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自作フロッグその5


気づけば・・・・足掛け4年目ってか?

膨大な月日と労力と金をかけた自作フロッグ計画。長くなってきたので新しくその5に移りますw

話はマルっと変わりますが、今年こそはおおのトーナメントに出たい!しかし、200%勝負にならんでしょうね。昨年は35本80UP1本ですわ〜。こんなんでどんななるんなという感じで、勝負は二の次なんですが、兎に角やったことないんでやってみたいというのが本音。でも、やるなら、何かテーマみたいなものを掲げてやりたいんです。出来れば誰もやってないことをwww

だもんで、一番手っ取り早いのが、自作フロッグのみで戦うこと。素人の自作フロッグでのカバーゲームは、ウルトラC級の難易度で、難攻不落。ホントに難しいです。兎に角、市販フロッグに比べて性能が悪いからです。

まず、形にするのが至難の業。そこから皮の均一化が至難の業(均一化が甘いと凹みが悪い)。成形で予定通りの厚みを制御するのが至難の業。それにフッキングが良い悪いのフォルムデザインが絡んできます。これが難しい。

だもんで、既製品と比べると、あまりに出来の悪いフロッグで、シーズン途中で必ずと言って良いほど市販品に逃げてしまいます。

思い出すと自作フロッグの初陣時のシーズンは7月あたりから市販品に逃げ、2シーズン目は、1年目の失敗を払拭するスペックのものを作った!と思いきややはり勝負にならず、獲った雷魚は2,3本。ここでも市販品に逃げました。

自作フロッグはホント作るのが難しく、ネット上でナンボかみたことはあるけれど、数えるくらいのものだし、見た感じ、勝負できそうなマテリアルの自作フロッグはないですね〜。ここだけの話、ツヤがないマテリアルは大抵ダメです。

おそらく、作った人もずっと使い続けるなんてことはしてないと思います。だもんで、まず、勝負できるフロッグを作り、そこからトーナメントに参戦して、自作フロッグ縛りで戦い抜こう!と思います。

おおのダービーでもまさかオールシーズン、自作フロッグでの釣果オンリーでエントリーしたヤツなんて居ないんじゃないでしょうか?

が、これだけはハッキリといわせてもらいます。

どんな魚よりも、どんなシチュエーションで獲ったメモリアルフィッシュよりも、

自作フロッグで獲った一匹に勝る感動なし。

己の造り上げた造形物に魚がアタックする瞬間、フックアップする瞬間、手にした瞬間、それはどんな魚よりも価値のある一匹です。まして、それがペンシルだのミノーだのの自作メソッドが確立されているルアーではなく、全く暗中模索状態の未開拓分野のルアーで、しかもそれが、地方によっては釣ることすら難しい雷魚、それでいて、最もキャッチしにくい条件のヘビーカバーゲームで成し遂げた時の感動といったらありません。たとい、サイズがちいそても、雄たけびを上げる。口の中に入っている自作フロッグを見た瞬間、それまでかけた苦労がパーッと報われる瞬間、それが自作フロッグで獲る雷魚です。

兎に角、トーナメント目標にしたら、3月までに間に合わせないといけないし、それが制作意欲モチベーションにもつながらんかいのと思って、ロッドビルディングに力を注ぎすぎ気味ですが、久々に再開します。

まずはマテリアルの見直し。

今まで硬い皮を薄くしてやりこくするフロッグに邁進していましたが、やっぱりダメです。

まず塩ビ成形は、思い通りの薄さにするのが至難の業で素人成形だと、必ず誤差が出ます。思ったよりも厚い部分、薄い部分。ワタシのやった実験では、フロッグの皮は、0.8mm以下になると、極端に形状保持能力が落ちます。

