自作フロッグ販売計画そのD
2015年度版フロッグもメンバーがそろい、あとは成形。とはいっても、売れなきゃハナシにならないので、兎に角売れるフロッグを作りたいです。
昨年の教訓から、地味なフロッグはまったくダメというのがよく分かりました。特に黒w
では、何色がいいのか?
この答えを求めてヤフオクをうろついているんですけど、
よさそうだったのが、コレ。
ターコイズブルー。
あんましない色で、なおかつ人気がある。ちょうど今、青いフロッグを頼まれているってこともあり、ターコイズブルーやったろか〜!
と思いました。
そこで早速テスト。
まずは絵の具の調達です。
前回はクサカベが高くてホイルベインを選びましたが、ゾルを染めるとなるとそれ相応の量を使うため、大型の油絵の具じゃないとハナシになりません。
で、調べたんですけど、ホイルベインでも110ml入りとかになると3000円近くするものもあり、結構なお値段です・・・・。
で、調べた結果、よさそうだったのがウィトンオイルカラーというもの。舶来モノの絵の具で、220mlで900円くらいはブッチギリで最安値だと思います。
それをこれまた安くて有名な世界堂という画材屋の通販を利用して購入しました。
CMYKB4本。代表的な色は
白:チタニウムホワイト
赤:カドミウムレッドヒュー
青:コバルトブルーヒュー
黄色:カドミウムイエローヒュー
黒:アイボリーブラック
とのことだったんで、この5色。
で、早速調色に入りますが、ターコイズブルーつったらカッコイイけんど、日本語的に言い直したら水色だべ?
って思いました。
そこで水色に調色することに決定。
青に白を足していき、色の様子を見ましたが、青の隠蔽が強くて鮮やかな発色になりません。
結局白のほうが多かったように思います。
フロッグで使うような鮮やかな発色だと、白メインで、それに青を足していく感じのほうがいいと思います。
ンデ、早速これを溶かしたわけですが、前回、黒を溶かしたときにめっさやりにくかったので改善。
今回は追加する可塑剤にあらかじめ溶けんかな?と思ってやってみました。
すると、溶けた!?と思ったら甘かったw
下のほうにゴッソリのこっとって、ちょっと難しいですな〜。可塑剤に対して溶かす量が多すぎ。
結局、マドラーで混ぜることにしたんですけど、調色で使うヘラを使って混ぜてみました。
ところがこれもスッゲやりにくいっす。なんつーか、顔料が下に沈殿してるんだけど、押しつぶせんのよね。やるんならフニャフニャしたマドラーのほうがいいと思いましたデス。
ヘラを見てみると、ママコになった顔料がゴッソリ。こりゃ改善の余地ありやね〜。
そんでもってストレーナーで濾してゾルを調整してたら、こんなに絵の具のカスが残ってて、
1%、2%じゃいうてるけど、ハメた絵の具のうち、ほとんど溶けてないだろって感じです・・・。ってことは%とか言ってもアテにならんッスね。どうやって溶かしたらいいんだろ?
ンデ、とりあえず色は付いたんで、成形テスト。
一応、カタチにはなったものの、
薄いところの着色がイマイチ。つーか、薄いところは0.5mmくらいしかないんで、カドの着色は甘いわね〜。
黒だったらわからんだけで、実際は、透けてんじゃない???
特に、淡い色は余計に透けやすいんで、2%配合じゃないとやってられないと思います。
で、色を足して2%配合に。
しかし、これがなっかなか溶けなくて、またまたストレーナーで濾してみて瓶を見てみたらこんな感じ・・・・。
こらアカン。ホンマ、攪拌方法をなんとかせないけんわ。
んで、色を追加したゾルで再成形。
前よりはマシになったものの、完全には隠蔽できませんね〜。
まっ、でもフツーに使う分には分からないレベルだし、かまんかな?
しっかし、本家のターコイズブルーと比べてみるとやっぱ色が違う。ターコイブブルーは緑がはいっちゅう。調べてみると、ターコイズブルーは黄緑と水色の中間色だそうな。俺が作ったのは水色。やっぱターコイズブルーじゃなかと。
じゃ、調合しようかと思って、緑の作り方を調べてみると、緑は青と黄色から作るとのこと。青はすでに水色で使っているんで、じゃ、黄色足してみようかと思い、足してみました。
こんなもんかー?
