自作フロッグその4



自作フロッグ111号
んで、最近分かった問題点が2個あり、1個はちょっとこのままじゃ、どうにもならないってことが分かり始めましたが、もう一つの課題はなんとかなるか?と思い、条件を変えて再チャレンジ。しかし、ここでトラブルがもうひとつ発生。なんとアレだけ苦労して作った金型が壊れた・・・・。まさかのトラブルです。金型のダメージは皮に影響が出てしまい、ちょっと企業秘密で見せませんが、この部分がそうです。しかし、今までのテストの中では一番マシなんじゃないだろうかと思う次第ですはい。頑張れば、実戦でいけるかな?と思ったので、久しぶりの自作フロッグのチューニング行きます!

ちょっと意図的に画像を小さくしているのですが、これがその自作フロッグです。

そんで、皮の重量は8g。

ボンビなんて、皮だけで15.8g。

ボンジュニでさえ、9g。

大きさはボンとほぼ一緒。

自作フロッグ、どんだけ皮が薄いんや?ちゅうのが分かりますか?

んで、まぁ、パンドーを重ねて強度を確保しました。なんとかボディは持ちこたえてくれるかな?レベルw

話は変わりますが、




元宮ヒロは、ほぼアシスタントに絵を書かせて、

自分は目を書くだけらしいです。




何が言いたいかというと、

芸能人もフロッグも目が命!ということです。

市販の丸目は飽きた。というわけで、「にらんでいる目」を作ります。まず、赤のカッティングシートを切り取り、

マジックで面玉を書くと、なんと染料インクらしく、透けるがな。

そこで顔料インクのマジックを使います。右の写真で、手前が染料インク。ポッティングみたいになっているのが顔料インク。全然違うでしょ???

ほんで、ポッティング用の台座にセットし、

顔料インクを一つ落として面玉セットw

乾いた後動かそうと思ったら、ポロリン〜♪って感じで落ちた!層面剥離というやつやがな〜。右の黒丸が落ちてしまった顔料インク。

いけん。カッティングシートと顔料インクの相性が悪い。

そこで気を取り直して、染料インクでやり直し。

そんで、ポッティングはコレ!東邦UVレジンで嫁さんのUV照射機で硬化。

1分で完全硬化。コレでポッティングは完了ですが、なんともアヒャヒャな出来栄え・・・。なかなかにむづいぞ!まず、カッティングシートにちゃんと書けるマジックがいるわな。

んで、フロッグの色づけ。パンドーの上にはつけたことなかったけど、イリサワの塩ビカラーをフデ塗り。シーリングした後にも塗るので、下半分はまだ塗りません。

台座に突き刺して乾燥。

んで、乾いた時点でシーリングして目をつけました。目は・・・やはりアヒャヒャな出来栄えwそれと、フックが少しはみ出てしまった。皮は厚み1.5mmを狙って金型を作ったんで、バッチリいけるとおもったんだけど、思ったほど皮の厚みが出なかった。素材をもっと選ばないといけません。

フックは、どこにでも売ってて、手に入りやすいハニカム6号で金型を設計しました。ハニカム6号はシャンクが長いのでオモリを巻けるスペースが確保しやすいので良い針です。折れやすい点を除いたらね。んでもって、アイはオオノマンズアイで、アイの丸いところがアイの凸の出口に来るようにしています。これにより、ゴム管巻かなくてもアイがずれないので、これも狙い通りでした。

やっぱり、フロッグはフックを元に設計せんといけません。フックとボディの相性が釣れやすいかどうかを決める最重要ファクターですからね。

これはウィプラさんのアマガエルの断面図ですが、フロッグのフッキングが良い悪いは、ゲイブ部分の凹み方ですべてが決まります。ゲイブ部分の凹み方はいわずもがな、ウェイトとフックの形状、シーリング位置で決まります。

言ってみれば、フックを基本にして、ボディを設計しないことには、ボディの凹み方のアタリがつかめないので、雷魚のバイト時の凹み方のアタリがつかめないのです。詳しくは、雷魚の口の研究のところを参照にしてください。

今のフロッグチューニングって、フック選びが一番重要だと思います。だけど、フック選びなんて本来必要ないんじゃないでしょうか。フロッグのボディがフックを元に設計されていれば