例えば、厚みが平均1mmのフロッグで、成形誤差で0.5mmの厚みダウンを食らった場合、その部分の厚みは0.5mmとなり、その部分は形状保持能力が悪く、形状を維持することが出来なくなります。当然、他の部分よりも凹み易くなり、逆に、厚みが0.5mm厚い部分が出れば、そこは硬いので、全体的には不自然な凹み方になります。といって2mm厚くらいに厚くすると今度は硬すぎてフッキング時に自由度がなくなりバレやすくなります。なんと言っても、自分の手で触ったときに硬いと、フッキングが悪く感じるので、そのフロッグに対する信用がなくなり、ひょっとバラした時に、フロッグのせいにして以後使わなくなる。この悪循環がこんにちはです。

でもって、もし、厚く成形し、たとえ厚みが2mm幅のフロッグを作った場合、成形誤差で0.5mmくらっても薄い部分は1.5mmありますから、形保持能力は問題なくあります。

もし、完全に薄さを制御できるんなら話は別ですが、素人による自宅の道具レベルでの成形作業で、そんな精度を求めるのは200%不可能です。

ほんだきん、成形誤差を考えた場合、自作フロッグを使うなら、厚いフロッグのほうが戦力は高いと考えます。

ほんだけんど、もし硬いマテリアルの皮だと、厚いとダメ。硬すぎてフッキングに難有りだから。今現在使っているマテリアルは、1mmだったらなんとかやりこいと言えるかな?レベルで、1.5mmになるとアウトですね。でも、1mm厚でも市販フロッグと比べると月とスッポンレベルの硬さです。

だもんで、もっともっとやりこいマテリアルを使い、厚いフロッグを使ったほうが戦力は高くなるはずです。

標準厚みが2mmの皮だと厚みがある皮に関しては、標準厚みが薄くても強度は持ちます

今現在つこてる原料はやりこいやつと硬いヤツの二種類なんですが、やりこいやつはシャバシャバすぎて肉付きが悪く、結局成形まで持ち込むのは厚みが足りず不可能でした。

だもんで、硬い原料を使っていたんですけど、

この2種類の原料を混ぜて、ちょうどいいやりこさにしてやろうと計画し、配合を調査していくことにしました。

でもって、塩ビ樹脂と可塑剤の割合を計算していき、3種類のサンプルゾルを合成しました。中学校の数学が初めて役立ちましたw

自作フロッグ117号
作ったサンプル3つのうちで最もやりこいゾルを使って作ったフロッグ。肉付きが全然ダメ。使い物にならんき。いちばんやりこいんはダメダメじゃ〜。

自作フロッグ118号
テストサンプルその2の樹脂でテスト。樹脂がたらんくて、半分になってしもたけど、

真っ二つにしての厚みの計測結果はベリーグッドwwwイチバン薄いトコが0.6mmですが、ケツの部分はそれほど重要な強度はいらなくて、他の部分は0.8mm以上あるので、強度的には問題なし。

やりこさも、市販フロッグレベルになりましたwこのやりこさ、張りならば、市販フロッグと互角に戦えますwハリマドンナですw

自作フロッグ119号
でもって、中型サイズのフロッグを成形したら大誤算。ボッコボコ。なんでぇ!?と思いながら原因を考えてみるとなんとなく見えてきました。

自作フロッグ120号
次はうまいこといった!?



思いきや、

皮の内側が未硬化。難しいな〜

自作フロッグ121号
とういうわけで、120号と同じ方法で、別のフロッグを作りました。120号よりもフォルムが小さいので成形が楽なはずです。で、完成したのですが、これ、グッド!実戦突入予定。

チューニング後
17g垂直浮き。大きさ的にはアマガエルほどですが、アマガエルよりは皮が薄いです。

動きはばっちり。キビキビアクションが出来ており、市販フロッグとなんら変わりありませんw

最大の特徴はゲイブ周辺のケツの厚さ。これは後から分かったんですが、ディップ成形はドブ漬け先のゾル容量が少ない場合、ディップ中の水面に近いほうがより薄くなります。というわけで、ゲイブ周辺の厚みがかなり薄いのです。