こんなかんじ???
追加分も含めて800mlくらい作りました。これだけあればかなりの数が作れるはず?
そんで、成形してみたらコレ!
隠蔽性はかなり増したと思います。
んがしかし、問題発覚で、混ぜた顔料が残っています。黄色とか青とか、溶け残りのツブがストレーナーを抜けてゾルに残り、それを成形で拾ったような感じやね〜。やるんなら、絵の具を完全に混ぜて溶かしてからじゃないと、後から追加するとこーゆーことが起こるんやね〜。
しかし、違う。ターコイズブルーとは違うんよこれ。派手さがないんよ。たしかに緑は入ったんやけど、なんつーか、作業服屋でよくみかけるような、職人のオッサンの色なんよ!
水色と比べてみると、色がなんかきたねぇッス!
結局やり直し。
ここでペーパーパレットという使い捨ての紙を使うことにしました。こっちのほうが楽。
まずは水色を作って、
黄色を混ぜていく。
結果。あかん!あかんっちゃこれ!作業服やん!
やり直し。
黄色の量を減らしてみたんだけど、やっぱダメ。作業服の色になる。
今度は緑を黄緑にして水色にしてみようと思い、まず緑を作ることにしました。
で、緑はできたんだけど、これがなんとも深くて汚い緑で、
それに白を加えてみると、黄緑にはならんね。
てことは黄色を足すの?と思って黄色を足したら、ウンコ色に・・・・。
分かった。
黄色がダメなんや。
もっと発色のよい輝くような黄色じゃないと、色が暗くなってしまうんや!
調べてみると、
ブルーコンポーズ(無ければセルリアンブルー) + ちょびっとのレモンイエローで、ターコイズブルーに近い色が作れます。
だってさ!
青や黄色といっても何色もあるけんど、色の場合、混ぜるほど色合いが暗くなっていくんで、そこで輝度っちゅうか、明るさが違う色がセットされているんやないかしら?
黄色は黄色でもレモンイエローとか、キュートエローとか、色々あるもんね〜。
ここまでの実験から一つの結論が出ました。
ターコイズブルー、買え。
そらそうやろ、いったい何グラム無駄にしとんや、文房具屋いったら数百円でうっとるわい。それ買ったらエエやろ。完璧なターコイズブルーの出来上がりや。
っつーわけで買ってきたwホイルベインのターコイズブルーw300円w
これよこれw完璧なわwこりゃ良いフロッグできまっせ〜www
そんで、前々から改善の必要ありと思っていた混ぜ方を改善。
レインボープロダクツのプロペラと2φの極太ステン硬線を買ってきましたwようは、このプロペラで液を混ぜようかという作戦w
で、プロペラの場合、羽の後ろに流れが発生するんで、羽を逆付けしなきゃいけません。そんなわけでドリルで羽を打ち抜き、
と思ったら反対側がとれましたw着脱式のようですw
で、シャフトを反対からつけてこんな感じw
で、羽をゾルの中に入れて、
こんな感じにセットして羽をつけようと思ったらこれが大苦戦。
瓶が微妙な高さなもんで、チャックがまわせねっつの!
んで、なんとか四苦八苦しながら羽を固定して、
攪拌してみたら、液が回った!と思ったらなんかおかしい。
なんと、羽がクルクル回転しながら下方向へ流れを作った結果、羽の推進力でシャフトを登ってきちょる!
