フクスケフロッグ
ハヤブサチューニング手順書



ハヤブサのチューニングです。ベストセッティングは、ハニカムの6/0とYGKのウルトラノット25号だと思いますが、ハニカムがないんで、代用品のアナコンダ針+自作アイで組みます。イチバン使いやすいのは垂直だと思うんで、垂直を狙っていきます!

まず、フックを調整します。

アナコンダ針に、PEを巻いて瞬接たらして左側の軸を下にずらします。

というのも、僕がカタ作るときのクセでどーも左のボディが落ちてしまいがちなんです。マンズみたいなもんですね。市販フロッグではまずないんですけど、カタがいびつで、仕上がる皮もいびつなんで、その形に合わせて針を調整します。ホント、めんどいフロッグですわ(笑)
※フクロウは大丈夫ですが、トンビ、ハヤブサ、ミサゴは全滅です。必ず針を調整したほうがいいです!

ロッドビルディングと一緒で、下糸を巻き込んで上糸で巻いていきます。

ある程度まできたら、チチワのPEに通します。詳しくはフクロウチューニング手順書で!

ほんで、チチワにPEのハシを入れて
抜いて、糸をひっぱって固定します。

そして、ここがポイントです。左手で左側シャンクを下にずらしつつ、右手で瞬接をたらしていきます。そんで、垂らした直後にティッシュで瞬接をふき取り、しばらく、シャンクをずらしたままで、固定されるのを待ちます。

シャンク左側が落ちているのが分かると思います。これでOKです!

そして第一精工の糸オモリを追加して、ウェイト調整をします。使用するオモリは線径1.5mmのものです。ハンダで固定しますが、細いとオモリが溶けて作業性が悪く、太いと、針に余計な肉がついてやりにくいです。
そんで、巻き始めに、ペンチでつねってテンションをかけます。

続いてハンダの用意ですが、ハンダも、細いと、作業性が悪く、ふとくても作業性が悪いので、線径1mmがイチバン使いやすかったです。このハンダですが、ヤニフリーのやつとヤニ入りがありますが、必ずヤニ入りを使用してください。ヤニフリーだと、フラックスが必要になり、オモリの隙間にハンダが入っていきません。

そんでハンダ付けします。HPにハンダの項目があるので、そこが参考になると思います。で、ハンダ終了です。

続いて、ボディにアイが通る穴をあけます。

まずはタレがあると思うんで、それをニッパで切って適当に整えます。

フックホールも同じく、ニッパで適当に穴を開けます。最終調整では、たいてい、下に穴を広げていくんで、この時点ではやや上側に小さめの穴を開けたほうが失敗が少ないです。

続いて自作アイの準備。用意する針金はステン軟線の1.6mmのもの。色々使いましたが、これがイチバンいいです。

作る道具ですが、ウォーターポンププライヤーとラジペン。あと、1.6mm線が切れるごついニッパがあればOKです。これだけあっても、1500円くらいでそろいます。後々使うことが多いので、買うことをオススメします!

まずは、一個目のチチワを作ります。詳しくは自作アイの項で!

その後、ジグを用意して、これに軟線を巻きつけてアイを作ります。巻きつけるジグですが、25mmピッチでOKです。

こんな感じで巻きぐせを作って、

おおむね、25mmピッチくらいのアイが出来ればOKです!

で、フックと連結して、

続いて、アイを通す穴を開けます。ステンアイの場合はタテに入るんで、縦長のアイ穴をあければOKです!

セットしてみました。いい感じです!とまぁ、ここでは一発でいっていますが、実際は、チョコチョコ調整が必要なときがあり、それはたいてい、シンカーでボディをつついてアイが短くなりすぎるので、長くすることが多いです。ここでコツなのですが、チチワを大きくしておくことです。そうすると、長くするときにチチワを絞ることで、アイを微妙に長く調整することが可能です。アイのチチワが大きいほうがノット交換が楽だし、抜けにくいので、オススメです!

で、この時点でウェイトを見てみると、22gでした。

仕上がりが28g程度を目指すので、この時点で25.5gを狙って調整するとうまくいくかな!?と思うので、

25.5-22=3.5g。

オモリが1cm0.21gなんで、3.5÷0.21=16cmほど追加で巻きます。

で、16cmほど切って、

ゲイブに巻きつけます。ここでもやはり、ペンチでつねってテンションをかけたほうがハンダがやりやすくていいです。

で、ハンダ付け終了!

アイを調整しながら、全長を整えていっていい感じにいけました!

