自作フロッグ販売計画その6



というわけで、新色研究なんですが、オレンジのほかにもピンクとかスイカとかやりたいと思っているんで、いろいろ絵具を買ってきましたw

で、まずは蛍光色。

オレンジがルミナスオレンジ。いい色です!

ピンクがルミナスオペラ!

続いて、スイカの緑でよさそうだったのが、パーマネントグリーンペール。あとのはターコイズブルーです。

で、皮の焼きテスト。絵の具を適当にとります。

で、適当に混ぜてみたんですけど、ピンクと緑はいい感じ。しかし、問題はオレンジ。あからさまに発色、隠ぺいが悪いです。

で、焼きテストもしてみたんですけど、

ピンクは素晴らしいの一言。目がチカチカするピンクですわ〜!緑もいい感じ。

ただ、

オレンジは何ね!?全然ピカピカしとらんじゃないの。

とありえず、絵具追加してみたんですけどね、

7%でもまったくダメ。

しゃーないんで、10%、20%配合のとんでもないやつもやってみました。

もーね、20%にもなると、絵の具が溶けん。ママコが残ったまんま。

焼きテストしてみたら、さすがに発色はいいんだけんど、

10%も20%も、伸ばしたらちぎれます。絵の具が多すぎると、伸びなくなるわね〜。そらそうや、だってほとんど絵の具だもん。

こりゃー、オレンジ、ムヅイです。

とりあえず、実際のテストをしてみようと思いまして、4%配合のルミナスオレンジゾルを作りました。

成形テストの結果がコレです。イマイチやね〜・・・・。こらなんとかせんといかんばい。

で、とりあえずメーカーに電話して、ルミナスオレンジの隠蔽性が悪いんだけんど、蛍光の色合い残したまま、隠蔽性をあげるためにはどうすればいいんですか?と質問してみました。すると、どうも蛍光色自体が隠蔽性が悪く、さらに黄味の強いルミナスオレンジなんかは困難だそうです。さらに色を混ぜると、加法減色によって色合いが暗くなり、純正の冴えた色あいを残したまま隠蔽をあげるのは困難な模様です。考えられる方法としては、同じ蛍光色のルミナスオペラを足すくらいしかないとのこと。

ルミナスオペラはそのまま採用できるんで、4%配合ですでに作っております。

そしてシリンジで配合を調整し、

ピンク:オレンジ=1:1〜1:6まで配合しました。

これを焼いてみた結果がコレ。もーね、全部イマイチ。ダメや。

オレンジ・・・・ムズイです。

ちょっと蛍光オレンジはあきらめ気味にして、純正できばつなオレンジ探してみようかなと思って文房具屋行って、フタあけて実際の色見ながら選定してみたんですけど、赤みの強いオレンジを探したんですけど、同じような色が何個もあったんで、片っ端から買ってきました。この時点で結構な金を使っております(汗)こうして利益が吹っ飛ぶんよね〜〜〜。

そんで、焼きテストをしたんですけど、

バーミリオンヒュー

スカーレットレーキ

カドミウムオレンジレッドシェード

と、色を見てみたんですけど、全部うーん・・・・って感じです。

キバツなオレンジがねぇ!全体的に落ち着いた色合いのものばかり。

もーこーなりゃ、オレンジ全部買ってくるか!?

っつーわけで、文房具屋に走り、さらにおもちゃ屋にも走り、よさそうなオレンジを手当たりしだいに買ってきました。もーね、やばいです。ここ最近で買った絵の具代、2万くらい逝ってるわ(滝汗)。
これ取りかえそうとおもったらフロッグ100個うらないかんがな。たまらんのぅ〜。

まず、紹介するのはコレ。ターナーのアクリルガッシュという水性アクリルの蛍光オレンジ。ガイアカラーの油性のピュアオレンジ。クレオスの蛍光オレンジ。

水性アクリル。コバヤシが言うには油絵の具推奨なんだけんど、水性使ったらどうなるんだろ?と思って買ってきました。アクリルカラーってのがあるんで、油絵の具よりはキバツな色のラインナップが多く、値段も安いのでこれで成功したら切り替えるほうが良いと思います。