だもんで、

ちょっと触ってみないとその感覚を紹介できないのが残念なのですが、兎に角、指でつぶしてスライドさせたときに、ゲイブ周辺の抵抗がほとんどないのです。スラッシュ成形で言うと、アマガエルに似ている感じです。しかし、スラッシュ成形の場合、製造工程上、本乾燥前のゾルの排出時にフックホール周辺に半硬化状態で無駄な厚みが出来てしまうプロセスと全く違うため、このゲイブ周辺のやりこさ、抵抗のなさはスラッシュでは実現不可能だと思います。

当然、

現在最強と詠われているスナプルよりもフッキングが良いと感じています。ミニマムサイズのフロッグとしては、色々使いましたが、121号にかなりの「夢」と「実力」を感じている次第でして、実戦投入が楽しみすぎます。また、やりこさもGOOD。配合を変えてやりこさを市販フロッグに近いものにしたのが良い方向に出ていると思います。大野トーナメント、ミニマムサイズのフロッグは121号でキマリやと思います。あとはライトカバー中型フロッグと、ヘビーカバー遠投フロッグが出来れば、参戦しようと思いますが、3月までに間に合うかな!?

※蛇足ですが、ずいぶん昔に、アッガイさんより頂戴しました、「アライ君シッポ」をゾンカーチューニングのようにしてくっつけてみました・・・・

が、

シッポの浮力がありすぎて、シッポが浮いてるじゃないですか(爆)こりゃ却下です!ザウルスのない今となっては貴重なマテリアルなんですけどね〜。ちなみにこのシッポも塩ビ中空です。スラッシュだとおもうんですが、穴が小さいので、ドレンをどうやったのか気になるところです。


自作フロッグ122号
樹脂のサンプル3つ目で実験。肉付きがあまい!形を維持でけん!可塑剤の配合がすこーし違うだけなのにシビアやな〜

自作フロッグ123号
というわけで、2つ目のサンプルが最もいいということが分かったので、こいつで再テスト。さすがに素人成形なので、121号と同じようにはいってないけど、まぁ、使えるレベルwww性能も良さそうですwwwだもんで実戦突入しますですw

というわけで、121号及び123号は実践できるレベルなので今からチューニングに入りますです。

自作フロッグ124号
マテリアル変更。昔、某ホームセンターで見つけた、「オッ」というマテリアル。これなら・・・と思ってやってみるも、店のディスプレイのようにいかず。やりこさもイマイチ。

自作フロッグ125号
が、124号の失敗を踏まえて、再チャレンジ。しかしダメ夫。これはマテリアル的にダメ。5000円もしたのに残念・・・。

自作フロッグ126号
自作フロッグの駆け出しの頃に、購入したマテリアル。可能性はあると思って購入したけど、結局なんだか出来そうにないと思ってそのままにしていたのを引っ張り出して実験。実は、マテリアルの山で、処分したかったのです。125号も同様。いけるか!?と思ったんだけど、全然ダメ。ヤッパリだめなモンはダメだった・・・・。

自作フロッグ127号
これも知ってる人は知ってるんじゃないかなぁ。硬度0。全然ダメ。硬化が甘い。硬化剤の配合がものっそシビアというのはホントだった・・・。

自作フロッグ128号
次は5。これもダメ。

自作フロッグ129号
15。15がイチバンましだったけど、これもベタつきがひどいダメ。

129号にべたつき防止のタルクを付けてベタツキが収まるか実験。結果全然ダメ。

別売りの表面コート剤の実験も敢行。しかし、これ、セメダインちゃう?という感じで全然ダメ。

いや〜昔買ったマテリアル引っ張り出してもダメなモンはダメだなコリャ。市販マテリアルは、昔40号くらいで使ってた、黒い皮オンリーですな。

自作フロッグ130号
125号で掴んだ条件をもとに別のフロッグを成形してみました。が、ダメ。樹脂がたれた・・・・。ディップ成形の場合、蓄熱の問題があるため、形状によって条件をチョコチョコ変えたほうがいいですね。難しい。。。これは使い物になりません。いびつすぎる。

