PC JUMBO 206 オーバーホール


個人的に一番好きなPCジャンボ。かれこれ8ヶ月使っていて、一度もOHしてないし、そういえばスプレーガンのOHしたことないし、エアブラシのOHやって、リールみたいで面白いし、早速やってみることにしました。

気になるのが、スライドカムの油切れ。これはエアブラシでもそうなんですが、スライドカムをむき出しにしているので洗浄時にグリスがよく落ちます。

例えばこれはアリーズですが、ペンキがボディに付いたりしてそれをウェスで拭き取る時に、

ラッカーシンナーがスライドカムにもついてしまうんですよね。そんでグリスが溶けて落ちてしまうんです。

HPG6みたいなスプレーガンだとクローズドになっているんで、この症状は出ないんですが、オリンポスは全部オープンになっており、グリスは落ちます。これはオリンポスの弱点だと思います。

というわけでOHスタート。まずは、カプラを外します。樹脂化カプラ。ジョプラックス製。軽くて便利ですw

次、メガネレンチで、エアバルブを外します。ここはペンキが当たらないため汚れる要素がないため、洗浄はしません。

で、グリップともいえる、レグブロックを外します。これはメガネが入らないので、モンキーで外しました。

で、レグブロック下部にOリングあり。古いニードルの先で外します。

レグブロック上部にもOリングあり。これは結構なテンションではまってましたのでニードルではびくともせず、マイナスドライバで外しました。ただ、ここもペンキと接するところではないので、わざわざ分解洗浄することもなかったかもしれません。上部のOリングは結構なテンションではまっているため、ドライバを入れた時にねじ山がドライバの先が当たって、なめそうになったので、外す時は交換用のOリングを持ってきて、リサイクルせず、カッターで切って外すのがいいかもしれません。

で、センターロックネジを外します。最初、スパナで緩めて、指で開け閉めできるくらいのトルクでしか締めてないので手で外れます。洗浄のたびにあけるようなところは、手で開け閉めできるようにしておかないと洗浄時に手間がかかります。指で締めていてもトラブルはありませんでした。

で、パーツリストではニードルアジャスターが外れるようになっているんですが、実際はカシメてあって、外れません。アブのサイドカップ取り付けスクリューと同じです。サキッチョがポンチかなんかで広げられており、外れません。ま、このままでも洗浄には問題ないのでそのまま行きます。

で、ニードルスプリングとニードルを外します。

で、センターリングを外すのですが、

セットボルトが打ち込まれているので、先にセットボルトを外します。

が、いつも思うんですが、エアブラシもそうですが、

このセットボルト、穴が百均の精密ドライバの規格にあわんとです。細いヤツなら入るけど、長さが合わん。

長さがあうやつは、入らん。

エアブラシのときは、細いヤツで、無理やり開けたら開きましたが、PCジャンボは、結構なトルクで締められており、ちょっとなめてしまいました。このネジはエアブラシのセットボルトと全く一緒なので、エアブラシの整備もあるので、キチンと合うヤツを持っておいたほうが良いです。

で、ホムセン行く前に外せるやつは外してしまおうと思って、センターカップを外して、

PCジャンボのセットボルト専用のドライバをホムセンに買いに行き、

で、3mmのヤツがジャストフィット!でも、同じ3mmでも、サキッチョの細さが違うくて、入るやつと入らないやつがあったりするので、現物持って行ってあわせたほうが良いです。

でもって、無事外せたはいいんですが、

センターリングの幅がでかすぎて、手持ちの工具は全滅。

ホムセンに行って、あうやつを買ってきました。ホムセンの中で一番でかいマイナスドライバ。すげーでかくて、

でか過ぎて工具ケースに全く入りません(汗)

1800円もしてクソ高かったけど、これは要加工じゃわ。切って工具箱に入るように加工します。
ドライバーを切って、ホムセンで真ん中に穴が開いた丸木を買ってきました。そんでもって、ロッドビルディングのワザwマスキングテープでかさ上げして2液エポキシ5分型w

