一般的なチューニング その1
マンズ ウィーセル チューニング


黒鱒屋で発見。マンヅのウィーセル!イタチという意味ですが、

リップがついております。モリックスのスーペルナートを使ってみて、リップ付きフロッグの威力に参ってしまった私は、このウィーセルでも参りました。マンヅにしては高いけど、980円で購入w

当初は、一般的なチューニングを消した関係で、雷魚サイトのくせにチューニング方法がないので、「一般的なチューニング」として解説しようかと思ったんですが、全然一般的じゃないわな。難易度がたこーございます。

っつーわけで、作るには作ったけど、一般的じゃないっつーわけで、もう少し簡単なチューニングをする際に、改めて一般的なチューニングとして紹介しますです。一般的なチューニングはありきたりのフロッグを垂直浮きにもっていく方法じゃね。今回はめずらしかチューニングです。

で、まづは、マンヅのお約束、離型剤を洗い落とします。どう見ても、スラッシュ成形品だと思うんですが、スラッシュ成形はカタから塩ビを引き抜く際に、抜けやすくするために離型剤を塗布しております。ディップ成形はシリコン系の水溶性離型剤ですが、スラッシュ成形も同じかな?んでもって、通常のフロッグは成形時に離型剤を落とすんですが、マンヅはベタベタ。ぬるぬるして、接着剤ものらないし、キモイので、中性洗剤で一撃で落ちるので落としてしまいましょう。

で、中身を分解します。マンヅ、スナプルといったフロッグは骨組みのアイはゴミです。銀ロウ溶接されておらず、ヘビーカバーゲームでつこたら一撃で開くゴミアイは抹殺しましょう。

ただ、そのまま引っこ抜くと、アイ部分のボディjにダメージを与えるので、プライヤーで開いてから抜くのが無難です。

フックも、「曲がります」、「さびます」と2拍子そろっているのでゴミ箱にポイです。

で、フロッグチューニングで一番重要なファクター、フック選びです。ワタシが行った自作フロッグの実験では、フックの性能を一番引き出せるようなカタチには規則性があり、したがって、ボディが4種類あれば、フックも4種類なければいけないんですが、現実はそうではありません。そのため、各々のボディの形状は、純正のフックが一番合うのではなく、それぞれのボディにあわせたフック選定が必須となります。ここらは好み(上向き、下向き、ウィードレス機能重視orフッキング重視)で、各個人にあったフック選定をすることになります。が、大事なことは、手持ちのフックを、兎に角たくさん持っておくことです。数多く持っていれば、それだけ、色々なボディ形状に、よりベストなフック選定が可能になり、したがってチューニングの幅が広がります。ただし、純正フックが一番良いフロッグなんかもありますので、そこは兎に角色々試してみましょう。ワタシ的には、フックポイントは重心、シャンクはストレート、よりゲイブ幅が広く、高さが高くて、ネムリの浅いフックが好みです。よくやるのは、フッキング重視のチューニングですが、簡単に言うと、ボディに対してフックが大きいほどウィードレス機能は悪く、フッキングは良くなり、逆に、フックが小さいとウィードレス機能は高く、フッキングは悪くなります。二律背反の関係にあるため、ちょうど良いバランスを考えてのフック選定は特に慎重にしてください。ワタシが使った中では、夢想転生の3,4、カツイチの竜神RH1が最高のフックです。また、この針ですが、よくやるのが、一個のハコにグチャグチャに入れるんですが、それは絶対NG。必ず、同じ針は同じ針同士、整理整頓しておきましょう。ちょっとサイズを大きくしたいから、O号からO号へとチョイスするときの作業性に雲泥の差が出ます。良いチューニングをしようと思ったら、必要な道具はスグに取り出せる状態にしておきましょう。せいりせいとんせいそうせいけつしつけ5Sです。

で、フックを入れようにも、穴が小さくてはいらんっつーの。

だもんで、ニッパーで少し広げて入れます。

で、色々入れてみました。竜神RH1はあわんな〜

いいかな?と思ったのが、ハニカムの5号です。

で、シッポがフッキング時に凹みの邪魔になるのでとっぱらいました。ここが原料の塩ビゾルの排出口ですね。スラッシュ成形は必ずゾルを吐き出す穴があって、通常は、フックホールですが、こいつは尻尾の入り口でした。シッポはエラストマーと思われる素材(ワームと一緒)で、スグに千切れそうなので今のうちに取っておくのが無難かと思いました。

