自作フロッグ販売その13

今のところ、フロッグの注文が全然さばけなくて、てこづっています。

原因はハッキリしてて、フロッグのカタが1種類につき1つしかないからです。

たとえば、ピンク:タカ1、ピンク:ツバメ1、ピンク:トンビ1、ピンク:カラス1

っていう注文だと、1バッチ(1工程(カタを温めて成形)を1まとめにして1バッチといいます。)で終了するので、サクッと終わるのですが、

ピンク:タカ4

だと、4バッチ必要になるため、同じ4個納品でも、効率がものっそ悪いわけです。

がしかし、ライギョマンの好みはお気に入りのフロッグをたくさん持って、チューニングも変えて使うというのが多いように思います。

これが作る側にとっては、むちゃくちゃ効率が悪くて、なんとかならんかと悩み中です。

ようするに、同じカタが何個もあればOKなわけです。

また、それがあると、一気に温めて、一気に成形してという量産が可能になるため、効率は飛躍的に上がります。

今の僕のフロッグの課題はソレです。

で、フロッグの量産なのですが、カタはアルミ限定です。

なぜかというと、熱伝導率の問題で、塩ビゾルは熱で固まる物性なので、熱が伝わりやすい材質でないと、肉付きが悪いです。

そのため、カタの複製はアルミ限定。

僕の電気炉は5個くらいしかカタが入らないんで、アルミの複製型を5個程度作るとして、なるべく安価にできる方法を探りました。

で、結局、今現在のカタをどうやって複製するか。

現代の複製の技術について述べます。

これについては3つやり方があります。

@木型→砂型→鋳造
ディップ成形のメーカーが使う方法で、木型職人が、現物見ながら、木を削っていって、現物ソックリな型を複製します。それを特殊な砂で型を取って、それに溶かしたアルミを鋳造。ただし、木型職人が絶滅寸前らしく、今現在、難しい方法となっています。

A3Dスキャン→削り出し
現物をスキャンにかけて、図面を出し、それをもとに3DCADにデータ変換。
無垢アルミを削り出し。

Bロストワックス
現物からゴム型を取り、それをもとにワックス原型を作り、石膏でカタ取りして、溶かしたアルミを流し込み。

そもそも、僕のフロッグの原型自体アバウトなんで、@がベストなような気もしますが、@は、職人不足のため、不可。

Aはスキャン代が10万くらいするので、予算オーバー。

Bは一番現実的な方法で、結構やっている業者が多い。ただし、ロストワックスは複製の際に、3%程度複製品が小さくなるのがネック。ギリギリのセッティングを出しているフロッグでは出来が心配です。

がしかし、予算的にBかな〜という気がするので、実行してみます★

で、ロストワックス業者をいくつか当たり、おおむね、相場がわかってきました★

型代
カタを複製する際、ゴム型を作り、それがあれば、十年くらい使えて、何千個もいけるようです^^
で、そのゴム型代が
35000円。

複製代
いわゆる、鋳物製作費。石膏型を作って、溶かしたアルミを流し込む作業ですが、これが1個に付き、1500円程度。

鏡面仕上げ(外注)
できたアルミ型を磨く作業ですが、これは外注しているようです。
ディップ成形のカタとして使う場合、表面がツルツルのほうが、離型の際、塩梅がいいので、お願いしました。これが1000円程度。

となると、今回のように、カタ5個でしたら、
35000+1500*5+5000=47500円で、1個1万くらいで、量産するとなって、もっと必要だったら追い金1個に付き2000円程度というのは、良心的な値段ではないでしょうか^^

おねがいすることにしました★


で、製作依頼かけるときに、おおまかな説明書きを入れておいたんですが、今現在つけてる穴はゴム型作る際に塞ぐので、できた型にサービスでタップを立ててくれるそうですw僕の製造方法では必須なので、ありがたいことです^^


で、お願いしたのがコレ。斜めタップが3個。水平タップが2個です。斜めタップは、ソリッド単色、ラメなんかではやりやすいのですが、スイカとか頭ツートンになると、ツートン部が斜めになりやすくやりにくいです。

そのため、試しに初めての水平タップでやってみます^^

仕上がり楽しみ〜〜〜ww

アルミはなかなか注文がないそうで、納期は1か月半程度。


で、フロッグのカタが着弾しましたw結局、注文入れてから3か月かかっています。アルミのキャストはなかなかないそうで、時間がかかるんだとか・・・


磨きもいい感じですw


合計5個注文したのですが、テストしながら紹介しますね〜!