これで短いデカドライバーの出来上がりw

で、この工具で、センターナットは無事外れて、

スライドカムスプリングも外れて、

スライドカムもずらして外しました。

で、スライドピンピストンはニードルのケツで押して取り出し、

ピストンOリングは、

ニードルの先で取り出しました。内側に穴を開けないように注意です。グリスが黒くなっててかなり汚れていました。

お次はトリガー。これは、PC308で既にやっているので分かりますw

これはナットでモドケ止めをしているのでナットから外します。6mmのレンチで外れます。

あとは指でまわしたら外れました。

で、続いてニードルパッキン。

一発、でかいドライバでトルクを緩めて、

ニードルパッキンガイドドライバーで外しましたが、ハッキリ言って、このドライバー、エアブラシ用なんで、PCジャンボみたいな小型スプレーガンは長さがたりなくて、やりにくいです。ちなみにHP102Bと違って、サキッチョはテフロンパッキンでしたw

で、エアキャップとエアキャップリングを外します。手で外れます。

が、汚れがひどい。以前も、平吹きの片方のツノが詰まっていたし、ここは定期的に見ていたほうがいいですな。

ノズルの汚れもひどいです。メンテナンス不足ですな(汗)ちなみに、ノズル下側の穴が空気穴で、ここから圧縮空気が出てきて、ペンキと一緒になって、霧状のペンキを吹き出します。

で、付属のレンチで、

外しました。レッドパテが付いています。

これで全バラ完了です!

バラすときに思ったんですが、このPCジャンボ、現行のスプレーガンと全然構造が違うんよね。

トリガータイプのエアブラシと構造が全く一緒。まさにエアブラシがそのまんまでかくなったぶん。パーツリストを見る限り、アリーズもPC308も全く一緒。材質もエアブラシと全く一緒の、真鍮ボディにステンレスニードル、プラチナノズルよね。

エアブラシなんかはこまめに掃除がしやすいようにできとるきん、PCジャンボはスプレーガンのくせに同じ構造を取っているから、洗浄も楽で、OHも楽なんよね。

パターン調節ネジがない理由もわかりました。だって、エアブラシ、パターン調節ネジないもんね。

こんなスプレーガンはないね。ホント魅力のあるガンじゃわ。大好きwこーゆーんもOHしないとわからないことやけに、自分の道具は自力でOHするべきじゃね。

さて、お次は洗浄。

いつもどおり、超音波洗浄機でやるんだども、あれをやる時は欠点があって、瓶に入れる時に沈んでいってゴツゴツ当たってしまうんよね。ヘタに芯がずれたりしたらコトやけん、ソフトに出し入れしたいわけ。だけど、ラッカーシンナーが手に付くのいやだから、落としてゴツンなんで、

新兵器を用意しましたw

テフロンの網です!ワンオフ!かあちゃんの手作りです!糸もテフロン!ラッカーシンナーダイジョブですw

この中に洗浄したいパーツを入れて、瓶の中に入れて、ラッカーシンナーで浸す。ちなみに、黒いゴムパーツはシンナーでブヨブヨになって死亡するので、入れるのは厳禁です。同じ理由で、この手のガンをシンナーに漬けっぱなしにして掃除するのも厳禁です。

←アセトンドブヅケで死亡したメカニカルのゴムパッキン

で、1昼夜そのままドブヅケしておいて、

超音波洗浄×4(16分)

で、瓶から袋を取り出す。ラッカーシンナーは黄色になってしまいました。

袋からタレたシンナーは油分で白くなっています。

が、汚れていたノズルは超音波洗浄でもキレイにならず。

ハブラシでこすったらきれいになりましたw

ノズル内側はベビー綿棒が入ったので息子のベビー綿棒を拝借して掃除wちなみにノーマル綿棒は入りませんでした。

で、空気キャップ内側も汚れていたんですが、これはブラシが入らなかったので、先の尖った綿棒で掃除したらきれいになりました。

で、他はキレイなので、そのまま外に置いて、シンナーを飛ばします。

で、1昼夜置いて、乾いたので今から組み付け。

まずはニードルパッキン。

で、HP102Bの失敗で、オイル&グリスアップは塗りすぎ厳禁!ということを勉強したので(手についてガン全部がグリスでヌルヌルになる)、極力、ちょっとだけ塗布することにしました。ニードルパッキンはネジのサキッチョにほんの少しだけつけました。ちなみに、グリスはオリンポスの純正グリスです。でも、どうみても普通のリチウムグリスですが、ホムセンのリチウムグリスよりは若干粘度が高いです。新品時に付いていたグリス???同じなんだろうか???