自作フロッグ131号
130号で失敗は分かったんですが、条件のアタリが全く付かない。というわけで、125号と同じ条件で色々成形してみることに。条件は125号と同じですが、これは若干固め。ということは、125号の条件よりディッピング時間を減らすか、金型の温度を下げれば対応できます。がしかし、どれくらい時間を減らしたらどれくらいの厚みになるのかのアタリがつかめないため、これも試行錯誤の回数が要ります。しかし、実戦投入は出来るレベル。チューニングに入ります。

で、チューニングしたんですが、19g垂直浮き。プチボンと同じような感じですが、フォルム的にはボンジュニとボンの間くらい。しかしウェイトを見る限りプチボンクラスなので、もうちょいフンヅマリ気味にしたほうがよかったね。ただし、ウェイト的には近距離クリークがベストマッチといきそうなので、通年を通じて出番の多いフロッグになりそうですwさて実戦のフィールドテストでどうなるかwww

自作フロッグ132号
125号の条件で成形した別のフロッグ。これも厚め。改善の余地があるけれども、実戦はいけます。チューニング行き決定。

チューニングデータは29gで垂直浮き。まずまずの出来栄え。戦闘力も高いと思いますww

自作フロッグ133号(薀蓄長いよ!)
新型フロッグ。金型一新しました。自分的には、革新的な形状だと思います。キーポイントはケツの尖り方。こういう形状のフロッグって、市販フロッグにはない形なんです。

狙ったのは、ゲイブ付近の皮。

雷魚のバイト時に、いかに平行に皮を凹ませるか。

ここれでディップ成形のクセを計算して金型を設計しました。

チクビフロッグのところで説明したように、ディップ成形のクセの1つに、「尖ったところは薄く成形される」というのがあります。

133号の形状を極端に描くとこんな感じ。ケツが尖っています。そして、逆台形。最初のほうにへこませるための戦略として、逆台形のデザインを考え付き、実戦で逆台形フロッグで大物をゲットしました。逆台形は悪くないフォルムです。

この金型でディップ成形に入ると、

成形時には、丸で囲まれた部分が薄く成形され、凹む時に弱いので凹みやすくなります。

ということは、雷魚のバイト時にどうなるのか?

こうなるんですよ!ものすごい凹み方なんですよねこれ。ゲイブ付近がえぐれるように凹んでいるでしょう?尖ったケツ付近の樹脂が薄くなっている上に逆台形なので、上部が平行に凹みやすいんです。これ、狙い通りですwww

意識的に皮の薄い部分を作るために、ディップ成形のクセを掴み、金型設計にフィードバックさせる。これ、いんじゃね?って感じです♪

この凹み方は今までのフロッグにない戦闘力になります。モチロン実戦投入。

しかし、自信満々でも安心できないです。というのも、今までフィールドテストで初めて不具合に気づくことの連発だったからです。

さて、いいと思ったこのフロッグ、どうなるのか???

吸い込みは大丈夫なのか?フックは隠すことが出来るのか?ウィードレス効果は?空気抵抗と飛距離は?アクションは?

何にせよ実戦投入が楽しみですw

チューニング中間報告
133号、チューニング中ですが、ヤバイですねこの戦闘力!!!

最強

最強ですこのフロッグ!完全に市販フロッグの上いってますわ!

