シールドベアリングの超音波脱脂の目安
ケツの文字のZZベアリングというのは、シールドありベアリングのことで、ツーゼットとか言われます。アブで一番使うのは、10-4-4のZZですから、これを題材にして話をします。
先日掲示板で話題になりましたが、シールドアリベアリングの脱脂について実験をしてみました。
ベアリングはシールドべありベアリングとオープンベアリングがありますが、私が指示するのは断然、オープンベアリング。
その理由は脱脂の目安がつくからです。
ところが、ミネベアのシールドベアリングはシールド内部はグリスがベタベタで、コレのおかげで回転不良になる可能性が高く、リールのベアリングで使うなら、しっかりとグリスを落とさないとハナシになりません。
で、今まではパーツクリーナーで吹き飛ばしていましたが、それだと家が臭くなる。
ベアリング洗浄機を導入してもサッパリだめ、というわけで、改めて超音波で落とせないかな?と思いました。リールパーツの超音波洗浄で、細部の汚れはシッカリと落とせることが分かっているので、確実に脱脂は出来るのですが、
ようは、シールドがある状態で完全に落とせるのか?
これを検証してみようと思います。
まずはシンナーを小瓶に移します。シンナーは一番強いラッカーシンナーを使います。瓶は百均の小瓶です。
中にベアリングを入れて、
超音波洗浄器に入れスイッチを入れます。これは安物で3分で電源が切れます。
そのため、3分。6分。9分。12分。15分といった具合にベアリングを超音波洗浄し、全て終わった後に、シールドを空け、グリスの残渣を確認する方法でチェックします。
全部終わったので、
シールドを外します。
まず3分のものからチェックしますが、なんと、すでにグリスは1カケラも残っておりません!
回転はこの通り、良好そのものwww
以下、6,9,12,15分後のものも同様。
グリスが落ちるのは以外にも早く、シールドがあっても3分で完全脱脂が出来ています。ベアリング洗浄機を使うよりよっぽど効率が良いですね^^
なお、今回、かなりシールドを外しましたが、いつもニードルでやるんですが、ニードルはなかなかCリングに引っかからず、すべることが多かったので、より細い、マス針を使いました。
すると、ニードルよりもはるかに効率よくあけることが出来ました。
やり方はこんな感じで、針の弾力を生かすという感じですw
たくさんのベアリングを一発で完全脱脂できるし、これならシールドありでも注油して使えそうですねwってか、シールドを外すのめんどくさいし、今度はシールドありでやってみようかなw
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