ちなみにグリスアップはオリンポス社長直筆の説明書きを元に行いました。トータルTのトリガーエアブラシDVDの内容とはグリスアップの方法が結構違います。

で、ちょっと短いんだけども、ニードルパッキンガイドドライバーで入れて、最後だけマイナスドライバでキュッ!と締めました。ただし、このニードルパッキン、締めすぎるとテフロンパッキンが広がるのか、ニードルがきつくなります。緩いと外れるし、締めすぎると硬くなる。調節が難しいです。

一応、外れない程度に締めました。

次、エアバルブのOリング。これもグリスをちょっとだけつけます。

で、ニードルのケツで押し込んで入れました。エアブラシと一緒。

で、続いてエアバルブのピストンですが、

これはマシンオイル。しかしオリンポスの純正マシンオイルはないし、ミシンオイルはでか過ぎて塗布しにくいのでスポイト瓶に移し変えたZPIのFOコンクを使うことにしました。ダイヤクラスター入りで無敵のオイルですwマシンオイルは粘性の低いオイルなので、ミシンオイルなどでも代用が利きます。当然リールオイルでもOK。

で、少しだけ塗布して、指でなじまして、

フレーム上から押し込みます。

中途半端に入っていたら、スライドカムが入らないので、

ちゃんと下まで押し込んでおきます。

お次はスライドカム。

凹みにタップリとグリスオイルをつけます。

で、ここは一番こすれるところなので、結構タップリ塗ったんですが、

ボディに押し込む際に、ボディに全部引っかかれてしまいました。たっぷり塗ったらいいっちゅうもんじゃないね。

スライドカムも外側むき出しの部分はグリスがこそぎ落とされて、せっかくつけたオイルが水の泡。

だもんで、グリス追加。しかし、これは後々大失敗だと気づく。この時点でグリスアップしてしまうと、作業中にグリスが手に付く付く。ここのグリス追加は、最後に行うべきですな(涙)

で、続いて、スライドカムの戻りスプリングを組みます。マシンオイルを付けて手になじませ、最後にティッシュで拭き取ります。

で、スライドカム後ろに入れます。

で、センターナットにすこーしグリスアップ。

本体に入れます。

内側のスプリングが傾いていますが、入れていくと勝手にセンターに来ますので気にしません。

センターナットが入っていくと、セットボルトの穴にねじ山が見え、

セットボルトのネジ穴が見えたら、ストップ。この構造のおかげでスプリング圧は一定となります。

で、セットボルトを付けてOK。

次、トリガー。これも内側にグリスを塗りますが、今塗るべきものじゃないですね。後々ボディが油まみれになります。

指でボルトを締めていき、

反対側にモドケ止めのナットを付けて終わり。ボルトを出しすぎると、パーミングした時に指にねじ山が当たって痛いので、ネジがナットよりも少しだけ飛び出すくらいに整備したほうが良いです。

次、ノズル。レッドパテを付けて、

指で入れて行き、

最後に専用レンチで締めます。締めすぎ厳禁!ノズルはプラチナ合金で出来ており、やりこい金属です。強いトルクで締められないので液体シール剤のレッドパテを塗布するので締めすぎ厳禁です。

で、はみ出たパテは先細綿棒で取ります。

若干残りましたが、エアで吹き飛ぶのでかまんでしょう。

次はネチョンネチョンのクリアオイル。水あめオイルです。

このオイルを@の平たいところ、Aの平たいところ、Bのねじ山に少し塗布して、

空気キャップを入れて、クルクル回しながらなじませます。

で、エアキャップリングを入れて固定します。固定させる感触が新品時と全く一緒wクリアオイルすごい!

で、ニードルを入れます。嗚呼!きつい!テフロンパッキン締めすぎだったかぁ・・・・。でも、PC308はこんくらいの入れテンションでしたが・・・・。PCジャンボが弱すぎたんかな?このあたり、あまり数触ってないきん、よ〜わからんのよね〜。

で、ニードルスプリングにマシンオイル塗布してティッシュで拭き取り、

ニードルにはめて、

センターロックネジのねじ山にもマシンオイル。

で、本体にはめます。

で、クリアオイルをニードルアジャスタのねじ山に塗布して、安定させます。

で、次はレグブロックのOリング入れ。ちょっとだけグリスで湿らせて、

押し込みます。

レグブロック下側は、

マジックの先っちょで、押したら入りました。

で、レグブロックを入れて、モンキーでちょっとだけ締めます。

で、エアバルブも同じように入れて、

最後に樹脂プラグをセットして終わりw

で、塗料カップですが、全然汚れてないので掃除は止めました。シンナーも無駄に使うしね。

ハイ!完成〜!