こらアカンわ〜〜〜(汗)
もー見事に失敗。羽をシャフトに固定せな混ぜれんど。
2mmのシャフト相手にタップ立てるのも難しそうだし、ここは一般的な8mmシャフトにつけるセットボルト付きの羽を買って仕切り直しです。
研究って、こーゆーのに金が消えていくんよね〜・・・・・
そんで、結局、いつものゴムヘラで絵の具を混ぜることに。これは絵の具1%配合です。
そんで絵の具を用意して、
成形してみるとコレ。ターコイズブルー、隠ぺい力が弱くて、1%配合じゃ、びくともせんわね。
しゃーないので次。ですが、ここで改善。混ぜ方にもコツがあることが分かってきましたwまずはゾルを少しだけ攪拌用の瓶に移します。
そんで絵の具を5g追加。これで2%配合です。
で、ここでちょっと改善。混ぜる時のゾルを少なめにしました。結局のところ、絵の具をヘラでつぶしながら混ぜていくような感じなんで、ゾルが多いと絵の具にダイレクトに当たる確率が少なくなって無駄な労力が増えるんよね。着色させるならゾルを少なくしたほうが絶対効率的。
そんで、30分くらい混ぜ続け、ようやく絵の具のツブがなくなりましたwゾルの色も前のとくらべると明らかに濃いです。
で、濾してもとの瓶に入れます。
攪拌方法を変えるだけで、絵の具の溶け残りがダイブすくなくなりましたwコッチの方法のがいいです。
そんで成形してみたらコレです。
1%配合のと比べると濃くなったんだけど、まだ甘いわね〜。
これではまだダメ。隠蔽性をさらに上げるためにさらに絵の具を5g追加。今度は3%配合で行きます。
ほんでまたまたコネコネ。つって書くと大して苦労してないみたいなんだけど、これがクッソ労力がかかって、軽く1時間くらいコネコネしないと粒子がつぶれてくれないんでスッゲー手間なんだど!ほんに、この労力をなんとかせないかん。
ほんで、元のゾルに混ぜて少し隠蔽性が増したような感じです。
さすがに1時間も混ぜると、溶け残りの絵の具は皆無。きれいなもんですわ。
で、成形後がコレ。かなりキレイになったんですけど、
あとチョイ。あとちょいって感じやね〜。写真で見ると分かりづらいけど、若干透け気味なんよね〜。
さすがに絵の具配合、1%増加ごとにだんだん良い感じになってきよる。後一歩ってとこやね〜w
で、結局またコネコネ。美しいターコイズブルーのためにがんばっぺ!
こーして出来上がった4%配合のフロッグ。言うことなし。美しいの一言w累計4時間くらいか!?ひたすらコネコネした甲斐がありましたw
完全なるターコイズブルーの完成や!外見は問題なし。ただ一点気になることは硬さ。黒いフロッグ製作のところでも気づいたんだけど、絵の具が多くなると皮が硬くなる。見た目がよくてもやわらかさがイマイチやったら失格や!
そのため、可塑剤追加。111セッティングだったのを112に変更。
さらに絵の具を4%配合で仕上げるためにコネコネして混ぜて混ぜて混ぜまくり、そうしてテスト。
こうして出来たフロッグは申し分無しの一品wこれは完璧ダス!
早速オークションに出してみたらスグに売れましたwやった〜♪
淡い色の原料は112配合で絵の具4%がいいんじゃないかしら???
そうしてどんどんフロッグを作ることにして、成形を重ねました。
その中で行った試行錯誤のひとつ。
ディップ成形でフロッグを作ると、どうしても下端がタレちゃって、それをヒートガンで加熱するもんやけに、ヒートガンの風圧で頭の先が斜めになってしまうんよね〜(汗)
そこで、風圧のない加熱方法、アルコールランプで直火で試してみましたw
ところがコレが大失敗で、一瞬でこげしてしまい、黒くなりました。やっぱ直火は無茶やったね〜。
兎に角、これでメドが付きましたw
自分用のとヤフオク用のとでどんどん作ることにします。色違いのも。そんで、ダイブ慣れてきたら、カスタムペイントに移行しようと思います。
んで、どんどん作ったはいいけど、
途中からどーも皮が薄くなりすぎているような気がします。
フクロウくらいの大きさだったらさほど気にすることもないんですが、
問題はミサゴ。薄すぎ。大型フロッグになると形状の維持が微妙な感じになっています。
また、塩ビ自体が暖かいとやわらかく、寒いと硬くなるんで、3月の時点でやわらかすぎだと、8月とかになると形状維持が危うい感じがします。
ハッキリいって肉付きが悪い。
原因として考えられるのは可塑剤の上下配分の違いによるゾル組成のバラツキ。
そもそも、塩ビゾルは塩ビが比重が重く、可塑剤が軽いので、ほっておくと可塑剤は上に、塩ビは下に分離します。
で、ディップ成形自体が瓶にドブ漬けして成形していくんで、瓶内のゾルが少なくなるとゾルを足さなきゃいけません。
このとき、別の瓶に入れていたゾルを少し移すんですけど、この際、追い足しの瓶内では比重の違いによって可塑剤が上に偏っているはずなんで、追い足した結果、可塑剤をたくさん入れてしまっているように思います。
そのため、足していくとゾルがどんどんやわらかく、肉付きが悪くなっていくんじゃないでしょうか。
ところが、追い足し用の瓶のゾルが少なくなってくると、可塑剤の多いゾルはすでに追い足しされてしまったので、残っているのは反対に可塑剤の少ないゾル。
結果、この状態のゾルを追い足すると、追い足しされたゾルは可塑剤が少ない配合になってしまうことが予想されます。
可塑剤が少ないほど分離はしにくくなるんですが、フロッグで使うようなゾルは可塑剤が多いゾルなんで、どうしてもバラツキが出てしまいます。
これが塩ビ成形のバラツキの正体じゃないでしょうか。
メーカー品とかでもモノによってやわらかいのがあったり硬いのがあったりして、フロッグはバラツキが大きいルアーなんていうこともありますが、結局は成形待ちの間に可塑剤が分離してしまい、それが皮のクオリティのバラツキとなって現れるんじゃないですかね〜!?