ガイアカラーの油性のピュアオレンジ。油性なんでおそらく可塑剤に溶け込むか?と思いきや、結構ニオイがきつい。こりゃー、可塑剤がやられて皮が硬くなりそうな感じ。

クレオスの蛍光ピンク。クッソ臭いです。ニオイは塩ビ塗料に匹敵するトルエン臭。こら、可塑剤がやられそうです。

焼きテスト後。

水性アクリルは大失敗。

焼いたら沸騰して皮がボコボコ。こらまったくダメ。水性は不適ですな。

ガイアカラー。これは普通に焼けたんですけど、におってみると溶剤臭いです。おそらく溶剤が抜ける関係で、成形後に収縮とゴムの柔軟性がナンボか死ぬと思います。あと、油絵の具よりハダが悪く、表面がボコボコ。

クレオス。ニオイはトルエン臭が思いっきり残っていて、ガイアよりもハダがもいっちょ悪い。さらに隠蔽性も悪く、これならルミナスオレンジとかわんね。ハッキリ言って買う意味なし。

続いて、純正のキバツなオレンジを探してみます。っつーか、ホイルベインのオレンジ、全種類で4つしかないんで、全部コンプリートしてきましたw色によっては値段が高いのとかもあってたまらんのやけんど、ほかにも色々絵の具メーカーがあるんで、調べてみたものの、クサカベはホルベインに匹敵する種類があるんだけんど、値段が若干高い。マツダはさらに高い。結局、種類の多さと値段、入手しやすさ、全部考慮すると、やっぱホルベインになってしまいますね〜。

で、焼きテストがコレ。パーマネントオレンジ。

カドミウムオレンジイエローシェード。

カドミウムオレンジ。

で、赤の絵の具の中でオレンジっぽいもの、スカーレットレーキ、バーミリオンヒューも加えて、ホルベインのオレンジは全部で6種類といったところ。

写真で見たらあんまし変わんないんだけんど、この中でよさそうなのはカドミウムオレンジとカドミウムオレンジレッドシェードかねぇ。カドミウムオレンジは市販フロッグでよく見る色。いわゆるフラワーオレンジみたいな色。カドミウムオレンジレッドシェードはフラワーオレンジに赤みを足した色って感じです。

個人的にはもう一声、キバツさが欲しいところです。そこでまたまたホルベインに電話してみてキバツなオレンジ、どうやったら作れるんや!?て聞いてみて、色々教えてもらいました。っつーか、ホルベイン、最近毎日電話しちょるw


で、これはホルベインのオレンジのカラーチャートなんだけど、使用顔料がPO20て書いてあるんだけんど、これが顔料の種類。パーマネントオレンジなんかは顔料が2種類書いてあるんだけど、これは2つの顔料を混ぜて作ったっつーこと。最近よく出てくる加法減色によって、彩度が落ちるため、キバツな色を求めるんなら、使用顔料が1種類のものがオススメだそうです。しかし、4種類しかないきんね〜。オレンジは顔料が限られてて、キバツなオレンジというと、難しいそうな。キバツなんは蛍光顔料ですが、それが隠蔽性が悪いルミナスオレンジ。これがダメとなると、アカンね〜。

なるほど、市販フロッグでオレンジにキバツなオレンジがない理由がよくわかります。オレンジ、クッソむづい。ピンクは市販フロッグでもキバツな色合いのものが多いけど、オレンジって落ちついたオレンジばかりなんよね。ピンクは顔料で彩度の高いものがあるから簡単なんだけど、オレンジはキバツな顔料がないっつーわけ。

ま、カドミウムオレンジで作ったら無難なんだろうけど、個人的にはどーも面白くない。

次の方法、考えっぺ!

ってなことやってると、可塑剤がなくなってしもた。というわけで、注文したんですけどね、

やってきたわけですよ。

一言だけかまんかな?

1斗缶もいらねーよ(汗)

18kgやでほんま、一生かかってもあまるんちゃうかな?誰か小売して〜!

