自作フロッグ販売計画そのA



次年度フロッグの構想
早いものでシーズンも終了間際となってきて、来年のフロッグ作りを考える時期が来ました。

今回作る予定のフロッグはいくつかあり、その構想を紹介します。

大関のボリュームアップ
一応メインに使っている大関ですが、今現在37とか38gくらいでセッティングを出しているんですが、横綱が45gクラスなんで飛距離的には横綱が圧勝で横綱を使う機会のほうが多いくらいなんですが、横綱は長いので、フッキングクオリティは大関にくらべるとイマイチで、今年も横綱で何匹かイイ感じの雷魚を逃してしまいました。

横綱でウェイトをとっかえひっかえしてセッティングを出してみたところ、臨界点は42g。これを超えるともうあんまし飛距離は変わりません。

そんなわけで、大関を42g程度まで背負わせたいわけです。そこで大関のボリュームアップをもくろみ、また大関の弱点である左側のフックポイントの隠れが甘い点を改善。もう少し左右対称なシンメトリーなカタ作りをやりたいと思います。

そして、今年気づいたんですが、大関にせよ横綱にせよそうなんですが、アイ部分のボリュームが無駄にカバーを拾って引っかかることがよくあり(特に5月のハス)、反面、引っかからなかったのがなつかしの係長。係長はアイをカナリ絞り気味にしているので、頭がスリムなほうが序盤の対ハスには適していると思うんで、新型の大関は頭をもっと絞っていこうと思います。

なお、セッティング用の針は今までどおりハニカムの6で行う予定です。シャンクが長いのでウェイトを巻くスペースがたくさんあり大型フロッグを作る際は適していると思います。


中カメのケツ形状変更とスリム化
中型フロッグのメインで使っている中カメですが、デブ過ぎて結構カバーをひろうんで少しスリムにして、そしてケツ形状が悪いんでディップ成形にもっと適した形状を追おうと思います。あと形状が僕が否定しているタマゴ形状に似ているんで、そこらもタマゴからの脱却を目指したいと思います。

ディップ成形を意識して大関みたいにケツをカチ上げ気味にして、なおかつスリムにして、そして中腹が広がっているんで、これを逆台形に変更して腹の下の先っちょを尖らせるような形状にもっていきたいです。大関もそうですが、腹を尖らせたほうが帝王切開の皮を継ぐ時にうまくいくことが多いです。また、水中での安定性もよくなります。

なお、セッティング用の針は中型フロッグでのヘコミシロ確保のためにシャンクが短い割りにゲイブ幅が広いアナコンダ針を使う予定で、これに1.6φ自作アイ20mmピッチくらいがフィッティングできるように長さを調整するつもりです。


小カメの小型化
今現在、作りにくい厄介なフロッグ第一位は小カメです。理由は長さが短い割りにボリュームがあるから上皮の凹みをアイとケツの皮が邪魔をすることだと思います。これを改善するためには、高さを低くしてアイとケツの抵抗を減らすのが一番だと思うので、針を小型化し、上下幅を短くしてウェイトを少なくする方向に向かおうと思います。

また、25gクラスはすでに中カメがいるんで、中型クラスは中カメに任して、ライバルが多くひしめく18gクラスを狙いたいと思っています。ただ、18gクラスのフロッグを使うこと自体がほとんどないので、作ったところで使うかな〜???

なお、セッティング用のフックはハネクラのトライアングルポイントMかハニカム5号くらいで行きたいと考えています。


ポッパー
おそらく使うことはほとんどないと思いますが、今期コケにコケたポッパータイプのフロッグの新型も作ろうと思っています。

今期の失敗そのは斜め形状のカップを作った際にアイ〜ケツまでの距離が異様に短くなることに気づいていなかったことだと思うんで、長さをもっと長くするつもりです。

あとケツの形状を大関のようにして、さらに水平浮きで安定するように腹を船底体形にして全体のフォルムを絞り気味にして上皮の落ち込みをアシストするようなボディ形状に持って行きたいと考えています。


新構造のカタについて
フロッグ作りは結局は熱の伝わり方と肉付きするゾルの関係をうまくとらえられるかどうかだと思うのですが、より合理的と考えられる構造を思いついています。

それはこういうカタ。これはフロッグを輪切りにした断面図だと思ってください。フロッグの中腹に針先のような凸を持ってくるのです。

こうすることで、中腹の凸は他の部分よりも表面積が大きくなるために放熱が大きくなり、結果としてゾルの肉付きは悪くなるはずです。

この状態でディップ成形をかけると、

肉付いた皮はこのようになるはずです。つまり、凸の部分が薄く成形され、皮の中腹に皮の厚みが薄い部分が出来るはずです。狙いは腹の中腹に意図的に弱い部分を作るわけです。

これが上皮の落ち込みに必要な力を軽減するはず!