この凹み方をみてみんちゃい!1点をへこませただけで、上面全部がこねーに水平に凹んで、フックポイントがザックリ出るようなボディありますかいな!?市販フロッグではマズこの凹み方はありません。

まず、逆台形がGOOD。そして、ディップ成形により、左図の3点、特に右側のトンガリ部の皮を薄く成形できるディップ成形の「ワザ」なんです。スラッシュ成形では到達できないレベルです。

加えてチューニングがスゴク楽。

このコイルウェイト。通常ならNG。なぜかちゅうと、

ゲイブ付近をコンモリさせてしまうと、ボディを上側に押し上げ、フックポイントが下に行き過ぎてしまうからです。バランスも、フッキングも悪くなる。

が、

133号の場合、きつい逆台形にしておりますゆえ、コンモリウと盛ったウェイト部はスカスカ。簡単におさまってしまうとです。フックホールの位置は腹から抜くのではなく、ボディのケツの下側から抜いています。これは初期に考案した「エアフックホール構造」に近いものがあります。一度は却下したエアフックホール構造とまさかの再会ですw

フロッグチューニングでイチバン難しいのは、いわずもがな、垂直浮きです。

コイル式ウェイトチューニングのところで述べているんですが、アクションもありますから、なるべく軽いシンカーで浮き姿勢を垂直にもって行くことが理想的で(重量だけで垂直浮きにもって行くと沈没しやすくなるので・・・・)、それにはゲイブ付近に重量を集中させる必要があります。

しかし、ゲイブ付近にシンカーをもって行くと今度はボディのバランスが悪くなる。

だけど、フックホール周辺がえぐられるように角度が付いていれば、シンカーを肉盛りしたところでボディがずれないため、おさまりがいいというわけ。

昔、ジャクソンのケロッピーやスナプルのフログジラで、この構造は・・・と思ったけれど、案外考えられているかもしれんね。ケロッピーやフログジラの場合はチューニングがしにくいデザインですが、133号のデザインならば、すごくやりやすいです。

で、2段階のシーリングもこの形状だとやりよいやりよい。まずは、シンカー下側をシーリング。

で、固まったら上側。

尖がったエアホールのところは手前にペコッと曲がりますので、その間にシーラーを塗って、

あとは手を離せばシーラーがバッチリ充填されます。

これでフック位置がずれないシーリングが簡単に出来ますw

で、完成形がコレ!

ウェイトは31gで垂直浮き。

やはり逆台形のトンガリにスッポリと分厚いシンカーがおさまっちゅうきん、浮き姿勢がそうとうキレイにいくわ!これ、垂直浮きでもキビキビうごくど!(※ウェイトだけで垂直浮きにもって行くと、ギリギリ浮きになってしまうため、動きが悪くなる)

フルボトムに必要な力、246g。GOOD!

これが凹み方!か・ん・ぺ・き♪

上側のRをきつくしたんで、ディップ成形の特徴でここが薄くなり、上から凹ませた場合、フックポイントが水平に2本でとる!この凹み方、いうことな〜し!

結局フロッグって、凹んだ時に露出する針って、赤丸でかこっちゅう部分だけなんよね。133号の場合、その部分が、スカッ!と出ていますよね。それでもって、ケツの頂点がイチバン薄いため、刺さる時の抵抗に全くなっていない。

今まで何個のフロッグを使ってきたのか、チューニングしてきたのか、数えてないけど、はっきり言いましょう。

文句なしで、コイツがナンバーワン野郎です!

ただ一点だけいわせてもらうと、35gでこの浮き姿勢にもって行きたかった・・・・

まっ、実戦に投入してみてどうなるかはまだ未知数ですが、チューニング&手もみの段階では、言うことなしです。バレる気がしません。

でもでも、エアフックホール構造の時も絶対の自信があったけど、もろくもくずれさってしもたもんね。フィールドテストせにゃわからんよね。

実戦のインプレに続く。

自作フロッグ134号
厚過ぎ。しかし、塩ビの材質を新しくしたので、前のフロッグよりは戦闘力がありそう。一応チューニングして実戦に投入します。大きいフロッグは125号よりも薄く成形させるための条件をテストしたほうが良いですね。

チューニング中に不具合。やっぱかたすぎる。フルボトムに476gいります。

で、ディップ成形でも釜ゆでいけるんか?と思って、実は初挑戦なんですが、ディップ成形フロッグで釜ゆで&モミモミしてみました。

で、フルボトムにかかる力は245gに減少w

いけたか!?

