チューニング手順書 中カメ



大関に引き続き、中カメ行きます。

皮の断面図
こんな感じ。一応、ケツの頂点を尖らせて薄くすることはできていますが、私的にはイマイチ。ケツの頂点から腹にかけてのRが緩く、ディッピング後のゾルの落ちがいまいち。ドテを甘くしてゾルを落ちをよくしてゲイブ周りの肉をもっと落としたかった・・・・。

マックスウェイト測定
これも大関と同じく、ガン玉を追加していき、マックスウェイトを測定します。

26.4gの浮力



28.2gの浮力



30.0gの浮力



31.9gの浮力



33.6gの浮力



35.2gの浮力


こんな感じ。35gくらいまではギリギリいけますが、浸水のことも考えると、30g垂直くらいがベストといったところでしょうか、今回は30.0gを目指してチューニングしてみます。

まずは皮ですが、最近研究中の外壁塗装で蛍光オレンジに塗った皮を使います。内壁塗装と違って表面がパサパサしてフロッグぽくないです。個人的には内壁塗装のほうが好みなんやけどね〜〜〜

で、まずはアイの穴開けから。ランプでニードルを熱して穴を開けます。目安はタレ跡の少し下あたりです。

続いてアイ作り。アイの量産化を参照にしてコンパネにビスをとめてそれを目安に1.6φステン軟線をまげて作ります。ビス間のピッチは約20mmといったところです。

こんな感じに作りました。

アナコンダ針とあわせてみるとこんな感じ。いい感じですw

針の修正
ここから骨組みをセッティングしていきます。

どの針もそうですが、針って結構バラツキが大きく、左右対称に整った針とそうでない針があります。

これなんかは整っているんですが、

この針は左がやや下に曲がっていて、フックポイントがずれています。

雷魚針だと太いんで曲げて修正するのが困難なのと一度曲げたらそこが弱くなるのか、開きやすくなります。

そこでPEと瞬接を使って修正をかけます。

シャンクの前あたりにPEをクリンチノットで締めて、

テンションをかけながらぐるぐる巻きにして、

チチワを通して、

ハジをチチワから抜きます。

ところが、これくらいではゴツイ針の弾力には勝てず、PEごとズレます。

そこでズレないように瞬接を使ってズレを矯正します。

左手でシャンクをまっすぐにしつつ、ダブルフックの角度をシンメトリーになるように固定しつつ、右手で瞬接を塗布します。

一度塗布した瞬接をティッシュでこそぐと一瞬で乾いて固まり、ダブルフックは左右シンメトリーに矯正ができます。

この後、シャンク側にシンカーをまいてハンダ付けすれば完全固定されて矯正完了ですw

あとはチチワの余ったハジをニッパで切って準備完了。これからシンカーを付けていきます。

こんな感じに巻いて行って、

続いてハンダですが、ハンダも最近チューニングの数が増えたので入り目が多いのを買ってきました。エンジニアの1φハンダ、150g。これで1300円くらいです。

そんで、1周目のハンダが終わって、重量は17.7g。これから2回目のハンダをいきます。

こんな感じに2周目を巻いて、ハンダ付けして25.3g。

シーリングやらなんちゃらで2gくらいは増えるので、この時点で27.5gくらいを狙ってみます。

この時使用するのはシール付きの板オモリ。後方重心にしつつ微調整する時に使えます。糸オモリを使うと巻きつける関係でゲイブ内側に余計な肉がつくし、ベストはケツ側にシンカーを足して調整することだと思います。

この板を切って、26.8gくらいにして、テープで貼ります。

その後ハンダ付け。

27.3g。これで逝ってみます。

大関と同じく、20mmの収縮チューブをランプで温めてシンカーを保護して、

余ったところをハサミで切って

シャンク側のシンカーは10mmの収縮チューブ。

この後、ゲイブ周りの隙間を埋めるためにセメダインスーパーX2速乾タイプ。

この時点で27.9g。

続いて収縮チューブのシーリング。

半日乾燥させてこんな感じ。

続いてアイをPEでグルグル巻きにしてツリロン。

さらに絶縁スリーブかましてスレッド巻きにしてツリロン。

これで28.3g。

続いて収縮チューブでアイとフックを固定しました。

ところがこれをすると針がネムリ気味になるんです。

そこで考えたんですが、ネムリ気味になるのはアイとフックが直線状になるからであって、

そこでアイを下側にグニュッ!と曲げてみると、

クセがついてネムリが浅くなります。

んで、シンカーが収まりやすいようにフックホールを切ってフィッティング。

こんな感じか〜?

いややっぱネムリが深すぎやっ!

そこでバラしてPE固定に変更。詳しいやり方は、

http://fukusukeraigyo.digi2.jp/ippanntekinatyu-ningusono1/ippanntekinatyu-ningusono1.html

ここらに載っています。「で、ついでに、アイとフックの固定もPEで行います。」のところです。

ンデ、コツとしては、あんましきつくしすぎると

こんなになっちゃうので、

縛った後に

こんな感じに結び目を移動させて緩くします。

そこでツリロン。

するとこんな感じにグラツキなしでなおかつ上下にキビキビと動いてくれます。

そんでセッティング。うーん、いまだフックポイントがめり込み気味や・・・。ちょっとボリュームありすぎやなぁ。次のカタ作る時に気をつけよう!

そんで、フックホールの仮止め。シャンク側をパンドーで行います。

続いてエアホールの穴開けと残った部分のシーリング。

エアホールは今まで1個だったんですけど、どーも抜けが悪いような気がして(フィールドで水抜きした時に一気に水が抜けずに、小便小僧みたいになる)、3つ開けました。センターにやや大きめの穴、両サイドに小さめの穴。

その後シーリングも終わり、

重量測定してみると、28.7g。

そしてセメダイン塗って

29.1g!30gまで背負えんかった〜〜〜!皮と骨組みで28gくらいを目指さないと足らんね〜。

浮力はこんな感じ。ちょっとピコン!って感じじゃないわね〜。キビキビ動きとはならんね。最初の浮力調査だったら30gでもキビキビなってたのに、今回チューニングした皮のほうが薄くて柔らかいからかね?アクション&浮力は硬目の皮のほうがいいような気がします。

でもま、実戦では問題なく使えると思うんで使ってみまーす!

ついでに水性塗料の目の耐久性も見たいんで、目を書いてみました。

他のフロッグにも同じように目を書いてみたんだけど、中カメのほうがグッドだと思います。目はなるべくデカく書いたほうが見栄えがいいわね〜。

バスの釣果
先日出荷した中カメでバスを釣ったという報告がありました!私は中カメでバス釣ったことはないんで、ありがたい報告です(^^)


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