とまぁ、言うのは簡単ですが、こんなカタ作れるかいの???

兎に角やるだけやってみようと思います。なお、サイズですが、あんまりデカイフロッグだと造形にてこずりそうなんで、25gクラスの中型フロッグで実験的に試作してみようと思っています。



腹のへこみについて

自作フロッグの腹を見てみて気づいたんですが、へこんでいるヤツとそうでないヤツがいます。

帝王切開フロッグだもんで、離形でいったんボディを切ってその後パンドーで接着するんですが、その後、腹が内側にカールするやつがあります。

まずは中カメ。

腹は切り口に向かってわずかに凹んでいます。

コイツは凹んでいません。

3年前に大活躍した係長

コイツは凹んでいない平坦な腹です。

コイツは凹んでいます。

同じく3年前に活躍した社員。

コイツは2つとも凹んでいます。

昨年たまに使った前頭。コイツは凹んでいます。

よく使う横綱

コイツとコイツは凹んでいますが、

コイツは凹んでいません。

一番使う大関。

凹んでいません。

コイツはちょっと怪しいですね。

昨年何匹か釣った関脇

こいつらは凹んでいません。

名前を忘れるくらい使ってない2種類のフロッグ。こいつらはへこんでいません。

などなど、全体的に凹んでいるヤツが目立ちます。

なんでこーなるのかな〜?と考えてみたんですが、凹んでいるヤツの特徴は、腹が平らなやつが多いです。さらに言うと、皮の厚みが薄いやつほど多いです。

おそらく、パンドーで腹を接着する際に、溶剤にやられてなんぼか内側に向かって反ろうとする傾向があるんですが、そこを無理やり反らせないで接着しているんですが、そのときは接着しても、時間がたって接着が弱くなったらそろうとする力に負けてだんだん内側に向かって反ってくるんでしょうか。接着した次の日にややへこんでいるヤツもいました。

大関なんかは腹が三角ですので、なんぼか内側に反ろうとしても反りにくいから凹みが目立たず、反面、中カメ、横綱みたいに腹が平らなヤツは反りが多いように思います。

で、腹が平らになっていても、反りが入ってないヤツもいるんですが、そいつらは接着するときにてこずって、こんなふうにブニュッ!とつなぎ目を外側に押し出してその切れ目に接着剤を盛ったヤツが反りにくく、

こんな風に、つなぎ目に樹脂を盛り気味のヤツが反りが少ないように思います。

しかし、これもいつかは反りが入るのかなぁ・・・・・

なんにせよ、つなぎ目もあるし、ブサイクなフロッグですな〜〜〜・・・・。

魚は釣れるんですが、色々と課題が多いです。メーカーがスラッシュ成形を選ぶ理由がだんだん分かってきたw

次に作るカタは全部腹を尖らせたほうがよさそうです。そのほうが接着もしやすいし・・・・


色の種類による皮の弾力の違い
限られた時間でなんだけど、ここんとこ毎日成形と塗装をやってて、やっぱ自分用のしか作ってなかった時は年2、3個くらいありゃ事足りたんで、そもそもフロッグの皮をセッティングする作業自体が少ないために気づいてなかった部分があって、やっぱ数こなすと色々分かってくることも出てきました。

明らかに感じていることは塗装後に皮の弾力が失われることがあること。

透明な皮の時はプニョプニョしてるんですが、塗装後に腹を継いでフルボトム検査をした際に、みょーに弾力が失われていて、

プニョン!とかフニャッ!じゃなくて、クシャ!って感じになっている皮があります。

おそらく原因はペンキの色。顔料(色付けのための粉)の種類じゃないかな〜?って思うんです。

代表的なのは黒と白。黒は弾力が失われず、プニョプニョしたままで仕上がるんですが、問題は白で、白が入ると弾力性が失われて、クシャッ!となります。

私がよくやる皮の柔らかさの比較で上皮のフルボトムに何g必要とかって書いていると思うんですが、あれだけでは数値データとして違いが出にくいんですが、同じフルボトム200g程度でもクシャッとなるかフニュッとなるかプニョンとなるか、そーゆー感性の問題だと感じているんですが、

