雷魚の口の研究と、
そこから導く理想的なフロッグフォルム!


自作フロッグを実戦で使い出して、2ヶ月が経ちました。釣果はズタボロ。

2ヶ月経過し、前年と変わらないくらいの釣行回数で、去年は、既に40本くらい釣っていたのに、まだ8本。

アタックは去年と同じくらいかな?とも思いますが、バレやミスバイトがハンパな数じゃありません。

フロッグ作りの難しいところはアタックの後です。

アタックまではどんな形状のフロッグだろうと、適当に動かしていればアタックはあります。極端な話、魚の形をした醤油さしを使ってもアタックはあるでしょう。小さめのナスやキュウリを雷魚の目の前で適当に動かしたって、アタックするでしょう。イワナだとか、アマゴのように神経質な魚ではありません。

目の前に食べれそうな大きさで動くものがあって、捕食スイッチが入っていれば、どんなものにもアタックすると思います。

しかし、問題はその後。いかにフロッグを効率よく雷魚の口の中に入れ、バイト時にフックポイントを出し、ロッドを跳ね上げたときにフックアップし、ヘッドシェイクを耐えてバラさないか。これが難しいのです。

色々理由はあるけれど、まず実釣で目だって気づくのは、ミスバイトの多さです。オープン状態で自作フロッグをよっぽど雷魚の目の前に通して食ったときでもミスバイトなんてことはしょっちゅうです。ミスバイト食らったら、そこから次に行けませんから、まずは最初に乗り越えるべき登竜門と言える課題です。

今現在、針を元に適当に原型を設計していますが、それだけでは甘い!それだけじゃ、釣果にはつながらないってことでしょう。

ミスバイトの多さ。これを何とかせんといかんです。

しかし、これについては、まるっとするっとお見通しです。

実は自作フロッグについては、私が香川に引っ越したときから既に構想を練っていて、その際に何を元にフォルムを決めるかということで、雷魚の口を研究せんといかんことは、予想済みでした。

雷魚の口を知ることは、雷魚が食べやすいフロッグフォルムを知ることへとつながっていきます。

そこで、行ったのが、雷魚のサイズと口のサイズの測定。

そのデータを元にどのくらいのサイズのフロッグを作ればいいのかを研究すること。

これをやりました。マウスオープナーで口を開けた時に口のサイズを測る。

もぉね。無茶苦茶めんどくさかったです。

いつもはサイズなんて測らないマメ君もスケーラーを当て、フックを外すときに、口のサイズを測り、それを研究ノートにメモしていくのです。

しかも、釣れた後に草の上でじたばた暴れて、フックが勝手に外れることなんてしょっちゅう。そうすると、マウスオープナーを使う必要がなくなるので、リリース。せっかく釣ったのに研究データを取れません。スケーラーで全体のサイズを計った後に暴れてフックが外れたときは悲しくなりますね・・・。

さらに、同じサイズだったら、あまり意味がないわけですよ。それで、マメから大型までのサイズの口データを揃えようと思うと、これはもう数を釣るしかありません。

80UPが釣れた時なんて、大体が勝手にフックが外れてしまったり、有頂天になって口のサイズを測るのを忘れててリリースしたりで、なかなかデータが集まりませんでした。

あまりにめんどくさくて、途中、計るのを止めたりした時期もありましたが、なんとか、40〜80cmの雷魚の口データを収集。測定した雷魚の数は57匹。データは1シーズンまるまる使って集めました。貴重なデータなので他言無用でお願いしますw

ようやくこのデータが役立つときが来ました。

これがそのデータです。
abcdが何を表しているのかは後の記事をご覧下さい。


aですが、aは雷魚の口のタテの長さです。

bですが、bは雷魚の口の横の長さです。

cですが、
cは雷魚の舌の長さです。

dですが、dは雷魚の舌の先端から唇の先までの長さです。



データ統計で導いた最もミスバイトの少ないフロッグフォルム

雷魚の口の上下左右の長さについて

で、まず雷魚の口の入り口はどうなっているか。これは、上下左右の長さを測ることで分かります。上下の長さをa、左右の長さをbとしています。

上下と左右ですが、マウスオープナーで口を広げたときの上下左右の長さです。前にどこかの釣行紀で出したと思いますが、パン食い競争理論でいうと、人間だって、パン食い競争のときは自分が広げられる最大の口で食べようと試みます。雷魚だって同じ。手がないわけで、頼るべきは自分の口の大きさと吸い込む力。まして、相手は動く生物が相手ですから、アタックするときは、自分の空けられる最大の大きさの口を開き、思いっきり吸い込むはずです。