これが分かりやすい例です。

ロデオさんのボンビとクロークビック。ともに純正フックは、ハニカム6号です。

かぶせてみます。

すると、ゲイブ周辺のボディが全く一緒というのが分かります。つまり、ロデオさんはフックを基本にしてボディ設計をしているんじゃないでしょうか。つまり、ロデオさんのフロッグは、ハニカム6号が一番性能を引き出せると思います。

しっかりした良い仕事(金型設計)をしていると思います。ただ、残念なのは、ケツの周辺の皮の厚みです。

クロークです。

真っ二つにした断面図です。これを見てみると、頭の辺りは薄く、厚みは1.5mm前後なのですが、フックホール周辺はおおかた倍はあろうかという、3.3mm前後。この辺りの皮が厚いと、フック周辺の柔軟性が失われ、雷魚のバイト時に凹みにくくなります。結果、フッキングが甘くなると思います。ボンバーシリーズ、クロークシリーズは、全部この傾向があります。

ウィプラさんのアマガエルも、やはり、フックホール周辺の厚みが気になります。スラッシュ成形の宿命かもしれませんね〜。

話はロデオさんに戻りますが、厚過ぎるケツを削りとる等の、贅肉カットチューニングがオススメです。もしくは、皮の材質をもっとやらこくすると、さらに戦闘力が増すと思います。後に詳しく「フロッグ概論」で紹介しようと思うのですが、ロデオさんの皮って、ひょっとして、110ですかね???115くらいにしたら、最強になるんじゃないでしょうか?

もひとつ話は飛びましたが、自作フロッグのチューニングに戻ります。

んで、続いて腹筋強化。使った樹脂は東邦産業のUVレジン。腹筋は硬いほどフッキングが良いwその後色塗ってオワリw

みてんこれ!カッチカチやで!

んで、フックのはみ出しはパンドーでドテ作って回避しました。

んで、ついにチューニングが完了www

これが世界初のディップ成形フロッグですwww

ウェイトデータは、

35gで垂直浮き。

動きはこんな感じでw悪くないwww

凹み方はこんな感じw昨年の駄作とは全然違いますwやっぱり試行錯誤は続けることによって進歩するんですね!!!日進月歩w

んでもって、早速釣ったっぺ〜!

2バイト2キャッチw去年の駄作フロッグとは全然性能が違いますw

ただ、使ってスグにわかったヨ!チューニングミスった!ってのが(^^;)

動きが悪い。ウェイト重すぎ。シェイクしてピコピコさせたら、じんわりと沈んでしばらくしてゆっくり浮いてくるような感じ。キビキビ動かない!しかし、UVレジンを塗りたくっているのでばらせない。まぁ、ヘビーカバーになったら沈まないから、かえってカバー揺らしてくれて良い方向に向かうんじゃない?と思うのでそのままやったりますw

んで、加えて言うと、ちょっと柔らかすぎてウィードレス機能が死んでるかなぁ???と思いますが、とりあえず使いながら様子を見てみます。飛距離は問題ナシねw

そんでもって、

枯れハスでつこたら、目が取れた。パンドーで取れるから、EP001でやったのに、やっぱりだめ。トホホ結構苦労したのに。。。。今後は目はつけません。

んでもってイリサワVカラーが層間剥離。パンドーの真上はなんとか持っているんですが、UVレジンが最悪。今度は染めQで塗装して見ます。

んで、3日くらい使ってみた感想。ボロ杉!

アタックのたびにどこかが穴が開き、すぐに沈む。穴の開き方も、

こんなんですからね!こりゃ使い物にならんです。

それから、腹筋強化で使ったUVレジンとの境目が特に弱い。エア抜きでプニプニへこましていると、だんだんもろくなって、ボロボロになる感じ。これもやっぱり、もともとの成形で厚みが確保できていないのが原因だと思われます。

やっぱし、厚みは1.5mmくらいは最低いります。また、グニュ!とならずに、プニプニなるのも耐久性がない証拠。ウィプラの皮みたいに、グニュ〜!と伸びへしゃげるような、ボタモチ皮が理想です。結局釣れたの2本のみ。あと2匹かけたけど、足元でばれました。藻ダンゴになると寄せてきてのひと暴れでフックアウトです。フッキングは問題ないと思うんですが、やっぱり皮かねぇ。厚みを確保する手段をなんとかして考えんといけん。