まぁ、クシャっとへこんだところで上皮の凹みシロが大きく針の露出は悪くないんで魚を釣るためのクオリティには影響はないと思うんですが、やっぱフニャンとかプニョッとしたほうがフロッグぽくてイイと思うんですよね。

そこで色々調べてみました。

まずはよく使うオレンジなんですが、左が蛍光オレンジ+色止めの白で塗装したやつ。右が蛍光オレンジのみのやつ。同じオレンジのように見えますが、カメラじゃ分かりにくいんですが、肉眼だと明らかに発色は色止め白を塗ったほうがきれいなオレンジです。一方、色止めなしのほうは透けていて見た目はイマイチです。

蛍光オレンジのほうは光にかざすと、光が通り透けています。隠蔽性が悪いんですな〜。しかし、揉んだ感触はフニャッとなってあきらかに蛍光オレンジのほうがイイ感じがします!

針と組んでみましたが、やっぱ透けているんで、アイのあたりの収縮チューブが透けています。見栄えはあんましよくありません。

視認性を見るためにフィールドにもいってみましたが、実際使ってみると透けは気になるほどではなく、色止め白を塗装した時と同じような見え方なので、色止めを塗らないほうがイイと思います。

しかし、この色はナガシマカラーの蛍光オレンジで染料系(透ける)のカラーですが将来的にはCMYKWで調合してやったほうがコストが安いんで、いわゆる顔料系(透けない)の調合をどうするかを課題にします。

で、先日、調合した顔料系のピンクがありますが、調合に赤と白を使うため、弾力性が失われることは間違いありません。

ここで顔料系のカラーを透け気味にするためにクリアを追加する方法をやってみようかと思いました。

クリアの中にピンクを少量いれ、混ぜて透け気味のピンクを調合しました。

これを透明な皮に吹き付けてみたんですが、これをなかなかいうことを聞かず、少量だと色が全く乗らず、透明なままです。

結局、顔料系ピンクを足しながら調整していきましたが、キャンディ塗装と一緒で、透け気味の色は塗れば塗るほど濃くなるんで、吹きつつ色合いを調整していくと結局塗りすぎてしまい、透けが甘くなることが分かりました。色の均一性はある程度犠牲にしてもいいので、色を乗せる程度に抑えたほうがクオリティは高くなると思います。結局フロッグを見る時はボディの上皮を見るんで、そうなると下の皮の色も追加されるんで、視認性はあがり、使用には問題がなくなるはずです。

塗りすぎたかな?とも思いましたが、顔料系のみで塗装した中カメと比べてみると、透け具合は一目瞭然w

皮の凹み感も顔料系のみのよりも弾力に富んでいていい感じですwんがしかし、スイカとか黒にくらべると硬めです。もっと透け気味にしたほうがよかったかも?って思ったりもしますが、とにかく、硬くなる色はクリアで薄めたほうがいい結果になりそうです。

今回検証したような、塗装の塗膜がフロッグの皮に与える影響なんかは販売を意識して数をこなさないとまず気づかないことだと思うんで、勉強になりました。数をこなすということは大切なことですね。



内壁塗装のネチャつきと塗装のハガレについて
これ見てつかーさい。レッドヘッドミノーの研究で白を内壁塗装した後モミモミしてたらコレですわ。ネチャつきによって塗膜がここまで剥がれるとは想定外でした・・・・。

ところがこのネチャツキが曲者で、ネチャつくヤツとそうでないヤツがあるんですわ。こーゆーのが一番厄介。どうせなら全部ネチャついててくれたほうが対策打ちやすいっつーの(怒)

スイカはねちゃつき皆無。つまり赤と緑はネチャがない。蛍光オレンジ(色止めホワイトなし)はややネチャツキがあるんですが、ハナクソ程度で影響なし。黒はめっちゃネチャついています。白も同様。いったいどういうことなのか、市販ラッカーとかは劣化でネチャつきが起きたりするんですが、ナガシマのもそうなのかしら?しかし、ソフビカラーなんて需要がないペンキなんてどこの店も長年売れ残りばかりだとおもうんだけど、どうなんやろ?

