6601C4 オーバーホールその2


ワタシ、初挑戦の初心者時代からホームページ作っているので、昔の記事の出来栄えが悪い悪いwww

でもって、オーバーホールもまさにそれなんですが、一発目のオバホネタがC4なんですよね。作り直している最中ですが、メインリールのオーバーホールの記事がこの出来栄えじゃイカ〜ん!

というわけで、やり直そうかなと思って、C4のオーバーホールネタ再びをすることにしました。


このリールがいまやコレw改造は最高ですwww


では始めます。

分解編
まずはラインが暴れてスプールの脱着がしにくいのでマスキングテープで止めておきます。

で、今のうちにドラグを緩めます。相当硬く締めているのでいま緩めておかないとまた組みなおして緩めなきゃいけないという悲劇が待っています。ちなみにこれは右用ハンドルシャフトと右用ヴァガボンドドラグを入れているので反時計回りにすれば外れます。

でついでにハンドルも外します。リブレの特殊工具で開けます。ハンドルナットも右用なので当然反時計回りです。純正のC4は左巻きなので、全部逆ネジを使っており、ネジは時計回りにまわしたら外れます。

ハンドルナットをとると、Eリングが見えますのでこのEリングも外します。100均に精密ドライバーセットが売っているので、その一番ちっこいマイナスドライバで外れます。よく飛んでいってなくなるので、なくなったら注文しないといけません。

ハンドルの座金を外します。これは凹の上側がサイドカップ側に向いている状態で入っています。

メカニカルキャップも外します。ヴァガボンドの24Kメッキキャップですw中には板座金が1枚入っています。

するとスプールシャフトのトメが入っています。ロッキングワッシャーといいます。これも外します。

続いてサイドカップを外します。以前、でかいマイナスドライバで外していましたが、塗装をして以来、塗膜が割れるので、ちっこいドライバでやっています。

外れました。

続いて、プレートとカップを外します。ビスを2個外すると2つに割れます。

でもって、まずはスプールシャフトのワッシャをなくしやすいので、こいつを先に外します。

あとは全部外します。

ドラグはメインギアを抑えてドラグを回していき外します。

これで残るはメインギアの分解です。

で、メインギアがなかなか外れないので、マイナスドライバでカムとギアの間にこじ入れるような感じで外します。

これでメインギア側のサイドカップはすべてバラバラです。

で、気をつけるのが、ドラグで、これはカーボンマトリクスドラグで、折れやすい上に誤ってグリスが付くとドラグが滑るので、よけておきます。ちなみにこれ3枚で10kgですwアブのドラグはすごいですw

続いてパーミング側です。

プラスドライバでビス×2を外します。

こっちはコグホイールを外すだけ。Eリングを外したら全部外れます。ちなみにこれはホムセンのEリングです。アブの純正Eリングを入れたら、シャフト部の肉抜きをしている関係で抜けますwww

あとはフレームの分解。レベルのラインキャリエッジポールカバーをマイナスドライバで外します。

ギアのトメ金を外します。手でよじるだけです。

これで全部外れます。

最後にサムレスト。まわしたら外れます。

あとはスプールの分解。ブレーキブロックホルダーを外します。ツメ入れてこねるだけです。

ベアリングを外すと内側にワッシャが入っています。内側から外側に向かって「く」の字に入っています。

あとはスプールピニオンを外してベアリングを取り出すだけですw

これでぜーんぶ分解完了〜!

これから
洗浄編です。
基本的にパーツクリーナーで洗うのですが、愛用しているのがクレのクイックドライクリーナーです。が、ホムセンでは「エレクトリッククリーナー」という名前で売られています。オレンジブックで買うと、こいつなのです。600円くらいして普通のパーツクリーナーの3倍くらいの値段がしますが、このクリーナーの最大の武器は「匂い」で、そんなに臭くないのです。でもって、洗浄力はグッドwでもって、パーツクリーナーを吹き付けると最後、白い残渣のようなものが残りますが、こいつは残りません。でもって、長年愛用しています。

汚れはハブラシで落とします。

注意点は、ベアリングの洗浄で、こういう感じに、クリーナーの風圧でベアリングがストレスなくかるーく回るくらいがベストです。 シールドがあると当然これが分かりませんから、シールドなんてものはとっぱらっちまいましょうw詳しくはベアリングのシールド外し参照。

でもって、一番の敵はサイドカップ本体。アルミにウレタン塗装をしているため、極力溶剤には付けたくないのがホンネ。とはいえ、2液ウレタンはパーツクリーナーくらいじゃびくともしませんが、なんとなく心配なのと、パーミング側にはポッティングシールを貼っており、こいつがテプラの粘着力のみなので、極力溶剤にさらしたくないのです。