んで、これは自作フロッグというか、市販フロッグ使って、自作フロッグにフィードバックできそうなことがわかったんでその紹介です。

最近使っている、キングダディ。大きさはバスプロと同じくらいだけど、アピール力がイマイチ。エッチラオッチラ!動かしてもカバーがあんまし揺れません。浮きながら首振るばっかし。なんだかアルガスみたいなアクションです。カバーに埋まってのアクションだったら、バスプロの圧勝。

で、どうしてこういう現象が起きるのか考えてみたんですが、

アイ周辺のデザインじゃないかと思うのです。

キングダディは、アイからなめらかな流線型を描くようにバックフォルムへいっていますが、

バスプロは、アイから急勾配でバックフォルムへ行っています。

優秀なのはバスプロのほう。デカフロッグの一番の強みはカバーをより大きく揺らすこと。広範囲の雷魚に気づかせることがキーポイントです。

そこで思うのですが、アイのデザインはなるべく下にして、そこから急勾配をつけてバックフォルムへとつなげたほうが、カバーを揺らす力が増えると思うのです。あとね、頭がスリムなのもいかん。スリムだとヒシを揺らす前にすり抜けるからね。なるべく顔デカのほうがよい。

そして、長さも関係していると思います。今回チューニングしているキングダディ、バスプロ、ともに35g水平浮きです。しかし、浮き角度は、キングダディが若干頭上向きケツ下向きになっています。これは、長さが関係しているとおもわれます。バスプロにしてもキングダディにしても、シンカー巻くところは針です。そのため、針とアイが近ければ姿勢は安定して水平に近づこうとしますが、離れていると、どうしても重心は後ろにいってしまい、結果、浮く部分が出来ます。すると、沈む部分が少なくなるので、カバーを揺らす力が弱くなる。加えて、短いほうが同じ体重の場合、ボディが沈みやすい。

つまり、カバーを揺らす力のある優秀なデカフロッグというのは、

短くて、太くて、アイが下にあって、デカ顔で、なおかつ、アイから急勾配のついたフロッグということになります。

バスプロがまさにそれ。優秀なのには理由がありますね。

いまんとこ、私が思うナンバーワンのデカフロッグは、バスプロです。

ま、こんな感じで、次回作の自作フロッグに応用しようと思います。作りたいのは餅論デカフロッグですwww


自作フロッグ112号

ふぅ。やっとのことでまともな形になったwここまでホンマ苦労の連発で長かった・・・・。

今までは皮の薄さがネックだったけど、今度は逆に厚みがネックになっちゅうが。

しかし、これじゃまだまだです。皮が硬すぎです。厚みは2.0mmほど。

もっと柔らかい素材・・・・・

と、

言いたいところですが、ホントにそうか?と思うことが最近ありました。実は業者さんに皮のサンプルを貰って、色々と触って、あーでもないこーでもないと頭をひねっていたんですが、

おっ!これは!?

と思う材質が気に止まりました。

それは、「薄くて硬い皮」です。

今現在、フロッグの通説というのは、「やらこい皮がフッキングが良い」ですよね。

この通説の理由はというと、アタック→凹む→スライド→フックアップというフッキングの一連の流れにあります。やらこいと、スライドした時にフックの奥まで入りやすいのです。

バスプロ。凹んだあと、ガチガチのロッドでアイを引っ張る。その瞬間、フロッグは雷魚の口の中を滑り、フックアップ。矢印で示したところがやらこいと、フックが奥まで入りやすい。結果バレにくい。こういう理由です。

キングダディにしても同じ。

これがやらこいことによるメリットですが、デメリットというのもあります。

それは、やらこいと凹み方が局所的になってしまうことです。

皮がやらこいと、凹む部分だけが凹んでしまい、他の部分を連れて行ってくれないのです。凹み方が局所的になってしまうと、バイト時にフロッグから出る針の部分が少なくなってしまい、結果的にフックアップが甘くなる。

極端な話、

こんな感じです。こうなると、この矢印の部分の凹みが甘くなり、フックは奥まで入りにくくなる。結果フックアップはするもののバレやすい。フックアップ後のヘッドシェイクでばれる原因の多くはこれじゃないでしょうか。

皮自体をやらこくすることでその甘さをカバーしているという現状がありますが、フロッグのフッキングの理想はというと、局所的じゃなくて、上側全部が凹んでくれて、なおかつ皮のやらこいものということがいえます。