この対策としては、可塑剤を少なくすることですが、少なくすると今度は硬くなる。
なっかなか思うように行きません。
結局は浸漬時間を短くしたり長くしたりして微調整しながら成形していかないといけませんね〜。
ただ、ゾルの調整用に原料ゾルが肉付きがよく、硬くなってきたら可塑剤で希釈し、逆に薄くなってくると、増粘剤で肉付きをよくする。こーやってゾルの微調整をしながら品質を安定させるのが理想なんだけど、微調整の増粘剤と希釈剤が15kg単位とかの大容量だきん困ったもの。塩ビって何もかもがスケールがでかいんよね〜・・・・。
兎に角、シコシコやっていきますわ!
フロッグの原価について
やっとこ、満足いくフロッグができてきたんで、ちょこちょこ作っては出品していっているんですが、予定では、皮のみ、針オモリアイセット、チューニング済みと3種類を販売しようと思っています。
そこで値段をナンボにするんやというところで、詳しく原価を計算してみました。すると意外にも高くてなかなか難しいです・・・・。
ゾルの原料代について
今年から、エアブラシによる吹きつけ塗装をやめて、油絵の具を原料のゾルに練りこむことにしました。そもそも、軟質塩ビには可塑剤が入っており、表面がべとつく関係で、成形後に時間を置くとホコリがついてこれが取れません。そのため、エアブラシによる吹きつけ塗装だとクリーンルームとかで異物対策をしていないとブツがかみます。さらに可塑剤のおかげでベトツキがペンキにまで移り、ペチャペチャなった挙句にペンキは剥がれます。さらにペンキの厚み分、皮自体が硬くなる傾向にあり、フロッグで好まれる「プニョ」が「クシャ」となってしまい、柔軟性が損なわれます。このため、最初から塩ビゾルに着色したほうがプニョ感が強くて品質はかなりいいと思います。
ただ、ペンキを配合することにより、フロッグの色の数ほど成形用の瓶が必要になってきて、これによりコストが上がります。
ゾル自体の値段は20kg2万円程度です。
成形に必要な瓶は2個。1個は成形用で、1個は継ぎ足し用です。ディップ成形は成形するごとに成形した皮の容量分、入り目が減っていき、液面が遠くなってしまうと、カタを沈ませることが困難になるため、5個くらい作ったら継ぎ足しという感じで原料を補充しつつ、成形を行います。
そのため、原料は必ず2つ入ります。
私は100均(セリエ。ダイソーにはない。)に売っている一般的なガラス瓶を使っています。この瓶が108円で2つで108×2=216円。
この瓶1個に約450g入ります。この瓶にゾルを入れて2つ使うので、ゾル=1g1円と計算すると、450×2=900円。
さらに絵の具です。ターコイズブルーを約40g使うので、313円×2=626円。そんで、900gの110に可塑剤を追加して110→112にするのに必要な可塑剤の量が85g必要です。これが50円。
これらを全部足すと、216+900+626+50=1792円。
そんで、原料が約1000gあってもあるってことになりますが、結局作れる皮は継ぎ足して継ぎ足しての約500g分です。
皮1個、おおむね10g程度ですので、1792円から作れる皮は50個。
結果、原価は1792÷50=35円ってことになります。
さらにいつも成功するわけじゃなく、結構失敗して商品として出せないものもありますから、さらにこの後パンドーで皮を接着しますから、そーゆーのを考えたら、皮1個の原価は50円ってところじゃないでしょうか。透明ゾルに比べたらずいぶん割高になってしまいます。
アイ
アイはモノタロで1.6φのステンアイを購入。
http://www.monotaro.com/p/3515/1733/
WAKIの1.6φ15mで560円。このうち約8cm切って曲げてアイを作るので、
560×8/150=37円。
おおむね40円にしときましょ。
オモリ
