フロッグチューニング作業手順書 2013年度版


いや〜、これで、フロッグチューニングの作業手順書、何回目でしょうかwやっぱり、やりこんでいくと、改善改善で、なかなかチューニング方法が定まってきませんね〜。この先もやっぱり同じように改善改善でいくと思うので、今回は「2013年度版」として、紹介したいと思います。

とはいえ、現在、自作フロッグしか使っておらず、市販品とはチューニングの勝手が違いますが、応用できる技ばかりだと思うので、参考にしてみてくださいw

で、まずは成形ですが、ディップ成形で軟質塩ビの皮を作りました。

自作でやるならキホン、透明が良いです。で、これに色づけしていきます。

ディップ成形でフロッグを作ると、「無理抜き」という技術を使わない限り、皮を切ってカタを取り出すので、必ず切れ目があります。

その切れ目を裏返し、外側に内壁がくるようにします。

そして、デカマジックで色づけしていきます。私は黒が一番釣れると思っているのでフロッグはすべて黒です。

もし、派手な色をお好みならマジックは要注意!マジックは基本染料インクなんで、色が透けてしまい、思った色が出ません。ちなみにコレはピンク。やるなら顔料インクのソフビカラーとかイリサワVカラーなんかがいいです。

で、結構乾くのが遅いので、1日乾燥させます。針金でひっかけてどこかに吊るすのがベストです。

乾き終わりました。

この後、裏返しのボディをひっくり返してオモテにします。

で、最初に切った腹を再びくっつけます。パンドーを使います。

ここだけのハナシ、腹の接着が一番厄介で、ゴムの弾力で、皮が開こうとするので、息を吹きかけながらパンドーを乾かしつつ、伸ばしていき、それを何度も繰り返して、数十秒で皮を離れないようにします。そして、しばらく手で押さえたまま乾いたパンドーをさらに崩して急速に固まらせて、皮が動かないようにします。ハッキリ言って、コツがあるので、何度も練習しなきゃマトモにくっつきません。コツは最初のパンドー塗りを若干粘性を上げてから行うことです。

そのまま自然乾燥で1日待ち、これで皮の出来上がりですw

皮自体の重さは11gです。

続いて皮の品質チェックです。フロッグはやりこすぎると、フックポイントが隠れにくく、ウィードレス効果がダメ。硬すぎると凹みが不自然になり、フッキングがダメというわけで、ちょうどいい硬さでないと戦力になりません。

目安は、ハカリの上に置いてゼロ設定して、フルボトムにかかる力が、小型〜中型:200g前後。大型:300g前後です。

チューニングしたは良いが、出来上がったフロッグがダメでは時間の無駄ですので、皮が出来た時点で柔軟性のチェックをします。これでダメだと成形からやりなおしです。

チェックの結果、330gで、品質検査合格!出来るなら、300g切るくらいのほうが良いんですが、なんせ素人の成形作業なんで、品質を一定に出来ないことと、使っていくうちにやりこくなるので、チューニングに入ります。

で、まずはエアホールを開けます。このフロッグはボンビクラスですが、このクラスになると、エアホールが小さいと雷魚のバイト時にアクションで中空部分に浸入した水がチュー!と出続けて、凹みが甘くなります。

そのため、雷魚がかんだ時、ボディ内部に混入した水分を一気に吐き出せるよう、大型の穴をあける必要があります。

また、上下に凹みやすいよう、フックホールは横長のほうが効率が良いです。マイナスドライバでもいいんですが、柄が太すぎて、今度は浸水のリスクが高くなるため、できるだけ細く、長い柄で穴を開けるのが理想的です。

私は「ミクロスパーテル」という薬さじの後ろ側を使って穴を開けます。アルコールランプで熱したあと、何度かボディを焼き溶かしながら細い穴を開けるように心がけています。

これくらいならOKですw

続いてアイの抜け穴です。これは「柄付き針」という器具を使い、アルコールランプで熱して、なるべくセンターに来るように穴を開けます。全部アズワンで手に入ります。

続いて針の選定ですが、原型設計時にハニカムの6であわせているので、

ベストフィッティングはハニカムの6です。

市販の雷魚針はほとんど持っていますが、大型の針で最も優秀なのが、ハニカムの6だと思います。まず、フックポイントが重心ポイントで、舐めにくく、耐久性が良いです。

さらに、ゲイブ幅が短いため、ボディに隠れ易く、ウィードレス効果が良い。さらに、ネムリが浅いため、フックアップもし易く、そしてシャンクが長いため、ウェイトがたくさん巻けます。