手前のピンクのは外壁塗装なんやけど、外壁塗装だったら塗膜と塗膜が接触することがないきん、ネチャツキ自体が怒らないんでむしろこっちのほうがいいかもしれん。結構耐久性もあるし。んがしかし、外壁塗装は溶剤にやられやすいからパンドーつかうと溶けるのが難点やね〜。あと乾燥が速くて表面がザラつきやすいのも難点。

いったいどっちがエエんやろ???

ナガシマからの回答
塩ビの中に含まれる可塑剤が塗料に悪影響を与えてベタツキが出るとのことでした。

つまり、どの塗料を使ってもベタツキがでるようです。

私が感じていた色の違いによるベタツキの違いは、塗料の中に含まれる顔料と可塑剤との相性で、ベタツキやすいベタツキにくいがあるようです。

私の場合は塗装方法として内壁塗装をしているためにその影響がより大きく出てしまい、ベタツキ→塗膜ハガレにつながっているようです。

そんなわけで、フロッグの塗装方法としては外壁塗装のほうがいいとのことでした。

なるほど、確かに言われてみれば、その通りで、これは外壁塗装を施したフロッグですが、1年チョイ前に塗装したフロッグですが、塗膜は持っています。表面はツメを立てればわずかに引っかかるような感触があり、これが表面のベタツキかなと思いますが、内壁塗装を施したネチャツキ具合にくらべるとダイブマシ。ただ、外壁塗装はチューニング時に使用するシーラーの溶剤で色が溶けるのでそこが問題ですけど、それはもうしょーがないですわね。

あとフックポイント周りは塗膜が必ず禿げます。

しかし、内部のネチャツキの接触によって塗膜がはがれる以上、塗装手段として軟質塩ビに適した塗装は外壁塗装です。これからは外壁塗装で塗っていこうと思います。

ただし、スイカカラーフロッグは塗装順序として内壁塗装しかできません。カラーリングによって適した塗装方法を選択していこうと思います。

ンデ、とりあえず、手持ちのフロッグを塗装。

外壁塗装なんで、今までとは違って、腹をくっつけた状態で塗装します。

リールシートと同じく、ペンキが乗りにくい、とがったところとか、塗りにくいところを先に色付けして、あとから塗りやすい部分を一気に塗ります。

んで、とりあえず外壁塗装完了。内壁塗装のフロッグと比べてみました。

一応、左が外壁塗装。右が内壁塗装なんですが、やっぱ内壁塗装のほうが表面がツヤツヤしていて見栄えがいいです。外壁塗装のフロッグは表面がザラザラしています。

んで、やっぱ手触りも内壁塗装のフロッグは表面がゴムっぽい、手に引っ付くようなボタモチ感があるんですが、

外壁塗装はパサパサ
していて、水気を失った年寄りの肌みたいです。凹み方は内壁塗装はフニャンって感じなんですが、外壁塗装はペシャンって感じです。触った感触としては内壁塗装のほうが市販フロッグに近くてグッドです。がやっぱ内壁がネチャつくんで、塗装方法としては外壁塗装に軍配が上がると思います。

すでにフィールドテストは実施済みで、内壁塗装も外壁塗装もフッキングには影響ないんで、これからは外壁塗装メインで、スイカみたいに内壁塗装のほうがやりやすいペイントは内壁でやっていこうと思います。


離型時の方向の変更
自作フロッグはディップ成形で作るんで成形後に必ず離型工程があります。いつもは腹に切り目を入れて、ケツから頭のほうへめくって離型しています。

んがしかし、この方法に問題があり、皮が薄い場合、一番薄いケツのとがった部分で切れるというトラブルがあります。

その場合、切れたボディを接着剤で継ぐんですが、そうすると無駄に接着剤が多くなるんでそこが硬くなってしまい、塩梅がよくありません。

そこで離型方法を逆にしてみました。

頭の頂点まで切れ目を入れて頭からケツに向かって皮をめくる感じで離型してみました。

するとケツのあたりは切れ目がないんでキレイなんですけど、

なんつーか切れ目が大きくなりすぎて張りが全然なくなってしまって、自重を支えることができません。皮はいい感じの厚さなんだけど、フニャフニャなんよね〜

このおかげで塗装がやりにくいやりにくい。張りがないので、スプレーの風圧で皮が動きまくって塗りにくいったらあらへんとです。また、スイカみたいに2トン塗装する時は頭とケツが逆になるんで、ものっそやりにくいです。順序があべこべなんよね〜

一応、継いでは見たものの、

アイの部分に切れ目が入っているんで、強度的に抜けないか心配だったりするんで、この離型方法は却下!