第一精工の1.5mm徳用チューニングシンカー。もうコレしかないと思います。ミサゴの場合、これを約20g使用します。で、このシンカー、値段はというと、アマゾンで648円します。通販で買ったらもっと安いけど、通販だと送料を取られます。釣具屋には普通のはおいてありますが、徳用はまず置いていません。注文すると、10個セットじゃないと入らないから、無理。で、入り目は8.5m巻きで177gなんで、20g使用するなら、
648×20/177=73円
となります。
これを70円としましょか。
フック
ハニカムフックの6番。まともに買ったら702円で3本入っているので、234円。といいたいところだけど、雷魚針なんて、通販じゃないとまず入りません。香川にポパイがあったころは普通に買えていたんだけど、なくなってからというもの、ハニカムフックが買えなくなりました。香西にあればいいんだけど、ないんだなこれが。したがって通販を使う以外に買う方法がなく、送料が無駄にかかってしまうことが考え物。そのため、100円くらいは上乗せしたほうが現実的といえます。したがって、針の代金が334円とします。
もしチューニングするとしたらこれにパンドーや収縮チューブ、ハンダにPE、瞬接、などなど結構余分に費用と手間がかかるんで、これがナンボなんですかね?仮に100円として計算して原価を出すとしたら
皮のみ:50円
皮+アイ+オモリセット:50+40+70+334=494円≒500円
チューニング済み:494+100=594円≒600円
ってとこですかね〜?
計算してみると、なるほど、フロッグの値段ってほとんどが針です。昔、でんでんまるに聞いたときにフロッグの値段ってほとんどが針って言われたのがよく分かります。
針の値段をどれだけ抑えるかがキモですね。
しかし、必要な経費はこれだけではなく、まず封筒代。これがモノタローを駆使して1.9円。送料が定形外120円。緩衝材のビニール袋が規格袋のNo.6を使っているのでこれが1円。
これらを加算すると、
皮のみ:50+123=173円
皮+アイ+オモリセット:500+123=623円
チューニング済み:600+123=723円
さらにこれにヤフオクの手数料が加わります。ヤフオクの手数料は5.4%なんで、たとえば皮のみで200円で売った場合、
200-手数料200*0.054-原価173=16.2円
が利益となるわけです。
ちなみに、今はフロッグの皮1個送料込み390円で売っていますが、
390-390*0.054-173=195円の利益。
200円もいかないんですよね・・・・(^^;)
アイ+針セットは送料込み1000円ですけど、
1000-1000*0.054-623=323円
利益は300円チョイ。
チューニング済みのやつは相場を考えて、1350円の送料150円で計1500円くらいで行こうと思っていますが、
1350-1350*0.054-723=554円。
利益は500円。
手間やらチューニング用品の仕入れとか考えると、皮のみでやったほうが一番効率がいいような気がします。
しかし、こんなことを考えていると、改めてその偉大さを感じるのがオオノ。オオノの雷魚針って100円代だし、アイなんかも激安。PEも安ければ、何もかもが安いので、近所にあったらいいなと改めて思います。愛想もよくて詳しいし、ほんっと良い釣具屋なんだわ。通販のシステムが整っていないのと送料が高いのがネックなんで、あまり利用することはないんだけど、香川にもあーゆー釣具屋があればいいのになぁと思いますです。
話はガラリと変わりますが、キャスティングの南柏。あそこもスゴイと思います。チューニング済みの新品フロッグが700円くらいで売られていたりして、なんつーか、初心者の人でも気軽に雷魚釣りが始められる環境が整った店だなと思います。
なかなかそんなお店ないんよね〜・・・・。
とりあえずがんばっぺ!!!