と思いきや、

1日経つと430gに回復。これじゃぁ、実戦で不具合が出ます。というわけでチューニングは中止。成形方法を変えます。

自作フロッグ135号
で、134号の金型で再成形。134号は硬すぎたので成形条件を変えました。ゾルの材質的には問題なしだと思うんですが硬くなってしまったのは皮が厚すぎたから。ディップ成形はディッピング時の金型温度とディッピング時間で厚みが変わります。しかし、これもあくまで目安で金型の大きさにより蓄熱量が変わるので、肉付きの条件もコロコロ変わるので、ホントの成形条件というのは、金型の大きさ、ゾルの粘度、で何回かディッピングテストを繰り返し、また、成形を行うと母剤のゾル温度が上がってしまい、ゾル温度の違いも成形時の厚み誤差につながるので、ディップ成形は簡単かと思いきや、なかなかてこずる成形方法です。試行錯誤の回数がモノをいう世界です。で、厚いということは薄くしてやりこさを確保したいところなので、ディップ時間を半減しました。結果できたのが136号なのですが、

で、これもチューニングに入ったのですが、今度はやりこすぎ。フルボトムに139gしか要りません。やりこかったらフッキングはいいんですが、問題はウィードレス機能で、やりこければやりこいほどウィードレス機能は下がります。また飛距離もフロッグが硬ければ飛距離が出て、やりこかったら飛距離が下がるという二律背反の関係になっており、バランスが大事です。

134号のチューニングテストにより、フルボトムにかかる圧力は250gくらいがベストかと思います。

つまり、136号はディップ時間が短すぎたという失敗になりました。

となると、134号と136号の中間くらいのディップ時間で再テストを行います。

いや、ディップ成形、試行錯誤の連発です。


自作フロッグ136号
条件を変えました。ディップ時間を134号と136号の中間でやりました。結果、136号と同じような硬さに・・・・。失敗です。原因は・・・・ゾル温度の余熱かな???なんにせよ、ムヅイです。失敗失敗。

結局、135号の皮をパンドーで補強。

結果、フルボトムに300gくらいになり、これくらいの硬さならグッドwというわけで、チューニング入ります。

自作フロッグ137号
ただ、でかくすることだけ考えて作ったフロッグ。兎に角でかい。モチロン、市販品でもこれだけでかいフロッグはありません。バスプロの1.5倍くらいあります。針あうんじゃろうか?

凹ました感じ、ちょっと不安が残りますが、兎に角チューニングして、使ってみます。

自作フロッグ138号
130号で失敗したのを再チャレンジ。ディップ成形は、金型温度、ゾル温度、ゾル粘度、ディッピング時間、そしてディップ速度と色々なファクターが絡み合ってできる成形で、前回の失敗はディップ方法及び金型温度ががマヅかったのだと判断。やり直しました。金型温度を5度ダウンさせ、ディップはスッと入るように漬け込みました。結果成功?ちょっと厚み誤差がひどく出ています。実は未熟な時に金型の扱い方をミスって金型にダメージがあるんですよね。それが影響したのかな?兎に角、出来栄えはそんなによくないですが、実戦投入できるレベルであるのでチューニングに入ります。

自作フロッグ139号
133号とオナジ条件でもう一回作りました。結果OK。再現性はマヅマヅですな。現行フロッグの中で最強と思われるこの自作フロッグ。気合入れてチューニングしますです。