そのため、マウスオープナーで口を開いたときの縦横の長さというのは、捕食時の雷魚の口のサイズと一致するはずです。

雷魚の口に入るフロッグサイズの探求
エクセルでグラフ化しました。
雷魚の長さがx軸。y軸は雷魚の口のa及びbの長さです。これらの羅列的なデータをもとに、近似式を求め、雷魚の長さと、口のタテヨコサイズの相関を表す式を作っています。

近似式は
タテがy = -0.0003x2 + 0.1642x - 2.0277
ヨコがy = -0.0004x2 + 0.1491x - 1.0246です。

これを見る限り、右上がりのグラフになっているので、雷魚の長さが長くなるにつれて、口のサイズも大きくなる傾向にあります。

また、2つの近似式が50cmを堺に交差しています。さらに、二つの近似式の傾きが、タテが-0.0003なのに対し、ヨコが-0.0004なので、雷魚の口サイズは、成長するにつれてタテよりもヨコのほうが長くなっていくことを意味しています。これは、マメサイズだと、口サイズはタテ長の楕円形なのに対して、サイズが大きくなるにつれ、横長の楕円形に変化することを意味します。

つまり、雷魚は成長するにつれて、口が横へ横へと成長する傾向があります。ということは、体も、メタボ体形へと変化していっているというわけでしょうね。ということは、デカイ雷魚を専門に狙いたい時は、バックフォルムが横長のメタボフロッグを使えば、効率が良さそうです。

で、これを元にフロッグのサイズを決めます。

ケツ設計
まずは、良く行く、クリークでの理想的なフロッグを作るためのサイズを求めます。ライバルは無論スナプル。クリークは、雷魚が食うところがしっかりと見えるので雷魚のアタックとそれに伴うフロッグの動向を観察するにはもってこい。そういう意味合いもこめてクリーク用のテストフロッグを作ってみることにします。

フロッグのボディ設計はまず針の選定から。クリークで最も実績のある針は、強靭フック4号です。こいつを使います。

で、ゲイブ幅を測定します。1.85cm。

続いて、取りたい雷魚のサイズを確認。クリークの雷魚はだいたいが50cm以上から釣れ始めるので、50cmのところをチェックしています。x軸の50cmのところに注目。ここから上に行き、左に行って、a及びbの長さを確認。a=b=5.5cmです。

ということは、50cmの雷魚の口サイズは、5.5cm×5.5cmなので、これにスッポリ入る大きさのフロッグを設計すればいいというわけです。

まず、針のサイズですが、縦幅が1.8cmということは、フロッグボディの縦幅は1.8cm以上だったら良いので、おおかた2cmに設定すればいいです。タテはばっちり問題なしです。

一方、横幅はというと、ゲイブ幅が1.55cmといったところ。雷魚の口が5.5cmですから、楽勝で入ります。5cmくらいまではいけそうですが、あまりギリギリすぎるのも好きではないんで、4cmくらいに設定してみます。この情報を元に、フロッグのバックフォルムのデザインのアタリをつけます。

まずは、針の上下の長さ2cm。左右の長さ4cmを適当な紙に書いて、

切り取って強靭4号とフィッティングしてみました。うーん。横幅でかすぎやど(汗)

続いて、3cmくらいの長さにして、楕円を書いてみました。すると、なかなか良い具合になりそうな感じですw

で、自作フロッグ57号で、バックフォルムは逆台形のほうが凹みやすく、フッキングも良好ということが分かったので、逆台形を追います。最も幅が広いところで3cm。ここからボディ下側に向かって絞り、逆台形を追っていきます。なるべくフロッグの中空部分の体積を増やしたほうがウェイトを稼げそうなので、せいぜい2cmもしくは、2.5cmにします。つまり、逆台形の上端が3cm。下端が2cmもしくは2.5cmです。どちらがバランスが良さそうか、設計図を描いて検討してみます。フリーソフトのJWCADを使って簡単な設計図を描いてみます。