チューニングの紹介
2015年新型も結構チューニングをしてきて、セッティングが色々出てきているところなので、その紹介です。
フクロウ
セッティングはデッドスティング3+自作アイ。コストとフックの収まり方考えると、デッドスティングVが良い線いっていると思います。
骨組みはこんな感じ。アイピッチは2cm程度。
最近よくやっているのがフックとアイの連結部をPEでガクガクならないようにした後、収縮チューブを気持ちかぶせることです。
PEだけだとこんな感じにへこんだときに元に戻りにくくなるんですけど、この原因は、アイ自体が自作でいびつなんで、アイが上下に動いたとき連結部が変形した両サイドに引っかかるからじゃないかと思います。そこで、左右に動かないように収縮チューブを気持ちかぶせることによってこの現象が解消されるような気がします。だきん、へこんだ後のフッキングでアイがナチュラルにマッスグなってくれてフッキング率アップだと思いますw
で、ウェイトですけど、前は軽めの16gでセッティング出していましたが、17gでも
この浮力なんで、問題なく使えます。ウェイト的にはアマガエル、マンズクラスやね〜。
へこみっぷりはこんな感じ。良い感じじゃないでしょうかw
トンビ
24gクラスで、市販フロッグで言うと、ボンジュニクラス。
大型の針では少しでかすぎて、中型の針だと少し小さくて、なかなか針のセッティングが出なかったんですけど、
落ち着いたのはアナコンダ針。
まともにあわせたら、少し大きめなんですけど、
プライヤーで少し眠らせて、
こんな感じにセットしたらOKだと思います。
もともとが若干大きすぎな針をあわせているんで、へこんだときの針の露出はベリグッドですわ!
ウェイト的には、20g後半までいけるんですけど、キビキビ動きを狙って、20g前半でセッティングを出すといいと思います。
動画で紹介するのは22.6gで、
こんな感じですね〜。ピコピコですわ〜!
大きさ的にもあわせる針的にも昨年作った小カメクラスやね〜w
ハヤブサ
ウォッチリストとか見る限り、おそらく一番人気♪雷魚デントスと同じくらいだと思います。私的にはミサゴのほうがいいと思うんだけど、でかいのってほんと売れんちやね〜。
ここまででかくなると、針はかなり限られてきます。一応、キャスティングのケンケン2号であわせてみたんですけど、フックポイントが隠れなくてアウト。
結局、アナコンダ針かハニカム6であわせるのが良いと思います。
ただ、ハニカムを使うとシャンクが長い関係でアイが短すぎて合わないため、ブレイデッドアイでフィッティングさせる必要があります。
ブレイデッドアイの骨組みはこんな感じ。フックアイの前方にスリーブをかませて、縛って抜け防止にしています。
もともと、ハニカム6は少し大きすぎかな?と思ったりもするんですけど、ブレイデッドアイの恩恵でアイ〜シャンクが直線状になってくれて針先がネムリ気味にセットされます。
若干ですけど、フックポイント左側の隠れが悪いんで、プライヤーで少し眠らせるとフィッティングしやすいです。これで、フックポイントの隠蔽は問題なし。
へこんだ時の針の露出もこの通りwむちゃくちゃフッキング良いと思いますわ!
一方、こちらはアナコンダ針でのフィッティング。
これも良い感じにセットされているんですけど、ハヤブサはアイを結構下にセットするように皮を作っているため、アイの向きがやや下向きになって、連結部がくの字になっちゃって、フックホールのシーリングが終わったら、針がボディにややめり込み気味になっちゃっています。
針の露出に関しては、悪くはないんですけど、ハニカム6のほうがいいと思います。
また、ボディ形状と針の形状の関係で、アナコンダ針はゲイブ部が少々スカスカ気味になってしまい、シーリングがやりにくいです。
僕が作っているフロッグは全部ケツを尖らしているんで、どうしてもフックホール周りがカチアゲ気味になっちゃうんで、丸みを帯びた針はフィッティングが難しいです。
昨年作った小カメ、中カメだったらこの部分を丸くしていたからベストマッチやったのかもしれんね〜w一方、フィネスのフロッグはケツが丸いのが多いからこういう形状のほうがいいんでしょうね!