ただ、スライドカムにグリスつけすぎたおかげで、ボディはグリスまみれ。同時に、付けておきたいスライドカムにはグリスがのくという悪循環。アルコールで拭き取りました。スライドカム外側のグリスアップは最後にするべきですな。

動作チェック。問題なし!驚くほどスムーズに動くようになりましたwしかし、いいわ〜PCジャンボ。使えば使うほど味があるというか、これで吹くことに喜びを覚えるというか、名器中の名器ですなw


総括
これで、ダブルアクション、トリガーアクション、小型エアブラシをOHしたわけですが、ハッキリ言って、

全バラしてOHする必要があるんか?

と思います。

吹き終わった後にシッカリと洗浄しているからでしょうか。あまり汚れていません。

結局、シンナー吹き、うがい、ツノ掃除、ニードル外してシンナー拭きを行っていれば、そんなに汚れないということでしょうね。

ただし、半年くらい使うと、空気キャップ、ノズルの汚れがひどくなるので、ここの掃除は定期的にしておいたほうがいいと思います。

そして、スライドカム、ニードルチャック、プッシュボタンといった、金属とかなりこすれあう部分はグリスがのくと、動きが悪くなるのでグリスアップの必要があります。

だもんで、トリガー外したり、ニードルパッキン外したり、Oリング外したりetc、そこまでバラす必要は全くなく、せいぜい、ノズル&空気キャップの超音波洗浄と汚れ落とし、及びスライド部分のグリスアップくらいでメンテナンスは完璧です。

※これは日ごろ拭き終わった後に、ちゃんとメンテナンスのシンナー作業をしていればの話です。



PCジャンボ オーバーホール追記 2013
先日、PCジャンボ系をオーバーホールしてて、思うことあったので、追記です。

汚れる部分について
これ、HPG6でも述べているんですが、エアブラシやスプレーガンは汚れる箇所が決まっていて、

塗料カップの入り口。

ニードルパッキンのペンキ側。

空気キャップに

ノズル。

この4つしかないんです。ボディ内側も麺棒が入れば洗ったほうがいいですが、ボディ内部の内壁まで入るわけはないので、別に洗わなくても問題はないと思います。


分解洗浄について
で、分解後の洗浄ですが、以前は、便の中に入れて超音波洗浄をしていましたが、あれだと出した時に強烈に臭いし、小さい部品が取り出しにくいため、

薄いアルミ容器にシンナーを浸して、放置した後、ピンセットでつまんで取り出して、

ティッシュか麺棒で洗浄。これが一番手間がかからないと思います。



フックの取り外しについて
つい先日気づいたんですが、PCジャンボ系のフック。これ、取り外しが出来ますね。こねてればいずれ外れます。フック前後は麺棒が入りにくいので、OH時には外したほうがいいと思います。




スライドカムの弱点について
これも先日気づいたんですが、スライドカムはエアバルブのピストンを斜めに切ってある斜面で滑り落とすため、凹んだ部分には、常にエアバルブのピストンからダメージを受けます。

およそ1年使ったPCジャンボのスライドカムを見てみると、

ピストンが接触したと思われるところに縦のキズが入っています。

使用に影響はありませんが、HPG6みたいな一般的なスプレーガンなんかは、トリガーは左右に動き、エアバルブが左右に移動することで開閉を行うため、このようなダメージは受けません。そのため、PCジャンボシリーズの弱点でもあると思います。



グリスアップの問題点
また、グリスアップも問題で、

前述にもありますが、PCジャンボの場合、ピストン接触部の凹みにグリスを浸し、ボディに差し込む時に、ボディのねじ切り部分にグリスが付きます。

以前は、スプリングをグリスまみれにして、そのままスプリングとセンターナットを入れていましたが、これが間違い。

この状態で組み上げると、スライドカム後部、スプリング、センターナットにグリスがついた状態になります。

結果、ニードルを入れるときにグリスが付くリスクが出ます。グリスがつくと、即ハジキになります。

そんなわけで、スライドカム後部、スプリング、センターナットはオイルが付いてない状態がグッドです。

だもんで、スライドカムを差し込む時に、ボディについたグリスは、シンナーを染み込ませたティッシュで拭き取り、

スプリングもセンターナットもグリス禁止!

そのまま組み付けたほうがハジキ等のトラブルがないと思います。もしかしたら、以前悩んでいたハジいたりハジかなかったりのトラブルは、このグリスのせいだったかもしれません。

オリンポス純正のメンテナンスを見る限り、スプリングはグリスベットリになっていますが、これはハジキのリスクが大きくなるため、疑問です。


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