続いてアイにPEを巻いて開かないようにします。まずは、クリンチノットで固定して、

巻いていって、

折り返して、

チチワに通して、

抜く。引っ張る。これで完成!

瞬接たらしてOk!

続いてフックアイとノットアイの連結部がガタつかないようにPEでグラツキ止めを作ります。フックアイにクリンチノットで固定して、

こんな感じに、巻いていって、

瞬接たらして、

ガタつかないようにしてOk!完成したら、瞬接でアイが動かなくなっているんで、手でアイを動かしながら、上下にすんなり駆動するようにします。ようは、アイが前後に動かなくて、上下に動けばOKです。

続いて、アイの抜け止めです。

アイは抜け止めを作らないと、

こんなんなっちゃうので、必ず対策してください。

で、作ったアイに、絶縁スリーブをかまします。これはホムセンの電設資材のところにある絶縁スリーブで、2スケのサイズのものです。200円くらいで、20個くらい入っているんで、オトクです!

で、そのスリーブの最初と最後に瞬接をたらして、

スレッドを巻きつけます。

クリンチノットで固定して、

何周か巻いたら、チチワをかまして、その上から巻き続け、

終わりをチチワに通して抜く。

で、瞬接たらして、

完成!

で、ここからが、このチューニング最大のミソの部分です!ノットアイとフックアイの連結部に収縮チューブをかまして、固定します。

収縮チューブを入れて、ノットアイとフックアイを一直線上にします。

こうすることで、針先がネムってくれて、フックポイントが隠れやすくなります。

セットしてみました。いいかんじではないですか!?

で、シーリング前に、ここらの周辺を塩ビと相性を上げるためにPEとか収縮チューブを巻きます。

まずは収縮チューブ。15mmくらいのがいいです。

で、ランプで温めて、

絞って、

続いて、チューブの隙間を充填するために、セメダインスーパーXGを入れます。

こんな感じでOK!

ほんで、あまったチューブを切ります。

で、PEを巻きます。毎度おなじみ、下糸を上糸でかまして巻く方法です。

で、チチワをかまして、

抜く。

瞬接。

余ったPEを切って

完成。

続いて、シーリングするんで、ケツにひとつほど穴を開けます。

そんで組みます。

で、ちょこちょこフックホールを切りながら、調整して、

こんな感じでOK!

で、まずはパンドーを使って、シーリングをはじめます。

で、まずはシャンクの根元だけにシーリングして、

バイスで軽くはさんで、フックをセンターにセットした状態で1日置いて、整えます。ここで使う接着剤は、速乾性のパンドー推奨です。

続いて、残りの部分をシーリング。

ここは強力なノウビセメダイン推奨。

こんな感じにジワジワと塗って、

やはり、バイスではさんでフックのセンター出しをしつつ、乾燥させます。

で、残りの部分を一気にシーリング。ノウビセメダインを塗りますが、ケツをめくってそこに塗るって感じです。

こんな感じでOK。

で、やはりバイス。

一日待って、完成。

で、最後にアイ部分。ここは後々エポキシをかますんで、プライマーとして接着剤を塗っておきます。ここはパンドーでもセメダインでもどっちでもいいです。

でエポキシを塗って、※セメダイン5分型。

ケツ周りのシーラーに、ショック吸収剤として、セメダインスーパーXGを塗って、

最後に、ケツに水抜き穴を3つあけて、

完成!アリャリャ!?思ったよりも重くなっちった!?

まぁ、これでも使えるんですけど、むしろ、1枚ヒシ以上なら、こっちのほうが使いやすいんですけど、

シーズンも序盤なんで、やっぱ28gくらいを目安にやり直し!

まぁ、バラシの参考にもなるしね!

そんで、まずはフックホール周りをバラします。

熱したニードルで、シーラーを溶かしてはがしていき、

こんくらいにして、

アイのエポキシ周りがめんどいんですけど、ランプで直火で軽くあぶって、

ニッパーで切る。こんな感じでOK。

で、バラして、

ラジペンでシーラーをはいで、

ここらはニッパーでシーラーを切る。

で、ハンダゴテでシンカーを落とす。

で、前述と同じように組んで、

言い忘れてたんですけど、チューブの前後にシーラーを塗っておきます。
重量を測定したら、

この時点での重量を27gくらいにしておきます。

で、シーリング作業も前述と同じくやって、

ヨシャ!目的のウェイトに到達!

フックポイント、いいかんじやがなw

いい浮き姿勢やね〜!ぶっ飛んで、パラヒシで、めっちゃキビキビうごきまっせ〜〜〜!



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