チューニング手順書 ハト
僕が思うに、最もチューニングがめんどいフロッグですが、決まると最強のフロッグです!
で、フックはアナコンダ針がベストです。
シャンクにPEを巻きます。3号でやっています。
で、シャンクをずらして、ツリロンで固定。
この時便利なのが、瞬接の硬化剤です。通常、シャンクの矯正で瞬接を使うときは、硬化が遅いとワイヤーの弾力で戻ってしまい、矯正ができないことが多いのですが、硬化剤を使うと一瞬で硬化してくれるので、矯正では非常に便利です。ただ、匂いがきついので、窓側で、扇風機回しながらやるといいです。
で、右側を落とした状態で矯正します。
というのも、ハトのボディは右に行くほど、下に落ちているので、右側のフックポイントが隠れにくいためです。ここらがフクスケフロッグのメンドイところです。
で、その後、ゲイブ部に糸おもり1.5oを巻きつけます。
で、ハンダ。
こんな感じになりました。
で、通常だと、ここからウェイトを計算して、糸おもりの量を決めるのですが、最近は適当に巻いて、後からハンダでシンカーを落としながら調整しています。このほうが作業性がいいと思います。というわけで、ゲイブ部に2重目のシンカーを巻いて、ハンダ固定しました。最近、ハンダを新調して、まだ慣れてないんで、仕上がりが汚いです。
で、続いてボディです。前述にも書きましたが、ハトは右側のフックポイントが隠れるかどうかがキモで、僕の経験でいうと、骨組み自体をボディ左側にずらしてシーリングしたほうがうまくいくと思います。
この金ラメハトは、左側にやや骨組みがずれていますが、
かなりいい感じにフックポイントが隠れていて、かなり釣っているフロッグです!バラツキがあるので、全部が全部というわけではないのですが、気持ち左側にずらしてシーリングってイメージでセッティングするといいと思います。
これもやや左より。こっちのほうが針先を隠すのはグッドやと思います!
なので、フックホールの穴は、気持ち左にずらした状態で開けた方が無難です。
で、アイの穴ですが、ここでも針をうまく隠すことを考えて、気持ち下に穴をあけた方がいいと思います。
続いてアイ。
ハトの場合、かなり短い20oくらいのアイがいいと思います。
で、とりあえず作りました。
で、セッティングしてみたら、やや短かったです。フクスケフロッグのめんどいところは、このアイの調節で、なんせディップ成形で作っているため、外径寸法がマチマチで、たとえば、厚めに成形すると、全長が長く、薄めに成形されると、全長が短くなってしまい、アイの長さがコレと固定できない点です。
ブレイデッドだったら、やや長めに作って、適時、抜け止めのゴム管の位置を調整することでセッティングが楽ですが、そうはいかないのが、ステンの自作アイ。チチワを大きめに作って、短かったら、絞って長くするって感じのセッティングがベターですが、作り直すことも多いです。
今回は作り直しました。
セットしました。
フィッティングさせながら、針先が隠れるように、フックホールをジワジワと広げつつ、また合わせてという微調整を繰り返します。
こんな感じにセッティングできたら、後は、穴を下に開けていくといい感じだと思います。とりあえず、全長はフィットした感じなので、これで骨組みをセッティングします。
まずは、アイ。PE3号を巻きます。
続いて連結部にグラツキ防止のPEを巻きます。
で、ツリロンで接着。
抜け止めのスリーブを瞬接で固定します。昔はロッドビルディングのスレッド巻いていましたが、瞬接だけでも問題ないので、最近は瞬接だけでやっています。
続いて、8o収縮チューブで、アイの連結部を固定します。これは後に針先の調整で使うので、必須です。
重量測ると、この時点で24.1g。少し重いので、1g削ります。
ハンダで落として、23.2g。これくらいで調整します。
で、ハンダで落とした関係で、シンカー部がまだ熱いので、この時にセメダインスーパーXをダブルフックの隙間に充填させます。厚いほうがきれいに染み渡ってくれるのでGOODです。
で、続いて、シンカー手前の細い部分にPEを巻きます。ここが細いと、シーリングの時に、きれいに接着剤が乗ってくれないんで、PE10号を往復させて肉を稼ぎます。
で、その後、シールテープ。シーラーが乗るゲイブ周りはシーラーで溶けるので厚めに巻いた方がベターです。
そして、フックホールのセッティング。骨組みを通してみて、針先がうまく隠れるようにフックホールを微妙に広げつつ、調整していきます。
この時使えるのが、アイの角度をいじることです。収縮チューブをかませてテンションをかけているので、指でいじっただけで、ナンボか調整できます。調整した上でセットすると角度の微調整とかがやりやすくなり、また、仕上がりもキレイにいきますので、オススメです。
今回は、左にオフセットさせなくてもいけそうな感じですw
アナコンダ針、結構バラツキが大きくて、全部が全部うまくいくわけじゃなくて、左にオフセットさせたほうがいい場合もありますし、針先がエライ上向きのもあるので、あまり推奨はできませんが、そういうのは、プライヤーで角度を眠らせることもあります。
兎に角、フクスケフロッグのチューニングで良く出てくる「微調整」。これが結構厄介だったりします(汗)
で、いまからフックホールのシーリングをしますが、サイドに空気の抜け穴を作っておきます。熱したニードルで穴をあけます。
そんで、まずはシャンク部のシーリング。これは乾燥の早いパンドーがいいです。
シーラーを塗ったら、バイスに固定して、センターを出します。
1日待って完全に乾かします。
続いて、ノウビセメダイン。
かなりしゃばくて塗りにくいんで、乾かしつつ、水あめ状態になってから付けた方がいいです。
ケツをめくりつつ、そこにシーラーを置きます。
そんで、隙間にブニュッとシーラーがいったら、
爪楊枝で整えてキレイにします。
完全に乾いてから、アイのシーリング。ここはパンドーが硬くていいと思います。で、乾いたら5分エポキシ。
で、乾燥。
で、ケツにセメダインスーパーX2を塗って乾いたら完成!
針の出かたはフクスケフロッグで一番いいと思います!
大きさ的には25gクラス。ボンジュニとほぼ一緒。
飛距離も申し分ないし、おすすめフロッグです!
produced by fukusuke