しかも使う量が数十gとかなんで、小分けする瓶も小さくて移すのも一苦労ですわ。ベトベト。

可塑剤の使い方
ついでに可塑剤の使い方を紹介しますが、現在使っているゾルのスペックがSH11VT−Zなんですけど、

10:10スペックのもので、

塩ビ:可塑剤:その他=100:100:6

なんです。

これを10:12スペックにしようと思ったら、110のゾルを206g取って、可塑剤を20g追加するんです。

すると、塩ビ:可塑剤:その他=100:120:6となって、10:12スペックになるってわけ。

ンデ、実験の続きですけど、

続いて考えたのが、別の絵具を混ぜるということ。混ぜることで彩度が落ちるんで、できることならやりたくないんだけど、隠ぺいしないんだからしょーがない。できるだけ少ない量で隠ぺいできる量比を探ります。

サンプルに使ったのがカドムウムオレンジ。これを4%配合でゾルを作り、これを一定の量比で混ぜて焼きテストを行い、隠ぺいの塩梅を見ます。

試しに蛍光オレンジを10g、カドミウムオレンジを0.5g配合でやってみました。

混ぜた感じ、ゾルの色は変わりません。

さらに0.5g追加。これも大して変わらず。

さらに0.5g追加。これで若干赤みが出ました。

で、焼きテスト。結局、蛍光オレンジ10、カドミウムオレンジ1.5配合です。

焼きテストの結果がコレ。写真じゃよくわかんないんですけど、カドミウムオレンジ単体と比べると明らかに発色が鮮やかw隠ぺいもできています。

やりました!アタリが付きましたwこれを突き詰めていけばなんとかなりそうですw

で、気になる実験がもう一つあるので、それもやってみることに。それはパーマネントオレンジ。

ホルベインのオレンジはパーマネントオレンジのみが半透明色で、そのほかのオレンジは不透明色なんよね。

蛍光顔料の発色を出したいと思ったら、混ぜる顔料は、不透明よりかは半透明のほうが鮮やかに出るんじゃないか?と思ったんで、それもやってみることにします。

パーマネントオレンジも4%合でゾルを調整して、さらにもういっちょカドミウムオレンジレッドシェードもついでに実験しようと思って、これも調整。

カドミウムオレンジレッドシェードはかなり赤みが強いんで10:0.5で、かなり変色したんで、ここでストップ。

カドミウムオレンジとパーマネントオレンジについては、10:1.5配合で焼きテストを実施しました。

結果がコレ。

カドミウムオレンジ:ルミナスオレンジ=1.5:10のもの。目標の発色に向かってかなりいい感じですw

パーマネントオレンジ:ルミナスオレンジ=1.5:10のもの。写真じゃ薄く見えてますが、カドミウムオレンジとほとんど同じ。若干赤みが薄いか?って感じです。半透明だからと言って、蛍光発色がよくなるってわけでもないですね。顔料が2種類使っているんで、思ったほどではないですね。

カドミウムオレンジレッドシェード:ルミナスオレンジ=0.5:10。アウト。赤みが強すぎて色がよどんでます。

選定で残したのは、パーマネントオレンジかカドミウムオレンジ。これをできるだけ少ない配合で隠ぺいできたほうがいいんで、10:0.5配合でテストして、発色がいいものを採用しようと思います。

テストしたのがコレ。

カドミウムオレンジ:ルミナスオレンジ=0.5:10。

カドミウムオレンジ単体との比較がコレ。鮮やかなのが一目でわかります。

パーマネントオレンジ:ルミナスオレンジ=0.5:10。

パーマネントオレンジ単体との比較がコレ。これも鮮やかなのが一目でわかります。

写真で見たらほとんど同じなんですけどね、主観で鮮やかな方はどちらや?というと・・・・

「カドミウムオレンジ:ルミナスオレンジ=0.5:10」にします!

さっそく、ゾルを調整。

成形テストでフクロウを作りましたが、ルミナスオレンジ単体との比較してみましたが、明らかに隠ぺい性がよくなって、発色も問題なしです。個人的にはキバツで、目を引く、いい感じのオレンジに仕上がったと思います(^^)

これならいけます!!!

早速、作ってみましたが、いい感じに仕上がりました!これはハートにぐっと来る色ですわ〜!

蛍光オレンジは、4%配合にしたルミナスオレンジとカドミウムオレンジを10:0.5の重量比で混ぜたゾルを使うのがグッドですね!

蛍光ピンクは楽wもともと隠蔽性が強いので、ルミナスオペラを4%配合で混ぜたものをそのまま使ったらいけますね〜w

カスタムペイント
やっとこソリッドカラーの製作のメドが付いたんで、これからはカスタムペイントいきまっせ〜!

んで、まずはやっぱし昨年好評だったスイカカラーです。昨年はエアブラシでやってましたけんど、も〜禿げる着色はアカン!