自作フロッグ140号
139号でアタリを掴んだかに思えたが、まだ甘い。内側の硬化が甘いんです。というわけで、条件を変えて実験。しかし、これもイマイチ。

自作フロッグ141号
またまた条件を変えて実験。ゾルの沸騰が心配でしたが、なんとかいけました。後乾燥もきつめにしています。

タレた部分が若干こげて茶色になっていますが、品質的には問題なし。しいて言うなら、ほんの少し、ほんの少し皮がうすくてもいいような気がしますが、耐久性・フッキングに影響が出るようなレベルではないと判断します。

おそらく、こいつが今のワタシの最高傑作かな?自作フロッグってか、軟質樹脂のプラスチック成形は試行錯誤の回数がモノを言いますね。難しい・・・。

自作フロッグ142号
で、143号で、ほんのちょっと薄くしたいな〜とおもったので、金型温度はそのままで、ディップ時間を短縮してみました。

そして後乾燥も今まで以上に入念に。結果、なかなかいい感じですw後乾燥が強すぎて所々こげが出ています。こげたところは柔軟性が失われるように思いますが、戦闘力には影響がないレベルと思います。後乾燥が甘いと、後後泣きを見る(後乾燥が十分かどうかは離型した後しか分からず、再度乾燥させると、変形するため)ので、むしろ、こげるくらいまでやるのが、素人の成形ではGOODのような気がしますw

自作フロッグ143号
142号で、焦げすぎのほうがいいのか!?と思ったので、小型フロッグもコゲ気味で作りましたwこれもなかなかの出来栄え。やはり自作フロッグは、後乾燥が甘いよりは焦げるくらいがGOODですわ〜w

でね、

今現在、自作フロッグオンリーで雷魚やっとんですけどね、

釣行紀が書きにくいん!

ってのも、

自作フロッグを使ってやっていたんですが、若干、ミスバイトが多く、チェンジし、別の自作フロッグにしますた。

↑意味わかる???↑

わがんねっつのこの!

ってわけで、おそらく、今期メインで使うであろうこいつらの名前を考えることにしました。

まずはイチバンこんまいフロッグ。パートフロッグです。

2番目にこんまいフロッグ。バイトフロッグです。

3番目。契約社員フロッグです。

4番目。社員フロッグです。

5番目。主任フロッグです。

6番目。係長フロッグです。

7番目。課長フロッグです。

なんと、ドンドン進化する際に役職が上がっていくという仕組みwww

なかなか面白そうなネーミングでしょ!?

これでイキますw

で、同じようなフロッグばかりになったので、白マジックで重量を書きましたw


自作フロッグ144号
契約社員の金型で成形テスト。焼き加減はまずまずなんだけど、

頭のあたりがボコボコになっちゅう。金型が変わると金型温度、ディップ時間も変えないといけなくて、試行錯誤の回数がモノを言うなぁ。。。使えないことはないけれど、どうしよう。バスプロのフロッグなんかはボコボコのフロッグもあるし、むしろアタック時の滑り止めになっていいかもしれないけど・・・・。


自作フロッグ145号
144号と同じく、準社員でテスト。柔軟性も悪い。フッキングできないことはないと思うけど、ベストの成形とは言いがたい。成形した皮に沸騰跡はないので、金型の加熱温度はこのままで、浸漬P時間を短くしたほうが良いと思う。

また、ゲイブのところがスジが入っています。前もなったんやけど、なんでやろ???


自作フロッグ146号
社員の製造テスト。前回のテストから金型温度を2度ダウンさせました。結果、若干皮が厚い。また、腹の部分が沸騰気味になっており、ボコボコなっている。金型温度はあと3度落としたほうが良いと思う。

さらに、製造テストを繰り返していると、ピンホールが多数出現。戦闘力に問題はないけれど、気になります。



皮の厚みとフォルムの考察
準社員と社員、大きさはほとんど同じです。で、今回の製造テストで感じた、同条件、同サイズのフロッグでの硬さの違い。

金型温度、浸漬時間は同じで、ほぼ同じ大きさの金型で、硬さが全然違う。これはどこから来るのか?究明する必要があると思って、比較することにしました。

厚みに違いがあるのかも?と思って、腹の厚みを測ってみたところ、

全く一緒の1.5mm。同じ皮の厚みなのに、ここまでやりこさが変わるのはなぜなんでしょうか?

