フロッグの塗装


フロッグの素材は塩ビ。こいつにラッカーとかのアクリル塗料を吹くと、ひび割れまくって、むちゃくちゃ硬くなるので、全く塗料が付きません。また、アルキッドラッカー、ニトロセルロースラッカーも同じ。

フロッグが一般塗料で塗れない理由
フロッグの素材は軟質塩ビ。軟質塩ビは可塑剤として、フタル酸エステル等の油が入っています。これに塗料を乗せると、油が塗料に移って硬化不良を起こします。そのため、塗れないのです。これを防ぐためには、フロッグの皮から油が移らないようにプラサフ(ウレタン系)を塗って、油の流出を抑えた後に塗料を塗らないと塗れません。だから、フロッグの塗装は、軟質塩ビ用の塗料がいります。

イリサワVカラー
私の知る限り、軟質塩ビ塗料は、イリサワのVカラー及び、ナガシマのソフビカラーです。これはイリサワのVカラー。

←ナガシマのソフビカラー(ナガシマのホームページより)

ちゅうても、イリサワのVカラーの裏を見れば、表示がナガシマになっているので、イリサワVカラーはナガシマOEMの可能性が高いです。

今回、ホビーランドでイリサワのVカラーを買ってきたので、これを使って実験をしました。

それで塗ったのがコレ。もう、むっちゃくさくて、気絶しそうになります。色々塗料は使いましたが、この塩ビ塗料が、一番くさいです。トルエンの数倍じゃないですかね。塗料の中でトップクラスのくささ。ハンパな有毒性じゃないと思います。

そもそも、薄め液を買ってなかったので、筆で塗ったわけですが、こんな感じで、すでにダマになっているので、薄め液がないと、とてもじゃないけど塗れません。ネバサがハンパじゃないのです。

それでも無理やり塗ったのが、上の写真のフロッグなんですが、もうダマだらけで、しかも、塗料が薄く塗れないもんだから、塗膜は熱くなり、硬すぎて、とてもプニョプニョした弾力とは言えません。

凹ましたらコレですよ。これが塗料か!?

どうしても薄める必要があります。だったら、専用薄め液買えっつー話なんですが、買ってないんだからしょうがない。ホームセンターで手に入るレベルの薄め液を探すことにします。

そんで、早速、ペイント薄め液でチャレンジ。

だけど、塩ビ塗料が全く溶けない。

塗料が溶けなければ薄め液にならない。

塩ビ塗料を溶かす薄め液を探す必要があります。

続けて、ネバイ塗料といえば、カシュー。カシュー薄め液なら、ネバイ塗料を溶かすための薄め液なんでいけるかも?

が、これも溶けん。

次!ドブ漬け用1液湿気硬化型ウレタン、アクセルLR+の薄め液。

おっ!これは溶けたゾ!

しかし、ばんばん溶けるかというと、NO。じんわり、にじむ程度。フデにもママコが付いたままになっております。この程度の溶解力なら薄まったとはいえないです。

でも、めげずに塗ってみました。だけど、やっぱり、溶剤の力が弱くて、うまく塗れません。もっともっと自然に塗るためには、もっと強い溶剤が要ります。

半日乾かして完全乾燥!軟質塩ビにかなりなじんでいて、かなり密着性も良いです。さすが専門の塗料。他の塗料とは食いつきと柔らかさが違います。

次!ラッカー薄め液です。普通のペイント薄め液よりも溶剤力が強いです。

お!溶ける溶ける!

しかし、ここまで。完璧には溶けません。うっすらと表面が溶け出すくらいで、薄め液とは言えないです。

次、ナガシマ2液ウレタン薄め液です。詰め替えたので、ポリ容器に入ってます。

これもうっすらと溶けるが、ラッカー薄め液のほうがマシ。却下!

最後の手段!アセトン!

おお!さすがアセトン。完璧には溶けないけど、今までの溶剤と比べると、ダントツで溶けます。

今回塗るのは、短小包茎チューニングを施したバップです。

アセトンとはいえ、完璧には溶けないので、薄く塗り重ねることにします。これが1度塗り。

2度塗りって!?オイ!アセトンの侵す力が強すぎて、下地がバンバン溶ける!塗り重ねても濃い色にならんき!