フロッグチューニングでは、ウェイト調整は針にオモリを巻きつけることで行いますが、巻きすぎると、シャンクが盛りすぎてしまい、雷魚のバイト時、ボディ上部が凹んだときに針の露出が甘くなります。そのため、巻ける幅に限界があり、この時シャンクが長いと、たくさん巻けるのに、モリモリにならないというメリットがあります。

さらに水平浮きにしたい時にカウンターウェイトに持っていきやすく、調整の幅が広くなります。

ただし、ハニカムフックの弱点は折れ易さです。使い込んでくると、サビが発生し、金属疲労でパッキーン!と行きます。

でかいわりに軽いフックで、ワイヤー自体の耐久性が悪いのが難点です。さらにシャンクが長いため、アイを通す時にシャンクを広げて通すと、シャンクが開きっぱなしになったり、何度もアイを出し入れしていると、パッキーン!とわれることもあるので、ハニカムの改善点はそこだと思います。

※がまかつの2本ケンケンはハニカムの6よりもゴツイですが、トローリング用のため、シャンクが短く、ウェイトが案外巻けないのと、アイを通す時に、ワイヤーが太すぎてなかなか通らないとうの弱点があり、やはり、大型フックはハニカムの6号が一番だと思います。

で、フックホールから針を入れて見ます。

穴が小さいので、こんな感じになってしまうので、

フックホールを切りつつ、フックポイントが隠れるように調整していきます。

こんな感じになったらOKです。

続いてアイを作ります。アイは通常、ブレイデッドアイとステンアイとありますが、ブレイデッドアイは耐久性が悪く、最近はステンアイしか使っていません。

また、ステンアイは市販品と自作とありますが、市販品はロウ付けしているため、輪が小さく、太いノットを通すフロッグゲームにおいてはビビミニツイストのコブを通過させることがやりにくく、使い勝手が悪いです。

そのため、推奨はチチワをでかくできる自作アイで、簡単に安い投資で出来るため、オススメです。

で、使うのは、ステンの軟線と言われるもので、雷魚ゲームでは、1.2φか1.6φのものがいいです。市販品で言うと、スナプル用が1.2φ。その他が1.6φといった感じです。

で、作り方ですが、まず適当な長さにステンワイヤーを切断し、手で曲げます。

ある程度曲げたら今度はプライヤーでハジを挟み、

ラジペンでチチワをつぶす。

こんな感じになったらOK!

で、まっすぐなるようにラジペンでもう一度つぶします。

で、長さを調節しつつ、余ったのを切ります。

反対側も同じようにするんですが、既に曲げたワイヤーが邪魔なので、余りを切りつつ、長さを調整していきます。

こんな感じになったらOKです。

で、フックに通してみて、ボディとフィッティングさせます。

この時、ハネクラのアイ抜きスティックが便利です。柄自体が長くて、チチワを挟むフックが小さくてボディのアイ抜け穴を抜け易く、使いやすい工具です。

これでいけると思ったんですが、いざマッチングさせてみると、若干長かったようです。がしかし、シンカーをセットすると、若干針が後退するため、ベストとなる可能性もあり、そのままシンカー調整をしていきます。

で、シンカー調整は、糸オモリ+ハンダで行います。ハンダ以外のシンカー接着方法は、対岸に打ち付けていくうちに剥がれてきてトラブルの元になるので、出来ることならハンダでしたほうがいいです。私は色々試してみましたが、全滅でした。

ただし、糸オモリの選定も気をつけましょう。糸オモリが細いと、ハンダの熱で糸オモリが溶けて崩れることが多々あり、ある程度太いものでないとセッティングがやりにくいです。

ハンダも太いのと細いのだったら、細いほうがシンカーが溶けにくく、「太いシンカーに細いハンダ」がベストです。オススメなのは第一精巧の2mmオモリと0.8mmハンダです。ちなみに、作るのは、垂直浮きのフロッグです。

なお、ハンダの種類ですが、「ヤニ入り」「ヤニなし」の2種類があります。これはフラックスといって、溶かしたときに相手の隙間に染み込んでいくのを助けてくれる助剤と思ってください。フロッグチューニングの場合は、ヤニ入りのほうがシンカーの隙間に入ってくれてチューニングがやりやすいので、「ヤニ入り」を選択してください。

で、作業に戻りますが、まずは、糸オモリをゲイブに巻きつけていきます。

で、糸オモリを巻きつけた際、結構ゲイブが左右にズレて寄ってしまうことが多く、ハンダ付けする前に後ろから左右対称かどうか確認して、調整していきます。これは若干、右によっているので、左にずらすような感じで調整します。