やっぱしケツから頭に向かって離型したほうが塩梅がいいとです。


外壁塗装の問題点
内壁塗装に問題点が見つかり、今は外壁塗装でやっているんですが、この外壁塗装もトラブルが見つかりました。

これはカスタムペイントで作ったレッドヘッドミノーの塗装済み皮なんですが、

なんと、3つ並べて置いていると、くっついています!

んで、皮を引っぺがしたら、塗膜まで取れる始末で、

結局、内壁にペンキぬったら油でペチャペチャなってペンキが剥げて、

外壁に塗ったら別のフロッグにひっついて、ペンキが剥げて・・・・

つまり、あっちを立てるとこっちが立たんというやつや・・・・

軟質塩ビの油・・・塗装において、これだきゃどーにもならん問題点ですわ。

程度が大きいか小さいかの違いで、結局は禿げるのね〜〜〜

ほんに、軟質塩ビだけはややこしいッスわ。メーカーがソリッドやマーブルがメインでペイントを避ける理由がよーくわかるっぺこの。

http://fukusukeraigyo.digi2.jp/furoggunotosouhagasi/furoggunotosouhagasi.html
でも印刷フィルムの溶着のフロッグもあるわけで、これはいったいどうやって油の対策をしとんやろ????

あと外壁塗装の問題点として挙げられるのは何といってもシーリングで塗膜が溶けること。

パンドーのシンナーで塩ビ塗料が溶けるんよね〜。色によって目立つ目立たないがあるけども、これだけはどーしよーもないです。

あと穴の修復で接着剤を塗りこむ時も同様。

チューブから出した接着剤をある程度放置して粘り気をまして、溶かす力を落としてから塗り込むとナンボかマシなんですが、

完璧とはいえません。

なかなか課題が多いですな〜・・・・

ほんっと、なんで軟質塩ビなの〜〜〜!?ってツッコミ入れたくなりますわい・・・・


業務用塗料 ビニクラーCH導入
今のところ、ペンキはナガシマのソフビカラーを使っているんですが、入り目の少なさにまいっていて、色の調合に必要なのがCMYKWの5種類の色なんですが、各色そろえたって、30mlぽっちしかなければ少なすぎて調合がでけん!

というわけで、業務用の塩ビ塗料を買いました。藤倉応用化工のビニクラーCHというペンキです。各色200ml入りで、おおむね1500円くらい。フロッグ使用なら当分持つと思います。

値段は全部で1万チョイ。ちょっと前にナガシマのも買っててこれが4000円だったから、フロッグ販売の利益がほとんど吹っ飛びました(汗)オマケにシンカーにハンダにパンドーに発送用の封筒に塗装用のシリコンにあれやこれや買ってたら、利益ってほとんど出ていないと思います。

おまけに最近なかなか売れないし、商売ってなっかなかうまくいかんね〜〜〜。全部自作でこれなら、委託製造した日にゃ、どんだけリスクあるんやって思うわね。だいぶ前に個人規模の企画フロッグでPONってのがあったけど、あれは利益が出たんだろうか・・・・

で、このままじゃ使えないので、ペンキを瓶に移すことにしました。

テフロンキャップの300ml瓶に移すんですけど、いつもは漏斗を使って使い捨てでやってたんですけど、百均で使えそうなものを見つけてきたんで試してみます。

これです。400mlの紙コップ。これに一気に移して、

先っちょをちょっと曲げて口を作って瓶に注ぐ。うまくいきましたwこっちのほうが安いです!

