自作フロッグ販売計画 その11



純正トナー活用にむけて

昨年からフロッグの色付けをエアブラシから油絵具に変更して、ゾル自体を着色して製作してきました。
配合はおおむね4%。ゾル1000gに対して油絵具40g。
これが僕がテストして出した配合なのですが、ど〜〜〜〜も、フロッグの皮の塩梅がおかしいなと思うことが出てきました。

作った当初はいい感じのプニョプニョ感だったのに、今そのフロッグを触ってみると、コシが抜けたというか、柔らかくなりすぎているように思うのです。

雷魚を何匹か釣って、歯型で柔らかくなったのかな?とも思うのですが、中には、一匹も釣ってないフロッグが柔らかくなっているものもあります。

なんせ作ったのがかなり前なんで、その時の出来栄えを覚えているわけではないのですが、張りとか柔らかさとか、バッチリだったフロッグなので、チューニングしたのですが、今触ってみると、おそらくこの皮ではチューニングしないなと思ったり、はてまた、硬過ぎてボツった皮を不合格品としてケースに入れていたものを触ってみると、当時は硬過ぎたのですが、今触ってみるといい感じの皮具合になったりしていて・・・・

兎に角、こういう時はメーカー頼みということで、コバヤシに聞いてみました。すると、コバヤシからしてみたら、絵の具はあくまで代用品であって、純正品ではないので、そこらへんのデータがないので何とも言えないとのことでした。純正トナーだったら調べられるんだけど・・・・・とのこと。

一般的には、塩ビは時間と共に可塑剤が抜けていくものなので、劣化は硬くなっていくのが普通らしく、タコベイトなんかは、漁師なんかが使い倒したら、カチカチになるんだとか・・・・。僕が確認した現象は逆に柔らかくなっているので、真逆。

なんせ判断材料が触った感じしかないのと、作ってから半年から1年くらいたったものを触っての感想なので、どうにもならんというわけで暗礁に乗り上げました。


かくして、油絵具を使ったソリッドカラーの注文は中断。クリア系のフロッグでは、軟化が起こってないので、クリアを使う皮なら大丈夫だろうというわけで、ラメカラーのみ注文を受けることにしました。


ちなみにこれはクリア+裏面からマジック時代のパートとかなんだけど、皮の硬さの変化は一切なし。

コシがなくなった皮については、表面のツヤがくすんだようになり、やや油が浮いているような感じのが多かったです。ただ、これも全部が全部なっているわけじゃなくて、あくまでワタシの見た限りの傾向だと思います。

そんで、なぜに油絵具がいけないのかという点について考えたんですが、

まず、一つには量の問題があるんじゃないかなと思います。コバヤシに聞いてみたところ、純正トナーの場合、1sにたいして10g程度でいいらしく、僕の場合、絵の具を40gも混ぜているんで、皮に対する絵具の割合が大きすぎる点。


そして、もう一点が油。油絵具の場合、ポピーオイルという油を使用しており、これが乾性油といって酸素と反応して乾く油だそうです。塩ビで使われる油はフタル酸なので、そもそも使われているオイルが違う点。これが入ることによって、成形時はちゃんとした皮でも、フタル酸系の可塑剤は抜けていくので、ポピーオイルの量比がだんだんと増えていき、不具合が発生する。

まぁ、メーカーが分からないんで、あくまで推測です。

続いて、お世話になっている塩ビ工場の社長さんにも油絵具使用による不具合を質問してみたりもしたんですが、キホン、コバヤシから着色されたゾルを購入しており、代用品についてはよく分からないとのことでした。

なお、お客さまにも、コシが抜けたような感じになっていないか色々と聞いてみたところ、色によってコシが抜けているものがあるそうで、たとえば、後藤さんなんかは、黄色は問題ないけども、白とターコイズが腰ぬけたような感じですとのことでした。

となると、ターコイズといえば、まー君が愛用していたので、まーくんにも聞いてみたら、「納品時からまったく変わっていません」とのこと。

そして、白といえば、レッドヘッドをたくさん納品したのがアンチャンなんで、アンチャンにも聞いてみたら、全然変わってないですよとのこと。

そして、白といえば、近所のフゴ氏にハヤブサチューニングを納品したんで、聞いてみたら、逆に硬くなっているとのこと・・・・。どうなってんの!?

