リーガルZ 3500BL オーバーホール



先日、フレイグメントファクトリー行ったときに、ベイトよりスピニングのほうが簡単さ〜って言われたのに勇気付けられて、ボロいスピニングを自力でOHしようと思いました。以前、ステラのOHで撃沈したので、まづは簡単で、ぶっ壊れてもかまんヤツでやるっぺこの。

リーガルZ3500BLの4BBバージョン。一体何年前のリールなのか、おそらく15年以上は前のもの。オヤジが使ってたのをもらって、海釣りの時にどうでもいいリールとして使っていて、最近では安戸池、じゃのひれ等で活躍することもw

なお、事前知識として、ベイト&スピニングのOH手順書の雑誌があったので、コレかって勉強しましたw

ではいきますw

まずはドラグノブを外します。

スプールを外します。

六角の割りピンを外し、

ドラグワッシャを外します。ドラグワッシャは綿みたいなヤツとステンのプレートが交互に入っており、

ステン、綿、ステン(両端にツメあり)、綿、ステン、綿の順番でした。

ドラグノブは頑張ればもっとバラせそうですが、どうもスピニングのOHはバラス必要のないパーツは無理してバラさないのがコツのようなので、止めておきます。

スプール内部は投げ釣りで付いたと思われる、砂浜の砂がかんでいました。このスプール内部もEリング外せばもっとバラせそうですが、その必要はなく、付いたままで掃除できるのでそのままにしておきます。

スプールを抜いたらギアが出てきました。おそらくドラグのカチカチ音を出すためのギアだと思います。

このギアを抜きます。上側には赤い樹脂プレートが付いていました。

その後12mmのスパナでナットを外し、

回転枠をゴッソリ抜きます。

回転枠の裏側もサーフの砂が付着していました。

続いてビスをもどいて逆転防止のツメを外します。

ツメの裏にはスプリングが付いているのでなくさないように注意です。

で、スプリングも外しました。

続いて逆転防止のギアも外します。

するとピニオン上のベアリングを固定しているビスが2本出てくるので、これも外します。

続いてハンドルも外します。

その後、本体カバーを外します。ビス4本で固定されており、空回りスイッチのそばのビスだけ細かったです。

複雑げなギアボックスが出てきました(汗)しかし、ギアボックス内は潤滑油以外のヨゴレは皆無。オヤジからもらったやつだからおそらく20年選手だと思うんだけど、スピニングはベイトに比べると汚れに強いわね〜。ベイトはスプールのエッジから水が浸入し、ピニオンからメインギアボックス内にヨゴレが入るんか、汚れに弱いわね〜。一方、スピニングは、ギアボックス内は回転枠とスプールで保護され、さらにフリクションリングで異物の進入をシャットアウトしているからなのか、ヨゴレの入るスキが見当たりません。別にマグシールドいらんのちゃう?って思うんですが、

んで、まずはピニオンギアとベアリングを外します。※後から気づいたのですが、これは本体をバラさなくても上に抜いたら外れたようです。

続いてスプールシャフトを外します。まずはビスを外し、

上に抜いたら外れます。

で、次はマスターギアを抜きます。

マスターギアの裏側にはグリスまみれのベアリングがあったんですが、このベアリング、固着しているのか外れません。ベアリング自体が壊れているわけじゃないし、そのままでも掃除できるので、ほっといて次に行きます。

続いてハンドル軸のベアリングを抜きます。

で、習動子?と呼ばれるプレートを抜きます。

最後にウォームギアの代わりになるギアを抜きます。現在のリールではここにウォームギアが配置され、スプールを上下させていますが、大昔のリールはこのパーツがウォームギアの代わりをするようです。

最後にハンドル軸のベアリングを抜きます。

で、空回りのONOFFスイッチのシャフトが残ったままなんですが、スイッチのPOMつまみが抜けません。今のリールはビス止めで外れるようになっているんですが、コイツはおそらく矢印タイプのカシメだと思うんで、これ外そうと思ったらナンギすると思うし、付いたままでも掃除できるので、外さないことにします。

で、最後、ベイルの分解。

ラインローラのビスを外し、プレートを外します。

で、ベアリングを取り出そうとしましたが、なんと完全に固着しており、全く抜けません!!!