こりゃ、ダメ。アセトンは下地を侵す力が強すぎて塗れない。

そして餅は餅屋。

ついに手に入れたど!Vカラー用シンナー!

これでさくさくいけるはず!

例のごとく、ママコだらけのVカラーを取って専用シンナーを入れてみると、これは不思議じゃ〜!あれだけ溶けなかったのが溶けとる!

が、しかし、

完璧とは言いがたい。アクリルのペイント薄め液を配合したときみたいな、するするエマルションみたいに融合していくようなそんな溶け方ではなく、ママコが残りまくりです。当然出来も良くない。

で、もういっちょVカラー(蛍光オレンジ)があるので、これもあけてみると、これも蛍光ピンクと似たようなもの。半分固まっていて、とてもじゃないけど、うまくぬれそうにないです。

ところが

黒のVカラーをあけてみて、話が違うことに気づく。

このVカラー、上のピンクとかオレンジとかの塗料と全く量が違う。塗料が瓶の8割がた入っていて、粘性もタミヤのアクリルカラーのようです。

比べてみると一目瞭然。全部新品からあけただけですよ。ということは、ピンクとオレンジはすでに溶剤が揮発しており、もともと塗れるような状態ではなかったというわけですかwww

ちなみにこれはクリア。これも黒のVカラーと同様、いい感じに入っています。

では、揮発していないVカラーをそのまま塗るとどうなるか。

オイオイオイ〜〜〜!シンナー入れてないのにびっくりするほどツヤツヤできれいに塗れるがな〜〜〜!

伸びも良くて密着性もよくて、速乾性で、塗る感触はアクリルカラーをプラに塗るのと変わらないです!

じゃぁ、シンナーを入れたらどうなるか、やってみました。

すると、今度は強すぎるシンナーが下地を侵してしまい、前回塗った部分が溶ける溶ける。シンナーは使わないほうがいい。というわけです。

結局シンナー無しで塗り直していきました。

むむむ・・・・。見事じゃ〜!これもともと黄色ですよ!むっちゃきれいにぬれとる!

柔軟性も密着性もグッド。全く剥がれそうにありません。

つまり、

Vカラーを買うときは、レジでフタを開けてからぬれるような状態かどうか確かめること。

グッドな状態の塗料を塗るときは薄めずに、シンナーは使わずに、筆でそのまま塗ること。


これが大事だというわけですね。

ソフビVカラースプレーラッカー
ついでに、ホビータウンにラッカータイプのソフビカラーもあったので、これも試してみることにしました。ちなみに、瓶塗料は300円。ラッカーは700円です。

ラッティのジェリービーンを塗ります。

す、すごい顔料がたくさん出てくる(汗)道路にぶちまけとるがな〜

この塗料なかなかに強いので、アスファルトにぶちまけたら掃除が大変です。なので、これを使うときは、砂地でやりましょう。

砂地でばんばん吹きます。

あっというまに塗り終わり、

完成!乾燥時間はものの10分くらい。

柔軟性問題なし!これもいけます!はっきりってフデで塗るよりも格段に楽で、きれいに出来ます。

ということは、

フロッグの塗装は、ソフビスプレーが一番ですね。一瞬です。

ただ、ソフビ塗料は、入手が困難。都会なら、東急ハンズにナガシマのソフビカラーが売っているので手に入りますが、東急ハンズがない田舎は通販使わないとまず無理です。ちなみに、香川で一番のおもちゃ屋の松屋玩具店でナガシマのソフビカラー注文させてんと言うと、ナガシマは取引してないから無理。だったらイリサワVカラーは?と聞くと、イリサワはVカラーは売れないから製造中止になっているらしく、注文でけんとのことです。ちなみに、どこのおもちゃ屋でも同じでした。ちなみに東急ハンズはナガシマのソフビカラー。おもちゃ屋ではイリサワVカラーという名前で売っています。ちなみに中身同じです。


染めQの可能性
ホームセンターで塗料を物色していたら、染めQなるものを発見。クツやソファーなど、フニャフニャしたものに乗る塗料らしく、なんとビニールの色も変えられるらしい!フロッグの塗装もいけるか?と思って買ってきました。

樹脂はアクリル。アクリルで塗れるのか!?