ティッシュにクリーナーを付けて拭き取り、

綿棒にクリーナーを付けてビスのあたりを拭き取り、

反対側は以前東邦2液ウレタンのコーティング後にRの文字が消えて悲劇を見ましたが、ロック2液ウレタンだとパーツクリーナー吹き付けてもびくともしませんでした。

で、全部洗い終わったので、パーツブロックごとに分けて入れておきます。そのほうが組みやすいからです。

でもって、

組み付け編
組み付けはグリスアップ、オイルアップして組むだけです。
基本、金属がこすれあうようなところに潤滑油ってのは使います。で、オイルは粘性が低く、散りやすいです。グリスは粘性が高く散りにくいです。ベイトリールは回転が命ですから、回転に直結するような場所はグリスNGです。粘性が低いオイルを入れましょう。そして、負荷がかかる部分には、グリスを使いましょう。

で、回転に直結する部分ってどこやねん?という話なのですが、ザッと言って、スプール全部、コグホイール全部、レベルワインド全部。このみっつです。


で、今回新しいオイル導入。釣具屋で物色したZPIのF0コンクを使うことにしました。1700円もしましたが、フジヤマスピンやIOSよりも断然量が多くて、IOSみたいに点眼ノズルがちゃちくて抜けるようなものじゃなかったのが購入理由です。クラスターダイヤが金属のミクロのキズに入り込み、表面を滑らかにするというフレコミで、二硫化モリブデン系、テフロン系の界面活性剤と同じようなフレコミです。最近のハイエンドオイルは皆こんな感じですね。ただし、良くないところが容器です。

IOS01対クレ556(フッ素配合)オススメオイルの選定も

参照なのですが、フジヤマスピンは長期間使っていないと、白濁、沈殿が出ます。沈殿が出るということはベアリングに異物が噛むということなのでNG。

フジヤマスピンや、IOSは容器が透明だったので、それが分かりましたが、F0だと、白い容器なので、全然わからないです。だもんで、例え異物が出たところで、分からない。

というわけで、容器を透明なものに変えるべきだと思います。

そこで、ガラス製のスポイト瓶に移し変えました。

すると、最初は黄色い透き通ったオイルが出てきたのですが、最後のほうになって、黒いニゴリの入ったオイルが出てきて、透き通ったオイルは、黒濁してしましました(汗)この黒い物体は何なんでしょうか?

というわけで、ZPIのスタッフに効いてみたところ、ナノダイヤクラスターと呼ばれるもので、こいつがミクロのキズを修復してくれるみたいです。にごっていても品質上は問題ないので、使用の際はよく振ってからお使いくださいとのことでした。


とはいえ、まずは使ってみようということで、F0を注入します。スプールに銅ワッシャをいれ、ベアリングを入れ、F0コンク。垂らすのは0.5滴が基本です。付けすぎたぶんには回転で散りますから、使っていくうちにアタリが付くので、そんなに心配することはないのですが、基本は付けすぎはNGです。ちなみにここのベアリングは10-4-4ZZ(シールドアリ)のミネベアベアリングです。250円です。

で、ブレーキブロックホルダーを入れます。これ、向きがあるので要注意です。平らなほうが上です。

で、反対側にもベアリング。このベアリングは10-4-3(Zなし)のミネベアオープンベアリングです。250円です。ベアリングを入れたらスプールピニオンを入れます。

スプールピニオンにもF0コンクをたっぷりと付けます。

これでスプールは組み付け終了w

続いてサイドプレートを組み付けます。クラッチONOFFするボックスなので、金属がこすれあう部分ばかり。

説明させてもらうと、@ハンドルネジとこすれあう。AクラッチONOFFでカムとこすれあう。BCクラッチONOFF時にピニオンホルダーとこすれあう。DクラッチをONした時にカムがぶちあたる。ピニオンホルダーの押さえバネとこすれあう。EクラッチONOFF字にカムがこすれあう。で、プレート自体もカムがこすれあうので、潤滑の必要ありです。

だもんで、オールグリスです。ワタシが使っているのはフジヤマスピンのグリスです。

で、グリスアップしました。ちょいとつけたらあとはこすれあう時に勝手に潤滑されるので、くまなく塗る必要はありません。

で、まずはピニオンホルダーとハンドルネジを取り付けます。

ポリワッシャーを取り付けます。

メインギアを取り付けます。

カーボンドラグを入れます。

ステンワッシャを入れます。

ドラグを入れます。

次、ステンワッシャですが、こいつはツメが付いており、新品状態だったら、真っ直ぐなのですが、使っていくうちにずれてドラグが締めこまれて曲がるのか、大抵曲がります。

曲がったほうを内側にして組みます。曲がっていても使用に問題はありません。要は、ドラグを締め付けて、カーボンドラグの間にテンションがかかればいいだけの話なので、このツメいらんことない?なんて思います。

カーボンドラグを入れます。

凸ワッシャを入れます。

グリスをタップリ塗ります。この時ドラグにグリスが行くとドラグが滑りますので、ギア以外のところには付かないように注意しましょう。

サイドカップのIARにもグリスをタップリ塗ります。ここは一番負荷がかかる部分です。

先ほど組んだメインギアのアッセンを入れます。

シャフト上端にもグリスアップ。これは、後々入れるカラーにもグリスアップするのと、ドラグを長期間締めっぱなしにする関係で固着しやすいネジなので、もどけやすいようにグリスアップってのも兼ねています。