シッポを取ると、なかからビーズが出てきました。ラトルのつもりかもしれませんが、よく、ガンダマで簡易ウェイト&ラトルチューニングを紹介しているサイトをみますが、中空フロッグにガン玉は絶対NGです。

ワタシも昔よくやっていましたが、ラトルいれたら、垂直浮きに近くなって、そうすると、エアホール付近にガンダマがたまってしまって、フッキングしようにもフックが刺さらなくなります。だもんで、ラトルチューニングは絶対にやめといてください。

続いて、意味不明の腹の中の接着ガンダマも外します。水平浮きにもって行くためのカウンターウェイトだと思うんですが、こんなとこにガン玉いれたら、バイト時に凹んだ際、上部の凹みの邪魔になりますから、フッキングは悪くなります。スナプルもそうですが、中空フロッグの下腹部にガン玉はいりません!

でもって、このでかい穴をふさがなきゃいけません。シーラーで地道にふさぐのもアリなんですが、シーラーを分厚く塗ると、どうしても硬くなってしまって、しかもゲイブ直前のボディなんで、ここが硬くなるとフッキングに支障が出ます。

だもんで、フロッグの皮で埋めてしまいます。昔、グロッサシリーズがフックホールにぴったり合う足でシーリングをしやすくしていましたが、アレと同じ原理です。いらなくなったスナプルの皮を切って、サイズをあわして、

パンドーで接着します。シーラーは色々つかいましたが、結局、パンドーが安くて、凹み追従性もあって、適度なすべりもあって、結局こればかり使っています。香川ではポパイに売ってますが、売ってない時もあります。オレジブックで頼むのもアリです。ホムセンではみたことありませんね〜。

で、同じ方法で、ガンダマのあった位置もふさぎました。この時点で、一般的なチューニングでは、まずしない作業なので、一般的なチューニングではありませんね〜

でもって、アクセサリパーツの道具箱を取り出し、アイを選びます。通常、雷魚用のアイは開きのところを銀ロウ溶接したステンが一般的です。これもメーカーからの別売りアイも出ていますし、フロッグ買った時に、フックを変えたら、純正アイが使えなくなるので、捨てずに貯金しておくのがベターです。ちなみによく使うのは、オオノのマンヅアイです。

色々試した結果、結局、ハニカム5号+オオノマンヅアイでキマリです。

で、アイ抜き工具でフィッティング。サンクックのループ返し!ハネクラのアイ抜きスティックとほとんど一緒です。便利です。

入りにくかったんで、若干穴を広げました。

良い感じだったので、この組み合わせで正式決定です。で、次はアイのスレッド巻き作業です。通常、ステンアイはステンがツルツルしている上に、ステンが難接着物質だったりする(ペンキがのらない)ので、軟質塩ビのフロッグとも相性が悪く、アイがずれるトラブルがおきやすくなります。

アイがずれると、こんなになって、フッキングでけまへん。

だもんで、アイの回りにPEを巻きます。PEはポリエステル繊維で、接着剤と良好な相性を示す素材で、接着剤が乗りやすく、したがって、軟質塩ビともよくくっついてくれるため、アイのズレ対策になります。だもんで、PEを巻きます。ユニノットで一方の輪に固定し、巻いていきます。

で、折り返す時に、適当なPEで輪を作り、この輪を挟みながら折り返していきます。

最終的に巻き終わった端を輪に通して、

輪を引っこ抜くとPEの先がPEの中におさまり、コブの出来ない固定が出来ます。

最終的に、ハシをライターで焼いて作業完了。

※上の作業は、PE8号でやっておりますが、本来ならば、ロッドビルディング用のDスレッドでやるのがいいです。雷魚用PEはゴワついて、コブというか、結び目が大きくなりやすく、きれいに巻けません。Dスレッドだったら、もっともっときれいに巻けて段差はほとんどありません。

で、ついでに、アイとフックの固定もPEで行います。これは雷魚がフックアップした際に、アイとフックの隙間が空いていると、雷魚が暴れた時に、アイとフックの間がぐらつき、これがスラッグとなり、バレの原因にもなるため、動かないように固定しておいたほうがいいのです。でんでんまるの雷魚読本で解説されていた内容です。やりかたとしたら、ユニノットで固定した後に、