塗装するのはクロークタイプ2の赤。

1回塗り終了。柔軟性に追随可能。そして、ニオイはあのイリサワの強烈なニオイと一緒!これ、一緒の塗料ではないのか!?

2回塗り終了。きれいに黒く塗れましたw

柔軟性も損なわない。これはいける!

と思いきや、指で触ると、ズンズン剥げていく!

クソー!いけると思ったんだけどなぁ・・・。

しかし、これは工夫したらいけそうな気がします。ちょっと研究してみますね。

染めQ+パンドー上塗り
染めQを塗った後、パンドーを上塗りして剥離を防ごうかと思い、実験してみました。

塗ってみると、若干はげるような気がしますが、これは前回指でこすったときに付着していた塗料の粉かもしれないので、アクリル上塗りのように完全に溶けるという感じではないです。ひょっとしたらいけるかもw

溶けているようには見えません。

指で強めにこすってみても、はげるような気配はなし。

染めQカスタマーセンターに相談
染めQは塗膜の付着をよくするために染めQプライマーなるものがあり、それを見てみると、PP(ポリプロピレン)を塗装するためのプライマーとのことで、「軟質塩ビ非対応」だそうです。じゃ、ダメじゃん。

だけども、ネットでよーく調べてみると染めQはプライマーなんぞ塗らんでもソフビ対応とのこと。なんで塗れんの?と思い、染めQカスタマーセンターに電話して、聞いてみました。すると、



軟質塩ビは塗れます。剥がれるというのは、脱脂が甘いのと吹き方が悪い。」



とのことです。これはラッキw実は塗れるのねw



で、まず脱脂ですが、染めQクリーナーでやるのが一番なんだけども、なければ、台所用の中性洗剤でフロッグを揉みながら脱脂してくださいとのこと。



そして、吹き付けですが、あまり遠くから吹き付けると、塗料ミストが塩ビに当たる前に固形化してしまい、手で触ると剥がれてしまうとのことです。オススメのスプレー距離はフロッグから10cmから15cmくらい。一気に厚塗りすると、剥がれやすくなるので、薄く塗るを繰り返してくださいとのことです。



だもんで、それを参考にやってみました。
使うんはセサミ。

サッサとバラして台座を決めて、

中性洗剤で揉みほぐす。

アイのところで止まるので、箸1本にしますたw

染めQをカナリ近めの10cmくらいにします。

1回塗り。

1分待って

二度塗り終了。

1分待って

ラスト3度塗り。

たったの5分くらいで出来るこの手軽さw

結構キレイに塗れたな〜wツヤが素敵ですw

で、一晩乾かして待ちます。

ところが、指でこすると、前回同様剥がれる剥がれる。おのれ。全然うまいこといかんじゃないか(怒)

で、パンドー上塗りで色落ち防げるか?と思って、これも前回同様パンドートップコートをやってみると、やはりアクリル。溶ける溶ける(汗)

で、もう一度やってみようと思い、完全に剥がす。


ん?


と、フト気づいたことがある。アイの部分とフックホールの部分の色が落ちない!この部分にはすでにパンドーが塗っていた部分。ということは、パンドーの上から染めQを塗った場合、密着性があがって、剥がれなくなるというわけでは!?

これは偶然の発見です♪

早速、パンドーをあらかじめ塗って再実験してみましたw

箸に引っ掛けて、パンドーを全体にコーティング。

前と同じ10cmくらいの距離で1分休憩の3回吹き。半日乾燥。

こっ、これはいけたか!?

フニョフニョいじりまくっても塗膜は剥がれない!!!いけたがな〜♪♪♪

やったばwついに、イリサワVカラー以外の軟質塩ビ塗装方法を発見w

パンドーをあらかじめ塗っておいて、染めQ。これが新フロッグ塗装方法です。

一般的には塩ビ塗装のプライマーはウレタン系の樹脂です。パンドーはウレタン系接着剤。おそらくパンドーが軟質塩ビの可塑剤流入防止に役立ち、アクリルを塗ることが出来たんでしょうねw加えて、染めQはアクリルはアクリルでも、かなり可塑剤を配合している柔軟なアクリル塗料。ソファーに塗るくらいだから。そのため、ペリペリと剥がれずに、柔軟にフロッグの凹みに追従するような感じになって、塗れたんでしょうねw何にせよ、うれしい限りですwww

染めQはホームセンターにたくさん置いてあるし、パンドーは雷魚マンなら持っているし、誰でも簡単に出来る塗装方法です。これでチューニングの幅がカナリ広がりましたねw


ビニローゼ
ホームセンターを物色中に発見。ビニローゼ。ビニールに塗れるん?と思わせるようなネーミング。DNPの塗料です。

塗料はビニル樹脂。多分酢酸ビニルじゃないですかね?