皮が硬いと、上側全部が水平に凹んでくれて針がよりたくさん出る。また皮自体がやらこいと、フッキングの際のスライドで針がかかりやすくなる。

こういうフロッグは今までにないフロッグといえます。

皮が硬いというのは材質でなんとでもなります。塩ビゾルのフタル酸エステル(可塑剤)を少なくすればいいだけ。あとはやらこさ。これについては「薄さ」で何とかなると思います。

例えば、これはディップ成形品ですが、無茶苦茶薄いでしょう?厚みは1.0mm均一。これ、硬いけど、薄いからやらこい。そんな皮なんです。ちなみに、これ・・・・スラッシュ成形じゃ不可能です。皮が硬いと、例え、ボディが大きくても、薄い皮で形を維持できます。やらこいと、形の維持に厚みが必要になるんです。たしか、自作フロッグその1で紹介していたと思います。

スラッシュ成形は内面から遠心機を使って外側に張り付ける製法ですから、十分に樹脂がないと所々で穴があいてしまって、まともな中空にならないのです。だからスラッシュ成形のフロッグってのは、皮が厚い。こんなに薄く均一に出来る中空成形は、ブロー成形かディップ成形です。

ブローはパリソンを薄くしたら実現できますが、前述の通り、金型のコストがじょんならんので、実質的に無理。

一方、ディップ成形は金型の温度、もしくは浸漬時間の調節で薄さを調節できます。そんなわけで、こういうフロッグが実現できるのはディップ成形のみ。

硬くても薄ければやらこくなりますから。

さらに、薄いことのメリットというのは、もいっちょあるんです。

それは

壊れやすいという点です。

そもそもが、釣り道具の中で消耗品といえば、なんといっても針です。

使えば針先は甘くなり、カカリが悪くなる。

一般的な釣りではフックがボロになってくると、新しくします。そもそも、釣りにおいて、フックは消耗品なのです。

ところが、フロッグの場合、そう簡単にはいかない理由がある。

それは、シーリングです。

シーリングしていると、フック交換どうすんな?

シーリングを外して、アイの連結を解き、再び新しい針にして、シンカーでウェイト調節して・・・・・

手間なわ!

理想は、自分好みのチューニングを施したフロッグを冬の間に一気に何個も作り、数匹釣って針が丸くなったら使い捨て。ワンシーズン分使い切って終了。これが理想です。

なんせ、メモリアルフィッシュが狙えるような場所は、アタックがありません。やっとの思いでアタックを取ったはいいが、涙のバレ。甘くなってた針先を悔やんでももう手遅れ。

貴重なアタックには、最高のレスポンスで対応したいというのが、一発を狙う雷魚マンです。

ここで壊れやすさがモノを言うのです。壊れやすいと、交換のタイミングが早く来るでしょう。すると、甘い針先で釣りをするリスクがなくなります。

しかぁし!

使い捨てにするには、値段が高すぎる。なんせ昨今のフロッグ、1200円もしますからね。1200円のフロッグを使い捨てに・・・・できんやろ。

ワームレベルの安さが必要です。

スラッシュ成形じゃ、無理でしょう。高くなるばかりやもん。

しかし、ディップ成形だったら、コストが安くなるからそれが出来るんですよね。

「ディップ成形を応用した極薄硬い皮の激安フロッグ」。これこそがフロッグの究極形なのです。

最高のレスポンスを引き出す、そんなフロッグというのはこういうモノだと思います。



自作フロッグ113号
こうして、試行錯誤を続けていくと、カタチになっていくwようやく、実戦に通用する!?レベルのフロッグが完成wDIP35ですが、厚みを薄くして再チャレンジしましたw

厚みは1.4mm前後。

実戦には通用するレベルのやらこさだけど、

まだ・・・・

硬いね。

フルボトムに340gもかかっちゅう。釜ゆで前ボンビよりもいっちょ硬いがな。

で、今回、出たばかりのハネクラさんのトライアングルポイントをつけようかと思ったけど、あわんね。やっぱし、金型の設計をハニカム6号でやっちゅうだけに、やっぱし、ハニカムがベストマッチだと思いました。

んで、塗装。フロッグは黒にかぎるき!前回はVカラーでやったけども、パンドー上塗りには適さないことが分かったので、今回は、染めQです。

もう目はつけん。どうせ取れるもん。つや消しブラックみたいな感じで完成w

ちなみに、腹筋強化は2液エポキシの5分型で行いました。垂れることがあんましないから、腹筋強化はUVレジンよりも、エポキシのほうが良さそうです。腹筋強化する前と後とでは凹み方の自然さが全然違います。腹筋強化はするべきどす。