も〜ね、わけが分からなくなってきて、なるべくなら純正でやったほうが無難やねと思うようになってきました。

そして、ここらから、純正を使ったフロッグ製作の方法を探り始めました。

コバヤシに色々聞いてみたんですが、一般的には、着色されたゾルを20s単位で販売するのが一般的らしく、それらは、トナー(顔料)をクリアゾルに混ぜて作ったものらしいです。その際使われるトナーは顔料屋さんにコバゾールを出して、顔料屋さんで顔料をゾルに練り込み、ペースト状にしたものとのこと。荷姿は1s缶とのことでした。

つまり、顔料はペースト状の濃いコバゾール。これを適量取って、クリアゾルに混ぜることで、着色されたゾルを作ることができるそうです。今現在僕の使っている色が赤、白、黒、黄色、ターコイズブルー、オレンジ、緑、ピンクの8色で、着色されたゾルを買った場合、160sにもなってしまうため、完全アウト。やるなら1sトナーを買ってクリアゾルに混ぜて作るのが適当と思います。

というわけで、メーカーと打ち合わせをしつつ、色の準備をスタート。

まずは色を見せて、どんな色がいいのか選定しなきゃいけないんで、今作っているソリッドカラーの皮をコバヤシに送りました。これをもとに調色スタッフが純正顔料を何種類か使って調色を出して、その調色データを出して、その際必要な色を購入して自前で調色するって感じです。

そして、2週間くらいして円盤状の皮サンプルが到着。なお、今現在、ピンクとかターコイズとかの半透明カラーが透けてしまってツートンとかがやりにくいので、そこらの改善で、隠ぺい性を高めた色を作ってもらいました。方法としては白を若干加えることで、隠ぺい性が高くなるようです。
到着したサンプルは至って良好wピンクも今までのよりもキバツで隠ぺい性も高く、いい感じです。特にターコイズブルーが素晴らしく、前回はやや薄めだった青味が濃くなって、よりドギツイ感じのカラーリングになっています。ただ、オレンジは僕が蛍光オレンジとカドミウムレッドディープを混ぜて作ったもののほうが彩度が高く、発色がいいように思います。

ま、でもフロッグで使う色としては十分。これで見積もりを取ることにしました。

そして、数日後に見積もりがやってきてビックリ仰天!

まず、トナーですが、コバヤシでは2s単位での販売となるらしく、1sだいたい5000円前後なのですが、2sからのため、各色おおむね1万。高い色は1万ですので、倍の2万ってわけ・・・。

さらに、調色によって色を作るため、1種類の色を作るのに何種類もトナーがいるわけです。

たとえばターコイズブルーなんかは、
KB987青
KB2000緑
KB982白
が必要で、これらが2sずつなので、計6s。1色1万として、3万ですわ。
しかも、緑と白は0.5g程度しかいらないんで、0.5gのために数万円を必要とするってわけです。

しかし、これなんかはまだマシなほうで、オレンジや赤は4色必要ですからね、なんだかんだで、現在のソリッド8色そろえようと思ったら、

15万くらいかかります(爆)

ちなみに、トナー1sで100s分のゾルを着色できますからね、全部で1t以上のゾルを染められる量ってわけ。

頼むきん、1s単位でしてよ〜とはいっても、どうにもならないんで、完全に暗礁に乗り上げました。

どうしたものかと頭をかかえていて、フト思ったのが、塩ビゾル自体、コバヤシ以外にもメーカーがあるということ。

そこで早速調べてみて、古藤工業という会社が塩ビゾルを製造していることを知りました。

http://www.furuto.co.jp/products/compound_sol/sol.html

そこで早速問い合わせしてみて、トナーの1s単位での販売が可能か相談してみたところ、「OK」とのこと♪渡りに船とはこのことで、だったらフルトウのゾルを使ってフルトウのトナーを使ってソリッドを作ろうということで打ち合わせしていきましたw

