チューニング手順書 横綱
チューニング手順書、続いて横綱行きます。僕が使っているフロッグで、一番使っているのは大関ですが、次によく使うのが横綱です。一番飛びますw針は大関と同じハニカム6号を使っているのですが、大関に比べて長さが長いんで、フッキングは大関には劣ると思いますが、大関よりも飛距離が出ます。結局飛距離優先で使うことが多いので使用回数が多く、2014年は80UPを3本釣っているのですが、うち2本は横綱です。大関よりもフッキングは劣るものの、一般的にはフッキングはいいと思います。
皮の断面図
横綱も大関と同様、ゲイブ周辺は尖がっているので同じような厚み勾配です。
ゲイブ先端が0.5mmと極薄で凹んだときの針の出方は良好だと思います。
マックスウェイト測定
毎度おなじみ、マックスウェイトを調べます。
44.3gの浮力。昨年使ってみて飛距離が一番出て、沈まずにキビキビ動くウェイトは45gくらいなので、僕の横綱はほとんどこのセッティングです。
浮力はこんな感じ。オープンエリアでも沈まずにキビキビと動きます。
46.4gの浮力。ガン玉追加して、46.4gです。
浮力はこんな感じ。
48.2gの浮力。
浮力はこんな感じ。
50.1gの浮力。
浮力はこんな感じ。
51.6gの浮力。
浮力はこんな感じ。
53.2gの浮力。
浮力はこんな感じ。かなりギリギリです。
以上、マックス53gくらいのスイムテストを行いましたが、45gを突破するとフロッグ内に浸水があったときなどに、アクションを加えた後のテンコツが水面に飛び出すスピードが遅くなり、使い勝手が悪くなります。フルカバーだったら50gくらいでも使えると思いますが、バランスが取れているのは45gくらいだと思います。ブレード付きにするなら42gくらいのチューニング。42gも45gもあまり飛距離に差はありません。というか、雷魚ロッドでは42gを突破すると振り抜けにかげりが見え始めて、飛距離はあんまり変わらないですね。より軽快に動かしたかったら40g前半を狙ってもいいと思います。
今からチューニングを行いますが、目指すのは少し軽めの44g程度を目指します。フロッグチューニングは目標よりもナンボか軽いほうがアクションがサッサと付いてくれるし、沈むリスクも少なくなるし、テンコツが常に水面上に出てくれるため、オススメです。ギリギリを狙うとアクションが悪くなったり、沈むトラブルが増えます。が、1枚ヒシでよりヒシを揺らしたかったり、分厚い浮き草が相手で体がほとんど沈むようにセッティングしたかったら、48gクラスのほとんど体を水中に埋めるようなチューニングをしたり状況次第です。
使うのはレッドヘッドの練習で作った皮です。結構いい感じに成形できた皮だと思いますwこれは外壁塗装で色づけしていますので、シンナーで塗膜が溶けます。また、噛み傷補修の時の接着剤でも溶けます。外壁塗装はシンナーに激弱です。
で、まずはアイの穴を作ります。ニードルをランプで熱して開けます。タレ跡のちょい下くらいがちょうど良いと思いますw
んで、アイ作り。
ベストは35mmくらいです。
量産用のビスピッチは35mmくらいです。
ンデ、針にセットしてボディに仮組みしてケツ周りをニッパーで切って穴を広げて、
こんな感じにセットできたらOKw
続いてオモリをセットします。第一精工の1.5mm糸オモリを巻いていってこんな感じになったらOK。
これをハンダ付けして、重量は25g
2周目を巻いていって重量は33.4g。
さらにハンダ付けして36.5g
これにさらにオモリを追加するわけですけど、これにさらに糸オモリを巻くと、ゲイブ内側の肉がありすぎてフッキング時のスカチューンにかげりが見え始めるので、
板オモリを使います。
これで38.7g
ハンダ付けして39.7g。それでもまだ足りません。
残るはココか!?
1周目と2周目の段差のところに糸オモリ追加。
41.5g。ちょっと多いか?
少し減らして40.8g。
これにハンダ付けして、
41.2g。これくらいで組みます。
ゲイブ側に20mmの収縮チューブをハメてランプで熱して、こんな感じ。
続いてシャンク側を15mmのチューブをハメて熱して、
こんな感じ。
続いてアイの補強。PEをクリンチノットで止めて、
グルグル巻きにしてチチワでハジを抜く。
仕上げにツリロン。
続いてセメダインスーパーX2をゲイブのシンカー隙間に充填して30分待ち、
収縮チューブをパンドーでシーリング。
この時点で42.3g
ボディにハメてみると、穴が小さくてシンカーが収まらないので、
切ってこんな感じに調整。
続いてアイ抜き防止のための絶縁スリーブをハメて、スレッドでグルグル巻きにして、
塩梅が良かったので、
ツリロン。
半日待って完全硬化w
この時点で42.5g。
続いて8mmの収縮チューブでアイの固定。
ここでネムリが入る関係で、少しフックホールの収まりが悪くなったので、またまた微調整でフックホールを切ります。
で、こんな感じに調整完了w
続いてシーリング。
外壁塗装なので塗料が剥がれることを懸念して、パンドーを少し乾かしてネチャツキが出てからシーリング。
センター出しをしつつ、シャンク側だけパンドー塗って固定。
半日くらい待って完全に乾いたらエアホールの穴あけ。ランプでニードルを熱して行います。
横綱はかなりデカイんで、3箇所開けています。
その後、残った部分のシーリング。
こんな風にケツの尖がりをめくってそこにパンドーを塗布して、
両サイドの隙間はなるべく上のほうまでシーリングすることで、上皮がフルボトムしたときにケツの尖がりが上に戻らないのでフック周りのスカチューンになります。
で、ついでにアイのシーリング。
パンドーを適当に出して、爪楊枝でかき回しつつ、ある程度、シンナーを抜いて水あめみたいになったら塗布。
この時、爪楊枝の先をなるべくボディに接触させないように塗ると塗装の下地が溶けずにシーリングできます。
が、なかなかうまくいきません。上塗りの白が溶けて下地の赤が見えてしまっています・・・・。
この時点で42.9g
さらにセメダイン5分型エポキシでアイの補強を行って、
43.1g。
最後にセメダインスーパーXをシンカー周りに塗ってショック緩衝剤にして、
仕上がりは43.5gといったところ。ま、いいんじゃないでしょうかw
針の出方
針の出方はこんな感じ。ケツの形状が大関とほぼ一緒なんで、悪くないです。
スペック的にはフルボトム220g程度でフニャフニャしていて、浮力も悪くない感じです。しかし、皮自体がフニョフニョしているんで、ピコンとはならないですね。もう少し軽くてもよかったかな?と思います。
フィールドテスト後のインプレ!
んがしかし、実戦投入してみると、45gと同じくらいクソ飛ぶし、11月のパラヒシでも沈まないし、なかなか使いやすいセッティングでしたw
雷魚も無事釣れましたw
もう売っちゃったけどね〜w
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