これでOKです。

続いてウェイト測定。過去のデータから、このフロッグは38g垂直浮きが良いので、38gに持っていけるように調整していきます。今の時点では、25gです。

で、0.8mmのハンダで接着していきます。この時、フックが無茶苦茶熱くなるので軍手必須です。水に入れるとジュッ!といくらいですから。

ハンダが終わるとこんな感じになります。

ハンダ終了時で、27g。2g増加しています。結構ハンダで重量が増加しますので、シンカーは予定より少なめに巻いていたほうがいいです。

さらにウェイトを巻いていきます。

この時点で、33g。これでハンダが加わると良い感じになりそうです。

ハンダ終了。

重量は36gになりました。これでシンカー調整は終わり。本来なら、38gにあわせていくところですが、この後のシーラーのセッティング等で2.0g程度は増加しますので、ここらで止めておいたほうがいいです。

で、改めてアイを見てみましたが、やはり長いようです。そのため、作り直しました。

前作よりも若干短く作り、既にハンダにより、フックが開かないため、アイ側を開いてフックに通しました。

再びフィッティングしてみると、長さはカンペキ。これでOKです。

しかし、フックポイントが上に出すぎており、このままではウィードレス機能が死んでしまいます。そのため、フック自体を少し下に寄せる必要があり、

フックホールを少し下に切ります。

再びあわせてみると、カンペキになりました。フックポイントが出なさ過ぎるとフッキングが悪く、出過ぎるとウィードレス機能が悪くなるため、「ギリギリ上まで、ギリギリ隠れる」ようにセッティングするのがベストです。

続いてアイが開かないようにPEで締めていきます。まずユニノットで一方の穴にくくりつけ、巻いていきます。

折り返したら抜き輪を用意します。これはカツイチのアイガードといわれるツールで抜き糸をする時に、柔軟性に富み、強度が強く、非常に便利なのでフロッグチューニングの必需品となっています。

ロッドビルディングの抜き跡処理みたいにしてハジをライターで炙ります。

この状態からアロンアルファで接着。

この時、アロンアルファがなかなか乾かないので、1日乾燥させたほうが無難です。

で、ここらで浮き姿勢の確認を行います。現時点で36gですが、水の中に入れてみると、

こんな感じになります。一瞬立ち浮きして、スグに沈んでしまいます。これはアイの穴が大きすぎて隙間から空気が漏れ、水が入るから沈んでしまうのであって、結局はアイの精度が悪いため起こることです。

ハッキリいって、これでは浮き姿勢の微妙な調整は出来ません。自作フロッグではアイの成形が難しく、ウェイト調整時に浮かぶフロッグはありません。

だもんで、結局何個か作って浮き姿勢、背負えるウェイトの限界を把握して煮詰めていく必要があります。市販フロッグではウィップラッシュなんかはウェイト調整時にも沈まないためかなり突っ込んだ調整が出来ますが、沈んでしまうのがハネクラで、あのフロッグはアイの穴が大きすぎます。いつもチューニングする時は頭を悩ませます。

で、とりあえず浮力は確認できたので、垂直浮きになるだろうというわけで、次の作業に進みます。今度はウェイト周りのシーリングです。

今はオモリむき出しですが、鉛製のオモリは接着剤との相性が悪く、また、軟質塩ビとの相性も悪いため、どうしても接着が甘くなってしまいます。

その対策として、オモリの周りに熱収縮チューブをかませ、熱収縮チューブは塩ビですので、ボディとの相性が良く、相性が良いもの同士で接着してしまおうというわけです。

今回使っているのは20mmの熱収縮チューブです。フロッグチューニングでは、20mmが一番いいと思います。

ライターであぶって収縮させました。

収縮チューブはハジが浮いてしまいますので、浮いたところはハサミで切ります。

なお、この「金属と接着剤の相性問題」ですが、熱収縮チューブを使わず、PEを巻いて対策を取るという方法もあります。

PEのほうが収縮チューブよりも相性が良く、接着が強力に行えるというメリットもあるのですが、シンカーがナナメになっているので、接着時に巻きつけたPEが緩みやすく、また、PEの厚みがシンカー上部に干渉剤として残ってしまうため、ボディ上側の凹みが甘くなるというデメリットもあります。結局どっちをとるかですが、今回は収縮チューブを使うことにしました。

で、続いて、アイのグラつき対策です。雷魚ゲームではフックアップした後にヘッドシェイクで、猛烈な負荷がアイ〜フックにかかります。この時、連結部にガタツキがあると、それがスラッグになり、フックアウトになりやすいです。その対策として、アイとフックが動かないように固定させる必要があります。