内側を交互に通していき、

終了地点はかた結び。コブは凹んだ時に干渉しないよう、下向きにするのがベターです。

最後に切って、ライターでハシを処理してOK。

で、ここからウェイトを乗せていきます。ハカリでボディとフックセットを測ります。13gです。よく、いつもテキトーに作るのでハカリ使っていませんって人がいますが、めんどいならハカリは使うべきです。雷魚は、やりこんでいくと、大体使うフロッグが絞られてきます。必然的に同じボディのチューニングを繰り返しやることになるのですが、その時に過去のデータを取っていると、浮き調整をする必要がありません。例えば、アマガエルはマックス17gですが、ハカリで17gにもって行くように巻いていけばいつでも垂直浮きが再現できるので、水に浮かべての調整をする必要がないし、水に入れないから、シーリング前に脱水する必要もなくなり、また、15gだったら、45度かな?というアタリも取れて、結局のところ、データを取ってハカリで重量調整するほうが楽なのです。

フロッグチューニングで使用するオモリとしては、板オモリ、スロットシンカー、糸オモリとありますが、私は糸オモリを愛用しています。巻く位置を変えることで微妙な重心セッティングが容易に出来、安価なこと。細い糸オモリの上に太い糸オモリを巻くことで、隙間なくウェイトが乗せれる点、どれをとっても、フロッグチューニングに最も適しているマテリアルです。

ちなみに、板オモリは巻いて行った時に、重ねた部分に接着剤が入りにくく、また、そこに水が入りやすく、さびて白くなってボロボロになる。また、ゲイブ部分に巻くと隙間が出来てうまく巻けない。

ロデオのスロットシンカーは、凹みの邪魔する上側にオモリの厚みがのらないのがメリットなのですが、オモリのセットする位置が固定されてしまい、微妙な位置調節がやりにくいこととがデメリットです。でもって、値段が高いこと。

以上のデメリットがあるため、ワタシ的には、糸オモリ推薦です。

糸オモリは、第一精工が、ラインナップがたくさんあり、0.5、0.8、1.0、1.5、2.0mmとありますが、フロッグチューニングでよく使うのは、0.8mmと1mmです。

で、脱線しましたが、巻き作業再開。こんな感じに巻いていきます。0.8mmです。狙いは水平浮きです。というのも、リップ付きフロッグなので、水平浮きにチューニングしないといけないからです。

というのも、垂直浮きにしたらリップが水面にいかないからです。ということは引っ張っても潜りにくいので、リップ付きフロッグは水平浮きでないとだめなんです。同じ理由で、ポッパーフロッグも同様です。

この時点でウェイトを見ます。組んでみて浮かばすのですが、まだ余裕のあるような浮き方です。

だもんで、水分を拭き取り、

東邦UVレジンでうすく塗った後、UV照射機で硬化させます。

なぜこんなものを使うのかというと、1液接着剤は強度が弱くて、オモリがずれるからです。特にクリーク戦で対岸にぶつけてのアプローチなんかをしていると、シンカー全体がフックからずれて、フンヅマリ気味になります。

だもんで、ここは2液のモンです。1液とは比較にならないくらい頑丈で、びくともしません。

ほんだけんど、なんでもヨカというというわけではなく、例えば、左の写真はセメダイン5分型ですが、粘性が高すぎてボテボテに固まっています。

一方、UVレジンは紫外線が硬化剤の役割をする接着剤で、2液と同等の強度性能を誇ります。そして、東邦UVレジンは粘性が低いのが特徴で、結果、シャープに接着することが出来、シーリング時に邪魔にならないと、こーゆーことなのです。これは「2液接着剤の応用再び」で紹介した画像ですが、シャープにきれいに接着できているでしょ?また、もう一つの魅力は鬼の作業性を誇るということ。UVレジンはUV照射機を使うと、5秒で仮止めできます。完全硬化は15分照射が必要です(照射時間が短いと表面がベタつく)が、フロッグチューニングでは、ウェイトの仮止めが出来ると、2段目3段目のコイルウェイト追加がサクサクできますから、まさにうってつけの接着剤なのです。このUV照射機はネイル用の照射機で、高松の天満屋ロフトで1万円ほどでした。嫁さんのネイルのために買ったものですが、今では横取りしてフロッグチューニングツールの一角を担っています(汗)