ってなわけで、新たな色付け方法として、着色ゾルで色を付けれんか実験してみます。

で、まずは前々からやりたかったカラー。トラ柄カラーであります。

やっぱヒロトファンやったら、タイガーモービルカラーってか、いいよね〜w

って感じで、黄色に黒のストライプのトラ柄をやってみます。

まずは、ウィントンオイルカラーの黄色をゾルに溶かして、原料を作り、

成形して、

ここからがテスト。離型をせずに肉付き完全硬化したまんま、黒い原料ゾルをフデを用いてトラ柄を書いていきます。

しかし、フデが思いのほか苦戦。細い線が描けないッス!

一応、その後、追加で黒いゾルを焼くんですけど、このヒートガン、風力調整ができるんで、弱いほうの力で熱風を当てていきます。するとなんとか固まった?

冷却して、離型してみると、

いけましたw

へこませても大丈夫w

しっかし、ヒートガンの風圧で色が寄るわね〜。

着色の様子を見たいんで、半分に切って、

色のノリのチェック。同化が狙いなんだけど、同化してますかね!?一応、ガッツリついているように見えますw

続いて2作目のテスト。フデがやりにくかったんで、今度は爪楊枝でチマチマと書いていきます。
フデよりは爪楊枝のほうがやりやすいですね♪細かい線がやりやすいですw

そんで、ヒートガンで硬化させてみたんですけど、発色もいい感じw

ところがハジッコが禿げました!やっぱ同化とまではいかんね〜(汗)

おそらく生乾きの状態でゾルを乗せたら同化するんだろうけど、完全硬化させた後じゃないと、爪楊枝当てたら下の皮が行っちゃうけん、難しいちやね〜。

ちょっと課題が残る感じなんだけんど、着色力としては、塩ビ塗料の比ではないと思います。可塑剤の悪影響も気にしなくていいしねっ!

ってなわけで、実験結果は上々w着色ゾルの活用で、カスタムペイントができそうですw

念のため、カタから抜いた中空でもできるか実験してみました。ちなみにこれはパンドーで継いだ後のミサゴ。

これにファイアーパターンを何本か描いて、ヒートガンで硬化させてみたんだけど、

ダメ。熱が加わりすぎると皮が変形します。この方法はNG。離形前の状態でやらんといけんね〜。フニャフニャして線とか書きにくいし。

と、ここでトラブル。

なんと次の日になったら、

ツヤツヤだったフロッグの皮が、パサパサになっております。弾力は問題ないんだけど、可塑剤特有のペチャペチャ感がなくなってしまっていて、表面にツヤがなく、パサパサな手触りになっております。

ツヤありのターコイズと比較すると一目両全。

これは絵具が原因か?と思って、急きょ文房具屋でほかの黄色を買ってきました。

ホルベインのパーマネントイエロー(半不透明)とパーマネントイエローディープ(半透明)。

焼きテストを実施。

これはウィントンカラーで着色した皮。パサパサになった皮と同一素材。成形直後を見る限り、問題ありません。

ホルベインも問題なし。

ところが、1日たったら、ウィントンカラーの皮のみがパサパサになりました!

ホルベインのほうは大丈夫。

原因は絵の具でした。

以前オレンジ作りで作ったニンジンカラーも同様。ニンジンカラーは黄色と赤混ぜて作ったものですが、黄色が含まれているので、それでパサパサになったんやね〜。赤単色は問題なし。

すべてがそうではないんですけど、ウィトンオイルカラーはモノによっては、成形直後はツヤがあるんですが、1日たつとパサパサになるみたいですね〜。絵の具ケチって安いの使ったら後がこわいな。ゾルも全部パーになるし。やっぱ油絵の具はホルベイン一拓ですわ〜。

さて、しかし、メドはついた!ゾルでの着色が可能や!スイカやってみっぺ!

まずは緑で成形したあと、2重ディップで赤いゾルにディッピング。引き抜いた後、ヒートガンで完全硬化させて、離形せずに黒いゾルを爪楊枝でつけていき、それをガンで硬化。これでいけるはず!?


スイカカラーの研究
季節モノやけに、真夏までには間に合わせたいねwスイカカラーの研究いきまっせ〜!

まずはゾルの用意。テストでやるんで小さい瓶でテスト。緑はパーマネントグリーンペール。赤はブライトレッド。

で、まずは緑のゾルでディップ成形。これ、結構いい色です。これだけでも売れるかな?