PEをユニノットで結んだ後、内側へPEを織り込んでいき、このように固定します。

で、パンドーをつけて乾燥させます。

ついでにこの時、収縮チューブの回りもパンドーでシーリングします。ボディとの接着はパンドーで行うため、あらかじめパンドーでコーティングしていたほうが接着の相性がいいです。

で、乾いたらアイの抜け対策です。

通常、フロッグゲームではガチムチロッドでフッキング入れる関係で、アイのシャフトが穴を抜けることがよくあります。この対策として、抜け止めを仕掛けておきます。

ゴム管を適当な長さに切り、切った後、アイにかぶせます。

あとはロッドビルディング用のDスレッド(細いPEでも可)でグルグル巻きにして、抜き糸を抜いて固定。

一旦ボディとフィッティングしてみて、ゴム管の位置が適当かどうか確認したら、

アロンアルファで接着します。

これでOKです。

この後、アイ〜フックのグラ付き防止策として、さらに収縮チューブで固定するという方法があります。

これは使っていくうちにPEがズレることがあるので、この対策として施すのですが、反面、アイの動きが悪くなるというデメリットもあります。

通常、雷魚がバイトしたときは、ボディ上部が下方向へ移動し凹むのですが、それと連動してアイが下に落ちてくれると、フックポイントの露出が大きくなり、フッキング率が上がります。

つまり、ボディ上部が下へ凹んだとき、

アイの連結部も連動して下に落ち、「く」の字になったほうがフックポイントの露出が良いんです。

ここで、収縮チューブをかませてしまうと、チューブの弾力により、連結部が下に落ちてくれず、直線状になろうとするため、凹みが不自然になったりすることもあります。

今回は、コンテンツのために収縮チューブをかませましたが、やはり動きが悪いため、チューブは外してフィッティングすることにしました。

そして最後の煮詰作業。フックホールのシーリングです。

フィッティングしてみると、収縮チューブをかませた関係で少しシンカーが肥大しており、穴が小さかったので、

穴を少し切って広げて、

収まりが良いようにしました。

そして、ここがミソなんですが、一気にケツを塞ごうとすると、ズレてしまって、フックがセンターにこなくなるので、部分的にシーリングしていきます。

赤丸で囲っているところにパンドーを塗り、針がセンターに来るところで、指で固定。そのまま息を吹きかけながら硬化を促します。

一日乾燥させたらこんな感じになるので、

今度は、残った部分を少しひるがえして、そこにシーラーを落とします。

そして一日待つとカンペキにセンターが出ます。フックポイントもカンペキに隠れています。

この作業を一気にやると、ゲイブ部分になかなかシーラーが行かないため、ボディをずらして接着剤を入れての作業を繰り返すため、高確率でフックのセンターがズレます。必ず、2回に分けてシーリングを行いましょう。

最後に、アイの接着です。

パンドーをアイの付近にシッカリと塗りこみます。爪楊枝でアイの内部まで接着剤を入れるのがコツです。なお、この作業も、フックホールを完全硬化させた後行うことで、フックの傾きがズレません。素人の時は、シーラーをフックホールに塗った後、その直後にアイの接着まで施行しがちですが、すべての作業を1コマ1コマ完全硬化させつつ行うことで、ズレが出ません。必ず、何回かに分けてシーリングするように心がけましょう。

で、ここで一旦浮き姿勢の確認を入れます。アイのシーリングが終わると、アイから空気が抜けないため、カンペキな浮き姿勢の確認が出来ます。

重量はシーリングの調整で1g増加し、37gになっています。

浮き姿勢はほぼ垂直浮き。実戦ではこれに水が少し浸水するので、おそらく垂直浮きになるはずです。

で、アイの締めに入ります。Dスレッドでユニノットでアイをくぐらせた後、

タレにひっかけるようにして巻きつけます。ディップ成形では必ずタレがあるので、そのタレを利用してアイを縛るのがやりやすいです。

縛った後は、チチワで糸のハシを抜き、固定します。

そしてアロンアルファで接着。

で、5分型のエポキシをアイの部分に塗ります。自作フロッグはディップ成形品ですが、ディップ成形の場合、成形時に、「尖った部分の肉付きが悪くなる」という特徴があります。

この特性は、金型の後方を尖らせることによってフックホール真上の肉付きを悪くすることが出来、雷魚のバイト時、ボディ上部の凹みに追従する形でケツの先まで連動して凹んでくれるというメリットに繋がる反面、どうしても鋭角になってしまうアイ付近の肉付きも悪くなるというデメリットにも繋がっています。

アイの肉付きが悪くなると、フックアップ時にボディからアイが抜けたり、アイ付近のボディがちぎれたりすることにも繋がってしまうため、ここに硬い樹脂、エポキシを持ってきて強化する必要があります。

で、こんな感じになったらOK!