大体のアタリをつけました。上からフロッグ下側が15mm、20mm、25mmです。25mmになると、ほとんど四角で逆台形とはいえません。実際、57号のフォルムは、一番上の15mmのものに似ているので、フロッグのケツは上側30mm、下側15mmのものにします。

で、印刷して実際にフィッティングしてみます。

CADは長さを同じに印刷できるので便利です。イラレではこうはいきません。

強靭フックとあわせてみましたが、いい感じですw

続いてフッキングで最も大事な、フックポイント凸からフックホールに向けてのフォルムを考えます。

つまり、ボディのケツの部分をどこまで絞るかです。ゲイブの弓頂点まで絞れば、フックポイントは最も深く刺さることが可能ですから、そこにあわせることにします。あまり絞りすぎると、エアフックホールの二の舞になるので、ゲイブの弓頂点以上は絞らない。これでキマリです。

図解するとこんな感じですw

強靭フックの場合、フックポイント前凸〜弓頂点までの長さは16mm。上から8mmのところです。ということは、

フロッグのケツの部分は、ボディ最上部から8mm下のところがケツの頂点が来るようにして、そこから8mm上、前方16mmの位置に向かって緩やかなRを描きながら針先を隠すようなスナッグレスフォルムにすること。これが最高のバックフォルムです。

JWCADで描くとこんな感じです。

原型製作時に、角の面取りだの、成形時のクセを考えたフォルムなど微調整は必要かと思いますが、これはいい感じですw

印刷して、強靭フックとあわせてみました。これもいい感じです。

というわけで、フロッグのケツフォルムはこれでおしまい。

ケツからアイまでのボディ設計
ボディ上側
ここで再び上のデータが役立ちます。c及びdの値です。a,bが口の入り口の情報でしたが、c,dはいわば口の内部の情報です。これもグラフ化してみました。

これを見る限り、舌の長さは雷魚の長さが長くなると、それに比例して長くなる。一方、雷魚の舌先から、唇までの長さは、ほぼ一定で、3cm前後です。

なぜこんなデータを取ったのかというと、ベストフッキング位置が、舌の真上だからです。

私が思う、最もバレにくいフッキング位置。雷魚の口は、舌の真上が柔らかいです。柔らかいので、フックはサクッと奥まで入ります。そして、ここに入るときは、フックは大体が二つ引っかかっています。二つ引っかかっているのでばれにくい。そして、口の奥のほうだから例えフロッグがヘッドシェイクか何かの衝撃でずれても、まだ唇まで距離があるので、もう一度かかりやすい。この位置に入れば、まずバレることは少ないです。

青いところがフッキングが入ったら逃げられない位置。赤が危ない位置です。赤の位置は歯の周辺で、歯茎が強いので硬いんですよね。だからフックが入りにくい&かかりが浅くて外れやすい。一方、青い位置はフック外す時に分かるんですが、柔らかいです。舌にかかることもよくあるんですが、舌も柔らかいので、やはりここに引っかかったときは奥までサックリ入り、これもやっぱりバレにくいです。

ところで、意外に外れやすいのがこの位置。完璧に入っているように見えますが、ランディング時に暴れられて、針が一本がかりになり、その後も暴れてバレなんてことがよくありました。また、暴れた関係で、今かかっている唇の上の薄い膜が広がり、緩くなって針が外れやすいです。そのため、見た目には完璧ですが、意外にバレやすいので、やはり口の奥の柔らかい部分にサックリフッキングしてくれたほうがバレにくいです。

ボディの長さの設計
で、これらの情報を総合して、どのくらいの長さのボディがいいんな?という話なんですが、まずはc,dの情報から考察します。クリークで釣れ始める雷魚のサイズが50cmなので、50cmのところに注目してみると、3cmのやつもいれば2cmのやつもいるので、中間をとって2.5cmといったところです。舌の長さですが、グラフを見る限り、50cmの雷魚が55mm。そして、a,bのデータから50cmの雷魚の口の入り口はタテが55mmです。