で、営業の担当者と連絡を取り合って、今現在、フロッグを作っていることや、トナーで困っていることや、その他いろいろと、相談に乗ってもらって、とりあえず、またまた現行のソリッドカラーの皮を送り、サンプルが到着しましたwここでも、現在の半透明から不透明への切り替えと、なるべくキバツな彩度の高い色を希望しています。

で、届いたのはコバヤシのような皮サンプルではなくて、トナーそのもので、これで色合いを確認してくれとのこと。

フィルムにトナーが挟まれている感じで、透けている部分とそうでない部分とあったりで、ちょっとわかりにくいんですが、とりあえず、黒と白は問題なし。ってか、この2色は何でもいいような気がしますw

そして、ピンクは正直、今よりもキバツな色で、むしろ現状以上の色あいだと思います。

黄色も今よりもキバツな色で、ま、麻雀パイにしては少し明るすぎるんですが、ここらは白を混ぜればいけると思うんで問題なし。

で、問題は緑。緑が深すぎます。緑はスイカを作るために使う下地の色で、下地が濃いと、その後2重ディップで赤を乗せた時に色が暗くなりすぎて困るのです。

そして、赤。これはもともとが暗い色で、彩度というよりかは、スイカの発色を目的としているんで、これはこれでいいかなと思います。

そしてターコイズブルー。これも深い。これではターコイズというより、コバルトブルーです。

そしてオレンジ。これも今の鮮やかな色あいよりもかなり暗くなっています。深いオレンジって感じで、フロッグで好まれるようなキバツな色とは言えません。

コバヤシもそうでしたが、僕がルミナスオレンジとカドミウムオレンジ、2色を調合して作ったオレンジというのは、なかなか作ろうと思っても作れない、優秀な色だったのかもしれませんwエヘン!

ひょっとしたら、オレンジについては、黄色のトナーの彩度が高いので、黄色と赤を少量混ぜて作るといい色になるかもしれません。
そして、緑に関しては、黄色に青を少量混ぜて白で調整したらうまくいくかも?

かくして、色の問題は多々ありますが、とりあえず、トナーだけではイメージがしずらいことを伝えると、今度は焼いた皮を送ってくれるというわけで、送ってもらうことになり、その間にゾルの選定も行うことにしました。

選定のための案件としては、「柔らかいくせに肉付きがいいゾル」を希望しました。

そもそも、フロッグは柔らかさが必要で、そのためにはゾルに可塑剤を追加する必要があり、そうすると、ゾルがしゃばくなって肉付きが悪くなるのです。一般的なディップ成形用のゾルは108スペックのもので、粘性でいうと、カニ玉のアンくらい。そんで、それに可塑剤を追加して、中華スープくらいまでしゃばくさせています。

ディップ成形自体、カタの蓄熱を使う成形方法で、断続的に加熱して肉厚を調整することができないので、ディップ成形で使われるゾルは可塑剤が多くても110である点を考えると、これを112まで希釈してやっているのはなかなかに難しい成形であるともいえます。今現在は、室温や、1回目の成形でゾルが温まると、2回目の成形でも肉付きが変わるんで、一発目で薄めに成形した後、ケツの肉付きを目視で確認して、2回目の成形にかける時間のアタリを出してやっています。

言ってみればマッチングしないマテリアルで成形しているわけです。

そこで、しゃばくても肉付きがいいゾルってわけで、選定をしてもらい、サンプルが届きました。

来たゾルは2種類。FP29CとFM50C。コバヤシとは表記が違うんですが、29Cが109、50Cが110スペックのものとのことです。Cはおそらく透明ゾルって意味。コバヤシでいうところのZ。

営業マンが言うには、肉付きは29Cのほうがいいですとのこと。で、塩ビゾルは一般的には、塩ビ50、可塑剤50、その他の添加剤5とか、そういったデータがあって、たとえばこれを111にするためには、110を105g取って可塑剤を10g加えればいいとか、そういうので調整するのですが、フルトウの場合、その他が何%とかは言えないようで、希釈の塩梅はお客様でデータを取ってやってもらっているようです。