ハニカムはゲイブがとんがっているんで、ハヤブサにはジャストフィット!
ハヤブサのチューニングだったらハニカム6がベストだと思います。
ただし、ブレイデッドアイは劣化があるんで、ステンアイで組みたいって人はアナコンダ針を合わせるのがいいんじゃないですかね〜!?
浮力の様子は、20g後半で、
こんな感じwピコピコですw
前調べたときはマックスウェイトは35gくらいだったんですけど、20g後半であわせるのがベストじゃないですかね〜!?
ミサゴ
私的には、最高のフロッグですッ!大きさ、ウィードレス性能、フッキング、言うことなーし!
昨年まで愛用していた大関とほぼ一緒ですが、アイを5mmほど短くして、さらにケツを船底体形に変更して、マイナーチェンジを施していますw
やっとこ満足いくフロッグが出来たと思っているんですけど、いざ売ってみると、ハヤブサのほうが良い感じで、ミサゴはイマイチかな(^^;)
昨年もそうでした、大関横綱より中カメなんよね〜。雷魚やる人は20g後半クラスが一番人気やね〜w
セッティングはハニカム6号がベストだと思います。長さがあるきん、シャンクの長い針じゃないとあわんけんね〜。
ウェイトは34gで
こんな感じ。ピコピコッス!
針の出方もいい感じwいけそうやね〜w
マックスウェイトは40gチョイ。まともに使うなら35g程度。ボンビと同じくらいかね?
しかし、今期のフロッグを見てみると、やっぱ総合的にはハヤブサかね〜?
セッティングが決まったときの針の出方はえげつないですっ!
ガッツーン!ってささりまっせ〜w
オレンジのフロッグ作り
ターコイズブルーに続いて、実際私が使うのはメインはオレンジなんよね〜w一昔前は黒を愛用しとったけんど、結局オレンジに落ち着いた感じやね〜。そんなわけでオレンジのフロッグを作ります。
まずは、塩ビゾルの調合。可塑剤を足して112にして、その後、絵の具を4%になるように配合します。
オレンジなので、赤と黄色。フロッグで使うんなら、赤みが強い色のほうが奇抜な色で雷魚マン受けがいいので、赤3、黄色1くらいで混ぜてオレンジを作ります。
色あいを見ながら調整していって、こんな感じの色でいこうと思います。
で、毎度毎度混ぜるときにクソ苦労しているんで、新たな兵器を用意しました。
それがコレ!アズワンの攪拌羽!
8mmのシャフトなんですけど、ボール盤で使うことを前提にしているんで、長すぎるんで切ります。
そんで、アズワンのは羽が曲がってないんで、自分で曲げなきゃいけません。ペンチで下方向に水流が発生するようにまげて、
シャフトにつけて完成w
そんで、ボール盤を動かそうとすると、
なんとボール盤が壊れてスイッチが入らん!前も壊れたんだど!カーボンブラシ交換せないけんわ。
しょーがないので、テスト的にドリルの先につけてやってみることにしました。
結果はこんな感じwいけるじゃーんwこれ、たぶん、銀ラメもいけるでw
んがしかし、長時間の使用は支える腕の限界があるんで、キャンセル。
ボール盤が直るまで結局手作業でやることに。
がしかし、ゴムヘラでやるのもしんどいので、新たな兵器を選定しました。100均に売っている上靴洗いブラシ!結構頑丈な毛先なんで、これで、絵の具のママコを砕こうって作戦w
使ってみると、なかなか良い感じで、特に上下にシコシコやったったら絵の具のママコが砕けてくれますw
作業時間は正味1時間ってとこかね?ゴムヘラよりは格段に効率がいいと思いますw
しかし、問題は洗いです。毛先が多いんで、なっかなかです。
最終的にはシンナー入れた瓶で洗うのが無難ですね。
しかし、完全にはきれいになりません。
で、成形テスト。
とりあえずやってみたんだけど、発色は良い感じw透けもないし、これはイケルッ!
