バッテリーコンプレッサを使ったウレタン塗装
いやーーーーー
家のアドコンから20mほどホースを伸ばして近所の空き地で塗装。
これを約1年続けていたわけですが、
やられましたわ〜
「毒ガスマスクして、ウチの近くで霧みたいなものを吹き付けているけど、やめてくれんかいの?」
いわゆる、
近所迷惑につき、やめとくんなはれ!
事件ですわ〜!
ま、確かに、オウムサリン事件以降、ガスマスクは怪しいわな。でもガスマスクせんとおれんくらい臭いし・・・
というわけで、
何にも言われんけん、かまんやろ!?状態で頓挫していたバッテリーコンプレッサを使ったウレタン塗装、
再開せんといかんことなった。
移動式ウレタン塗装だの、インバーターでコンプレッサだの、あの手の記事を見たら、もう分かる。
DCコンプレッサ!これしかないのである!
DCコンプレッサはKTコーポレーションとメルテックの2個しかないけれど、オリンポスのPCジャンボが吹けたらそれでいいので、コンプレッサの必要能力は、1.5キロ30Lです。
データを見る限り、メルテックのコンプレッサはギリギリ。
KTコーポレーションは余裕w
もうね、安物買いの銭失いはこりごり。
1万2千円ほど高いけれど、
KTコーポレーションのバッテリーコンプレッサを購入。
やってきたコンプレッサがこれですw
なんどこれ、驚くことに、レシプロのオイルコンプレッサなんですわ!普通、安いやつはオイルレスなんだけど、珍しいわね!台湾製だからボロでちゃちいのはちゃちいんだけど、初めてなわオイルコンプレッサ。
で、早速使ってみると、OKOK!問題なく作動します。動作は8キロ充填で6キロ再稼動です。タンクは9L。フル充填時間は2分といったところ。
音はそれなりですが、ま、野外使用だし、断続スイッチのため、なりっぱなしじゃないし、ブランク塗装オンリーでそれほど時間もかからないし、便利なんじゃないでしょうか!?
で、必要性を感じたのは改造。
まずね、カプラがぼろい。ボロカプラは入れにくいわ壊れやすいはでえがったためしがねぇ!
あまっちゅうし、国産カプラにチェンジだわ。で、いつもならお気に入りのジョプラックスのカプラをチョイスするところなんだども、アドコンみたいに3キロでとまんないから、安全策で日東の金属カプラにしました。
で、続いて要改造はドレンコック。このドレンコック、何を考えて設計したのか、締めた状態で地面に接触しているため、斜めにかたむけんと、コックを緩めれんのよね(汗)KTコーポレーションに何とかならんのか?ちゅーて文句言って見たけど、「傾けて緩めてください」の一言で終わってしまい、要改造だべした。
そんなわけで考えたのがエルボかまして、そこにバルブなんだけど、なんとバルブの向きが内側に向いてしまうため、バルブが入らんってわけ。
となると、向きが変えやすいエルボで行こうかと思って、プラスチックエルボ。いわゆる、タッチコネクター。これだとプラでやりこいので締め込みがきいて向きの調節が出来ます。
そこからホースつなげて、バルブかませてドレンコック完成w
続けて、今度はホースの長さ。
2mなんだけど、短いのよね。2mだと、ボンネット横まで15kgもあるコンプレッサをはこばんといけん。
ヘルニアのワタシには少々危険な行為なので、出来れば車の中で置きっぱなしにしたいので、コードを延長する必要があります。
で、純正コードを延長するのですが、同じ太さかそれ以上の太さのコードでないと熱を持ちます。調べてみたところ、純正コードはヨリ線の5.5SQ(5.5スケ)−2Cといわれるもので、これは、銅線が束になって、柔軟に曲がることが出来る電線で、断面積が5.5平方ミリメートルの規格で、そのヨリ線が2本が1塊になっているというものです。許容電流は52Aです。
で、KTコーポレーションのコンプレッサは、最大電流値が48Aなので、このヨリ線が使われています。かなりゴツイ電線ですが、バッテリーみたいに低電圧のものはコードが太くなるんです。例えば、100Wのものを動かすとして、交流100Vを使った場合、100÷100=1Aの電流しか流れないので細い電線でいけますが、これが直流12Vだった場合、100÷12=8.3Aの電流が流れることとなり、その電流は8倍にもなります。そんなわけで、バッテリー電源の電化製品は電線が太くなってしまうのです。