というわけで、その他の添加剤は無視して、いくつかサンプルを作ってみました。

たとえば、109ゾルの調整だったら、塩ビ:可塑剤=10:9で、こいつを100g用意したら、塩ビ:可塑剤=52.6g:47.4gで、これに可塑剤を5g加えると、52.6:52.4gでほぼ110で10:10スペックになるって感じです。つまり、100gにしてみたら、5g単位で可塑剤を追加すると、1つスペックが薄くなるって感じです。

109:100gに可塑剤5g追加→110
109:100gに可塑剤10g追加→111
109:100gに可塑剤15g追加→112

って感じですかね〜!?厳密には、その他の配合が分からないんでカッチリしたスペックではないですが、まっ、目安にはなります。

というわけで、まずはFP29Cゾルを希釈して、そのまんま109,110,111,112を作りました。

ちなみに、109ゾルの塩梅はというと、水あめ一歩手前って感じで、なかなか食いつきがよさそうです。が、希釈していくと、コバヤシの112とフルトウ112はほぼ一緒かな〜?って感じでした。

で、これを使って成形テストをしてみたところ、確かに肉付きがいいwだけど、112まで逝くと、薄すぎでイマイチ。109は硬過ぎるし、塩梅がいいのは、110と111。というわけで、ソリッドを111、ラメを110でセッティングしたらいい感じにいけそうな気がしますw

で、もう一つのサンプル,FM50Cについても、希釈していき、110、111、112と3種類作り、成形テストを実施しました。

結果、皮のクオリティはFP29Cとほぼ一緒。だったら、FC29Cのほうが肉付きがいいんで、こちらを使おうと思います。

というわけで、セッティングとしては、FP29CをDOPで希釈して110スペックをラメ層に、111スペックをソリッド及びラメのクリア層に使用することに決定しました。

で、塩ビのゾルの選定はこれにてOK。続いては本丸。トナーです。

サンプルがないんで、どうにも色のあたりが分からんってことを伝えると、コバヤシみたいに円盤作って送ってくれましたw
これがないと、前に進めません。一番厄介なのは、赤で、赤だけで5種類あります。

で、これをもとに、色を選定。

そして、都合、7色のトナーが到着しました。これにゾルも加えると、今回の仕入れ額は6万くらいになりました。でも、コバヤシで2sのサンプルを買うよりはダイブ安く上がったと思います。さらに、ゾルに関しては、コバヤシよりも少し安かったです。

で、まずは、簡単だと思われる黒をテストしてみます。フルトウが言うには、ゾル1sに対して、0.5g程度でいいらしく、マックスでも2g。それ以上入れても濃くならないそうです。

で、トナーは、タールコールのような感じです。臭いは灯油っぽい油絵具って感じ。見た目は水あめ状のネバネバのペーストです。

で、これを小分けにして使おうかと思ったら、液体とはかけ離れている風袋なんで、小分けができません。

で、さすが、トナーそのまんまだけあって、色が濃くて、なっかなかのきません。思うに、テスト段階では、プラスプーンを使って使い捨てにしたほうが掃除の手間がいらないんで、よさそうです。

で、早速、ゾルを100g測って、それに0.5g入れようとしたのですが、なんと、液体じゃないから、カッチリと検量ができません。

結局、1%程度入ったんですけど、ま、OKというわけで、混ぜてなじませました。

ところが全然なじまんくて、ダマの嵐。これはプロペラないと無理!!!

そのまま成形すると、ダマが硬化せんくて、触ったらトナーが付くくらいでサッパリだめ。

プロペラ必須です!

で、結局、黒1%配合で、黒ソリッド完成〜!前の油絵の具よりもカッチリ黒い感じで、いいです!
黒のセッティングは109を110にして、トナー1%配合です。

続いて、白のテスト行きます。これは匂いからネバさから、油絵具そのまんまという感じです。

これも、検量がめっさやりにくいので、少しずつ配合したつもりなのですが、結局1%配合になりました。

で、焼きテストをしてみたら、これも透けがなくて、いい感じです。

で、これも黒同様、109を110にして、トナー1%配合です。白ソリッド復活!