「あらゆるものに塗れます。」心強い言葉w

早速、クロークビックに塗ってみましたw

全くダメ。付着が甘すぎる。これは使い物にならんき。


結論
フロッグの塗装に一番適しているのは、ソフビ塗料のラッカースプレー。瓶はハズレが多いのと、フデ使って塗るのがしんどいのでやめまい。シンナーは下地を侵すのでつかったらいかん。ビニローゼは論外!

ソフビラッカーがない場合は、パンドーをプライマーにして、それから染めQ使いまい!


というわけで。


マジックによる内壁塗装
色が限定されるんだけど、グリーンダイヤモンドさんのサイトを見て勉強したんですが、こういう塗装方法もあるよちゅうことで。
透明なフロッグに穴空けて、

マジックで内壁を塗りつぶすんです。細いマジックだったら無茶苦茶時間かかるから、ゴクブトマジック推奨です。ただし、塗りムラはできるんですが、

外側から見たらこの通りw透明なフロッグでないと出来ないんですけど、自作フロッグで黒く塗りたいときなんかは大活躍ですw耐久性に関しては後々レポートしますです。





マジック詰め替え用ボトルによるフロッグ内壁塗装
グリーンダイヤモンドのサイトで紹介されていた方法を丸パクリなんですが、

マジックインキを注入するやりかたです。

まずはフロッグに穴を開けます。

そして、ボトルの先を入れて、

傾けるとインキが出てきます。あとはフロッグを揉むだけ。

すげーきれいに塗れましたw

内壁をマジックで塗るやり方はくっつける時にパンドーのシンナーで溶けるし、

よく塗り残しもあるし、ところどころ隙間が出来るんで、インキボトルのほうがよっぽどキレイに塗れます。

また、値段も安くて、ボトル一個250円くらいのものなんで、こっちのほうがいいかもw

がしかし、気をつけないと、インクだだもれでエライ目にあいます。

2日後

チューニングしようとして大事に・・・

ぱっとみ、わかんないんですが、

針を入れたらマジックだらけに!

開いてみると、乾いてない部分が多々あり。

2日間たって、かわいてないということは、おそらく一生乾きません。

うす塗りだったらいけるけども、ちょっとでもインクが入りすぎると固まりません。

やっぱり、マジックで塗り塗りが推奨です!





オフトのソフビカラーのベタつき
自作フロッグのチューニングの中で、透明なフロッグの内面に色を塗って裏返して着色させるという方法で色付けをしていたんですが、ソフビカラースプレーを使ってみました。マジックで塗るよりもかなりいい感じですw

が、不具合発生。

※ちなみに、オフトからもフレキシブルカラースプレーという名前で同じスプレーが売っております。香川では香西釣具に置いてあります。

ただし、イリサワのスプレーもそうなんですが、このスプレー、ガスがかなり抜けていて、スカスカです。

ぬれんことはないんですが、ガスの力不足はなはだしく、微細化が最低。あまりにひどい時はメーカーにクレームつけましょう。

この塗料、乾いた後に若干ねちこい触感で、凹ませた時に上下の皮がわずかに引っ付きます。

だもんで、内側にぬると、へこんだ時に若干、戻るのに時間がかかります。

しばらく待つと離れるので実使用上では問題ないと思いますが、やるなら、外側に着色させたほうがいいかもしれません。

そんなわけで、ソフビカラーを皮の上から塗ってみました。

すると、いい感じに塗れたんですが、チューニングで困ったことに。

このカラー、パンドーで溶けるんで、補修した時に全部とけちゃうんですね・・・・。

自作フロッグはアイの周りにエポキシ補強を加えますから、結構パンドーを塗ることが多く、後々のことを考えると、マジックを内面から塗るのが一番いいかもしれません。


ドハプニング!
先日、自作フロッグの内壁塗装をしようとして大トラブル!