凹み方はこんな感じ。実戦いけます。耐久性もあると思います。まずは、クリークで見えライ狙って、フッキングの様子を見守りながら、突き詰めていこうと思います。

チューニングは28g水平浮き。ボン以上ボンビ以下ってところです。フロッグじゃないものをフロッグにチューニングする、この感覚は、フロッグをもっと釣れるようにチューニングする市販フロッグでは味わえない醍醐味がありますwアタック取って、雷魚も釣れたら、サイコ〜!さぁ、この週末、つかいたおそかのwww


インプレ
ダメダコリャ。まず、大きさが中途半端。クリークで使うにはでかすぎ。野池じゃ、コンマ杉。

25g垂直でクリーク。35g水平で野池。このコンビじゃないと使いにくくてしょーがないです。

それと、ミスバイト多すぎ。なんか、アタックの瞬間見てたら、口から、ツルン!と滑るような感じ。これはセサミとかの丸型フロッグでよく見れた光景だけど、実際は紡錘形だから、パン食い競争理論のデメリットには引っかかっていません。思うに、硬さかなぁ???

この皮、硬いから雷魚のアタック時でも、フロッグが凹んだりしないのよね。

雷魚って、食う時って、吸い込みますよね。やらこいフロッグだったら、吸い込んだ時に、フックホールからナンボかエアが排出されるはずで、それがフロッグの凹みに貢献していて、凹んだ状態で口の中に入ってくれると食いやすいから、そっちのほうがいい???かも???

実際、雷魚に聞けないから、なんともいえないんですが、とりあえず、やっぱし、このフロッグは皮が硬すぎだと思いました。

今現在、1.6mm厚ですが、1.0mm厚を目指して作ってみて、テストするのもいいかもしれませんw

なんにしても、この金型はもうダメです。大きさが使い物にならんき!

アタックまでは簡単なんですが、そこから先がものっそ難しい・・・。次の自作フロッグはうまくいくといいな!

あと、腹筋強化したところの塗装がハゲました。染めQはパンドー上塗りにはグッドですが、エポキシだの、UVレジンだのの樹脂の上塗りには適さないですね。これも次回の改善につなげます。

そして、しばらくつかわんとって、久しぶりに使いたくなって、使おうかと思って、手に取ると、




嗚呼!????





やっ、


やりこくなっちゅう!!??


なんで?

窓際に置いてただけで、


フルボトムに340gかかっていたのが、

372g。かわってないがな(怒)気のせいだった(滝汗)

しかし、このフロッグも、あと一歩が出んのよね。なんでじゃろ?でかすぎるんかなぁ???野池のヒシカバーでも、あと一歩が出ない。

不思議なフロッグです・・・・。でも、アタックは何回も取ったことあるんよ!

入魂したいなぁ。

なんちゅうか、「魚がエサと間違えて、噛み付いて、凹んで、スライドして、フックアップして、暴れるのを抑えて、キャッチする。」それを自分の作った造形物がやる。しかも、それは、ペンシルとかミノーとかの、個人レベルでの製法が確立されたルアーではなく、不可能といわれる軟質中空弾性体というのが、たまんないんですよね。カタにこだわる釣り人、プロセスにこだわる釣り人、雷魚釣りのスタイルは色々あるけれど、私は道具を追及するスタイルが一番あっちゅうような気がします。だって、戦略を具現化して、結果を出せるって、最高に楽しいもん。研究は楽しいですね〜♪



自作フロッグ114号
そうこうしているうちに、次の戦略兵器が誕生w金型は一新しました。次なる自作フロッグの登場です。厚みは1.3mm前後。市販フロッグに比べたら、かなり薄いフロッグですが、皮自体が硬いために、この薄さが柔軟性につながっています。

フルボトムに必要な力は、わずか、124g!これは釜ゆでボンジュニとほぼ一緒。市販フロッグに迫るやりこさです!