透明ゾルでテストしてみました。


結果はいい感じですが、カタの複製をする際に、3%程度収縮して縮むので、原型よりも気持ち小さくなっております。

思うこと色々とありますので、また紹介しますね〜!

透明ゾルを成形した際、謎の現象、曇ることがあります。
これについては、昔、コバヤシに質問した際、ゾルは湿気で劣化して、劣化すると、ゴムの中に気泡がかんで、曇って、機械強度が落ちるという話でした。


ですが、開封すぐの新しいゾルを使ってもやはり同じ現象が起こります。なので、透明のフロッグは注文を受けていないのですが、この原因解明と改善が見つかったらやろうと思います。

フロッグ成形はややこしいですね〜^^;

オリカラ製作!

お得意様の小松さんからオリカラの注文入りました!白多めのグレーということで、白いゾルをカップに入れて、黒を少しずつ足しながら調整します!


ちょっと白多すぎかな〜?


黒追加!


こんなもんか!?で、混ぜた後は泡がでるんで、しばし放置。


気泡がなくなってから成形!普通は成形前に脱泡機にかけるんだけど、そんなもんないので、ご勘弁を〜^^;


デカ目希望とのことで、デカい目をゾルで書き書き!


完成!ネズミみたいやね〜^^

なお製作代ですが、オリカラ製作:1000円。ソリッド皮:300円。デカ目:100円です。

オリカラ製作依頼、お気軽にどうぞ〜!

あなただけのフロッグお作りします!^^


量産型のフロッグチューニング
明日からキープキャストですね!
当店のフクスケフロッグは、でんでんまるさんのブースにお邪魔しております^^


なお、今回、初の量産型で製作したヒバリをチューニングして展示させてもらっています^^
透明なほうが、中の骨組みとか見れていいと思いますので、是非立ち寄ってモミモミしてください^^
ザ・海部郡サイズです〜^^


フロッグのセッティングは、使用フック:デッドスティングBの5/0S。これをシャンクにPE巻いて右を落としてセッティングしております。


PEは、シャンク上側にコブをセットしております。


ここでは見えにくいですが、抜け止めのゴム管を入れております。

http://kagawapvc.shop-pro.jp/?pid=126397427
一応、宣伝ブッコんでおきます!ブレイデッドアイでも簡単に抜け止め作れるゴム管です!


ウェイトは、やっぱ、カタを複製する際に、縮むんで、オリジナルの型よりかは軽いセッティングになっています。
11gちょいで


ギリ垂直浮き。


早速テスト行きましたが、沈みはしませんでしたが、ピコピコ動かすんだったら、10.5gくらいのほうがいいと思います。

通常、10g台だと、ライギョロッドで扱いにくいかと思いますが、


そこはフクスケフロッグの特徴で、ボディに対してデカイ針使っているのと、ゲイブのかなり後方にシンカーを入れてチューニングしているので、後方重心が極限まで生きていて、結構飛ぶんで、大丈夫^^

ちっこいフロッグにデカイフック。フッキングのエグさは触ってから実感してください^^

キープキャストは、DDMをよろしくです〜^^

ホログラムラメ
先日、娘連れて、イオンの遊び場いってたら、注目すべきモンがあったです!


これ、樹脂の練りこみシートなんですけど、


ターコイズにホログラムラメ。


ピンクにホログラムラメ。


ホワイトに同ラメ。

全部めっさ綺麗で、ルアーに使ってもいい感じですわ!

ホログラムって、下地に何色使っても映える感じで、よさそうですね〜!

高いけど、ちょっと検討中です〜^^

アルミ型、続々入荷。

ツバメ。


ヒバリ。


ハヤブサ。


フクロウ。

量産型、いけると踏んだんで、続々と作ってもらいましたw

が、アレアレ!?