フタあけた瞬間にフタからマジックがブチまけました!

服やら床やらにブチまけてもーワヤ!

このマジック、インキをたくさん入れたほうが刷け目が目立たなくて、フロッグの塗装はうまくいくもんだから、インキをペンにナミナミ入れております。

この状態で、フタを下にした状態で保存しておくとこうなるってわけですわ。

必ず、ペン先は上を向けた状態で保存し、開ける時はゴミ箱の上でゆっくりと開けましょう。


派手な色のマジック塗装
フロッグの色で、モジャオエリアではどうしても黒いフロッグでは見えないので派手な色のフロッグが必要となり、ピンクのマジックで内壁塗装をしてみました。

ところが、色がつきません。どうもマジックはキホン、染料インクなんで、黒い色なら透過度が低いのでなんとかなりますが、アピールカラーなんかは、どうしても透けてしまうようです。失敗。


イリサワVカラーを使った内壁塗装
前回、マジックでの内壁塗装に失敗し、今度は塩ビ用塗料を使って塗装をして見ました。

色は蛍光オレンジです。筆で塗りたくり、オモテに返してみました。

着色の様子は上々です。

がしかし、凹んだら上下がくっついてしまい、ポコポコと音がします。実使用での問題はなさそうですが、空気を抜く時に手間になるかもしれません。

やっぱり、塩ビ用塗料は外壁塗装で使ったほうが良さそうです。

そんなわけで、今度は別のフロッグで外壁塗装をして見ました。

フデで塗ったのでしょうがないんだけど、ハケ目のところで、ところどころ透けている部分がありますが、視認性という実用面では問題なし。

見た感じは、ツヤなし蛍光オレンジという感じですw手触りはモチモチという感じではなく、ザラザラって感じですね。でもすべりがよくてスライドしやすそうです♪

黒=マジックの内壁塗装

アピールカラー=塩ビカラーの外壁塗装


これでキマリです!



ソフビカラーと下地の色について
最近、秋になってヒシが枯れてきて、黒くなったので、黒いフロッグが本当に見えなくてしんどくなってきました。

視認性を上げる目的で、黒いフロッグをソフビカラーで塗ってみたんですが、

黒いフロッグを蛍光ピンクで色づけしましたが、どうも色がきれいなピンクにならず、赤になってしまいます。

一応、見えるのでこのまま使っていますが、下地が黒だとキレイな色にはなりませんね。要注意です。



エアブラシによる外壁塗装
先日、フデで厚塗りした大関ですが、雨の日に気温が下がるとズイブン柔軟性が失われ、カポカポと妙な感触で凹むようになってしまいました。

結局、フデでやると厚くなりすぎるので、その部分が硬くなるためだと思われます。となると、次なる作戦はエアブラシでやったろかと思い、挑戦してみました。

久々登場、オリンポスのHP102Bです♪塩ビ塗料をカップに入れ、そのまま吹いて見ました。

すると、口径が小さすぎ、ミスト状になった瞬間にホコリのようなペンキがフワフワと舞ってしまい、フロッグに色が乗りません。

で、色々試してみたんですが、どうも普通のエアブラシの吹き方ではうまく行きません。

通常エアブラシは若干遠いところからフワフワしたミストを被塗物に当て、乾く前に何度も吹き重ねていき、塗膜の平滑化を行います。

ところが、塩ビ塗料の場合、乾燥が恐ろしく速いため、塗膜の平滑化が出来ません。

こんな感じになります。

そこで、シンナーをバシバシ追加し、トリガーはフルスロットル。ガン口を思いっきり近づけて、一発厚塗りでやってみると、うまく行きました♪乾くのが早いので、タレることはまずありませんw

出来栄えは上々やち!!!やりこさもぐっど!

チューニングしたけど、市販フロッグみたいやっ!めんどいけど、エアブラシでやったほうが性能がいいちや!