そこで本格的に売り物を作るために、ろ過することにしました。ここでもひとつ改善。今まで使っていた瓶を変えます。
今使ってるのは450mlの100均瓶なんですけど、口が狭くてカタをドブ漬けする際に
瓶のハジにカタが当たるときがあるんですよね〜。
そうなると、あたった部分だけ薄くなっちゃいます。めっちゃ分かりにくいんですけど、カドが薄くなっています。
ディップ成形やるなら口は大きいほうがいいと思います。そこで成形で使う瓶を選定して、新たに選んだのはコレ!セリエに売っています。ガラス瓶買うならダイソーよりもセリエですわ!で、この瓶、容量が800mlと多いので、成形後の液面降下も少ないため、やりやすいと思いますw
で、ストレーナーも以前の瓶は問題があって、愛用しているモノタロのストレーナーのメッシュ部分が少しはみでるのでそこからもれていたんですけど、
これだとスッポリ収まるので良い感じですw
ただし、液面が上がってくるとメッシュ部がつかってしまってストレーナーを上げておかないといけないのでそこが難点ですかね〜?
で、濾した後のストレーナーを確認してみると、ママコはほとんどなしwブラシの絵の具攪拌、良い感じですw
これで準備完了w新しい瓶で成形してみますw
ためしに3つほど成形してみたんですけど、
最初は良い感じじゃん?って思ったオレンジ色もなーんか、ドス黒いっつーか、よどんだ感じが否めません。
なんつーか、スカッとするオレンジやなしに、ニンジンやない?って感じです・・・・。
適当なオレンジと比べてみてもやっぱダメやこの色・・・・。
そこでホイルベインに電話して聞いてみたんですけど、詳しく教えてもらいました。前々から調色したときにそれとなく知ってはいたんだけど、改めて「減法混色」ってのがあって、色は混ぜれば混ぜるほど透過率が下がって暗い色になってしまうことを教えてもらいました。
結局、作りたい色は鮮やかなオレンジなんで、色を混ぜることによってオレンジを作ろうとすると、な〜んかよどんだ気持ちの悪いオレンジになってしまうっつーことやね〜。やるんなら、最初から鮮やかなオレンジを使うべしw
これはちょっと商品としては出せん色やね〜・・・・。結局、鮮やかな色のフロッグが作りたけりゃ、その都度絵の具買う必要がありますね〜。やったら調色目当てで原色5本買ったのに意味ないや〜ん(涙)あ〜クソ、ゾル1L、瓶3本、1500円くらいか?さらに調色目的で買った絵の具5000円全部パーや。こーゆー出費がクッソ多いんよね〜。たまらんち。
そんでもって、オレンジゆーてもいろんなオレンジがあるんやけんど、何がいいかな?と思いつつ、今まで使ったフロッグで一番良いオレンジは何かね?と思い出してみると一番に出てくるのは
やっぱナガシマの蛍光オレンジ。あれは素晴らしい色です。視認性バツグンでどんなカバーでも浮いて見えます。さらに威力を発揮するのが秋口や雨降りのフィールド。黒い枯れカバーで使うと、火の玉のように浮いて見えるあの鮮やかさは見事です。あとナガシマの蛍光ピンク。あれもイイ!
考えてみると、フロッグのカラーリングの中ではグローカラーっていう薄い緑みたいなのはあったけど、蛍光オレンジだの蛍光ピンクだのってカラーはなかったと思います。一般的にはフラワーオレンジってやつだと思うんやけど、案外地味なんよね。あれよりかは蛍光オレンジのほうがいい色だと思います。ピンクに関して言うと、市販フロッグの中では、キャスティングのインディーズフロッグのピンクが派手でいいねぇwあーゆーのを目指したらいいかもしれんw
しっかし、油絵の具で蛍光オレンジなんて・・・と思いつつ、ホイルベインに聞いてみると、なんとあるそうです。ただし、普通の油絵の具じゃなくて、「DUO」という、油絵の具なんだけど、水に溶けるという特殊なヤツ。ためしにやってみようかと思って文房具屋に買いに行ったんですけど、在庫ゼロ。特殊すぎて普通の文房具屋には置いてないみたいやね〜。
しょーがないんで注文しようとしたら、最低3本からで、しかも定価販売。で、計算してみたら送料払ってでも世界堂で買ったほうが安かったんで、世界堂にて注文しました。
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