で、このヨリ線を切って、5.5スケー2Cを接続して延長しようと思って探してみるも、接続端子がないんです。スリーブは一番でっかいやつが入らん。ひょっとスリーブがボディに接触したら、ショートするため、接続延長を断念。もとからやりかえることにしました。
っつーわけで、もとから変更。ブースタークリップはメルテックのカバー付きのヤツに変更。
で、プラスにヒューズ追加しました。なんせバッ直ですから、ひょっとプラスコードが接触した時に火事になる危険性があるため、ヒューズをかましたほうが無難です。純正にはヒューズは付いてなかったけど、あった方が絶対安心。そんなわけで、50Aのヒューズが要るんですが、調べてみると、でかいスピーカーを車に積んで音鳴らすのが好きなマニアが使うヒューズがありました。通称「ドンドコヒューズ」。どんどこどんどこ低音を鳴らすようなウーハーとかは消費電力がハンパじゃないので、バッ直がキホンらしいです。がしかし、火事になったらいかんので、プラス端子の近くにヒューズをかますみたいです。端子の接続はセットボルト。で、輪にしているのは抜け防止対策で、もとディーラーの整備工さんにやってもらいましたw
でもってさらに改造したのは、圧力のセッティング。これは純正が8キロ充填で6キロに減圧されたらONになる圧力スイッチが搭載されています。で、この最高圧8キロというのは調整が可能で、矢印で示した部分を緩めたら、最高圧力が下がり、逆に締めたら圧力が上がります。
構造で言うと、矢印のスプリングが硬くなると、高圧にならないとスイッチが入らず、逆にやりこくなると、低圧でスイッチが入るというメカニズムなので、ネジを緩めると低圧でスイッチが入るようになるのです。
PCジャンボみたいな小型スプレーガンはなんぼ高くても2.0キロもあれば十分なので、8キロなんて高圧が要るはずもなく、8キロまで圧を上げていたら、時間がかかるのと、バッテリーに負担がかかるのと、バッテリー上がりのリスクがあるため、圧を落としました。水もたくさん出てくるし、8キロ充填は必要がありません。
セッティングは5.5キロ充填で3.5キロ再起動にしておきました。スプレーガンの使用環境としたら、十分なスペックです。
がしかし、
これがエア漏れしゆうがね(涙)
しょうがないので元に戻しました。
一応、ねじ山についていたゴミを取ってみたら、ちょっとだけ入るようになったので、ギリギリ、傾けないでも緩めることが出来ますwで、とりあえず使用環境は整いました。
なお、減圧弁ですが、モノタローのエアフィルタレギュレーターを付けています。2500円で激安ですが、結局はどのエアフィルタも砥石で異物カット。継ぎ手そばの羽で水抜きをしており、構造が一緒なので性能も一緒です。もちろん、何の問題もなく使えます。そのへんは「自作サブタンクその2」を参照です。
で、PCジャンボで吹いてみましたが、
いけるじゃ〜んwww問題なく使用できますw当然、スペックが高いので、再起動入っても余裕で追いつきますwww
いちいち家からホース伸ばす手間もないし、片付けもスグだし、作業性考えたら、車のバッテリーコンプレッサが一番効率がよくて早いかもしれんね〜〜〜w車内は狭くなるけど(汗)しかも、この塗装方法、車のエンジンかけっぱなしじゃないとバッテリーが上がるんで、カーステから音楽が流れるんですよね。だもんで、音楽つきの塗装作業なんで、好きな音楽聴きながらの塗装、結構良いですよw
あそうそう、当然ですが、エアコン厳禁ね!バッテリー上がったら大変だもん!
便利グッズ!
アイリスオーヤマの巨大アルミケース!5000円のやつ!
これは内側がクッションになっているので、大切なオリンポススプレーガンを入れても安心♪しかも縦に長いから、塗料保存用の試薬瓶もスッポリ入る便利ものw洗浄用のティッシュ、シリコンオフ用のキムワイプ、2液混合用のポリ瓶、ペンキの主剤、硬化剤、洗浄用ラッカーシンナー、防毒マスク、保護目がね、ゴム手袋、ストレーナーが入っています。
上側には、フタがはまるようになっており、硬化剤計量用のカップ、パールパウダー、パウダー用スプーン、固まった瓶のふたを開けるためのプライヤー、ニードル洗浄時に部品を置くためのウェスが入っています。
これが一式入り、しかも、仕切り版で整理できるので、結局作業が早いです。
そんなわけで、移動式塗装では、家から準備したもので出張塗装するようなもんなので、こういったオールインワンのボックスは大事です。
イスは活用すべし!
