Abu 6001C(オールド) オーバーホール




今まで新アブオンリーでオールドタイプのアブをバラしたことがなくて、興味本位でやってみることにしましたw

これが6001C。1980年代?に作られたオールド品。厳密に言うと「オールド???」ってカタらしいんだけど、私的に新アブと古アブの区別は、クラッチ機構を1本のアームでやっているのを新アブ。2本のツメでやってるのを古アブと区別しているんで、この6001Cは立派なオールドタイプといえますw

昔、ヤフオクで16000円くらいで手に入れたものの、IARに慣れきっている体がカタカタ逆転するハンドルになじめず、結局一匹も釣らないまま新アブにチェンジ。純粋なコレクションとしてのリールですw

では早速行きます。まずは、リテーナーを外します。

続いてEリング除去なんですが、これ、ナットがメクラじゃないんで、Eリング外さなくてもナットが外れます。

その後、Eリングを外します。

すると、ハンドルプレートが取れます。

そして、ワッシャーを外します。現行のワッシャーと違って、中途半端な半月形になっていました。

その後、ドラグを外します。左ハンドルなので、逆ネジなので、時計回りに回すと外れます。

すると、IARじゃないので、POMのカラーが出てきました。

その後、ビスを緩めてサイドカップ丸ごと外しました。

そしてスプールを取り出します。この際、ラインがバラけないようにマスキングテープで止めておきます。

遠心は見慣れないブロックが付いています。

反対側はスプールピニオン。

で、別にバラす必要はないと思うんですが、ついついバラそうと奮闘してみました。このスプールピニオン、ガッチリとハマっていて、指でクリクリしたってビクともしません(汗)どうやって外すのか結局、マイナスドライバーの先を入れて、コジコジして外しました。この際、スプールエッジにダンボールをかますことで、スプールエッジにキズが付かなくなります。

かなり力を入れてやっとこ外れましたが、

スプールピニオン周辺にキズが付きました。別に外したからといってどうこう言うパーツじゃないので、外さないほうが無難だと思います(爆)

で、続いて右側カップを外します。ビス3本で外しますが、現行と違って、ここはマイナスのビスで止まっています。

で、キャスコンをあけると、ベアリング+割りピンで止まっていて、割りピンを外すとベアリングが取れます。何気にZPIのSICベアリングを入れていますw

コグホイールはEリングを外せば取れます。

続いてフレーム。フレームの構造は現行アブと全く一緒。

メクラナットを外し、パイロットガイドを取り出します。

その後、ロッキングワッシャーを外せば、ウォームシャフトが抜けます。

最後に本丸。ハンドル側のギア周りの分解です。

まずはビスを2本外し、カップを外します。

んで、キャスコンキャップを外すと、割りピンとベアリングが出てくるので、ピンを外し、ベアリングを抜きます。

アレッ!?と思ったのがゴムのOリングで、現行品はここにOリングが入っているはずなんですが、入っておらず、純正のグリスが塗られていました。中古なんで、欠品している可能性もあり、組み上げ時に別のOリングを入れてみることにします。

そしてメカメカしいサイドプレートが出てきました。パッと見た感じ、現行アブよりもダイブ複雑です。

で、早速ばらします。まずはシャフトカラーを外します。

続いてワッシャーを外します。現行はオメコワッシャーですが、ストレート形状のワッシャーが3枚連なって入っていました。

で、イチバン下のワッシャーがオメコワッシャーで下に向かって「く」の字になっています。これも外します。

続いて、逆転防止のツメを外します。

で、メインギアのアッセンブリを抜きます。

メインギアブッシングは現行品とは全く構造が違います。

その後、メインギアを抜きます。

その後、ドラグのフタをあけると、目も当てられないくらいのサビだらけ!!!

フタの下側がすべてサビてて、浮いた赤錆が、おそらくあるであろうドラグの樹脂プレートにもらいサビしていて樹脂プレートは全く外れそうにありません。完全固着しています。本来ならこーゆーパーツは交換するんでしょうが、使わないリールに金と手間かけようとも思わないので、ここはほったらかしにして次にいきます。

で、メインギア裏側はゴムのリングがやや固着していましたが、コレはマイナスドライバで外れました。やっぱ年式が古いんで、消耗パーツは終わってますな〜。

その後、シャフトについていた真鍮ワッシャを外します。

さぁ、あとは複雑げなクラッチ周りです。

構造を調べてみたんですが、

キモとなるのは、Aの部分で、そこにリペット跡が見えますが、

裏側では、シャフトが出ており、そこにクラッチのアームの先が引っかかっています。

そして、

@ プッシュボタンを押すと、
A スライドプレートが前進し、前述のAのシャフトも前進し、引っかかっていたアームが外れます。
B 結果、Bのスプリングの力によってBの方向にアームが引っ張られ、
C アームがCの方向に巻き込まれた状態になる。

結果、2本のアームは湾曲した部分がスプリングの真鍮台座に巻き込まれた状態で固定され、止まる。

一方、ピニオンはスライドしたプレートによりピニオンの台座がナナメ上に持ち上げられた状態で止まります。こうしてピニオンはハンドル側に持ち上がった状態で固定され、スプールが空転するようになります。

