コイル式ウェイトチューニング


フロッグは重くしたらそれだけ動きが悪くなり、アタックが取りにくくなります。しかし、現状のフロッグチューニングの主流は垂直浮き目指して一直線。なので、出来るだけ軽量で垂直浮きが実現できれば理想的なフロッグとなります。2週間ほど試行錯誤して考え出したチューニングがコレ。糸オモリしか使わないので非常に経済的www


ZODです。失敗の出来ないチューニングなので、緊張します。左の写真は完成図。



カツイチの竜神RH1。スロットシンカーだと、75度浮きの角度で固定されてしまい、考え抜いて作ったのがコレ。糸オモリをコイル巻きしてパンドーで接着。これだとゲイブの端に重心を持って来れます。さらにボディにシーリングした時に魚の口と接触する部分ギリギリでコイルを中断しているのもミソです。フッキング時に干渉しないので、ノリもよくなるというわけですw


フッキングに干渉しないというのは、こういうこと。フロッグが凹んで、ゲイブからフックポイントにかけて糸オモリがかかっていません。もし、コイルを上まで巻きすぎたらその部分は雷魚の口を貫通しないので、コイルは凹んだ時のボディの位置ギリギリを目指して巻きます。


全体を見るとこんな感じ。


一日乾燥させ、そこからさらにコイル式に巻いていきます。最初に巻いたコイルの部分だけ肉厚になっているので、上から巻くと、さらに重心が後ろに固定されます。


浮き姿勢チェックでもう一度巻く必要があったので、さらにコイルを追加しました。これも前回のシーラーが完全に乾いてからの作業になります。以外にもボディがへこんだ時の干渉性は低く、ノリのいいフロッグになりそうです。


そして収縮チューブで完全固定。収縮チューブの継ぎ目にもシーリングして、水が浸入しないようにします。


そしてシーリング。


白のタッチペンで塗装して終了。


完璧な浮き姿勢w軽快な動きでアタックを取ってくれます。


浮き姿勢の比較

銀ラメのアマガエルだけ見てください。赤は無視。ちょっと分かりにくいんですが、左がスロットシンカーのチューニング。右側がコイル式のウェイトチューニングです。両方とも17gで、垂直浮きになっています。しかし、コイル式のほうが頭が水面から出ています。スロットよりも垂直下方向へ重さを持っていきやすいからだと思います。頭が出ているほうが浮力があるため、アクションはキビキビ動きます。つまり、アタックがとりやすいw


コイル式ウェイトの弱点
酷使していくと、コイル部分のシーラーがやぶれてきます。パンドー上塗りとか対策しないと、あっという間にボロボロになり、しまいにはコイルがはがれていきます。特に対岸やら岸際にガンガンぶつけながら攻めるクリークでダメージがでかいです。


対策したけど失敗
この弱点を克服するために、コイルを巻いた後、収縮チューブでコーティングし、その上からシーリングしました。ところが、これも酷使していくと、チューブが劣化、割れてきて、しまいには取れます。右側のチューブは取れてしまったので、パンドーで上塗りしました。次は2液性エポキシか!?


東邦UVレジンでのフィールドテスト結果です。あ、あかん・・・・。


これが二液エポキシ(5分型)コレもダメ・・・・。境目のように見えているのはクラックです。カメラじゃ分かりにくいのですが、コイルが丸見えになっています。何年同じトラブルに悩まされとんやろ。この対策、ムヅイ。

ウィプラのシーラーがブニョブニョでしたが、あれやったらいけるんかな?いや、シリコンのこーキングでいけるんじゃないだろうか?

何にせよ、また報告します。→シンカーのハンダ接着で解決!


コイルチューニングに便利な糸オモリ
市場に出ている糸オモリはだいたい第一精工のものがほとんどだと思います。その中でもオススメなのは、オレンジ色の糸オモリです。
直径0.5、0.65、0.8、1.0、1.5、2.0、とラインナップがありますが、フロッグチューニングで使いやすいのは、0.8〜1.5です。

重ねてコイルを巻く場合、細い糸オモリを下巻きにして、太い糸オモリを上からまいたらキレイに仕上がります。逆にしたら、らせん状になってしまい、あんまし見栄えがよくありません。



より軽量で垂直浮きに持っていくウェイトのセッティング方法
キビキビとヘッドバンキングで動かしたい時は、より軽量で垂直浮きに持っていくことがベターと説明しましたが、より効果的な方法を紹介します。

コイルウェイトとハンダのあわせ技なんですが、

まずは、ゲイブ付近にコイルを巻いた状態で、ハンダを使って接着します。ハンダは接着剤よりもダイブ比重が重く、通常、接着剤を使った重量増加は1.5g程度ですが、ハンダの場合、4g近く重量が増えます。そのため、後方重心にしたい時は効果的な接着方法です。強度も接着剤の比ではありませんし。

で、その後、コイルを塞ぐように糸オモリをセッティングします。

その後、同じようにハンダ接着。

すると、ゲイブ部分に隙間が生まれます。

その隙間にガンダマや糸オモリの切れ端を入れて、

ハンダで塞ぐのです。

そうすると、重心はゲイブ付近に一極集中になるため、軽量でもかなり立ち気味にセッティングが出来ます。



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