で、エポキシを盛った関係で、アイの輪が少し小さくなっているため、熱したニードルでチチワの内側を広げてやります。

で、最後にフックホールのシンカーの保護です。

対岸まで打ち付けてアプローチすることも多いんで、そーゆことをしていると、シーラーが剥げてきます。

その対策として、接着剤を塗布するんですが、パンドーだと剥げてきて、

2液エポキシだと割れて、という具合でなかなか難航します。

一番良いのは弾力に富む1液接着剤なんですが、コーキング用シリコンはリチューニングするとき泣きを見るしで、困っていたところ、掲示板で良い接着剤を教えてもらい、

セメダインスーパーX2「ハイスピードタイプ」というもので、

スーパーXは以前使っていましたが、硬化が遅く、タレに困っていたんですが、このX2タイプは硬化が非常に早く、タレないとのことなんで、導入してみました。

見たところ、指触乾燥まで5分でいけるとのことなんで、期待大ですw

色々試してみた結果、まず接着剤を出して爪楊枝で混ぜつつ、3分くらいたってネバくなったら塗りこみ、そのままタレないように手で回しつつ、5分経ったら、針金でひっかけて1日乾燥というのが良かったように思います。

若干ブヨっている樹脂が盛られて、良い感じになりましたw使っていくうちに剥げるのは仕方がないんですが、1液なんで、スグに補修できるし、タレもないし、良いショック吸収剤だと思いますw

長かったですが、ようやく完成w

重量は先ほどからさらに1g増えて38gになっておりますw計算どおりですw

浮き姿勢も完璧なピンコ立ちですw

出来上がりをへこましてみたら、若干硬かったかな?と思いました。こーゆー場合は、ゾルに可塑剤を追加して作り直します。ま、でも許容範囲かな???釣れない事はないと思います。

凹んだ時の、この針の露出!スラッシュ成形フロッグとは凹み方が違うんですよね〜wだからディップ成形フロッグはやめられないw



フィールドテスト後の煮詰
で、このチューニングで作った大関を使って実釣に繰り出したのですが、アタックは取れましたが、ミスバイト及びフックアップ後のバレで3連続でチャンスを逃しました。上の釣れてる写真は、別の皮です

皮を見てみると、歯型がついているため、口の中まで入っているにもかかわらず、取れなかったということが分かりました。

で、結局フロッグに問題があると判断し、新しく皮を作り直すことにしました。

ここらが実績ゼロのフロッグの難しいところで、フロッグのカバーゲーム自体、アタックがあってもキャッチ率が低く、今のアタックは雷魚側に問題があったのか?自分のフッキング側に問題があったのか?フロッグが悪かったのか?の判断が難しいところです。

特に、春先の5月なんかは、水温が低く、雷魚の活性自体が低いため、甘噛みによるバレが多くなる時期なので、バレが連発しても果たしてフロッグが悪いのかどうか?指で揉んで凹みチェックをしても問題ないのにバレるのはどうしてだろう?

こんなことを考えながらそのまま使ってみたら、7月くらいに活性が上がってきて、何も問題なくバンバン釣れてきて、フロッグに問題はなかったなんてこともあります。

結局は、指で揉んで、アングラーがそのフロッグを信じられるかどうかにかかっていると思います。

だもんで、フロッグってのはがいに難しいルアーでもあります。

そんなわけで、もう少しやりこくしようと思い、ゾル側に可塑剤を少し追加しました。そして同じ条件で成形を行ってみると、可塑剤を追加した関係で肉付きが悪くなり、重量が2gほど軽くなり、皮自体の重量が11gから9gまで落ちました。

この状態で骨組みを皮にセットし、完成したのですが、重量データは、

36gで垂直浮き。以前は38gだったので、よりピコピコ動きが得意なので、これはこれでアリかなと思いますw

そんで、フルボトム時に必要な力は330から半減し、170g程度になりました。

戦力としては何の問題もないと思いますw

しかし、成形時にタレがうまく行かず、アイを縛るスレッドをひっかけるところがなくなってしまい、フッキングでのズレが少し懸念されます。ま、結局エポキシでアイの部分をロックするので、大丈夫かと思いますが、これも実戦でのフィールドテストで確かめることにしますw



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