塗料の配合から、ガンの洗浄。これ、しゃがんでやってると、ヘルニア持ちにはきついので、イスは是非とも活用したほうがいいです。折りたたみイスが便利。で、バケツはティッシュとかミキシングカップ(硬化剤用)捨てる時に便利なんで、で、フタがないと車の中がシンナー臭が充満するのでフタ必須です。フタつきバケツ、折りたたみイスこの3つがあったらかなり便利ですw
ホース延長と台座改造
結局、あれこれ改善していき、結局最終的にはこんな感じになりました。
この状態で車に乗せっぱなしで使っています。
まずは、コンプレッサの下に板くっつけて、エア抜き穴をくりぬいた状態にしています。こうしないとエア抜きコックを開けたり締めたりできんのよね〜。それと底面設置面積を広くして、滑りにくく、倒れにくくしています。
で、その下に滑り止めマットをしいて、さらにスベリ防止のためのL字ステーをボルト止め。実はこれをしてなくて走行中にコンプレッサがこけたことがあったんよね。竿があったらポキリやったけんね、危なかったわ(汗)
そんで、塗装始めるときはコードを出して、
引っ張って
バッテリーに直結。実際、室内にコード這わせて、ダッシュボードのところからエンジンに行ってつなぎっぱなしのほうが楽でいいんだけど、
ヒューズかましているとはいえ、火災が怖いからね〜。
で、コンプレッサの出口なんだけど、車の狭さの関係で、まっすぐ出すことが出来ず、エルボで90度曲げて真横に口をセットしています。その先にモノタローのフィルターレギュレーターつけて、あとはホース連結。
そんで、これがワンポイントアイデアなんだけど、トランクの油圧ロッドのところにS字フックをかましてガンを止めています。
全体的にはこんな感じですね〜。
そんで車のなかにブランク塗装用の台座を組み立てて、
で、ブランク突っ込んで準備完了w
後はペンキを混ぜてガンで吹くだけですが、バリバリの屋外塗装で、風が厄介なので、なるべく風上から風下に向かってミストが飛ぶようにブランクの向きとかを微調整して塗装。
この時、注意点が一つ。なんせハタから見たら怪しいオッサンなので、結構怪しまれます。出来れば人がまったくこんところがいいんですが、広いところでやるほうがやりやすいので、どうしても人目につくところで作業することもあります。公園はスッゲー怪しまれるので、個人的には海のハタの港が一番じゃないですかね〜!?港にはまばらに人がいるので、車密度が少ないところでコソコソするのが定番なのですが、この際、怪しんだ人が近づいてきて、作業中、私のまわりをゆーーーーくりとジロジロ見てきます。怪しすぎるのか、話しかけられたことはありませんが、これがどーにもうっとーしくてしょーないんですわ。
この行為を抑える秘訣を、教えます。
毒ガスマスク、やめなはれ!
毒ガスマスクつけてやってると、サリンでも巻きよんか!?って感じで人がかなり寄ってきます。
そして保護めがねも水中眼鏡みたいな本格的なヤツじゃなくて、
こんな感じの普通のめがねっぽいやつがいいです。
人気がないところだったらいいんですけどね〜、人がいるところでやる場合は、少々くさいですが、立体マスク+通常タイプのめがねが良いと思います。
怪しくないんよ〜ペンキ塗りよるだけなきん〜〜〜!
なんて立て看してやりたいわw
ほんで塗装して、
終わったらシートにもたれかけて、頭をマスキングテープで止めて、
ケツを助手席の先にいれて被塗面が接触しないようにして、帰ってから家に入れて乾燥させるってのがいい感じですかね〜!?
今回はバット部の塗装だったんでアレなんですけど、もし1pc全部塗ったら、先っちょがもたれかけさせられないので、バット部にあらかじめ棒を突っ込んでて、運転手席側窓全開で棒を持って片手運転で帰るのがベターっすわ。
まっ、異物はある程度は覚悟したほうがいいです。ミストが風で荒れるので、なっかなか仕上がりは上手には行かないですが、
5分で準備完了。後片付けも5分で終了。
オヌヌメッス!ってか、塗装ブースを持たない一般的なサンデービルダーでこれ以外の方法で2液ウレタンの塗装ができるんやったら教えて欲しいッス!
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