シーラーのショック吸収剤

雷魚ゲームではよくあるシチュエーション。対岸の岸にブチ当ててコントロールをつけたり、着水音を抑えたりする。クリークの雷魚ゲームだったら必ずあるこのシチュエーション。

そして出るフロッグチューニングのトラブル。

コイルウェイトがボロボロになるんですよね。しまいにゃ、コイルが割れてウェイトがおかしくなるわけ。

この対策が・・・・・ホント・・・・・ナイ!

上の写真はパンドーで、絶対無理です。

強力さでいくと、エポキシが最強ですが、

衝撃で割れる。

UVレジンも同様。

弾性エポキシと思って、EP001を導入するも、

コイツは接着に問題があり、はがれやすい。また、EP001は可使時間が長くて、タレやすく、使いやすくはないです。

だもんで、問題を抱えながら、その解決法が見つからないまま、今に至ります。

クリークゲームが多いワタシには、必ず起こる現象なんで、この際、徹底的に試行錯誤してみようかなと思いまして、色々接着剤を選定してみました。探す素材はブヨブヨしていてショックが吸収できるシーリング剤です。また、条件的にはパンドーの上塗りが出来るもの。パンドーは垂れにくく、強力で、安くて、これほどいいシーリング剤はないと思うので、その上塗りでパンドーのショックによるハガレを阻止できるような素材のものがいいです。

そこで色々シーラーの研究をすることにしました。まずはやりこさの測定。

まず試した素材。EP001(ダメ押しで)、ウィップラッシュのシーラー、信越シリコンの1液RTVシリコンゴム、セメダインスーパーXです。

追加でバスコーク。シリコーンのコーキング剤です。ガンから出るタイプのヤツだと使い終わった後の保存がやりにくいので、こいつにしました。399円なり。

でもってコレがやりこさの比較。まずウィップラッシュのシーラーはパンドーと全く一緒。ヤセがごつくて硬くてプニプニ感は全くありません。ちなみに乾燥時間はパンドーのほうがはやいのでシーリングがやりよいです。やはりフロッグのシーリング剤はパンドーの勝ちだと思います。で、続いてセメダインスーパーX。痩せが少なく、プニプニ感はかなり固めですが、若干の弾力性はあります。ちなみに同じような接着剤、

コニシのスーパー多用途SUも同じテイストです。

で、次に弾力性があるのはEP001。とはいえ、コイツは混合が手間で、タレやすく、また時間が経たないとかたまらないので、シーリング的にはすごくやりにくいです。シーラーは速乾性のある1液接着剤がやりよいです。で、弾力はというと、スーパーXと同じようなモンです。

だもんで、この中で言うと、信越の1液RTVシリコーンかバスコークがいいと思います。

が、1液RTVは値段が高い上に、接着が甘い。

これは2つのシリコーン接着剤の剥離性を比較した動画ですが、1液RTVシリコンは簡単にひっぱがれますが、バスコークはなかなかはがれません。

耐久性の面からいっても、また、もともとが風呂で使用するコーキング剤ということで耐水性の面からいっても、バスコークがイチバン良さそうです。

というわけでシーリングした上塗りでバスコークを塗りました。

また軟質塩ビにつくかどうかの実験で、ハネクラのゾウサンに付けて、もういっちょはラッティーのバップにフックと一緒にシーリングできるかどうかの実験も同時にやりました。

で、1日経ったので完全に乾きました。

弾力、グッドですw

塩ビとの相性は悪いですね。全く付かないわけじゃないんですが、力入れて引っ張ると丸ごとはがれます。

フックホールのシーリングでも、やはりイマイチ。サイドはまぁまぁいけるんですが、

ゲイブ付近が全然ダメ。

しかし、パンドーの上塗りは塩ビに比べると付着性はGOOD。実戦でどうなるか楽しみです。

実戦での結果
こりゃ、あかんですね。ボロボロになりますわ〜。様子はパンドーとほとんど一緒。

で、また、リチューニングする時、なかなかとれんのよね。もし残っていたらシリコンだけに、シーラーが乗らないので致命的。結果、使い勝手は悪いと思います。

で、続いての対策。

セメダインスーパーXを使って対策してみます。肉痩せしないのでモッチリとコーティングできて、若干弾力もあるので、緩衝剤になるかな???

無溶剤に付き、痩せないので、肉盛りが可能で、今までのシーリング剤の中では、最も干渉性に優れたシーラーだと思います。

がしかし、結果ダメ。しかし、ま、破れたら破れたらで、また肉盛りしてスグに修復が出来るので、マシなシーラーかもしれません。

一応、ゴールデンミーンのシーラーでもやってみましたが、こっちは溶剤タイプで、痩せたので、緩衝剤としての効果は薄いように思います。

今のところ、シーラーを使うならば、セメダインスーパーXが一番と思います。

新たな試作を試すならば、「ハンダを使ったシンカー接着」参照です!


セメダインスーパーXの弱点
2013年、エポキシでショック吸収剤をやってましたが、数回の釣行で見事に割れてしまい、セメダインスーパーXで補修を行いました。

ただ、セメダインスーパーXも弱点があって、それは乾燥時間の遅さ。通常はシーラーを塗って、針金でひっかけて乾かしますが、

セメダインスーパーXはタレます。同じようなボンド、SUも同じくタレます。可使時間が短くて、ネバネバでタレにくい弾性接着剤があればいいのになぁ。


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