だもんで、CRC吹きかけて

ベアリングの逆側に切れ目があったので、そこにマイナスドライバを突っ込んで、

コジコジやってると、

だんだん浮いてきて

外れましたwww

ところが、今度はベアリングがさび付いててハウジングから外れ〜ん!

しょうがないので、木槌とマイナスドライバで小突き回して、

外しましたwもうサビだらけwラインローラーのメンテナンスは定期的にやれってのはコレだったのかwww

ラインローラはハウジング、ベアリング、真鍮プレートという順番で入っていましたw

で、ハウジングがサビだらけだったので、CRCでサビを落とし、洗浄。

で、ベアリングは完全に死亡しており、サイズは8-5-2.5だったんですが、なぜかスペアが一個あったので、コレを使うことにしますw

で、ついでにベイル部の全バラをすることにして、ラインローラの下フレームのビスを外し、フレームを外します。

すると、アームバネと呼ばれるスプリングが出てきます。

こんな感じに入っていました。

あとはアームバネガイドのシャフトを抜きます。

反対側はビス止めされているだけでした。

これで回転枠の全バラ終了w

なお、本来なら、ノブも分解できるはずなんですが、シマノのノブキャップ外し工具をもってしても全く外れませんでした。そのままにしておきます。

これで全バラ完了wパーツクリーナーで異物と古いグリスを除去しますw

そして組み立て。

んで、早速組み立てですが、最初にベアリングを入れようとしてビックリ。ハンドルシャフトのベアリングのハメシロ調整にワッシャが一枚入っていました。知らぬうちになくしたら大変なことになっていました(汗)

そんで、ベアリングを入れ、オイルを滴下します。純正はグリスベタ塗りでしたが、ベアリングなんで、どう考えてもオイルベターだと思います。

続いてグリスをベタベタに塗ってウォームシャフト代わりギアを入れます。

その後、摺動子のプレートもグリスベタベタにして、上のギアのポッチにクボミがはまるようにセット。

続いてグリスベタベタにしたマスターギアをセットし、ベアリングにはオイル滴下。

次にスプールシャフトにグリスを塗って、ボディに入れて、

ビス止め。

これでギアボックス内は終了。フタを閉じてビス4本で固定。

その後、ハンドルシャフトとナットにグリスを滴下し、ハンドルを取り付けます。

続いてピニオンギアにはグリス、ベアリングにはオイルを滴下し、スプールシャフトにセット。

その後、ビス2本で抜け止めにします。

続いてグリス塗って逆転防止ギアを入れて

スプリングをこんな感じにセットして、

逆転防止のツメをセット。

で、ビスで止めて、セット完了w

メカニズムは、ONOFFのスイッチを入れたり切ったりすると、逆転防止のツメが引っかかったりフリーになったりするという感じです。

そんで続いてラインローラーを入れようかと思ったら、シャフトもサビまくってて入らん。

そんなわけでCRCで油取り。しっかし、淡水ベイトじゃまず使うことないCRC、海使用だったらめっちゃ使うね〜。

んで、ラインローラをセットしてみたら、今度はラインローラーが回らない。どうも外す時にハウジングをこねた関係で干渉しているようです。

だもんでチョット心配なんだけど、干渉してるPOMをカット。

無事動くようになりましたw

その後ベイル用のバネをセット。

アームバネガイドもセット。

あとはラインローラーをビス止めし、

カバーもビス止め。

反対側もカバーをビス止め。

あとはドラグワッシャをこの順番でハメて、

割りピンで固定。

あとはスプールを回転枠に取り付け、ドラグノブを取り付けて完成w

動作チェックOK!

若干削ったラインローラーのハウジングが心配やけど、そんなに使うリールじゃないし、かまんやろ〜w

というわけで、なかなか新鮮な発見いっぱいの初スピニングOHでした〜w



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