ちなみに、その作業性の威力を表わしたのがこの動画。

UV樹脂のスゴイところは指触乾燥の早さです。ものの数秒で硬化。タレなくなります。

が、所詮指触乾燥なので、中膿み状態です。

その際、5分くらいUV照射したら、完全硬化します。

すると、もう2液エポキシと一緒。カチカチの強力な樹脂になります。

以上、UVレジンの特性の説明終わり。

チューニングに戻ります。

ついでに2段目のコイルいきます。適当に巻きます。これは1mmの糸オモリです。姿勢をより水平に保ちたいため、カウンター気味にフロントヨリにまいています。こういう微調整が出来るのもコイルウェイトの魅力です。

で、合計重量は21gで、水平浮きになってはいるんですが、なんだか重そうで、キビキビさがありません。フロッグは使っているうちにナンボか水が入るので、余裕を持ったウェイトにしておかないと後で沈んでばかりになってしまい、泣きを見ます。

こーゆーフラフラした浮き方は危険です。キビキビ浮き上がってくれないといけません。

だもんで、ウェイトをへずっていき、20gにしましたが、それでも動きが若干重いです。

でもって、もう1gへズリ、19gで軽快に動くようになったので、最終的なウェイトは19gです。なお、その後のフックホールのシーリングでシーラー分が増加し、1gくらい重くなります。この増加シーラー重量はあらかじめ計算ができないため、出来上がりの姿勢は運次第になります。なお、雷魚ロッドでまともに投げれるかどうかの境界は14gといったところです。スナプルなんかは12gくらいですから雷魚ロッドではマトモに投げれません。19gだったら、楽々扱える重量ですw

で、ウェイト量が決定したので、本硬化です。UVをより当てるために、反射を跳ね返すために接着作業で使っていた本でふさぎます。ちなみに、接着剤を使う時の台として使っているのが文庫本サイズの本ですが、これだと、接着剤が付いたページをはがしてゴミ箱にポイしたら、新しい台が出るのですごく便利です。

硬化時間は15分で完全硬化です。15分以内の照射時間だとレジンがベタ付きます。完全に硬化したらツルツルカチカチになります。2液エポキシと同じです。

硬化後はこんな感じ。パンドーどころの強度じゃないです。1液とは別格の強さです。それでいてボテボテしておらず、スマート。やっぱり、シンカー固定はUVレジンのモンです!

※注意点 後にフロッグをばらしていてあることに気づきました。さびとんよね。UVレジンを塗った時に糸オモリのスキマにレジンが入り込み、接着剤の薄いところが実際は鉛むき出しになっていて、そこがさびたみたい。なんせ紫外線を当てない限りかたまらないので、厚塗りしたらタレまくりで、薄塗りがキホンなんですが、薄塗りするとコーティングが甘くなってさびる。こりゃ、UVレジン塗ったあとにパンドーでもう一回塗ったほうがいいですな。


で、次はアイの接着です。ここはスマートにいかな、ボディとの隙間がキッツキツになってはいりにくくなるので、よりシャープに収縮してくれるパンドーがベストです。その上、軟質塩ビとの相性もいいため、パンドーの選択は、後のアイ固定のシーリングで威力を発揮します。UVレジンはスマートとはいえ、引けがないので、スマートさで言うと、パンドーの勝ちです。

で、タレたパンドーをニッパーでカット。フック〜アイの固定PEはアイを上下に動かしながら、軽く動かせる程度に動かしてOK。あまり緩くするとガクつきやすくなるので、上下に動くくらいが、凹んだ時にアイがフニャっと曲がってくれて、凹みが大きくなり、フッキングが良くなります。

次にアイの抜け対策。

フッキングで一番負荷がかかるのがアイの部分で、ズレたら最後、絶対フッキングできません。

ここで活躍するのが東邦の浮きゴムです。

浮きゴムを切り、このようにセットし、瞬間接着剤で固定します。これがボディに引っかかり、ずれるのを防ぎます。瞬間接着剤はクレオスの1プッシュ接着剤が便利です。ボタンを1回押すと1滴だけ出る瞬間接着剤で、こいつがないと、一気に瞬間接着剤が出てしまい、手について不愉快な思いをしたり、果てまた、近くにフロッグがあったら、飛んでいった接着剤がフロッグについて、変に硬くなったりするので、この1プッシュ瞬間接着剤はオススメです。値段も高くなくて、200円です。