カラーを入れます。

オメコワッシャーを入れます。オメコの形になるように注意しましょう。

メインギアを支えながら、ドラグを入れて行きます。

ひとまず、これでメイン側のサイドカップは終わり。

続いてサイドプレートを組みます。カムを入れて、で、爪楊枝の部分にもグリスアップ。ここにもカムが来ますので。

カムを組みます。

ピニオンを入れます。

ちなみに、このピニオン押さえバネは「ポジションホルダー」という名前なのですが、これを入れます。これでサイドプレートは終了w

ちなみにアブのクラッチの仕組みですが、

この部分にサムバーのシャフトが来るわけなんですが、

サムバーを抑えると、くっついているシャフトが、矢印の方向へ移動します。

こうして、カムが1の矢印の方向へ移動します。すると、連結している2が前へ行きます。すると、3の方向へカムが前進。すると、ピニオンが手前側に浮きます。

別角度からみたものです。ピニオンが上にずれているのが分かります。

これはスプールを外してブレーキブロックホルダーをピニオンにかみ合わせている状態のものです。クラッチOFF状態はこれ。この状態だとメインギアとピニオンギアがかみ合っているわけですが、クラッチをONにして、ピニオンが上にずれると、ブレーキブロックホルダーの2本のシャフトとピニオンが離れます。とスプールとピニオンが離れるため、スプールが回ってもピニオンは回らない。だきん投げれるとこういうわけです。

ちなみに、あまり知られていない部品ですが、ピニオンが上にズレた時、カムが白いプラスチックのコイルバネを矢印の方向へ押します。なぜバネが付いているのかというと、カムを元に戻す時にこのバネの力で元の位置に押し戻すからです。

続いてクラッチをONからOFFにするときはどうなるか。ハンドルを回すと、このツメが

クラッチカムのこのツメに引っかかり、矢印の方向へ押されます。

その惰性をこのコイルバネが押し戻す助けをして、カチッ!と元に戻します。

と同時に、ピニオンホルダーはサイドプレートに叩きつけられ、

スプールについているブレーキブロックホルダーのシャフトとピニオンのツメが引っかかり、ハンドルを回すとスプールも回ると、こういう仕組みでクラッチのONOFFは動いています。

アブのクラッチをOFFにした時のカチッという音は、ピニオンホルダーがサイドプレートに叩きつけられたときの音と、ポジションホルダーの板バネがカムをサイドプレートのシャフトに叩きつけた時の音なのです。

この一連の流れをあらわした動画がこれです。こういうのを理解すると、トラブルがあったときの原因が分かりやすいので熟読のほどお願いします。

だいぶ話が横道にそれましたが、オーバーホールに戻りまして、銅ワッシャをハンドルシャフトに入れます。

でもって、先ほど組んだサイドカップをドッキング。ビスを止めます。

グリスを塗ったスプールシャフトを入れます。※シャフトの真ん中に真鍮ブッシュが見えますが、真鍮ブッシュよりも手前側はスプールに当たる部分なので、グリス厳禁です。が、ハンドル側はピニオンとメインギアしかないので、グリスOKです。

で、メカニカルにシャフトが出てくるので、ロッキングワッシャーを入れます。これで、スプールシャフトが固定できました。

で、メカニカルキャップに板座金を入れて、

取り付け。

ワッシャーをいれ、

ハンドルをいれ、Eリングで固定し、

ナットしめてハンドルOKw

これでハンドル側は完成ですw

で、パーミング側。コグホイールシャフトにオイル注油。

コグホイールのベアリングにオイル注油。

で、ギアのツメにもタップリとオイル注油。

たったこれだけで完成w

で、最後にフレームです。まずはサムレストを取り付けです。なるべく下からひっかけて、カチンと起こせば終わりです。

で、レベルワインド。クロスギアはこの時点で注油するのはベアリングくらいです。

で、レベルワインドカバーにウォームギアを入れて、反対側からベアリングをはめて終わりです。

で、シャフトをいれつつ、レベルを入れます。

ツメを入れてレベルワインドを固定します。

レベルにラインキャリエッジを入れて、キャップを締めて終了w

注油箇所は、クロスギアの真鍮ギア。レベルワインドカバー、ウォームギア(重力で勝手に落ちるので特にたっぷり)

で、レベルのスライダー部分。

これでフレームは完成w

あとは組み付けるだけです。

完成〜〜〜www

オーバーホール後の回転。OHはこの瞬間がたまんないですねwちょっとオイル多すぎな感じがしますが、水水しい回転で、気持ちいいくらい回ります。テイストは、IOSやフジヤマと全く変わらないですね。気のせいかもしれませんが、IOSが一番みずみずしいような気がします。シュイシュイというみずみずしい音がIOSはでますが、コンクは無音って感じですね。好みで言うと、IOS01かなぁ。

兎に角、こんな感じでwww


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