凹ました感じ、これ、いいですよ!今までのフロッグとは全然違います。市販クラスのやらこさが出始めたというか、今使っている皮は、1.3mm厚が一番いいかもしれません。凹ました感じは、さすが、スラッシュ成形とは違って、ディップ成形特有の、トップボトムでゲイブ付近の上側皮が、並行に凹んでくれる特徴を持っています。おそらく、フックホール、ゲイブ付近が厚くなってしまうスラッシュ成形でこの凹み方は無理。ディップの強みが出ましたね〜♪

さぁ、チューニング。これが、むづいんですよね。市販フロッグみたいに、チューニングすることを前提として作られていないから、フロッグ以外のものをフロッグへとチューニングする。これが自作フロッグ特有の魅力でもあり、難しいところでもあります。

さてと、チューニングいくべした!まず、当初の設計では、ハニカム6号でやってましたが、シャンク長すぎで、アイの部分のボディが薄すぎて、マンズ用おおのアイに不具合が出たため、大幅変更。ハネクラさんのカスタム上向きL+ブレイデッドでチューニングしました。

改善点は、アイのところに2液エポキシを仕込んだこと。自作フロッグというか、金型はアイ部分の加工がむずかしく、アイの部分が弱いんですよね。そこで、パンドー下塗りの2液エポキシで硬さ+強度を出しています。また、ブレイデッド〜ボディの間にゴム管を瞬間接着剤で固定し、アイのズレ防止対策も取っています。あと目ですがやっぱりないとさびしいので、パンドーは剥がれる。EPO01も剥がれる。というわけで、今回、パンドー下塗りの2液エポキシで固定しました。

ウィードレス性能、凹み方、グッドです!皮が均一で、硬くて薄くてやりこいので、凹んだときに、ゲイブ周辺の妙な硬さが皆無。スラッシュ成形フロッグでは、なしえない凹み方だと思います。この一言が言いたかった。市販フロッグをはるかに超えたの戦闘力だと思います。ただ、薄いだけあって、耐久性に不安が残ります。このあたりは、後のフィールドテストで実証しようと思います。

あと、これ失敗。アイの部分に爪楊枝でパンドーをかましたら、爪楊枝からパンドーがたれて、内部で固まってしまいました。パンドー自体がやりこいので、凹み方が阻害されることはないのですが、ソリッドカラーの市販フロッグなんかでも、見えないだけでこのトラブルは起こっているような気がします。パンドーつけすぎ注意ですね。

んでもって塗装準備。今回はクレオスさんのマスキングゾルを使うことにしました。成分はPVA。いわゆる洗濯のりです。

なんでか?

針についた染めQを剥がすのがやりにくいから。最初からマスキングしたほうが後が楽です。

こんな感じでマスキングゾルをセット完了。

染めQブラックで塗装。

針はすんなりゾルがのいたけど、

目がのかない。マスキングゾルと一緒に目までとれそうで、慎重な作業をすすめました。ちょっとゾルに傷つけたら、あとは、水で洗い流すとのきます。なんせゾルの成分がPVAなので水で溶けるんです。

ただし、目のマスキングが汚くて、そのアラが残って、目の周りが透明なのがちーときになりますが、



オラッ!完成じゃ〜い!!!(^^)

さいこーwww

ウェイトデータは30gで

垂直浮きwww

アクション。浮力グッドw問題なしw

凹み方。今まで色んなフロッグを使ってきたけど、史上最高のフッキングを誇るフロッグだと思います。それを実現したのが、ディップ成形による硬い皮の薄皮成形。スラッシュ成形のような厚みの誤差が少なくて、なんといっても、凹んだ時の他部分追従性、ゲイブ周辺の柔軟性、この2つが強力なタックを組んでおり、今までにない戦闘力を持ったフロッグ。そう感じました。

失敗点は、ウェイト。

当初は25g垂直浮きを目的に金型を作っているのですが、なんせ金型を作る段階では、ウェイトデータは未知数。何gになるかは、金型→成形→チューニングしないと分からないんですよね。

私の戦略では、雷魚ゲームでは、25g垂直浮きと35g水平浮き、35g垂直浮きの3種類のフロッグがあればすべて対応できると思っているので、(この辺りに関しては、フロッグ概論で述べたいと思います。)この3種類が欲しいんですが、今回のフロッグは30g垂直浮きですか〜・・・。クリークで使うにはでかいし、野池で使うにはこんまいし、中途半端なサイズになったもうたなぁ・・・。

ま、何にせよ、これからのフィールドテストで課題も見つかると思うので気長に実験改善していこうと思います。

フィールドテスト中間報告
兎に角バラしまくって、ミスバイトしまくって、ようやく入魂カンリョ!作った直後は、市販フロッグを超えたと思ったんですが、なかなかに難しい世界ですな。兎に角アタックの後がムヅイ!