こうして瓶に移し終えました。使う準備は整いましたw

ちなみに、匂いはナガシマのと全く一緒。強烈な匂いです。多分同じようなモンじゃないですかね〜?シンナーも共用でいけそうな感じです。ナガシマのを使い切ったらビニクラーにチェンジですな〜。
ちなみに色の種類は赤=レッド、白=ホワイト、黒=ブラック、クリヤー=クリヤー、青=シャニンブルー、黄色=レモンイエローです。

そんで、一応、藤倉に問い合わせてペンキのベタツキは残るのか、また柔軟性の保持について聞いてみたんですけど、以下の回答をいただきました。

早速ですが、可塑剤を多く含む塩ビ素材の場合、塗膜表面に可塑剤が移行しますので、塗料表面にベタツキは残ります。ビニクラーCHの塗膜は柔軟性がありますので、軟質塩ビの柔軟性を損なうことはありません。

とのこと。やっぱベタツキは残るんですね〜〜〜。塗膜の柔軟性はどうなんだろ?あんまし期待はできんけどね〜。ナガシマがダメならビニクラーなら?と思ったけど甘くないです。



前頭の復活
いやー、フロッグ販売、最初の頃は好調だったんですが、みるみる値段が落ちてきて、500円でも落札者無しとかになってきて、商売の難しさを実感してきました。

始めた当初は、もっと効率よく作るためには、炉が何個あって、ゾルのディッピング方法をあーしてこーして、金型を量産型にして・・・・

とか色々考えていたんですが、甘くないわ(汗)

商売流行るのは最初だけとはよくいったもので、難しいですねぇ・・・・。

この売れ行きを見ていると、今のままで全く問題ないくらいの販売量なんで、いらぬ心配になりそうですw

そんで、やっぱやってるうちに色々見えてきた部分もあって、それをブチまけると、いまんとこ、15人くらいに売ったわけなんですが、ヤフオクって落札者の評価が確認できるんで、過去に何を落札したかが分かるんですが、それを見る限り、落札者の約25%はバスマンじゃないでしょうか。

雷魚用品皆無で、バス用品が多いんで、おそらく雷魚専門ではないはずです。

そして、お客さんの住所を見ていると、多いのが愛知。やっぱ雷魚専門店の多さと雷魚マンの多さが比例しているってことでしょうか、兎に角多いのが愛知の雷魚マンです。

そして、ウォッチリストとか見る限り、やっぱ大関よりも中カメ。そして皮よりもチューニング済のフロッグに軍配が上がっているわけです。

つまり、デカいフロッグよりも小さいフロッグ。そしてチューニング済のフロッグのほうが好まれているのは明らかです。

これはおそらくバスマンの嗜好かな?とも思ったりします。

つまり、雷魚用のフロッグといっても、そのユーザーはバスマンが少なからずいるというわけ。

また、愛知の雷魚マンが多いわけなんですが、愛知の雷魚マンと話してみると、全体的に好まれているのはアマ軍系の用水路で使いやすい小さいフロッグです。

ともすれば、売れるフロッグというのは、愛知の雷魚マンとバスマンの嗜好を追うことではなかろうか?と思います。

となると、こちらもその需要に合わせてやり方を変えてみようかなと思ってきました。

当初は僕の得意分野のデカフロッグが飛ぶように売れるはず!なんて考えていましたが、そんなに甘くねーっつの(;・∀・)

今度はバスマンと海部郡系のオープン用水路を意識した小さいフロッグも出して、売れ行きを確かめてみようと思います。

ンデ、いまのところ一番小さいフロッグは小カメですが、ちょっと前に愛知の雷魚マンに小カメ見せてみたら、それでもデカイっつーんで、もっと小さいフロッグを出してみようと思い、

そうして前頭を復活させることにしました。

とりあえず様子見で3個ほど成形して、これらをレッドヘッドカラーに塗装。

大きさ的にはマンズ、ZORとかとほぼ一緒。多くのフロッグがひしめき合う、10g後半の小型フロッグです。

皮の断面図はこの通り。一応、ケツが尖がっているんでケツの先端は極薄の皮で、へこみ方もまずまずです。ただ、上皮をまっ平らにしすぎた感があって、そうすると針を隠すためのボディの造形がなくなってしまい、ウィードレス機能がちょっと心配です。ドテを作りすぎたら上皮がへこんだ時に凸が残るし、ドテがなさすぎたら針先が隠れない。大関横綱がちょうどいい感じのドテですが、あーゆードテ作りって難しいですな〜〜〜。

