、14.8gを目指して計算します。第一精工の糸オモリは1cm0.21gです。なので、14.8-今の重量11.6=3.2gとなるので、それを0.21で割ると、15cmと出てきます。

そこで、糸オモリを15cm程度切ります。

そんで、巻き始めに、ペンチでつねってテンションをかけます。

そんで、なるべくゲイブの上側に巻く感じで巻きつけていき、最後に全体的にペンチでつねって、固定します。最初につねっておかないと、巻きつけていくうちに、だんだんオモリが下に下がります。

続いてハンダの用意ですが、ハンダも、細いと、作業性が悪く、ふとくても作業性が悪いので、線径1mmがイチバン使いやすかったです。このハンダですが、ヤニフリーのやつとヤニ入りがありますが、必ずヤニ入りを使用してください。ヤニフリーだと、フラックスが必要になり、オモリの隙間にハンダが入っていきません。

そんでハンダ付けします。HPにハンダの項目があるので、そこが参考になると思います。

で、ハンダ終了です。

重量を測ったら、15.9gでした。

重すぎるので、ハンダで、余分なシンカーを落とします。垂直を狙っているので、アイ側のオモリを落としたほうが垂直にセッティングしやすいです!

こうして、約15.5g程度にしたらOK!

で、この時、シンカーの隙間があいているので、そこをふさぎます。

使う接着剤は、セメダインのスーパーXのGクリア。速乾でタレにくく、引けがないので、この手の充填では重宝する一品です。

これでOK。

乾いたら、シャンクにPEを巻きつけていきます。後々、ボディにシーリングする際、そもそも針とシーラーは相性が悪いため、PEで接着力を強化するのが目的です。

最初に交差して、

下糸の上から、上糸を巻きつけていきます。下糸がほどけなければ、下糸を切ります。

そのまま巻きつけていき、最後に折り返します。

そして、最後にまたループを通して、巻きつけて行き、

終わりの糸をループに入れてループを抜くと固定できます。

この状態で、瞬接です。

乾くとこんな感じに固定できます。PE以外にも、収縮チューブを使う方法もあります。強力なのはPE。作業性がいいのは収縮チューブです。チューブは別のチューニングでやり方を紹介します。

総合ウェイトは15.7gです。

続いて、ボディに仮組みします。

そして、ボディ先端の部分にマジックでマーキングをします。

で、抜いた後、抜け止めのゴム缶をブレイデッドに組みます。使用するゴム管は第一精工のゴム管「大」です。

ニッパーで切ってこんな感じにセットします。

で、その後、スレッドで縛るのですが、これは細いスレッドじゃないと巻けないので、僕はロッドビルディング用のDスレッドを愛用しています。1号くらいのPEでもできます。で、これをクリンチノットでゴム管を仮止めします。

で、巻いて行きます。コツはなるべく、フック側に巻くことです。理由は、後々、ゴム管が長すぎて、ボディが収まらなくて、切ることがあるのですが、糸が邪魔でゴム管が切りにくいからです。

で、ここでもループを用意して、最後の糸をループに通して抜いて、固定します。

で、瞬接。これも先っちょがカチカチになると、後々めんどいので、上から下に向かってわずかに瞬接を滴下する感じで行います。

マジックのマーキングギリギリのところまでセットするのがミソです。

そんで組みます。

意外にも一発でいけました!たいてい、ボディが入らなくて、

ゴム管の頭を切ることが多いです。

ま、兎に角いい感じなんで、シーリングに入ります。

まずはシャンクの根元をシーリングします。エア抜き用の穴が開いていないと、ボディに触ったときにシーラーが飛び出てくるんで、エア抜きの穴を熱したニードルであけておきます。

この時使うのはパンドーです。速乾で、ダブルフックのセンター出しに便利です。

分かりにくいんですけど、シャンクの根元をシーリングしています。

この後、ボディセンターに針がセットされるようにして、バイスで軽くはさむというか、バイスの上に置く感じで完全乾燥させます。

で、乾燥したら、残りの部分をシーリングしますが、

使うのパンドーではなく、ノウビセメダインです。パンドーよりもコチラのほうがシーリングが強力で、なおかつ、柔軟性にとんでいて、ねちこい感じです。ゆえに、強力さを求める、この部分のシーリングはノウビのほうが優れていると思います。

で、ケツをめくるようにして、ノウビを塗るといいかんじです。パンドーにくらべると、粘性が低くて、乾燥が遅く、しゃばくて、塗りにくいので、しばらくコネコネしつつ、乾燥が始まったくらいにねちこくなるんで、その状態で塗布するとうまくいきます。
※夏場は、フタを空けると同時にピュピュッ!と出てきますので要注意です。

若干カブリ気味な感じで塗るといいです。

これもやはりバイスの上で、半日くらい乾燥させます。
ここらの作業を一気にやってしまうと、針のセンターがでなくて、イマイチな仕上がりになるので、焦りはキンモツです。

完全硬化したらこんな感じです。

で、後はアイ部分の補強です。

ブレイデッドアイの場合、チチワが大きいほうが交換が楽なので、マイナスドライバで少し広げて、クセを付けます。

その上で、シーラーを塗ります。どうせこの部分は、後々エポキシを塗るので、ノウビでもパンドーでもどちらでもいいです。キモはブレイデッドアイの内側までしっかりとシーラーを塗ることです。抜け防止につながるからです。

乾いたら、エポキシです。5分型のエポキシが便利で使いやすいです。5分型はセメダインとボンドがありますが、ボンドは黄変がひどく、また硬化後の硬さがイマイチなので、セメダインのほうがいいと思います。

ここでもやはり、チチワの根元の内側部分にしっかりと塗りこみます。

乾いたら、シンカー部分にショック吸収剤として、セメダインスーパーXGを塗ります。若干弾力に富むので、ショック吸収剤にしたら便利です。
※ただ、どうしても使用に伴い、ハガレます。ハガレたら、また塗るって感じです。

こんな感じになったらOK。

で、ラストですが、ブレイデッドアイのチチワに瞬接を塗布します。ここは使用に伴い、フニャフニャになって、ホツレてくるのと、アクションに伴い、根元がフニャフニャになるんで、それを防ぐために硬くするのが目的です。これも、必ず、ボディを上に、チチワが下になるようにして、瞬接を塗布してください。でないと、瞬接がボディにタレて、硬くなります。
これを2回繰り返せばバッチリだと思います。

最後に、ニードルで空気穴を増設して、3つ作れば完成!僕のフロッグは、体高があるので、水抜き穴は1つだと足りません。3つがキホンです。

こうして完成!ウェイトは総合で、16.7g。

浮き姿勢垂直!

針の出方もばっちぐ!

ノットですが、10号大久保ノットがちょうど入るくらいのチチワです。ブレイデッドアイはここを短くしたほうが、折れ曲がりにくく、耐久性があってグッドだと思います。12号大久保ノットは無理だと思いますので、もしやるなら、チチワがもう少し大きくなるようにセットするといいと思います!


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