今回の刺さり方は最高!こりゃ、どうやってもバレんやろ!?というかかり方でしたw

しかし、ここまでに相当数をばらし、ミスバイト連発を食らっているので、考察したことをまとめます。

自作フロッグ、クリークがだめです。

アタックが全部甘噛み。

フックポイントの場所に唇の硬いところが当たっているような感じで、刺さりが甘い。ゆえにスッポヌケが多いです。

こんな感じで、歯の奥のやらこいとこまでフックポイントがいかないんですよね。クリークでの見え雷魚戦で多くのアタックがこれでした。

そもそもがクリークなんかだと、チェイスをさせて、動かしながら食わせるような場面が多いため、30gのチューニングだと重すぎて吸い込みにくいのかもしれませんね〜。

あとシルエットがでかすぎ。

つまり、でかすぎ重過ぎ。

見え雷魚の接近戦を見ていて、すごくミスバイトが多い原因がこれかもしれません。

ヘビーカバーの場合は、雷魚はチェイス→一点シェイクでバコンが多いです。雷魚に聞いたわけじゃありませんが、カバーがあるぶん、チェイスした雷魚もベイトに気づかれにくいので、落ち着いてアタックの体制が整えられるのかもしれませんね。

反面、クリークの場合は、カバーがないから、チェイスした雷魚もベイトに気づかれやすいので、チェイスしながらそのまま捕食→ミスバイトの多さにつながっているのかも。

となると、ヘビーカバーの野池戦なんかでは、重量を大きくして、シルエットを大きくしても、雷魚が落ち着いてアタックの体制を整えられるので、アタック→バイトまで持ち込むことは出来ますので、このフロッグでもいけると思いますが、それだと、フルオープンのクリーク戦での、吸い込みにくさにつながり、ミスバイト&甘噛みによるバレにつながっていきます。

となると、クリーク戦で最も優秀なフロッグは、吸い込み最重視のチューニングで、浮き角度は45度。下からでも、水平からでも、斜め下からでも、全方向からのアタックに吸い込まれやすいことと、

チェイス→そのままアタックの場合、多くが斜め下から捕食するので、斜め下にフックがあるほうが効率が良いから。


ただし、雷魚タックルでストレスなく飛ばせるフロッグの重さが、おおかた18gだと思います。 それ以下だと、キャストアキュラシーが失われ、ミスバイトが即警戒につながりやすいクリーク戦では不向きなため。

なので、結論として、フルオープンのクリーク戦最強のフロッグは、おそらく、18g45度浮きのフロッグです。(カバーがらみのクリーク戦だったら話は別ですが)。市販フロッグだったらプチボンがこれにあたります。

というわけで、18g45度浮きのフロッグの開発に着手しますです。だけど、金型を作る段階では、浮き角度のアタリが全くつかないので、それが難しいところですね。

あと、アタックの後チェックしましたが、

ヤッパリ腹の塗装が剥げます。UVレジンや2液エポキシの上塗りで染めQを食いつかせるにはどうやったらいいんでしょ???

あと、硬くて薄い皮の成形に必死こいていて、耐久性が心配でしたが、雷魚の歯で裂かれても、皮が硬いからモトに戻ろうとする力(塑性変形修復力?)が強くて、少々穴が空いても、空気が漏れません。だから、当面、耐久性の心配はないと思いました。

これからは、ちょっとクリーク戦での使用は控えて、カバー野池で使用して、追求していこうと思います。

ただし、ここらで、腹筋強化のデメリットが見えてきました。

腹筋強化で肉盛りした樹脂が全く凹まないので、ボディ下半分の凹みがあまくなるわけです。また、凹み方が

大げさな話、腹筋強化したら、樹脂がこんな感じに肉盛りされるわけです。


ゆえに、凹む時は、腹筋強化の部分で止まってしまうわけです。ここでフロッグのフッキングの法則で、凹んだ時のボディ上端が針先から離れれば離れるほどフッキングが良いという法則があります。となると、腹筋強化をしてしまうと、ボディ上端が落ち込む時の障害になるってわけです。