エアブラシによる内壁塗装
これは昨年、エアブラシで外壁を塗装した大関ですが、

フックポイントのところが当たって塗装が禿げてしまい、透明部が見えてしまっています。スゲーわかりにくいんだけど、右側のフックポイントの前ね。左側はパンドーのドテやきんね。

さらに少し不安なのが、エポキシでアイの補強をしている点で、塗装の順序としたら、

@ 塩ビ
A 塩ビ塗料
B パンドー
C 2液エポキシとなっており、

最下層の下地が塩ビ塗料なんで、強度が心配です。

一応、不具合はありませんでしたが、エポキシの下地はなるべく塩ビからはげにくいパンドーのほうが都合がいいと思います。しかし、パンドーを塗る時点で、パンドーの溶剤が塩ビ塗料を溶かし、塩ビ塗料と混ざりながら色付きのパンドーがボディに接着されるため、問題あるんか?という意見もありますが・・・。

また、塩ビ塗料は乾いたら多少ザラつく性質があり、フロッグのツルツル感が死んでしまいます。ま、ザラついていたほうが雷魚の口に入りやすく出にくいという考えもあるし、スライドするときにザラついていたら刺さりが悪いとかも考えられるんで、どちらがどうともいえないんですが、

だもんで、色を変える手段としたら、やはりマジックによる内壁塗装がオススメなんですが、黒以外の選択肢がないのが問題で、ナンカ良い方法はないかなぁ。

と思っていたところ、とある雷魚マンのブログで、フロッグの塗装をうまいことやっている人が居て、しかもそれがスゲーキレイなんですわ!クオリティ的には私よりはるかに上なんで、感心しつつ、やり方を盗もうと記事を見ていると、同じ塗料をエアブラシでフロッグの内壁に塗装していました。ガンもおそらく0.3mmクラスのエアブラシ。

イリサワVカラーによる内壁塗装は以前私もやったことがあって、その際はフデ塗りでネチこさが残っちゃったんで使い物にならないと判断したんですが、案外エアブラシだったらいけるかも?って思ってきましたwそもそも、フデ塗りだったら塗料が分厚くなりすぎるからネチャネチャなったわけで、エアブラシで薄く塗った場合、ネチこくならんのかもしれん!

というわけで、私もチャレンジしてみることにしました。

んで、まずは皮を裏返しにして台座に取り付け、

かなり薄めた塩ビ塗料をエアブラシにセット。以前、HP102Bの0.3mmでやった時に濃すぎガン口小さすぎでナンギしたんで、今回はPCジャンボ206の0.6mm口径でやることにしました。

すると、明らかに以前よりも良い感じのミストになってくれて、サクッとうまいこと塗れましたwただ、塗料の出が良すぎて、ペンキのなくなり方が早すぎ。0.6mmはやはり大きすぎたかも???

乾いた塗膜を触った感じ、以前のネチョネチョ感、ザラザラ感共にマシになっていて期待が持てますw

んで、皮を張り合わせて一枚にし、ネチこさをチェックしてみると、

完璧とはいえませんが、実用上問題なし!フデ塗りに比べるとスゲーマシになりましたw

とりあえず、エアブラシによる内壁塗装はグッドだと思いますwやっぱフデ塗りは厚くてネチャネチャに。エアブラシで薄く塗るのはグッドです。

改善点としたら、0.6mmガンが大きすぎな気がします。前回の0.3mmガンは希釈が甘すぎな気がしたんで、今度やる時は、今の希釈率で0.3mmエアブラシで吹いてみようと思います。

塗料の保管方法の見直し
先日新品を買ったときはペンキの状態は良かったんですが、半年たってみると、シンナーが飛んでいて、容量が6割程度に目減りしていました。

イリサワVカラー、瓶はガラスなんですが、キャップがポリなため、揮発防止の銀紙があるとはいえ、徐々にシンナーが飛ぶ傾向にあります。

だもんで、いつもの薬品用のテフロンの緩衝材つきの瓶に移しました。

これで様子を見てみます。なお、いつでも使えるようにシンナーを足した状態で保管しておくと便利です。ペンキ塗る時に吹いたら、ガンのカップから残った塗料をこの保存瓶に移して再利用可というのも1液の強みです。