 社員と準社員、大きく違うのは、フォルムです。

社員は、上が真っ平らになっているのに対して、

準社員は若干細く、丸みを帯びています。

ボールなんかもそうなんですが、丸みを帯びていると、あらゆる角度からの圧力に対して、弱い部分が少なくなるという特徴があります。ともすれば、フロッグの場合、雷魚のバイト時には、下方向に平らにへこんでくれないといけないため、弱くするべきは、ボディ上部の両端部です。

ここが弱くなって初めて、凹み方が下に水平に皮が移動してくれるため、バイト時の針の露出が大きくなるためです。

そんなわけで、フロッグのフォルム、こと、金型設計で行うべきは、ボディ上部を平坦にして、なおかつ、両端の角度を急にすること。

ディップ成形の場合は、角度が急になると、そこは薄く成形されるため、フロッグには有利に働きます。こう考えてみました。

思えば、初期の自作フロッグ57号がこのフォルムでした。

素材、成形方法、まだまだ荒削りだったけど、フォルムはこれが正しかったんかもしれんね。

まぐれかもしれんけど、結果も出ましたしw

まだ次の金型を作る予定はありませんが、今の金型で、実験・実戦を繰り返し、次回の改善に活かします。


自作フロッグ147号
成形作業の煮詰め。もうこれは回数やるしかないため、条件を変えて再テスト。社員の金型で、ディッピング時間を半分にしてみました。思いのほかいい感じですが、若干、薄すぎかな〜〜〜


自作フロッグ148号
続いて、同じく、社員の金型で、ディッピング時間をわずかに長くして再テスト。今度は厚すぎる。難しいな〜

自作フロッグ149号
係長。条件は148号と同じだけど、これは明らかに厚すぎ?いや〜いけるか!?なんせ金型の大きさが違ったら、同じ条件でも微妙に厚みややりこさが変わってくるから、曲者ちや〜


社員の不具合
雷魚☆2012。もーね、自作フロッグが絶好調でね♪釣れる釣れるw現時点で、数釣りは最高で1時間で5本も獲りました。キャッチ率は去年と雲泥の差wてこずった甲斐がありましたwww

メインで使っているのは圧倒的に社員。重量と動きが良くて、フッキングも良い。ただ、実際は、係長の方が上だと思うけど、32gは、シャドウライズではちょっと重すぎて使いにくい上に、最近ジョニーライデン全く使ってなくて、ほとんどシャドウライズなので、使用回数の多い社員が一番成績が良くなっております。

もう、ボディはボロボロ。

アイの強化エポキシは雷魚の歯で切れて剥離が起こってきています。

しかし、何といっても、

コレはなに!?ボディがずれとるがや!この手のヤツは、針とシンカーがアッセンブリで剥離した時に出る現象ですが、アイはずれていないし、接着剤はUVレジンだから強力で剥離はまず起きないはず。バラしてみても、ずれているような形跡はなく、

しいて言うなら、アイの部分の穴が大きくなっていて、ここがずれたのかも?と推測しました。

兎に角、今まで経験したことのない現象なので、入院したあと、また使って様子を見てみようと思います。

とりあえず、今回のトラブル対策でアイをオオノマンズアイから若干長いアイにチェンジ。PEをぐるぐる巻きにして肉厚にした後、ゴム管でさらに抜けにくくしました。

が、今度は太くなりすぎてアイが抜けなくなったため、

ゴム管を除去。

今度はイケましたw

さて、ガンガン釣ってもらいましょ〜〜〜

がしかし、いい加減長くなってきたので、また別のページにて続きを書きます。

自作フロッグそのEにGO!




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