つまり、50cmの雷魚の口の中は

こうなっているわけです。

ここで、どんなフロッグが一番フッキング位置がいいのかというわけなんですが、

それはずばりこんなフロッグ。フックポイント前から2.5cmほど前方に真っ直ぐになっているフロッグです。なぜこのフォルムなのかというと、

赤の線がフックと仮定しています。フックポイントから2.5cmほど前にボディが出るようにした場合、硬い歯の部分が2.5cmですから、最も浅く入ったときでも、歯の部分がボディの上全体を下へ凹ませてくれます。すると、フックが丸々出てくれて、最も良い部分にかかるという作戦です。もし、アタックがしょぼすぎて、フロッグが歯の部分にまでしか吸い込まれなかった場合は、どんなフロッグでも、キャッチできるかどうかは時の運です。ちゃんと入った時に100%に近いフッキング率にする。これを狙って作らないかんとです。


ボディ底の設計

最後にケツからアイまでどんな感じにするかを決めます。あまりメタボにすると、パン食い競争理論でいうと、食いにくくなるので、長細い形にして、食いやすさを確保する必要があります。あまり細くしすぎると、今度は雷魚がフロッグをかんだ時にフックポイントが出ないので、ある程度短さも必要かと思います。つまり、ちょうどいいところを探しまいということです。

バックフォルムはコレでキマリ。あとは、バックフォルムからアイに向けての成形です。

まず、ボディ下側ですが、逆台形を維持しながら、船底形でアイに向けてボディ設計をします。

なぜかというと、フロッグが浮いているときの安定感を増したいからです。

極端な話、船は、こんな感じです。

船は波に対して安定させるために左右から来る波に強い形です。それは、両サイドから下端にかけて、面をキープしながら絞っていくような形だから、横波に面で抵抗できるからです。こうすることで、フロッグは水面で安定することとなります。

安定性は非常に重要で、毎度毎度のパン食い競争理論ですが、ぶらさがっているパンが風でフラフラ揺れている場合と、動かない場合だったら、どげん考えても、動かないほうが食べやすいはず。食わせのアクションの時に雷魚がアタックしてくるときだって、吸い込まれるわけですから、そのときも、揺れに強い構造でないと、安定して食うことが出来ません。こういう構造を取ることで、食いそこねとか、口には行った時に、ズレたりして、フックがうまいことセットされないのを防ぎます。さらにこれは逆台形のバックフォルムにもつながっていくので、凹みやすい形状でもあるといえます。

ボディ下部の形状はこれでキマリ。船底フォルムにする。

ただし、安定性が良すぎると、水平浮きにした時のドッグウォークが出来なくなるという懸念もありますが、クリークで水平浮きはNG。足場の高いクリークでは、水平浮きにした場合、シェイクした時に動かないでコッチによってくるだけ。アクションが付けられないからです。んが、しかし、ある程度、底を平らにしておかないと、針がシーリングしにくいのとズレやすいというのがあるので、ある程度の平らな面は必要です。

そのため、船底の底は平らにしたほうがいい感じだと思いますw

これまた下から見たフォルムを描いてみると、

こんな感じ。真ん中の四角が平らな面。そこから上のボディに向かって上向きのテーパーをかけます。これで、フックの設置しやすさ、安定性を確保

もうね。はっきり言ってね。2Dキャドで3Dを表現でけん。ちゅうこっちゃ。もう無理。これは原型を設計する時にアタリをつけてやったるしかありません。

そのうち、3Dキャド勉強してやったります。

ボディ上側のフォルムについて
そして、ボディ上部のフォルムですが、これは、フックポイント前凸から、アイにかけて、真っ直ぐ。水面に対して、水平に行く構造をとることにします。こうすることで、凹みを自然に演出します。AF構造から遠ざけることで、ゲイブ周辺のスカチューンにつなげます。

早い話がこんな感じ。

もし、セサミみたいに、フックポイント前を盛り上げてしまうと、

AF構造に近づいてしまうので、ゲイブ周辺のスカチューンが出来なくなり、フッキングが悪くなります。ラッティのフロッグは可愛く作ることばかり考えていて、実釣に関しては何も考えてないと思います。フロッグは釣るためのモンだど!