ディップ後はゾルが落ちながら半がわきになるんで、その後、ブライトレッドに二重ディップ。

しっかし、色が悪い!どす黒い赤やっ!こらアカン!そんで、赤の境目がななめになっちゅう!

ま、実験は続く!続いてタネいくで!まずは離型せずにビスを抜きます。

続いて、黒の点を書いていきます。爪楊枝でゾルを打ちます。

しっかし、これがすっげやりにくいッス!タネひとつひとつの大きさが違いすぎ!

ンデ、ヒートガンで硬化。

続いて下側のタネ付け。これも変やね〜。

で、反対側も同様にやってみました。

とりあえずできたんやけどね、ダメこれ。まず、タネがイカン。ボコボコイボイボでキモイわ。大きさも合わせにくいし、作業性も悪すぎ。こら、種付けは前回と同じく筆で塩ビ塗料を使ったほうが絶対見栄えがいいと思います。

それから二重ディップの方法が悪い。今はタイマーで計りながらディッピング時間を制御してやっているんですが、そうすると、目線がタイマーにいっちゃうんで、境目がまっすぐになりません。やるなら、目線をカタに、ディッピング時間は正確さは少しなくなりますが、自分でカウントしながらやったほうがいいですな。

それを踏まえてやってみたんですが、境目のまっすぐのところはOK。しかし、色がNG。色がすっげ悪い。特に赤が。

あと、二重ディップの時に指が震えるけん、すこーし波うっとるね。こりゃ仕方がないけど・・・・。

で、続いて、色をなんとかせんといかんと思うんで、オレンジっぽいスカーレットレーキを二重ディップに使ってみました。

しかし、色の調子は一緒。ダメ。

原因ははっきりしちゅう。

上の色が透けて下地の色が出て、それで色がよどむんですわ。二重ディップだと、1発目の成形でカタの温度が下がるんで、2発目のゾルコーティングはどうしても肉付きが悪く、薄くなってしまう。そうなると、上のコーティングが薄いけん、色が透けて、下地の緑が出てしまうんやね〜。だきん、色が透けて、よどんだ色になってしまうわけです。

じゃぁ、2発目のコーティングを不透明な絵の具を使ったらどうかなと思って、不透明色のカドミウムオレンジレッドシェードをコーティングしてみることにしました。

結果、まったく一緒。ダメやね〜。

鮮やかな色はどうかな?と思って蛍光ピンクでもやってみたんだけど、

蛍光顔料は、隠蔽性が悪いんで、ハナシにならんわね〜。

こらどうしたもんやろ。暗礁に乗り上げてしもたわ・・・・・。

ここはもう色の追及しかないじゃろと思うんで、とりあえず、文房具屋行って、よさそうな緑の絵具を手当たり次第に買ってきました。

こうしてどんどん絵具貧乏になるんやね〜。

そんで、ゾルに4%配合で混ぜて液を作りました。

今回の目玉というか、これはいけるじゃろwという色がコレ。

透明カラーの緑。下地に隠ぺい性の悪い色を置くことで赤を発色させることが狙いです。

そんで、とりあえず、焼きテストで皮を作り、

その上に赤のゾルをつけて成形してみました。

各々の色の発色はコレ。

パーマネントグリーンライト+ブライトレッド
いい感じに発色できていると思います。

コンポーズグリーン+ブライトレッド
緑が弱い。イマイチ。

バライタグリーン+ブライトレッド
緑が弱い。イマイチ。

透明グリーン+ブライトレッド

トーメイだったらいけると思いきや甘くないですな〜。赤がよどむけんダメ。

以上の実験から、一番良いのは、パーマネントグリーンライト+ブライトレッドがいいんじゃないでしょうか。

同じ系統のパーマネントグリーンでも、上塗りの発色はぜんぜん違いますね〜。左がパーマネントグリーンライト、右がパーマネントグリーンペール。

そこで、少量配合して、成形テスト。

結果がコレ。いいんじゃな〜いw希望を言えば、もっと冴えた赤のほうがいいんだけど、ここらが限界かもしれん。

で、塩ビ塗料の黒をフデで塗って

こんな感じwいけますねw

とりあえず色は決定したんで、あとは成形条件を煮詰めるだけw

色々条件を変えてみて、よさそうな条件を探りますw

ンデ、ゾルの配合も少しいじりました。赤の発色がキモになるんで、下地を薄く、上地を濃くしたほうが見栄えがいいと考えて、緑のゾルは3.5%、赤のゾルは4%に調整しました。