黒白は、色に風合いがほとんどないんで、簡単なテストですが、次からが厄介なテストです。

ただ、前回の失敗を踏まえると、できる限り、トナーは少ない方が皮に与える影響が少なくて無難なので、白黒は1%配合でいくことにします。

難攻不落のオレンジ調色
油絵具でもめっさ苦労したのはオレンジ。オレンジは顔料自体があまり冴えのある色ではなく、どちらかというと、濁った感じの色がほとんどで、市販フロッグを見てみても、ほとんどがあまり冴えない色って感じです。それをガンガンにキバツな色にしたいんで、こだわって作って行こうと思います。
で、オレンジは、赤と黄色を混ぜて作ります。黄色は一種類しかないんで、それを注文するしかないのですが、

赤は5種類あるので、その中から選んだのはFT477。かなり赤の強いオレンジっぽい色です。

中を見てみると、赤というよりはオレンジ。これに黄色を微量加えたらいい感じになるかな?と思って選定しました。

で、まずは、トナーを溶かしてみたら、ダマがたくさん出てきました。ここらのトナーはペラで混ぜた方がよさそうです。ちなみに、配合はトナー2%です。

で、焼きテストの結果がコレ。うーん。オレンジというよりは、限りなくオレンジに近い赤ですね。これでオレンジは無理があります。

で、そこから彩度を落とす目的で、黒を10%程度入れてみました。

こうして焼いたのがコレ。クソみたいな色ですわ。きったねw

で、やっぱ黄色を混ぜないかんち。と思って、今度は黄色を調整。

これも2%でやりました。これはダマにならずに、サクッと溶けてくれましたw

透明度が高いので、単色で使うのは他の色を微妙に混ぜて隠ぺいをあげなきゃいけません。

で、こうして赤と黄色ができたんで、ここから混ぜて配合テスト。

赤に黄色を混ぜつつ調整して色を見ていきます。

この手のテストは100均の紙コップが大活躍ですわ。

で、ま〜色々と作ってみました。

が、どれもイマイチ。どーも冴えた感じの色になりません。

そこでコバヤシの調色データを見てみると、オレンジの調色は、ピンクと黄色がメインで、白と赤はサブって感じでした。

では、この感じで調色してみてはどうかと思い、

ピンクを用意してみました。他のトナーがペースト状なのに対し、ピンクのトナーは液体状です。かなり混ぜやすい感じですw

ほんで、コバヤシの調色データをもとに、フルトウトナーで配合してみました。

するとまさかのグッド調子www

となると、冴えたオレンジの決め手は、黄色とピンクの混合というわけです。加法減彩ということもありますし、やるなら2色でやったほうが冴えた色になることは確実。

というわけで、2%配合のピンクと黄色を混ぜつつ、焼いて色を見ていきました。

かなりよっけやりましたが、

ぐっとっくるのは、黄色:ピンク=50:50、25:100ですね〜!

そこで、あとは成形テストというわけで、2色ほど作って成形してフロッグでの色の塩梅を見てみました。

結果がコレ。100:25は赤が強すぎてオレンジというよりも、赤っぽいです。ので、オレンジの調色は、ピンク:黄色=50:50がベストだと思います!

かくしてオレンジもなんとか完成wオレンジのデータは110にピンク:黄色=50:50のトナーを2%配合で出しています。ピンクも黄色もスケ気味のトナーなんで、マックスの2%配合でやったほうが透けにくくていい感じです。かなり冴え冴えのド派手オレンジで、すでに出荷していますが、かなり好評ですw僕も使っていますが、秋のカバーでは枯れヒシの黒に浮いて見えて、蛍光塗料のごとく、発色しますwww