ってなことがあって、

ロストワックスの会社に聞いてみると、

バフがけで、個体差が出るんだとか。

そもそも、アルミを鋳造したら、表面が結構あれてて、これを手作業で、バフにかけるんだけど、バフ自体が、型の表面を削り落とすような作業らしく、ここで、削りすぎちゃった部分と、そうでない部分で、個体差が生まれるそうです。

そうなの!?



だったら、もともと、バラツキの多い、ディップ成形フロッグが、さらにバラつくってことじゃーん!?

それは、「うーん」という感じなんですが、だったら、バフ無しだったらどうなるん?

って思って、次回は、バフ無しのカタの製作を頼みました。

聞いてみると、バフで落としてほしくない部分は、注文時に、作業者に伝えることが、普通らしく、そんなん知らんかったんで、新しい発見であります。

いやはや、モノ作りってのは、難しいですね〜・・・・

こんなん、実際やってみんと、知りえないことやし、一人で完結しないモノづくりってのは、奥が深いです。
カタが一つ一つ、全然違うんですけど!?


上のハヤブサは、腹がまったいら。

なんで!?

聞いてみました。


アルミ型のバフがけ。
ロストワックスの会社に聞いてみると、

バフがけで、個体差が出るんだとか。

そもそも、アルミを鋳造したら、表面が結構あれてて、これを手作業で、バフにかけるんだけど、バフ自体が、型の表面を削り落とすような作業らしく、ここで、削りすぎちゃった部分と、そうでない部分で、個体差が生まれるそうです。

そうなの!?



だったら、もともと、バラツキの多い、ディップ成形フロッグが、さらにバラつくってことじゃーん!?

それは、「うーん」という感じなんですが、だったら、バフ無しだったらどうなるん?

って思って、次回は、バフ無しのカタの製作を頼みました。

聞いてみると、バフで落としてほしくない部分は、注文時に、作業者に伝えることが、普通らしく、そんなん知らんかったんで、新しい発見であります。

いやはや、モノ作りってのは、難しいですね〜・・・・

こんなん、実際やってみんと、知りえないことやし、一人で完結しないモノづくりってのは、奥が深いです。

ゴム型
というわけで、バフなしのそのまんまのカタを頼んだんですけど、

ん!?

湯口は!?ってなって、即刻打合せ。





これが、ゴム型。右から、ヒバリ、ツバメ、フクロウ、ハヤブサやね〜

この湯口はさすがにいらんので、カットしてもらって、その他の部分をバフ無しにしてもらうよう、指示しました。

ルアー製作で使うものですが、メーカーの人は、使い方をよく知らないんで、打合せを怠ったら、またエライ目に合うとこです。

ホウレンソウは大事ですね〜w

兎に角、仕上がり楽しみ〜w


冷却方法改善

僕のフロッグは、ボディのどっかがへこんでることが多いのですが、


原因はハッキリしてて、成形直後のブツを水に入れて冷却するのですが、塩ビって、熱いと変形しやすいので、冷却用の瓶の中に当たっているところがへこんでしまうんです。

こないだ、ヘコミがやばすぎて、ボツにしたモノみて、しばらく考えたのですが、


これでいいじゃん!?って感じです。

簡単にできたのに、どうして何年も分からんかったんやろ!?