となれば、

理想的な腹筋強化は・・・・

これです。なるべく、腹筋強化部分を小さく、すること。これにより、凹み方をなるべく

水平に、より下へ持って行くことができるってわけです。


自作フロッグ115号
こんなことを考えながら、自作フロッグ115号が完成。前々から作りたかったデカフロッグです。

ただ、何も考えず、でかさを追求した結果、雷魚用の針が全然あわず、ガマカツの二本ケンケン1号でも小さいかもしれん・・・・と、

とんでもないでかさになってしまいました(汗)

バスプロや、ボンビクラスですwww114号で気づいたんですが、フロッグは腹が広いほど、ヒシとかのマットカバーで広範囲にアピールできます。

図解すると、こーゆーことです。マットカバーなんかでは、フロッグがヒシやガガブタ、ウキクサ等のマット状のカバーに埋まった状態なんです。埋まっているからアクションもクソもありません。ただ、リールを巻いたら、ティップに向かってフロッグが帰ってくるだけ。ただそれだけです。つまり、フロッグは着水点とリールを一直線に進むことになります。直線状を進む場合、太いほうが、ヒシに当たる面積が広くなるため、より多くのヒシを揺らすことができる。結果、より広範囲の雷魚にアピールすることができると、こういうことです。

となれば、マットカバーで使いやすいのは、太みのフロッグということになります。キングダディよりも、ボンビよりも、バスプロがヒシカバーで強いと私は思いますが、それがこういう理由だったというわけです。

ただ、太いと、今度は吸い込みが悪くなるので、ミスバイトが誘発されるという、二反背律な関係ですが、野池みたいな、広大なフィールドで使うならば、アピール勝負の太いフロッグのほうが優秀だと思っています。

食い気があるやつは、見境なくドパン!ときますからねwww

で、スペックはというと、37g水平浮きw主力選手の条件の35g水平浮きに近い出来ですwこれは使うのが楽しみですwww

ただ、ちょっと針が太すぎるのが心配。太いと刺さりがわるくなるので・・・・。ガマカツの二本ケンケン1号でも小さいと感じるこのフロッグのでかさいわんやですwww

ちなみに、腹筋強化は、上の考察を考慮して、控えめにしていますwww

ま、あとは、フィールドテストだけですわぁwww

自作フロッグ116号
まだ、もういっちょ作っていますよ!小型フロッグ。ワタシの行くフィールド、クリークが多いんですよw特にこういったフィールドテストでプロトフロッグを使う時なんかは何も実績がないし、情報もないので、クリークでの接近戦がそのフロッグが果たして良いのかわるいのかを判断する重要な戦略会議になるわけです。チェイス〜バイト〜フッキングで、雷魚相手にどういった挙動を見せるか。これを見ないと、フロッグの出来栄えが分かりません。野池ナンカノブラインドゲームだったら、バレた原因が分からない。フッキングが良い原因が分からない。やはり、フロッグ作りでテストするなら、クリークです。

で、

今まで作ったフロッグを見てみるとですね、中途半端な大きさなわけですよ。30g背負えるようなフロッグでしょ。35gは無理。20g台も無理。はっきり言って、野池でもクリークでも使いにくいんですよね。今期、自作フロッグでクリークの雷魚何匹逃がしたでしょうか。

クリークなんかでは、でかいと話になりません。ミスバイトばっかし。

てなわけで、小型フロッグを作りました。それが116号です。

これがチューニング後なんですけどねwアイのところが不細工でしょ?金型作りで一番めんどうなのがアイ部製作です。やっぱし、素人仕事じゃ、うまいこといきませんね〜。2液エポキシで固めて、抜け防止にしています。

スペックは、16g45度浮き。ワタシの使うクリークフロッグにしては、ちょいと小さすぎ(汗)16gだったら、ちょいと投げにくい重さですね〜。25g欲しかったんですが、金型を作る段階では、浮力に関して全くの未知数。適当に作って、何gかわかるわけなので、なかなかメンドイです。で、クリークでは、アタック時の吸い込みが重視されますから、吸い込みやすい角度の45度設定にしたら16gだったという感じです。針はハニカムの4号。

フッキングはカナリ良さそうです。

パンドーの溶剤で穴が開くほどだったんですが・・・・・

チューニングで修正して、カタチにはしたのですが、その薄さが一番薄いのが、ゲイブ部分なんです。おかげさまで、ゲイブ部のやりこさが上がり、自由度もあがり、フッキングは良さそうですw

ただ、耐久性が無茶苦茶心配ですが、これもフィールドテスト次第ということでwww






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