振り出しロッドのバラし方
ビルディングはなんだかんだで、買うよりも高く付きます。安く仕上げようと思えば安く出来ますが、釣竿を自分で作ろうという人は、十中八九こだわります。結果、こだわりのパーツで組んだり、自分なりの工夫を凝らしたりで、素材にものっそ高い金をかけます。だから、
なるべくなら失敗したくない!
というのが心情ではないでしょうか。
ならば、絶対練習をしたほうがいいです。練習しても失敗はします。ぶっつけで行くのは自殺行為です。せっかくかけた金がパーです。だから、入念な研究と練習を積み、本番に臨みます。
練習にも色々ありますが、初めて使うエポキシの配合比率模索、エポキシの選定、フデの選定、スレッドの選定(コーティングすると、スレッドは若干色が暗くなります。自分が使おうとするスレッドなら、練習で一度巻いてコーティングして色の変化を確認しなければなりません。)、ガイドの巻き方、ガイドを巻いた状態でのコーティング練習。などなど、準備に時間をかければそれだけ失敗する確率は減ります。
その時絶対必要なのが練習用のブランク。
オススメなのが、中古屋で激安バスロッドを買ってくるって手です。1000円でお釣りがきます。ガイドを外す練習も出来るし、同じガイドを使って巻く練習、コーティングの練習も出来ます。ダブルフットを採用している激安バスロッドも多いので、雷魚用ガイドの練習にもなります。ブランクスの余白を使って、スレッドの色チェック、エポキシの配合比模索も出来ます。
だけど、それもある程度やってしまうと、あっという間にスレッドをつける隙間がなくなります。
←練習に使ったブランクス。ちなみに中古バスロッド800円です。もう隙間がありません。また、2pcは長いので巻きにくいっつーのもあります。
なので、練習用ブランクスで一番良いのは、振り出しロッドをばらすことです。個人的には、投げ竿が長さも太さもちょうど良いですし、ある程度長いので、塗装の練習にも使えます。
そこで振り出し竿の分解をすることにしました。
振り出し竿。数年前、アッガイさんとサヨリヅリに通っていた時に使っていた物です。リール付きで1200円。もう使わないので、練習用にします。
バットエンドを外します。反時計回りにまわせば外れます。
アルコールランプをガイドに当てながら、クルクルまわします。
ガイドの接着は、熱可塑性の接着剤でやってますから、暖めたら接着剤が取れて動きます。手で触ったら熱いのでラジオペンチ等でねじります。
外れます。
最後にトップガイドです。右手でラジオペンチを持ち、トップガイドをつまみます。左手でブランクスを操ります。アルコールランプの火に近づけ、クルクルまわしながらあぶります。そのまま、右手のラジオペンチを引っ張ります。すると、ヌッポン!と外れます。
クルクルまわしたり、時にはブランクスを離したりしないと、こんな風にブランクスが燃えて溶けます。もし、リメイクをするためにバラすなら、絶対に中古ロッドで練習してください。トップガイドは細いのでものっそ燃えやすいです。あと、ガイドを再利用するときは、ラジオペンチでつまむ前にマスキングテープで保護してください。
全部外れました。
ガイドを全部外したら、バットエンドから全部抜けます。
あっという間に、練習用ブランクスが5本出来ました♪
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