そして、マックスウェイト測定をしてみたところ、限界は25gといったところ。軽快な動きと浸水予防を考えたら、10g後半のセッティングがベターだと思います。

そして、チューニングが完了。

針は色々試してみたんですが、結構長さがあるんで、色々な針が合います。細長いフロッグは僕的にはあまり好きじゃないんですが、長いと、針の選択肢が増えますね。針の選択肢を増やす意味合いも込めて、長くするってのもアリかなと思います。また、そう考えると、入手困難な針でセッティングを出してもお客さんがチューニングできなければ意味がないんで、入手しやすい針、デッドスティングとハニカムを調べました。

結局、針はデッドスティング3の5/0−Sをチョイス。

ハニカムフックは4.0か4.5でも行けそうな感じがしました。

そして、マックスウェイトは18gでセッティングを出してみました。

スペックはこの通り。フルボトム250g程度で悪くない感じです。皮の塩梅は薄くもなく厚くもなくといった感じで、市販フロッグテイスト。アクションはピコピコピンです。オープンクリークとかでいい動きするんじゃないかな〜?と思います。

各部の長さはこんな感じ。ちょっと細長いかな?とも思いますが、実は愛知のクリークで人気なのが、ラッティのジェリービーンJrだとか聞いたこともあるんで、ひょっとしたらオープンクリークってのは細長いフロッグのピコピコがいいのかもしれないですね。私自身、オープンクリークはワーム使っているので、そこらのフィールドでのフロッグでの使い勝手が分かりません。来年はドブ雷魚はワームでなしに、フロッグ使ってみようかなとも思ってきはじめました。

そして、ちょっと不安なのが、針の隠れ具合で、前述にもある通り、上皮が平らすぎて、針の隠れが甘いかな?とも思います。

指をスライドして確認してみたら、行けそうな気もしますが、やや引っかかることもあります。ただ、相手がオープンクリークとなると、これくらい出てても問題ないかな?とも思ったりもするし、バスマンの場合、ロッドが柔らかいと思うんで、ウィードレス機能を殺したほうがいいのかも?と思ったりもします。

自分のやらない釣りのことなんで、自分の常識が通用しないので、なかなか難しいなぁと実感しているんですけど、ま、これくらいの針の出方ならば、プライヤーですこしつねって眠らせれば針先は完全に隠れると思います。使用に影響ないセッティングに変えれると思うんで、とりあえず、このまま出品してみることにします。

さて、ウォッチリストとか入札はどれくらい入るのか?楽しみですw


腹の接合方法の変更
今まで腹のへこみに悩んでいましたが、今度新しい接着方法を試して見ることにしました。

まず接着する時に、腹を両サイドから押さえつけて、つなぎ目が凸になるようにします。

その隙間に接着剤を塗布するというものです。

こうすることで、腹がわりかし尖ったようなカタチで接着されます。

今までは腹にベタベタに接着剤を塗って腹筋強化もやっていましたが、ベタベタにぬったほうが腹部分がフラットになるような気がして、凹みやすくなるような気がします。

そんなわけで、とりあえずこの方法で接着してみて塩梅を見ようと思います。



塩ビ塗料のベタベタ感の変化
塩ビ塗料はベタツキ→フロッグ同士で引っ付いて塗装が剥がれやすくなるというのが難点でした。

ところが、時間を置くとベタツキがマシになることが分かってきました。

これは塗装直後のフロッグです。白いペンキを塗っています。

塗った直後はむっちゃフニャフニャで柔らかいんですけど、

表面のベタツキがひどく、フロッグ同士を少し接触させただけでえっらい引っ付きます。

一方、これは塗装後、2週間くらい経ったフロッグですが、

フロッグ同士の引っ付きはほとんどありません。そして、柔軟性は塗装直後に比べると硬くなっていると思います。

つまり、完璧とはいえませんが、塩ビ塗料は塗装直後は柔らかい代わりにベタツキがひどく、しばらくたつことで完全に硬化するのか、硬く、ベタツキがなくなるといった特徴を持っていると思います。

これも色によっても違うと思うんで確定ではありませんが、おおむね、そーいった傾向もあると思います。



produced by fukusuke