スピードマスター201 オーバーホール
シマノのスピードマスター。接近戦クリーク用に購入。ラインキャパは少ないが、ギア比7.0!ドラグ6kg!ラインスラッグが出やすく、それでいて道路わきだと、走ってスラッグをとることが難しい用水路で大活躍してくれるはず!しかし、今年はもっていく回数が非常に少なく、汚れていないのですが、シマノのリールの構造を勉強するべく、オーバーホールしました。シマノのベイトを分解するのが初めてなので、とにかくわけが分からず、分解・組み立てに1週間かかり、撮った写真は250枚。同じ大きさのアブに比べると、部品数は3倍。複雑そのもの!
汚れていないので、洗ってないけど、分解、組み立ての参考にどうぞw
これがそのスピードマスター。なつかしのドラマ「ナイトライダー」のトランザムになんとなく似ています。
分解スタート。まずは、リテーナーをはずします。
リテーナーをはずしたら、次はハンドル固定ナットを緩めます。左ハンドルなので逆ネジ。10mmラチェットを使って緩めます。
ハンドルをはずすと、スタードラグと音出し板が出てきます。スタードラグについているピンと音出し板のギザギザがかみ合って、キリキリいう音が出ます。
スタードラグをはずすと、ハンドルシャフトが出てきます。
サイドカップをはずします。ネジ4本で止まっています。下側のネジが一番長く、2番目が左上。他は短くて同じネジです。締め付けトルクが大きいため、プラスドライバだとネジ山をなめます。マイナスドライバで緩めた後にプラスドライバで一気に抜きます。
ナイトライダーの目である、サムレストをはずします。右側のネジ一本で止まっています。
はずれました。
さらに左側サイドカップをはずします。ローラークラッチで引っかかっているのでなかなか外れませんが、指でグラグラ動かすと、いつか外れます。中身はこんなかんじです。
ピニオンギアと一緒にクラッチヨークもはずします。指で簡単に外れます。
メインギアシャフトにはまっているスタードラグバネをはずします。
スタードラグをはずします。
さらにスタードラグ固定ナットをはずします。手で緩まなければ、スタードラグを差し込んで緩ませます。中に入っている座金とスタードラグスペーサーをはずします。座金は二枚入っていますが、重ねるとオメコの形になってます。
スタードラグ固定ドラグとローラークラッチをはずします。シマノではローラークラッチとなっていますが、ABUではIAR(インスタントアンチリバース)という名前です。一方方向にしか回らないようにしたニードルベアリングで、ハンドルの遊びをなくします。こいつのおかげでストップ&ゴーがかなりやりやすくなります。
ストッパーをはずします。ローラークラッチがあるのに、なぜストッパーがついているのかが分かりません。これはコンクエ、レボも一緒。
ギアがこの順番に入っています。
すべてはずすとこんな感じになります。
メインギアのインナーチューブをはずします。
裏から見るとこんな感じです。
次にレベルワインドをばらします。右側サイドカップからEリングをはずします。
スポン!と左側に落ちます。
グラついているときに、レベルをはずします。マイナスドライバでひねればOKです。
クロスギアピンが中に入っています。
完全にばらすとこんな感じです。
クラッチカム押さえ板をはずします。
中からベアリングが出てきます。アブには存在しないベアリングです。ここがアブとの違いかな???
あと少しで全バラとなりましたw
クラッチプレートをはずします。ネジ一個緩めればグラグラします。
クラッチレバーをはずします。マイナスドライバで緩めれば外れます。
こんな感じになります。ちなみにここのネジはドリルネジみたいで、ピッチが広いです。
完全に外れました。
左側サイドカップのベアリングをはずします。ベアリングの受け止めリングをはずします。爪楊枝でやるといいです。
外れました。
右側サイドカップの受け止めをはずします。この中にブレーキつまみが入っています。
バラすとこんな感じ。ワンタッチで外れる構造が良く分かります。
レベルワインドガイドをはずします。これで全バラ完了!!!すべての部品を掃除できます。
さぁここからパズルです!レベルワインドをつける順番が写真と文章でおかしくなっていますので、文章を信じてください!
まず、レベルワインドのシャフトにレベルを通した後、シャフトすべて取り付けます。
最もフロント側に位置するシャフトにEリングを取り付けます。
次にクラッチプレートを取り付けながら、クラッチレバーを取り付けます。
クラッチプレートを固定するネジを締めます。
メインシャフトを取り付けます。
ベアリングを入れます。
その周辺の部品をこのように組みます。
ここからが、レベルワインドの取り付けです。
まず、左図のようにレベルワインドを組みます。向かって左側の先端にあるEリングはまだつけません。
まず、クロスギア受けをレベル通した後、ギアをつけて、このように入れて・・・・
クルリとまわして、引っ掛けますすると、こちらがわのギアが固定されます。この構造を探すまでに3日かかりました。
で、反対側でEリングを固定。これでクロスギアがボディに固定されました。ついでにサムレストもつけます。こいつはこちら側のネジ一本で仮止めしておきます。あとで、サイドカップつけるときのネジで固定されます。
で、クロスギアピンをはめて固定します。
で、分かりにくいですが、右側サイドカップをはめてEリングで固定します。
で、このようにピニオン&メインギアを入れます。
で、これが重要。メインギアの真ん中にローラークラッチ。アブでいうとIARを組んでいますが、これは一方方向にしか回らないベアリングです。ハンドルの遊びをなくす部品なんですが、反対に入れると、時計周りにしかハンドルが回らなくなるので、よく確認してから入れましょう!右図のようにインナーチューブをもって確かめると楽です。
で、メインギア座金をオメコの形に入れて・・・
スタードラグ固定ナットを入れた後、ピニオンギアの周りにスプリングをセットします。
で、サイドカップを入れてネジで固定。左側のサムレストがくっついているネジが一番長く、ついで長いのが、ハンドル下側のネジ。で、他の二本は同じ長さで短いネジ。
スタードラグ+音だし板を固定し・・・
で、ハンドル固定ナットを締めます。左ネジなので、緩める方向にまわすと締まります。あとはリテーナーをつければ、
完成!
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