平坦にすると、ゲイブ部の凸が少しでも抑えられます。

上部は平坦に近い形に持っていく。これでキマリです。

アイ位置に関しても、自作フロッグその1で書きましたが、上過ぎるとフックの選択肢が極端に少なくなるので、中腹やや上気味のところにセットすることにします。

アイ位置の決め方
アイの部分は普通はボコって出ているんですが、あの凸構造は原型を作る時にものすごいやりにくい構造です。例え、でっぱりがなくたってチューニングでどうにでもなるので、原型設計と樹脂成形がやりやすいように適時変更しながら詰めていきます。マンズなんてアイの出っ張りはほぼないけども、釣れますからね。ただし、アイの上下位置は下過ぎると、フックの選択肢が一気に狭くなるのでNG(自作フロッグ39号を参照)です。じゃぁ、どこがいいんな?という話なんですが、私が思うに、

フロッグのケツのでっぱりと同じ水平位置です。フロッグのケツの凸部分は、ゲイブの弓頂点に設定しています。こうすることで、魚に針が刺さった時にフックがより深く入るからです。で、アイの位置ですが、ゲイブの一番深い位置と同じ高さにすることで、

ボディが凹んだ時に、ボディ上側はアイの位置まで下がることになりますので、フックの最上部からゲイブの弓頂点までさえぎるものがなくなります。青い点線で囲まれた部分です。フッキングに入るときは、フロッグが矢印の方向へ一気に移動しますから、そこで遮るものがなければ、フッキングは最高ということになります。というわけで、アイ位置は、ゲイブの弓頂点と同じ高さの位置。これでキマリです。
した。

そうして、ボディ全体の設計図を作りました。

候補1
CADで設計図を描きました。まずは一発目。

スナプルと比較。うーむ。定量的にボディ設計をしてはいるんですが、これはちょいと横に太すぎですね。ライギョの口データから、これでも入ることは入るんですが、ケツを絞っていたほうが、パン食い競争理論で言うと吸い込みやすいということになり、吸い込みやすいということは、雷魚の舌の上の柔らかい部分までフロッグが移動してくれるんで、ケツがスリムであるにこしたことはないです。ということで、この設計図はボツ。

マンズと比べてもでかい。やはりボツ。

候補2
というわけで、逆台形の上端、下端共に1cmほど絞り、一気にスリムにしました。ところが、コレは細すぎ。スナプルよりも重量が軽くなりそうです。軽すぎるとベイトで投げにくくなり、クリーク戦で必要なシビアなキャスティングに不具合が出ます。詳しくは、「水路の鉄人」を参照。

候補3
で、今度はアイに向かって絞るのではなく、逆に広げてみました。以前の線はめんどくさいのでそのまま消していません。ボディを絞って、ケツはスリムで、アイに向かって広がるデザインです。これは、なんか不恰好というか、なんか、吸い込み重視なら、途中で引っかかりやすいアイに向かってテーパーをかけるんなら、広げないほうがいいんじゃないの?ということで、コレもボツ。

候補4
そして行き着いたデザインはストレートボディ。パン食い競争でいうと、ポッキーが食べやすそうで、ポッキーなら、ストレートだろということでこのデザイン。また短すぎてもポッキーは食べにくいのでそこそこの長さもカバー。そして、横から見るフォルムでは、上側が凹みやすいデザインというわけで、アイから最上部までの角度を30度と緩めに設定。そして、アイの上下位置はケツの弓頂点と同一の高さに設定。これはよさそうです♪やはり、データだけで定量的にやるのではなく、それプラス実戦で得た経験を投入しないといいフォルムってのは考えることすら出来ないと痛感しました。

候補4が一番いいと思うので、ライバルのスナプルと比較。悪くないです。

フックと仮合わせてみます。これも完璧。そりゃフックから設計しているんだもん。自信ありですw

ヨシ!次のフロッグはコレで行きます。

で、引出線付きの設計図がコレ。
上から見たところ

横のフォルム。はみ出たアイのところは、めんどくさいので消してません。

設計図を煮詰めていってフロッグの原型を作るのは初めてです。これは多分スナプルだろうが勝てる自信はあります!スナプルにも弱点があって、それが軽さ。12g前後しか背負えないスナプルは、軽すぎてキャスティングで支障が出ます。キャスティングがシビアなクリーク戦ではこの軽さがあだとなっています。だもんで、16g前後のウェイトでスナプル以上のフッキング。これが出来れば、クリークで最強のフロッグとなるはず。

さぁ、


あとは具現化!!!!!


produced by fukusuke