自作アイ



フロッグチューニングのいろはで、結構初級クラスの技が、「自作アイ」です。フジオカのHPなんかでは、その工程を写真で紹介しており、結構メジャーな技ではあるんですが、鬼門なのが、「銀ロウ溶接」で、こいつについては以前、塗料カップのところで大撃沈を食らっており、結局、ずーっと市販アイを使っておりました。

が、昨年のことですが、釣り友達の「入江剣」氏の「突撃!となりのフロッグ拝見」をやってみると、見慣れないアイを使っており、穴がでかくて、フロッグ交換がすんごいやりやすいんで、ビックリして聞いてみると、

自作アイ!

銀ロウ溶接のやり方を聞いてみると、なんと

んなもん、しとらへんで!

との暖かいお言葉を頂き、

たしかに、ハネクラのフロッグなんかは銀ロウ溶接は施されておらず、

針金まげてPEで縛るだけでかまんのや!

とのご説明も納得。

詳しくやり方を聞いて、私もやってみました。

まず、ホームセンターにいって針金を見に行きました。フロッグで使われるのは強度の強いステンの針金。

ホームセンターの中では、小売しているので一番でかいのは、1.2φの針金でした。

とりあえず買って帰って、手持ちのアイと比べてみると、明らかに細くて、市販アイはおおむね1.6mm前後。

一番細いので、オオノのスナプルアイが1.3mmほどで、ま、スナプルアイでもちぎれたことないきん、いけるんだろうけど、希望は1.6mmのステンのハリガネがベターだと思います。

ところが、ホームセンターは1.6mmの針金がないことはないんだけど、1kg売りとかで、アイ作るのにそんなにいるかい!状態です(汗)

そんなわけで、オレンジブックを物色していたらありましたw10m売りで1000円ほどw

こうして1.6mmのステンのハリガネを入手。

一応、手持ちで、2mmと2.6mmのハリガネもあったので、それも並べて比べてみると、1.6mm以上はゴツすぎ。1.2mmは細すぎで、やはり、1.6mmがジャストフィットだと思います。

ただ、針金は、「軟質」と「硬質」の2種類があり、硬線はバネを作る時に使われるまっすぐになった針金で、スピナーベイトとかのワイヤーに使われるもの。

フロッグのアイで使われるのは、軟線です。釣具屋に売っているのは硬線で、アレは曲がらないので、買ったらダメです。アイ作りの情報収集で、硬線で失敗して、ブログに紹介されていたので、助かりました。失敗された方、人柱ありがとうございました(汗)

そんなわけで、手探り状態で、実践してみますが、

まず、切り取らなきゃ話にならないので、ごついニッパーで切断を試みますが、もー硬くて硬くて、先っちょじゃ絶対切れません。

根元でなんとか切れるくらいです。

スグにあきらめて、ごつい切断ニッパーを購入。「ミゼットニッパー」と言います。これだとサクサク切れたので、1.6mmアイを作るなら、これは必需品です。

で、早速実戦。

目指すはハネクラアイです。

兎に角なーんも分からんので、まずはフックに通して、

ラジペンで曲げてみることに。

しかし、交差してしまって、うまく行きません。

でもって、すでに手曲げは限界に来ており、ペンチ2個かまして、やるんですけど、クイクイずれて、すごいやりにくいです。

というか、こーなったら、切るに切れないし、切ったら、輪が崩れるしで大失敗。

で、今度は輪を作るのが難しいので、Uの字にして挟み込むことにしました。

フィッティングしてみると、ナンじゃこりゃ!?なんつーか、曲げる時に短くなるので、長さのアタリをつけるのがスゴク難しいです。

一応、マジックでメモして切って短くしてやってもみたんですけど、アイの上下が長すぎてすごいバランスが悪いです。

というか、Uの字は幅が広すぎて、バランスが悪いし、格好も悪いので、ハネクラ式のほうがいいように思います。

その後も試行錯誤していたんですが、

スナプルアイみたいに、極端に短いアイは輪が出来ないので不可能だと思います。

その後もあれやこれややり方を追求していって、なんとかカタチになる方法に行き着きましたw

キホンはコレ!

手である程度までまげて、

大型のプライヤーで、チチワが交差しないように反対側をつまんで、

ラジオペンチで、チチワをつぶす。

するとこーなるので、

PEで縛る幅を残して、余りを切断。

反対側も同じようにして完成w

こんな感じですw

で、実戦ですが、まずハンダで組んだフックにステンのハリガネを通します。

で、プライヤーでチチワと反対側をつまんだ状態でラジペンでつねる。

するとこーなり、

ミゼットニッパーで余りを切り落とす。

するとこうなる。

反対側もある程度、長さのアタリをつけ、これも手で曲げ、

ミゼットニッパーで切断。その後はある程度まで指でまげて行き、

折り返すと、長すぎてチチワがつぶせないので、

余分な長さをミゼットニッパーで切り、

プライヤー2個でつぶす。

これで完了w

あとはPEを巻き、アロンアルファをつければ、完成w

フロッグに組んだらこんな状態です。市販アイに比べるとチチワが大きく、PEの交換がし易いですw


1.2mmアイ
一応、スナプルサイズの自作フロッグを作り、ためしに1.2mm幅のステンハリガネをまげて作ってみました。

おそらく大丈夫とは思いますが、耐久性についてフィールドテスト後のレポートを書く予定です。

チューニング時のアイ周りの補強について
チューニングする時、結構厄介なのがアイの内側へパンドーを入れることなんですが、自作アイの場合、でかいので、やりやすいですw




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