フデの選定


エポキシコーティングでもっとも大事なのが、いいフデを使うことではないでしょうか。フデがダメだったら、十中八九、キレイなコーティングは出来ません。なんぼか試してみたので、そのインプレを少し。

ブタ毛平筆
毛先が柔らかく、引っ張ったら、プチプチ抜けます。ヤマダ電機のガンプラコーナーで105円で売ってました。


エポキシをつけると、毛先の間にバッチリ染みて、ボンボリみたいになります。付きすぎたエポキシを落としてみると、毛がボコボコと抜けてきます。


油断してると、タレてきます。


毛先が柔らかすぎて、コーティングしてると、毛先があっち向いたりこっち向いたり・・・・。ちょっと力を入れると、毛先が一気に広がり、平らな地ならしが全くできず。


出来上がったエポキシ樹脂には、引っこ抜けた毛が残ってます。最悪。使い物になりません。




フレックスコート ナイロンふで
続けて、いわずと知れたフレックスコートのナイロン筆です。マタギに売ってあり、10本630円。激安!使い捨てのフデなので、安いのは武器ですw

しかし、アメリカ製らしく、品質は最悪。毛先はバラバラ。初めからチン毛みたいに、丸くなっている毛もあります。

ビルディングで一番最初に使ったフデだったので、こんなもんかな?と思いきや、今となっては、使いにくいことこの上ないと思うフデです。まず、丸フデで、平らなスレッドコーティングをすること自体に無理があります。おまけに毛先はバラバラ。力を加えてフデを平らにすると、フデの端っこがどこに飛んでいくか分かりません。そのため、エポキシコーティングで最も重要な「スレッドのエッジ」をきれいに塗るのが一苦労。まんべんなく塗ろうと思っても、毛先がばらばらで、丸フデなもんだから、塗りムラが生じやすく、どこが塗れたか塗れてないかの選定がやりにくいったらありません。エポキシをタップリつけて、左右に振りながらしみこませ、エポキシを落とした後、平らに地ならししようと思っても、丸フデは、毛先が平らになってないので、平らな地ならしができず。しょうがないので左右に拭きながら地ならしすると、左右が盛り上がります。

結果、たっぷりエポキシを塗った後に、こんな風に、ヘラで平坦にする意外に方法がなかったです。つまり、フレックスコートのフデは、エポキシをスレッドに移動させるだけ。フデの意味がなしです。ヘラコーティングは、1回目のビルディングで使いましたが、これもスレッドのエッジをきれいに整えるのは限界があります。

マタギカタログで、フデの代表選手として売られてますが、マタギさんのハウツーDVDを見てみると、驚くことにフレックスコートのフデは使っておらず・・・

ゴミ箱行きとなりました。


ナイロン平筆(通称シークレットふで)
マタギさんのDVDの中でスレッドコーティングに使われていたフデがナイロン平筆です。ピンピン塗っているところをみて、「塗りやすそうやなぁ」と思いつつ、ホライズンに行って、筆を探してみると、ここでも、ナイロン平筆を扱っていました。
やっぱり、ナイロン平筆が使いやすいのかなぁ。と思い、購入してテスト。


最高です。


コシがあって、根元はほとんど曲がらず、毛先だけ弾力性があります。エポキシを平らに地ならしするのがめちゃんこやりやすいです。薄く、何度もコーティングするスレッドコーティングでは、これが一番いい筆ではないでしょうか。オススメのフデですwww

これがそのフデ。スレッドコーティング用に柄を短く切ってます。柄が短いと、コーティングがしやすいです。しかし、コイツに関してはシークレットです。詳しくは言えないのでゴメンなさい。通称シークレットフデです。似たようなフデで、タミヤのモデリングブラシってのがあります。

毛先は平らになっています。根元は硬くて、むっちゃ力を入れないと、曲がりません。毛先だけ、微妙な弾力性があり、スレッドを平らに地ならしするのに長けています。

押し付けると、こんな感じになりますが、毛先に注目。平らに、一直線になっています。このため、スレッドコーティングで、左から一周塗りがやりやすいです。

この微妙な筆先の弾力性がたまりません。

つまり、コシがあって、硬く、毛先が微妙な弾力性のあるフデが、ビルディングに適していると思います。


ナイロン丸筆
ナイロンの丸筆だったら、どうなる?と思って、コレも試してみました!

ところが、エッジがコーティングしにくいです。ハシッコがきれいに整頓されているかどうかが、エッジをきれいにぬれるかどうかの重要ファクターかと思います。

まとめると、

スレッドコーティングはナイロン平筆に限ります!


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