そんで、色々テストしているんですけど、2重ディップの際のドブ漬け時間を長くしたり早くしたりして塩梅をみてみたんですが、あんまし変わらないですね。

これは右側の浸漬時間の半分が左側なんですけど、発色、厚み、ほとんど変わりません。ディップ成形だと、1発目の成形で型の温度が下がるのか、2発目のディッピングでは大した肉を確保できないですね〜。

そんで、先日、フロッグペインターの人とお近づきになりまして、色々と情報交換するようになったんですけど、フロッグペイントのキモで、綿棒使うのがグッドらしいです。

これが種ペイントに使えるかも?って思って、そんなわけで、100均いって綿棒買ってきてチャレンジすることにしましたw

早速塩ビ塗料をつけてみたんですが、

どーも塩梅が悪くて、というのも綿棒の先が固くてうまい具合にフロッグへ塗料が乗りません。

やるんなら、あらかじめフデ先を曲げた状態で、落としてみようかなと思ってやってみたんですけど、

種の下のほうがまっすぐなりすぎてしまって、うまいことテーパーになりません。

点付はどうかなと思って、綿棒の丸い方でやってみたんですけど、これも大きさがまちまち。なんちゅうか、フロッグは柔らかいんで、フニャフニャして、すっげー書きにくいです。

これなら丸フデでやったほうがうまくいくと思いました。

ンデ、成形テストは続いたんですけど、やってみるとどーも気になるのがやはり赤の発色。というのも、どーも、赤が気に食わんのですわ。今はブライトレッドでやってるわけなんですけどね、どーも色が暗くなりすぎるっちゅうか、ピーカン照りだったら、赤く見えるんですけど、ローライト時とか、部屋の中で眺めると、よどんんだ赤なんですわ。

ここをどうにかできんもんかと思って、またまた赤の選定をやり直すことにしました。

んで、油絵具は、透明、半不透明、半透明、不透明と隠ぺい性で4種類あるんですけど、ブライトレッドは半透明。これを不透明にしたらどうかなと思いました。

とにかく、2重ディップで2回目の塩ビコーティングでは肉は確保できないんで、なるべく薄い膜で下地を隠ぺいする必要があり、それならば、半透明のブライトレッドは不利かな?と思ったのです。

そこで、ホルベインのカラーチャートを見つつ、不透明で、彩度が高そうな色を物色しました。

選定の結果、不透明の冴えた色として、3種類の赤が該当。カドミウムレッドライト、カドミウムレッド、カドミウムレッドディープ。

これを文房具屋で買ってきました。つって言うのはたやすいですけど、これ、絵の具の中で一番高い顔料らしくて、10mlで700円もしたんだど。占めて2100円チョイ。これで、2か月で絵具に費やしたお金、3万逝ったな。これを取り返すには、単純に計算して、皮120個もうらないかんど。たまらんち!

なんつーか、この手の釣り具製作って、カッコよく言うと、開発費っつーか、そーゆーのがむっちゃかかって、利益を圧迫するわね〜。

しっかし、ここでやってる色の追及は、来年にも活きてくるのは確実やし、後々の売り上げに必ず影響してくるはずなきん、妥協はできんち!がんばっぺ!

ンデ、とりあえず、配合は4%配合で200mlほどゾルを作りました。

そして、結構テスト成形を行って、色の塩梅を見てみました。

これがカドミウムレッドライト。悪くはないんだけど、ちょーーっと淡すぎやね。下地を隠ぺいできてない感があります。

続いて、カドミウムレッド。これはいい感じwしっかりと赤を発色できちょりますw

最後に、カドミウムレッドディープ。カドミウムレッド同様、しっかりと赤を発色しちょりますw

ブライトレッドと比べるとこんなに違います。一番左がブライトレッドね!やっぱ、色の追及はやっとくべきやね〜!

選定は、カドミウムレッドとカドミウムレッドディープと、どっちにしようかなって感じなんですけど、

うーん・・・・・・・・・・

カドミウムレッドディープに決定!