ホワイトのプラサフ導入

自作フロッグは基本、透明なんで、内壁のエアブラシ塗装がいいと思います。

んで、好きな色は蛍光ピンクと蛍光オレンジなんですけど、この2色は透き通って見えるので、下地が白がベターです。

そんなわけで、

まず、オレンジを塗ってから、

続いて白を吹きました。

比較のために、オレンジだけのと白を塗ったもので比較をしてみましたが、

内壁に白を塗ったもののほうがきれいに発色しています。右が白アリ。

透き通った色を塗るときは下地のために白を追加で塗ったほうがベターだと思います。

なお、今回、ガン口径を0.3mmのものに変えていますが、いい感じで吹けましたwペンキ使用量も少なくていい感じです。0.3mmでも被塗物までに乾燥しないくらいの希釈率にして吹き付けるのがイチバンだと思いますw

なお、ホワイトベースの注意点として、

自作フロッグは切れ目があるので、その間から塗料が入ってしまい、表面に白が付着してしまうことが厄介ですね〜。


ピンクの調合について

イリサワの蛍光ピンクがなくなったので、白と赤で調合しようと思いやってみました。

色の調整は、薄い色に少しずつ濃い色を入れていくのがきほんなので、白を15mlくらいミキシングカップにいれ、そこに赤を少しずつ追加していきました。

しかし、色合いが悪く、なんか「クリーム色」からなっかなか脱出しません。

いわゆる、フロッグの色としてのピンクはアピール系ピンクで赤みが強いようです。

結構赤を追加して、目的の色にはなったんですが、

分量としては、赤8、白2くらいでしょうか、調合してピンクを作るなら、赤に白を少しずつ混ぜるほうが無駄なくできます。



2トンカラーについて
梅毒カラーを作ってみようと思い、メイン黄色でテンコツピンクのカラーリングに挑戦してみました。

初めての2トンカラーなんですけど、テンコツから吹いていき、こんな感じになったら、

ピンクが終わったらガンをラッカーシンナーで少し洗浄したあと、

全体に塗りました。

裏返してみるとこんな感じw梅毒というより、スイカになってしまいましたので、スイカカラーですw

なお、ピンクの発色は悪くありません。市販のフロッグもこんな感じのピンクだと思います。

あと、以前、サーフェイサーとしての下塗りホワイトについて言及しましたが、

左側がピンクで下塗りアリ(イエロー)、右側がピンク単独の塗装なのですが、見た感じ、ほとんど一緒です。

イリサワのカラーでいうと、蛍光ピンクや蛍光オレンジは染料系(透ける色)なので、下塗りがあったほうが発色がいいですが、顔料系のソリッドカラーを塗る時は下塗りはいらないと思います。


ナガシマのソフビカラーとの比較
塩ビ塗料は一般的にはイリサワですが、そもそも製造元はロッドビルディングの塗料でもおなじみのナガシマで、ナガシマのものはソフビカラーという名前で売られています。

主に東急ハンズで取り扱っているのがナガシマのもの。ホビー店がイリサワのものって感じです。

で、私、先日東急ハンズに行ったのでナガシマ製の塗料、買ってきました。

イリサワのに比べると瓶が大きく、お得じゃん!って思ったんですけど、

実際、容器に移し替えてみると、イリサワのものと内容量ほとんど変わらず。

イリサワが27cc、ナガシマが30ccなんで、若干多いといえど、ほとんど変わらずです。

一方、値段はというと、イリサワは300円くらい。ナガシマは500円するので、イリサワのほうがだいぶイイと思います。

シンナーも買いましたが、これも全く一緒なんですが、イリサワが330円。ナガシマが400円なんで、イリサワのほうがイイです。

東急ハンズが高いだけかもしれませんが、結果的に、塩ビ塗料の入手は、ホビー店の通販でイリサワを購入するのが賢い選択肢だと思います!

※ただし、イリサワはキャップがポリなんで、劣化しててたまに割れているものとか、気が抜けて塗料が固まっているものとかがあります。ナガシマは、フタがスチールのため、密閉性が高く、ハンズのソフビカラーをチェックしましたが、固まっているようなものはありませんでした。

長期保存はイリサワよりもナガシマのほうがイイと思います。また、イリサワの塗料は在庫限りのところが多く、多くの通販模型店でも、「販売終了」の文字が目立ちます。模型店が欠品になったら、ハンズでナガシマを選択する以外方法がなくなりそうです。。。


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