赤の調色・緑の調色
両方ともスイカで使うんで、スイカで使えそうな色を狙っていきます。

で、昨年のスイカ研究により、2層目の赤は極薄で淡い色だと発色が出ないので、1層目の緑をなるべく黄色の強い緑。上の赤をなるべく暗い赤にするとうまくいくと思います。

なので、まずは緑の調色。

で、前作のスイカの緑をみながら、黄色と緑と白の量を変えつつ、いろいろ焼きながら見ていきました。

で、よさそうなのが、黄色10、緑0.1なので、これを1%配合でゾルを作りました。

で、続いて赤ですが、純正のFT466を2%配合で調整。

これでスイカをやってみました。

ところが、できたスイカは、赤の発色が最悪。よどんだ赤です。

ここで赤をもう少し明るくしようかなと思い、FT466、FT477、2種類の赤を混ぜつつ、時にピンクを混ぜたりして、調子を見ていきました。

色々配合を変えて赤を狙っていき、

これならいけるかな?という赤を2個ほどリストアップ。

で、これで成形してみましたが、それでもだめ。

赤自体が原色なんでをこれを調整して色を鮮やかにするというのが難しいのです。

というわけで、泣く泣く、3種類目の赤を注文。

FT474。隠ぺいがシッカリしていて、赤自体が鮮やか。これでいけるか?

で、FT474を2%配合にして成形テスト。

ところが、これもダメ。

これを使ってレッドヘッドを作ってみたところ、これならいけるんで、スイカの赤がうまくいかない原因は、赤というよりかは、下地か?と思い、下地の緑をやり直すことに。

発色を確保するなら白を足すべしと思って、白を足しました。

こうして準備完了。テストしてみました。

すると、今度はいけました!赤の発色がすばらしい!

しかし、緑が黄色が多すぎ。スイカならもう少し緑でもいいんちゃう?って思ったんで、緑を足してみてテスト。

ところが、これだとNG。赤の発色優先で、緑は、


この配合でないとダメですな!


かくして、緑、赤、スイカ、完全復活www
配合の詳細は、カタログに。



ピンクの調色
続いて、フロッグの代表色:ピンクです。

まず、フルトーのトナーですが、色自体はショッキングピンクそのもので、かなりいい色あいなんですが、透明度が高く、隠ぺいが最悪です。

とりあえず、メーカーの言う2%で成形してみたものの、透けまくってて使い物になりません。

そこで、白を若干足したり、赤を足したりして色の調子を見てみました。

ところが、まぁ、厄介なもので、

赤を少しでも入れると、かなりよどんだ赤みがかった朱色ピンクになり、とてもじゃないけど、雷魚マン受けする色ではありません。

で、白を足すと、今度はなんちゅーか、クリーム系のピンクになり、これもキバツさから遠ざかっていきます。

で、単色トナーでどれだけ隠ぺいできるかやってみると、まぁ、入れたら入れるほど濃くなっていい塩梅なんで、10%配合だとかなりキテイル色になりましたw

で、メーカーにトナーの限界何%?って聞いてみたんですが、なんと、多くても4%程度とのことで、アウト。

そこで、白0.25%に、ピンクトナー3%配合で成形テストをしてみました。

すると、かなりいい感じのピンクになったじゃありませんか!?

これはいける!

と確信して、成形用の瓶丸ごと作ってやってみました。

ところが、成形してみると、どーも白が増えたような感じになります。

どうも、ゾルの調整をするときに、白の配合が若干バラつくんですけど、そのバラつきで、ピンクの発色がえらい変わってきます。

これなんか、同じ配合でもまったく別色になった感じです。

結局、トナー自体が沈殿したりして、それを成形前にかき混ぜて均一にしてから成形するんで、このバラつきは、キャンセルしなきゃいけません。

結局のところ、透けピンクみたいに他の色から影響を受けやすいものは、単色でないと塩梅が悪そうです。

そこで、メーカーの言うとおり、単色4%で配合してみました。

すると、いけました!ちょっと限界ギリギリまでトナーを入れているんで、果たしてその後どうなるかは未知数ですが、色としては合格。

とりあえず、これで決定としてみます。

配合
110ゾルにピンク単色4%配合。

で、しばらく成形してみたんですけど、どーも皮の肉付きが悪い。

しゃばすぎんか?って思ってメーカーに聞いてみると、どうやらトナーの中に可塑剤が入っているようで、特にピンクみたいな液体トナーは、可塑剤が多いそうです。

ということは、110ゾルにトナーで4%配合しているんで、可塑剤も4%近く入った可能性があり、110に調整していたはずが、111になっていたってわけです(汗)