こっちのほうが赤が濃くて美しいと思いますw

あとは、ちょっと煮詰めで、以前ボツった、緑がパーマネントグリーンペールだったらどうなるのか?を確かめます。

パーマネントグリーンディープのほうが緑が濃いため、赤がちゃんと発色できるのであれば、より良いスイカにならんか?と思った次第です。

で、成形した結果がこれ。うーん。やっぱ赤がよどみますな。これはNG。やっぱし、パーマネントグリーンライトとカドミウムレッドディープの組み合わせが良いね!

そして、スイカ成形も数をこなしてくると色々わかったこともあって、まず、やりこさなんですけど、2重ディップをする関係で、ソリッド一発成形に比べると、確実に硬くなります。

そのため、1発目の成形を薄めに成形して、2発目の赤成形を集めに成形するほうがいいと思います。つっても、1発目の成形でカタの温度が下がるんで、2発目の赤成形では肉はほとんど確保できません。結構長い時間浸漬させたほうがいいと思います。

ンデ、1発目の極薄成形の際は、ディップ成形は薄いとタレるリスクがたかくなるんで、タレてしまってNGになるケースが多いです。

ンで、2発目の成形の際、なるべくケツのほうに近いところ、フックホール付近まで浸漬させた方が仕上がった後の柔軟性が自然に仕上がります。なんせ、1発目の成形がかなり薄くしているんで、2発目の赤コーティングとの境目で段差ができます。

その段差からケツの頂点までが、結構ペラッペラなもんで、これがへこんだ時に弾力がなさ過ぎて、塩梅が悪いんです。そのため、2重ディップでは、なるべくケツに近いあたりまで浸漬させるのが無難だと思います。

以上、スイカ成形のためのレシピとしましては、

1発目の成形は、パーマネントグリーンライト3.5%配合の112ゾルを薄めに成形。
2発目の成形は、カドミウムレッドディープ4%配合の112ゾルをなるべく厚めに、ケツに近いところまで浸漬させて仕上げる。
種付けは、細めの丸フデで行う。

って感じかね〜!

そんで、ちょっと自分用に作ってみましたw良い感じじゃーん!

これをチューニングしてたら、それを見た嫁さんが一言。

「イチゴみたいでかわいいやん!」








イチゴじゃねーよ、スイカだ(# ゚Д゚)


では出品したら、よろしくおねがいしま〜す!



フックの調整方法
お客さんのフロッグチューニング依頼が結構あって、ほとんど毎日チューニングしているんですが、数をこなしてくると出てきたアイデアも出てきてその紹介をします。

僕のフロッグは形がいびつで全体的に左のフックポイントの隠れ方が悪くなっています。そこでフック側をズラしてセッティングすることで、これを改善します。

まずはシャンク部にPEを巻いて

左側を下に落とした状態で瞬接を塗布し、固定します。

こんな感じです。左が下に落ちているのが確認できると思います。

後ろから見た図です。左が下に下がっています。この状態でシンカーをハンダ固定したらガチガチに固まるんで按配がいいです。

これはハヤブサ、ミサゴですが、

ハヤブサ。今までの課題だったフックポイントの隠れは完璧に修正されています。

ミサゴも同様です。これは良い感じでっせ〜!

通常、この方法はいびつな針を修正する方法なんですが、いびつなフロッグに合わせて、整った針の形をわざわざいびつにするという逆転の発想を活用しております!いびつなアメ物フロッグとかにも応用できる技ですのでおすすめでっせ〜w


浮き姿勢について
先日、水平浮きのチューニング依頼があって、そういえば、垂直オンリーで水平浮きをしばらく作っていなかったため、ちょいちょい考えながらやってみました。

ウェイトはカウンター気味にセッティングして、フックホール付近はPE巻いてこんな感じにシーリングでいけました。

カウンター気味にウェイトを置くと、シャンク部が厚くなってへこみシロが少なくなるんで、不安だったんですけど、とりあえず、問題ないくらいにはなります。

そんで、フィールドでスイムテストをしてみたんですが、水平浮きの特徴のドックウォーキングがイマイチでした。

理由は一目瞭然。

船底体形のおかげで、左右にブレにくいんで、ドックウォーキングの動きのキレが悪かったです。

船底体形は、水中で安定して、カバーをすり抜けて、あまり引き波が立たないというメリットがありますが、反面、安定しすぎていて、ドックウォーキングみたいな動きはうまくいきませんね。垂直限定のチューニングだと思います。






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