バットジョイント引き抜き方法


どうにもこうにも使いにくいガン7。そもそもが中古の改造ロッドで、8000円という破格値で買いました。ところが、前オーナーの改造が私に全く合わず、四苦八苦です。まず、グリップをたぶん切っていると思うんですが、短すぎ!さらにリアグリップも短すぎで、おまけにバランサーつけてないので、持ち重りが凄まじい。さらに、リールシートは塗装しており、その塗装がはげてきてベチャベチャ手に付きます。だもんで、リメイクを決意。


ところが


ブランクが抜けない!

もともと、雷魚ロッド自体、抜けないようにおもくそ突っ込む傾向があるので、抜けないのが普通。しかし、屈強な大人二人がかりで、ゴムを巻いて綱引きしながらクレ556をブランクスの差込口に充填しながら回しながら引き抜くとなんとかなる!らしいです。(ラスタースティックのワタルさんよりアドバイス)

←わかりにくいけど、クレ556を差してます。ところが、ブランクスの隙間がなさすぎて全く入り込みません。

実際、屈強な男二人係で引っ張ってみましたが、これはそれでもビクともしません。

力不足とか、そういうレベルの硬さではないような気がするので、新たな抜き方を模索してみました。


まずは、フロントグリップのEVAを削ります。パイプに傷が付かないようにカッターを平行に当てながら削り取ります。なるべく新しい歯でやったほうが効率が良いです。使い古しのヤツだと、力を入れないと削れないので、地から余って、手に直撃したり、パーミングサポート直撃したりして危ないです。


←悪い例。ブランクの先に向かって歯を当てると、勢い余ったときにブランクに傷が付きます。


どんどん削っていき、カーボンパイプの地肌が見えました!


そこからペリペリ剥がしていきます。前オーナーはEVAの充填材として、メタリックスレッドを使っていたみたいです。


ワインディングチェック周辺のEVAはラジオペンチでペリペリ剥がしていきます。


ワインディングチェックは、アルコールランプで炙って、エポキシを柔らかくして・・・


大型プライヤーで挟んでガコガコ右に左に動かします。


すると、エポキシが割れて、動くようになります。


そして外れます。


なるべくこのあたりのEVAをはがします。


そして、ブランクス差込口周辺を炙ります。外で作業しているので、ブランクは冷たいです。ところが、カーボンパイプは炙って熱いので膨張します。それで、抜けやすくなるという作戦です。


通りがかりのおっちゃんが寄ってきたので、パイプを持ってもらって、私がブランクから引き抜く役で作業しました。


ところが、ビクともしない!


続いて次の方法。12パイの塩ビパイプを持ってきました。こいつをグリップのケツにつっこんで、小突き回してグリップを抜きます。


ベンチグラインダーでグリップエンドのEVAキャップを削り、パイプの出口を出しました。ガンガン77はグリップ差込口が17パイ。出口が13パイと、かなりきつめのテーパーがかかっています。


で、エンドキャップに穴を開けて、そこから塩ビパイプを突っ込み・・・・


思いっきり下にたたきつけて押し出そうとするも、これでもビクともしない!






プチン!




頭の中で何かがとんだ音がして・・・・









気づくと






ジグソーを手に持っており、カーボンパイプ真っ二つ!


ありえないグリップ分割ですw


続いてベンチグラインダーで、ブランクス差込口の周辺のカーボンパイプを削りまくり!!!!


ブランクに傷が付かないように薄くしていきます。


カーボンパイプ全部削れて、ブランクスの地肌が見えました!


そんで、薄くなったカーボンパイプをプライヤーで思いっきり挟んで、思いっきりねじる!バキバキ!カーボンパイプの繊維が引きちぎれました!





やっと外れる!










そこから出てきたのは・・・・・





エポキシ付のブランク!!!


なんと前オーナーが二度と抜けないようにエポキシ付けて押し込んでいた模様です。道理で抜けないわけだ!中古の改造ロッドが安い理由がよーーーく分かりました(^^;)


それが分かればあとは早い!ブランクの差込口に残っているカーボンパイプのカスをダイヤモンドやすりで慎重に削り・・・・


アルコールランプでエポキシを柔らかくして・・・・


プライヤーでねじると、エポキシがバリバリ出ながら抜けていきます。


ここまでホンマ苦労した。やっとのことで、カーボンパイプを外せました!


グラインダーでブランクスギリギリまで削るのも限界があって、ちょこちょこ傷が付いてます。だけど、どうせエポキシでガチガチに固めるつもりなので、あんまり影響なさそうなので、エポキシで補修して使いますw


こうして、なんとかリメイクの第一歩が踏み出せましたw


純正カーボンパイプはもともとが短すぎるので、どのみち使う予定ではありません。だから今回は、ぶっ壊してもOK!ガンガンのパイプは内径17mm以上、肉厚1.5mm以上のカーボンパイプにする必要があります。ところが、市販のカーボンパイプではその規格のものはありません。そこで、FRPパイプとかを使う人が多いみたいですが、FRPパイプもそうそう手に入るものではありません。そこで、このロッドはどのホームセンターにも置いてあるステンパイプで組むつもりです。壊れたら壊れた時に考えます。8000円で購入し、すでに30匹くらい釣っているので元は取ってます。だもんで、実験用に大いに活用したいと思います。

では次回のリメイク版にご期待くださいw


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