ナニはともあれ、一歩前進です〜^^


アルミ型、ショット前サンプル着弾。
ロストワックス屋から、サンプル上がりました連絡があって、着弾しました。

キャスト後のバフを「ショット」というらしく、今後は業界用語、「ショット」を活用しますw


で、これがショット前のサンプル。


確かに、磨きがなくて、カタそのまんまって感じです。表面はザラザラしています。


だけど、形はそんなに変わらないかな?って感じです。ショット前のほうが1g程度思いくらい。1円玉1枚くらいのもんですからね。


モノによっては、重さが全く同じものも。


で、湯口のところもザラザラで、むしろ、これで成形したほうがバラツキないかな?って感じ。


これを手作業で処理するのは骨が折れますね〜

うーん。

やっぱ、業者任せでショットやってもらったほうがいいかもw

スズメ復活に向けて その1
フッキングを追及していくと、太くて、短いフロッグになるべくデカイ針というのがセオリーです。

その意味でいうと、フッキング最強のフロッグは、スズメです。

自分でも名作だと思っているのですが、カタが行方不明になっちゃって、さらに、お客様も愛用している人が多く、復活を望む声が多いです。

で、同じようなカタを作ろうと思って四苦八苦しているのですが、なかなかできないのが現状。

で、スラッシュ型を複製してもらっている関係で、皮から複製原型を起こすことができないか?という作戦。

続くw


スズメ復活へ その2

これが我が家の現存する最後のスズメ。皮のみです。DDM主催のキープキャストの展示用ですが、ここで役立つとは思いませんでしたw


ショットで小さくなるので、一番分厚いものをチョイス。銀ラメのソリッドですね!

このままではへこむので、


ここをふさぎます。


パンドーでふさいで、風船みたいな構造の皮にします。

一応、ロストワックス屋に聞いてみたら、ゴム型とる際に、石膏で前処理するみたいです。

いけるみたいなんで、実行に移すことにしますw



スズメ復活、サイズ比較 その1 スズメ

今期の量産型のチューニングテスト。まずはスズメ。


もともとのジャストフィット針、ラッチーの5/0S2。

デカイって!

これ、小型フロッグじゃないから!

だめだこれ、とてもじゃないけど、スズメにあらず。

ボツだボツ!

スズメ復活、サイズ比較 その2 ハト

次、ハト。

だから

デカイって!

アナ針、全然あってねーじゃん!

ケンケンの1号でも合わすんか、これダメ、ボツ!

こんなんハトじゃねぇっつの!


スズメ復活、サイズ比較 その3 ヒバリ
ダメ、ダメときて、最後にもってきたっつーことは、ハイ。

お察しの通り、


やばそうなんですわ、ヒバリ。合わせている針は、ゴウソウの6号。

これね、大きさ、飛距離、フッキング、

エグイレベル行くと思います!

しかし、もともとのヒバリに比べるとだいぶでかいんで、ヒバリじゃねーじゃんといえば、その通り。

これ、多分、かなりの戦力になりそう、フクロウのエグイ版。

これはチューニングテスト入ります。

名前はもう決定。

雷魚らしく、

ヒバリビック!

ヒバビってか!?

言いにくいぢゃねーかw

釣行記書きにくそうw


オリカラ@クロラメ!
藤田さんからのオリカラ仕事!


クロラメです!


これをゾルで溶いて


こうなったら一昼夜放置。すると、表面に気泡みたいなアクが出るので、それを除去して成形。


結果がコレ。下地が赤なのですが、クロラメ大杉なのか、発色が悪い。


これを狙っていかないけんけん、やりなおし。クロラメを薄くしてみますw


クロラメりべんじ!曇るぞ!?

クロラメ、ちょっと薄くしてリベンジしてみました!

結果、



なんとなくサマになってきたんやけど、透明感が悪い。

な〜〜〜んか、曇っているような・・・・

ん〜〜〜!?

って思って、ハットしたんですが・・・・


ゾル自体が白い!

透明のゾル注文したつもりが、白いゾル来とるがな!

透明のゾルも白いんで、きづかなんだ!

なんで!?

で、速攻聞いてみると、

透明=108VTF-Zだそうです。

Z=透明とちゃうんな!?

で、108Z=半透明。白でもないんか〜い!じゃ、白作ろうと思ったらトナーまぜないかんやん!

で、108もラメ希釈めんどいという結論に達し、

110VTF−Zを注文しなおしました。

ゾルがないので、製作、少々時間かかります。

よろしくです〜


ヒバビ@チューニング

ヒバリビック、チューニングしてみましたよ!


フックはラッチーの6/0。ウェイトは18g程度で垂直。


まぁ、エグイっちゃエグイんですが、シンカーの収まり方が微妙。

ケツ下がフックラしすぎてて、そこにシンカーが押される感じです。

やっぱ、原型にゴムつけてロストワックス屋に出すと、ケツ下がフックラなりすぎてしまい、イマイチなり。

そこを削ってシンカーがスッポリ収まるようにしてやればチューニングがもっとスッキリ行くと思います。

ちょっとめんどいですが、原型を削って調子を出すことにします。







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