これは大昔のグロッサだったかな?エバグリだったかな?の骨組みですが、同じように抜け対策を行っていました。

で、シーリング前にフックホールをあけます。ライターでアブって穴空けるだけです。ワタシの好きな穴は横長の穴(横長の穴だと、上下に凹みやすくなりフッキングが良くなる)で、アズワンのミクロスパーテルという道具を使い、穴を開けています。これは中型なので横長の穴でも大丈夫ですが、スナプルみたいな小さいフロッグはあまり大きい穴を開けると、浸水して沈んでしまいますので要調整です。

で、チューニングの命ともいえるフックホールのシーリング。一番の難関です。というのも、フックがよくずれて、片側のフックは針先が隠れているんだけど、もう一方の針先がボディから出てしまい、ウィードレス機能が落ちることが多々あるからです。

この対策としてやるのが、瞬間接着剤の仮止め。

針先を整えて、ウェイト部を瞬接で固定。

接着剤の跡がみえますかね!?

軟質塩ビは瞬接でも完全に乾くのに結構時間がかかるので、よーに待ちましょう。

その後パンドーでフックホールをふさぎます。

コツとしては、ボディ側の隙間にもしっかりとシーラーを充填させることです。

さらにもいっちょコツ。
フックホールのシーリング。これがイチバンシビアです。ちょうど真ん中にフックが来るようにしないと、ウィードレス機能が死にます。しかし、シーリング中に爪楊枝で充填させてる途中に変に固まってしまい、偏ってしまう。これはチューニングでしょっちゅうあります。それを防ぐコツ。

それはですね、フックホールのシーリングを2回に分けてやることです。針がずれる多くの原因。それはシンカー裏側に充填させるからです。そのため、このシーリングを一気にやらずに、後にやってしまうのです。

つまり、1回目のシーリングで、シンカー前方をシーリング。瞬間接着剤を使うワザよりも、パンドーのほうが早く固定できるため、瞬接よりも出来栄えがいいです。

シンカーフロント側と皮部分をシーリング。そのままフックをセンターに指で支えて、2,3分すると、もう動かなくなります。

1日待ってこれが乾いたところ。

これから、シンカー裏側のシーリングを行います。すでに下側のシーリングで針はセンターに固定されていますから、左右にずれることはありません。

ペリッと押し上げても下がシーリングされているからダイジョウブ。あとはこのスキマにパンドーを垂らして抑えれば完璧なシーリングが出来ます。

わかります?接着剤を置いて押さえつける。これだけでガッツリ固定されます。

これで、針はキッカリとセンターに固定されます。完璧なフックホールシーリングです。チューニングのコツは、焦らずコツコツとやることです。ロッドビルディングもオナジです。

で、動かなくなったら、針金で吊るして一晩乾燥させます。

で、続いて、アイの固定。PEでユニノットで固定し、

抜き糸をセットし、巻く。(なお、ここで使っているのは、カツイチのネイルスタイルです。シンカーを抜くと強力な抜き糸に早代わり。フロッグチューニングで大活躍です。)

でもって、抜いて完成w

で、切ってライターであぶって、準備完了w

で、瞬接で固定した後、パンドーでアイ部分をシーリング。水の浸入防止+ズレ防止のため接着剤でふさぎます。

で、仕上げに5分間のエポキシで、

パンドーの補強。結構ぶつけるところなんで、強化しているのですが、

これはこれで割れます。要改良です。弾性接着剤がいいと思うんだけど、試行錯誤してないな〜

で、最後の最後、シーリングしたアイはラインが通らないので、

ライターで熱したデザインナイフで切ります。ステンがむき出しにならないと、ラインが通りにくいので、シッカリと切ります。

で、完成〜w

フロッグチューニングのコツは、焦らないことです。

例えば、

乾燥時間を取る時に、フックのシーリングだけだと時間がもったいないから、

アイもシーリングして一気に乾燥させようとか、そういう効率アップの作業は、少なからず仕上がりを荒くします。

焦らず、のんびりと、一つ一つの工程を時間をかけながら。これがフロッグをうまいこと作るコツです。

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