そりゃ、食いつき悪いはずです。

というわけで、109ゾルにトナー加えて調子を見てみました。

4%配合の皮は少し硬いです。

なので、それから少しずつ可塑剤を足していき、

出したセッティングは、

109ゾル100gにトナー4g(気持ち少な目)、可塑剤1g(気持ち多めに)

って感じです。

気持ち少な目多めとかいうのは、配合するときに、0.1〜0.3gくらいはハカリの震えで多くなったり少なくなったりするんで、トナーは0.38gくらいを狙って、可塑剤は1.2gくらいを狙うといいよって感じです。

ようやくピンクも完成。ちょっと透けやすいんで、スイカとか、ツートンとかはできないと思いますが、単色としてはかなりいい冴えたピンクだと思います。雷魚マン受けもいいと思いますwよろしくです〜w



黄色の調色
続いて黄色の調色です。
結構黄色スイカのご注文が多いんで、スイカと兼用での色出しを狙います。

まずは、基本になるのがフルトーの純正色。FT470

しかし、この黄色、あまり隠ぺい性が高くなく、メーカー推奨の2%配合でやっても隠ぺい悪すぎで使えません。

そこで、ピンクと同じく、白を足して様子を見てみました。

しかし、やっぱこれも白が多くなると、黄色からクリーム色になり、雷魚マンの好む冴えた色になりません。

焼きテストの結果では、黄色100に対して白10が一番マシだったので、これでテストをしてみました。

結果は、悪くはないんですが、

黄色スイカが発色せず。

これ以上、白入れると黄色が死ぬんで、ちょっとこれ以上の追及は難しいです。

そこで、フルトーのカラーはもう一つ黄色があって、これがカラシ色っぽいものなので、これを混ぜることで何とかなるか?って感じで、追加購入してみることにしました。

こうして、FT468が到着。トナーはピンク同様に液体状の可塑剤大目トナーです。

で、これを混ぜていきつつ、黄色の調子を見ていきました。

しかし、これもやっぱり加法減彩そのまんまで、量を多くすると、ドス黒くなって死亡。

結局、焼きテストの結果は、FT470明るい黄色を10g、FT468カラシ色を1g、白を1gがよかったです。

こうして成形テストを行ってみると、単色は悪くない感じです。

が、黄色スイカがやっぱダメ。下地が黄色が多すぎるのか、発色しません。

となると、もう黄色スイカをあきらめて、冴えた黄色を追求しようと考えました。

結果、ピンク同様、単色で逝くことにして、2%では隠ぺいがイマイチなんで、3%配合。

こうして、110に単色のFT470黄色トナーを4%配合(気持ち少な目)に調整して整形テスト。

結果は上々wかなり冴えた黄色ゲットですw

ただし、黄色は他の色にくらべて溶けにくいのでストレーナー必須です。



ターコイズブルー
使いにくい色やのに、一番人気。謎のカラー、ターコイズブルーやります!

基本ベースは、白に青、緑を混ぜる感じで、緑が多いと一気にドス黒い色合いになるんで、緑は少な目。で、青が多いとこれもターコイズというより、青にいっちゃうんで、白を残しつつ、黄緑に持っていく感じで調色しています。

で、個人的にいいなとおもったのはこの二つ。ただ、ツートンへの応用を考えると、

こっちのほうがいいかな?と思います。

で、成形テスト。いい感じです!いける!

ツートンへの応用はおおむねグッド!油絵具の時にできなかった青頭は可能になったし、ターコイズスイカも若干透け気味ですが、発色しています!

で、そのまま商品化して、成形していたんですが、ど〜〜〜もくらい。なんちゅうか、パステルカラー調の色合いではないです。もちょっとファンキーなノリが欲しいです。

なので、調色をやり直し。

黄色を追加したら明るくなるか?と思ったけど、全然ダメでした。

結局、この配合が一番いいかな?と思って

テスト成形。白が大幅に増えたんで、色合い自体が淡い感じになりましたwで、トナー配合自体も多いと、暗くなるんで、通常1%のところを0.5%配合とトナーの濃さ自体も少な目にしています。