一方、クラッチが戻るときは、メインギアブッシングのイボが2つのアームの@の部分に接触。アームは1の方向に弾き、2のスプリングの力によってスライドプレートは3の方向に移動します。こうしてクラッチがONになる前の状態に戻ります。

これがオールドアブのクラッチのオンオフのメカニズムです。

動画で捕えたらこんな感じです。

そんで、分解手順に戻りますが、アーム上下のスプリングを外します。下側が長く、上側が短いです。

ンデ、プッシュボタンのところのスプリングを外します。結構硬いです。

そしてピニオンの台座を浮かして樹脂パーツごと取れば全バラ終了ですwこれ以上はリペットをしている関係でバラすことが出来ません。

一応、各パーツのダメージを見ていったんですが、

メインギア側のベアリングのハウジングがサビています。

ピニオンの台座を動かすプレートのメッキが割れて浮いています。これはサイドプレート丸ごと交換しなきゃいけないんで、無駄に高いです。現行アブのほうがいいです。

あとは前述のドラグ周辺のサビでしょうか。なんせ古いリールを中古で買ったもんで、状態はあまりよくないと思いますが、それでも80年代のリールにしては上等なのかな?オールド全然詳しくないんでサッパリ分かりません。



組み付け
そんで、一応、パーツクリーナーで掃除して組みつけていきます。

まずはメインプレートですが、アームの数が多いので、プレートとの接触点にグリス塗布していこうかとおもったんですが、リペットでカシメているんで、パーツが浮いてくれず、グリスが入りません。メンテナンス性、悪いです。

一応、ぬれるところだけ出来るだけグリスを塗布し、

ピニオンを入れ、続いてアームのスプリングをセットします。

プッシュボタンのスプリングを入れます。結構硬いです。

その後、グリスを入れて逆転防止のツメを入れます。

その後メインギギアのシャフトに真鍮のワッシャを通し、グリスを塗布した後、

メインギアブッシングを入れ、

その際、ブッシングの歯に逆転防止のツメを入れます。

続いてメインギア裏側にゴムのカラーをいれ、

メインギアを通します。

そしてドラグのフタをして、

この時点で、メインギアとピニオンギアにグリスをタップリと塗ります。オールドアブ、ギアの歯が浅くてスグになめそうです。現行アブのほうがギアが深くていいと思います。

その後、オメコワッシャをハメて
※ワッシャーの向きは「 下 ) 上 」です。

ストレートのワッシャを3枚入れて、

最後に黒いカラーをグリスまみれにして入れます。

続いてサイドカップにベアリングと割りピンを入れて固定し、

オイルを滴下します。ここではZPIのナノフィネスを使っています。先っちょが細くて使いやすいオイルです。

その後、カップをプレートに入れてビス2本で固定します。

その後欠品していたゴムを入れます。黒鱒屋で調達してきました。210円です。

これでメインギア側のサイドカップの組み上げは終了。続いてコグホイール側行きます。

コグホイール側もベアリングを入れて割りピンはめて固定し、オイル滴下。

あとはキャスコンのキャップをハメます。

その後、コグホイールのシャフトにオイルを滴下し、

コグホイールを入れてEリングで固定した後、

ギアの歯にオイルを滴下します。これでカップ側は終了。

そしてフレームにビス3本を締めてサイドカップを固定します。

続いてスプールですが、スプールピニオンを入れますが、脱着がすごい手間なんで、あらかじめグリスを塗布し、指で圧入しました。

その後スプールピニオンの歯の間にオイルを滴下。

あとはスプールをサイドカップにハメて

メインギア側サイドカップを入れて、ビス止め。

そしてメインギア側のキャスコンを入れたところトラブル発生。

なんとキャスコンが入らず、ドラグが入りません。

原因はOリング。コイツのおかげでキャスコンが入らなかった模様です。なるほどここのOリングは欠品していたわけじゃなくて、Oリングなしが正解だったんですね。早速Oリングを外して、

整備前と同じく、グリスを塗ってキャスコンを締めました。

するとドラグも無事入りました。

後はドラグを締めた後、ハンドルワッシャーを入れて、
※ワッシャーの向きは「 下 ) 上 」です。

ハンドルプレートを入れてナットを締め、Eリングを入れて、
※ Eリングはメインギアブッシングのブレ防止のために入れます。Eリングを入れないと、Eリングの厚み分、メインギアブッシングがガタつきます。

あとはリテーナー入れてビス止めして終了!

仕上げにベストタックルのヘビーオイルをウォームシャフトのミゾ、

ラインキャリエッジの両端。

ワイヤー上部に滴下し、リーリングしてなじませたら、

終了!各機構も問題なく作動します♪

今回OHしてみて思いましたが、古アブは全然ダメですね!整備性が悪いし、ハンドルカタカタなるし、古くてパーツリストもないから部品の入手がよく分かんないし、ドラグも弱いし、ギア比も低いし、ギアの歯も浅くてスグになめそうだし、私的にはパーミングタイプの新アブがイチバンいいと思います。

古アブを使うメリットって、嗜好性しかないんじゃないかな〜。私は実戦ではまず使わないと思いますww

ま、タンスの肥やし確定だけどイイ勉強になりましたw


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