KOZフロッグの検証


ミクシィの懸賞で、運よく大久保幸三さんのフロッグが当たりました。スーパー雷魚マンのフロッグなるものを手にとって見て、自分なりに分析してみました。


これがそのフロッグ。デントス。撮影にも使われたらしく、歯型までクッキリ。ただ、ビデオを見て検証する限り、、どこで使われたのかが分からない・・・・。編集でカットされたものなんだろうか???


これがサイン。2008年OO月OO日。大久保幸三???なんにせよ、憧れの人なので、うれしい限りですwww


アイはステンレスアイの代わりにブレイデッドラインを使っています。おそらくヨツアミのウルトラノット25号。確かに、この方が魚が暴れた時のフックの自由度が増してバレ防止につながるかも。ブレイデッドラインのシーリング剤はグロッサシーラーです。


2012年からのメッセージ
こっちもダイブ成長して、改めて触ってみて色々分かりました。まず、ブレイデッドアイ。これ芯糸抜いてませんね。やはり抜くと張りが弱くなるからでしょう。アタイの試行錯誤も同じ方向へ行ってたみたいでうれしいねwでもって、チチワ通す穴を小さくして


重量16g。デントスだったら、重めのウェイト。


浮き角度70度。


フックは若干左にズレていて、フックホールは直径1.3mm。

フックホールは穴を広げて、前方を三角形にカットしてます。針金で輪っかを作ったんでしょうか。おそらく針のセンターにセットした後、シーリング剤で固定しています。シーリング剤はグロッサシーラー。


一番特徴的だったのが、フックの位置。デッドスティングU(アマガエル純正と同サイズ)をかなり後方にしています。ゲイブに干渉する部分がありませんので、この方がフッキング率&バレ防止率が上がる気がします。ただ、不思議なことに、ネムリが深いフックなのに、シャンクをボディ最下部ではなく、中腹下あたりにセットしています。これだと、雷魚が噛んだ時のフックポイントは出にくいはずです。使っているフックがデッドスティングなので最下部にセットした場合、針先がボディに思いっきり干渉するのでこの位置にしているものと思われますが、もっとネムリが浅く、ゲイブ幅のあるフックをチョイスすればいいはず。大人の事情なんでしょうか。ベストマッチとは言いがたいです。



手探りで中の様子を推測して作った分解図。板オモリの位置は、フックポントの真下。この位置だと、アタック時のフックポイントはほとんどでないし、雷魚の口を貫通する時ボディが邪魔をするはずです。決してベストポイントとは言いがたい位置です。

フッキングを想定しての凹み方チェック。やっぱり、フッキングは悪そうです。


一応こんな感じで分析しましたが、大切なフロッグなので、決して使用せず、コレクションボックスに飾っておきますwww


4年後
KOZフロッグ、使うなんてもってのほか。コレクションボックスに入れて、クローゼットの中に大事にしまっていたんですが、先日クローゼットの整理をしていて、気がつきました。

サイン消えとるがな(涙)

なんと残念な・・・・おそらくマジックがよくなかったんかね。軟質塩ビの可塑剤でマジックがやられたんかね。。。

となると、このフロッグの価値は、ゼロも同然。ならば、プロのチューニングってヤツを完全解明したろか!というわけで、分解することにしました。

まずは、分解する前に改めてチェック。このデントスはブレイデッドアイでやっておりますが、チチワの大きさは極小。また芯糸を抜いてないです。ラインはヨツアミのウルトラノットの25号です。

こいつがでかいと、フニャチン化にまっしぐらで、よくないので、芯糸抜かずに小さいチチワを心がけたほうが良さそうです。

続いてゲイブ付近。全くシンカーを巻いておりません。フッキングでより奥まで刺さるためにはシンカーは邪魔で、その点でいうと合理的なチューニングです。が、浮き姿勢の問題もあって、キレイな垂直浮きにするためには、ゲイブに巻くしかないので、これも好みの問題かと思います。

すごくもったいないけど、ハサミで亀裂を入れて骨組みチェック。なんとゴツイ糸オモリを適当に巻いているだけ。接着剤も付けていません。これはNGではないでしょうか。また、巻く所がフックポイントよりも前なのでボディの凹みを阻害してしまいます。当然、ごつい糸オモリを使うと、ボディ上側の凹みレンジが浅くなるため、フッキングに悪影響が出ます。オモリの位置と種類は最低。本来ならば、1mmと1.5mmの糸オモリを均一に長く巻いてなるべく平坦に処理するべきだと思います。当然接着剤も使うべきです。これはマネしてはいけないなと思いました。

で、次。アイのチェック。ブレイデッドラインとボディの境目のところにはゴムブッシュがPEで巻きつけられていました。これはワタシがやっているゴム管を使った抜け防止対策と一緒。

材質的にはグロッサシリーズに純正で付いている、ウレタンブッシュと同じじゃないかなと思います。

このブッシュを切ってブレイデッドラインを通し、PEで固定しています。

で、PEの巻き方ですが、ワタシと同じ、ロッドビルディング式です。ラストのPEの抜き跡が見えます。やはりコブを作らないために、抜き糸で処理していました。おそらく、PEは3号です。

で、ボディから骨組みを外し、オモリを外して骨組みを調査しました。

で、まずビックリしたのが、ブレイデッドの固定方式。ワタシと全く違うじゃないですか!?まずブレイデッドのハシをライターで炙ってコブを作り、それを抜け防止にしてPEラインでガイドラッピング巻き。そして瞬間接着剤です。ワタシが現在やっているPEを折り返す方法よりもコブが少なくなるし、

ワタシの折り返し方法だと、PEを巻く距離がある程度いるため、

アイが短いフロッグは不可能。長いフロッグ限定なんですが、

この方法だったら、シャンクにPEを巻いてブレイデッドを固定できるため、フロッグの長さによる可不可がありません。

そのため、やるなら、この大久保幸三さんの方式の方が絶対メリットがあると思います。流石ですね!

次のチューニングでは早速大久保式ブレイデッドで組みますよ!

で、ゾンカーとかスイベルを付けるためのワイヤーのチチワなんですが、これはステンワイヤーを曲げて、

PE巻いて、最後を折り返して抜け止めにしていますね。

以上完全分析完了!

しかし、プロのフロッグは色々学べることが多いですね。高井主馬さんのフロッグも分析してみたいなwバーストアウト3を見る限り、フックホールのシーリングはしてませんね。あとノットが違います。ループノットじゃなかったです。タックルシステムはどうなってんだろ???


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