で、成形テストは上々wこれなら納得の色合いですw

なので、ターコイズブルーは白:10、青2、緑1で決定!ただ、実際やるときは、緑は0.1とか、0.5gとかで調整します。この際、ハカリがブレて、一気に配合がどす黒くシフトするんで、緑はほんの少し入れながら色合いを確認しつつ、アタリを出していったほうがいいと思います。

かくしてターコイズブルーも完成w出荷も順調に行っていますw


黄色スイカ用イエロー
かなり多いのが黄色スイカのご要望なんですが、前回、失敗してできなかったんで、リベンジ。

黄色のトナーが1種類しかもっていなくて、原色の調整ができないんで、カラシ色の黄色トナーを買ってきました。

これは液状のトナーで、可塑剤多目。ピンクトナーと同じような感じです。

ここでもやっぱし、調色テストはガチガチにやりました。明るい黄色メインで、白とカラシイエローを入れつつ、調整したんですが、どれもイマイチ。カラシが多くなるとカラシになり、カラシが少ないと、カラシなしでも同じ。

結局、この配合でいこ!と思ってテスト。

結果は、クリーム色みたいな黄色で、

スイカはやはり発色しません。

しょうがないので、もはや混ぜ物はやめ。カラシイエロー単色、2%配合で作りました。

すると、ギリ発色しましたが、色合いが暗く、個人的には60点。これでもよければ、作りますと告知したところ、結構注文があったので、黄色スイカ用のトナーを別途作ることにして、配合はゾル100:可塑剤5g、トナーFT468単色2g配合で決定!

結構、好調に売れてます〜w

で、マージャンパイなんかにも応用しているんで、これはこれで使えるかも!?


オリカラ パールホワイト
ご愛顧頂いている鈴木さんからの特注でオリカラをやりました。ご要望はパールホワイト。

見積もりはこんな感じ。初期コスト4220円。一個目以降ソリッド品と同じ350円です!

で、パールはやったことないんで、探り探りやりました。

すると、結構散ってくれるんで、少量でもなじむ感じですw

で、結構ダマになるんで、手作業は無理だと思います。ミキサー必須。配合は、ゾル450gに対してパール粉5g。ベースの白は、普段白成形で使っているゾル100g可塑剤5g、白トナー1g配合のもの。

成形すると、パールは分かるんですが、やっぱしオリカラなんで、もう少しパールが増えたほうがいい感じです。

で、もう5g追加しようと思ったら手元がくるって、ドボン!結局30g入っちゃいました(汗)

なんとかなじんだものの、目立つのは気泡。結局、パール粉が増えると、ゾルがパール粉の間にはいっちゃって、気泡が噛みます。

で、成形テスト。もうね、ダメダメ。写真じゃわかりませんが、スが入りまくって気泡だらけ。おまけに、ディップ成形って、引き抜いた後にゾルが上から下に向かって落ちながら生乾きになって後乾燥って感じなんで、パールが多いとパールが落ちて行ってスジが入るんですね。さらに皮を曲げるとシワになります。結局ゴムが少なくなるんで、パールが多すぎてゴムとしての性能が失われるんでしょうな〜。以前、絵の具入れすぎテストした時と同じ感じです。

思うんですが、パール粉はなるべく少ない方がグッドだと思います。

で、5gだと少ないかなと思ったんで、10gでやり直してみました。

もう写真じゃサッパリ分かりませんが、いい感じです!

写真じゃ全然わかりませんけどね、でかいとどうしてもパールの筋が入ります。小さい方が目立ちません。なので、

パールホワイトは、ゾル100g、可塑剤5gベースで、白トナー1g、これを450g作り、パール粉10g配合で行けます。
で、大きい方ほどパールの縦スジが入りやすいって感じです。
触感も通常のホワイトとは違い、ゴム感がなくなって弾力が少なくなっています。
プニョンがフニョって感じです。性能的には全く問題なし。むしろ、フッキングはこちらのほうがいいと思います。

鈴木さんのご注文が20個くらいとかなり多かったんで、見積もりも高くなりましたが、小さいフロッグだったら、300gくらいのゾルでいけるんで、安くできると思います。気になった方は是非お問合せを〜〜〜(^^)


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