ガイドの外し方
ガンガン77のリメイクで、ガイドを外して真っ裸にしなければならないので、やってみました!
ガンガン77のブランク。中古ロッドで、グリップを引き抜くのがものっそ苦労しました。
使う道具は、デザインナイフとアルコールランプのみ。
アルコールランプで、スレッドを熱しながら、エポキシを柔らかくします。火が一極集中しないように、ブランクをクルクル回しながらやらないと燃えます。
で、柔らかくなったエポキシにデザインナイフを入れます。この時、エポキシがまだ硬いと、ナイフが入りません。その時は、アルコールランプでの加熱が足りないので、上の写真のように、もう一度アルコールランプで熱して、エポキシを軟化させます。
すると、ナイフが入ったところからスレッドが取り出せるので、それを持って引っ張りながらブランクスを回します。
のんびりやってると、エポキシが冷えて固まってしまい、スレッドが解けなくなるので一気にやってしまったほうが楽です。なかなか解けない場合は、スレッドが燃えないようにもう一度アルコールランプで熱します。また、途中、カチカチに硬化したエポキシがパキパキいいながら顔に飛んでくるので、いらないメガネをかけて作業したほうが無難です。
2011年からのメッセージ
このエポキシはダイコーだと思います。ダイコーのエポキシは無茶苦茶硬くて、クラックがスグに入る上に外すときにパキパキと飛んできます。ガンガンはゼナックが製造元と聞いたことがあるのですが、どうなんでしょう?旧型ガンガンはダイコー製と聞いたこともあります。ガンガンゼロがゼナックで、それ以外はダイコー製なのでしょうか???
ちなみに、このスレッドは、NCPのCスレッドです。Dスレッドでなくても、いけるんですねw雷魚ロッドは何でも最強のものを使う!というセオリーでなくても、いけそうな気がします。
もう片方も同じやり方で外します。
すると、手でこじったら簡単に取れます。
ガイドの先を見てみると、やはり削ってます。仕事が丁寧です。
あとは、下巻き。これがめんどくさい・・・・。
真下にむき出しのブランクスがあるので、傷つけないようにデザインナイフを入れる角度がどうしても浅くなります。すると、スレッドの表面ばかり削れてしまい、なかなか糸が取り出せない。アルコールランプで熱するも、これまたブランクスへのダメージが心配で、あまり長い時間熱せられない。すると、エポキシが軟化せずに、スレッドが取れない。この繰り返しですが、根気強くやります。すると、ペリペリと剥がれます。
で、ここまで取れます。後は、飾り巻き。これも至難の業です。
と、ここで飾り巻きの抜き方見てビックリ!なんと、抜き方がDVDで勉強したのと全く違います!マタギのやり方とか、スケルターワークスのやり方とか、「素人にはでけんじゃろ!」と思っていましたが、これを見る限り、素人にも出来そうな感じです!やっぱり、工場では、もっと簡単なやり方をしてたんですね!いいヒントを頂きました!詳しくはラッピングテクニックでw
デザインナイフ一本で、ブランクスに傷をつけないように、カリカリカリカリ・・・・・
飾り巻き付近のエポキシだけ残る場合があるので、そのときもカリカリ地道にはずして逝きます。
2011年からのメッセージ
んなことせんでも、ロックリムーバーで一撃やき!
一気に外す方法(荒技)
アルコールランプでしこたま熱します。すると、エポキシが沸騰して、穴がボコボコできます。
エポキシはシャバシャバになるので、デザインナイフがスカッと入ります。
そのため、一気にスレッドを引っぺがせます!効率は10倍くらい違います!
ただ・・・・
この荒技を使うと、ブランクスに怪しげな傷が付きます。だけどまぁ、どうせ後から塗装するのであんまり問題ないような気がしますが・・・・
2011年からのメッセージ
問題なし!リメイクで無傷で生還させるのは絶対無理。塗装でどうせウレタンが積層されるきん、思い切ってやったりまい!リメイク、5本したけど、そんな小さい傷で折れたことなんて一回もありません!
トップガイド外し
おそらく、ガイド外しで最難関ポイント。トップガイドです。ブランクスのティップは最も細いため、熱で燃え折れてしまう可能性が一番高いです。そうなると、トップガイドの位置を下にずらさないといけません。だもんで、慎重な作業が必要です。
スレッドを外した後のトップガイド。エポキシで引っ付いています。
こんな感じで抜きます。
で、抜けました。あとは、メタノールで先っちょのエポキシを拭き取って終わりです。
失敗例
練習用ブランクのトップガイド外しで素で失敗しました。
トップガイド外しはこれで6本目なんですが、それでも失敗することもあります。失敗して燃え折れるとこんな感じになります。
原因はおそらく、ランプで熱する場所です。
トップガイドのエポキシを熱していい場所は、パイプのところのみです。それよりも下のカーボン部分を熱すると、上の写真のように、燃え折れます。だから、アルコールランプの火をかなり正確に当てる必要があります。そのため、アルコールランプの火は極力小さくしてください。火を小さくすると、風とかで火が暴れることが少なくなります。そのため、火を当てる場所の精度が出るので、確実にパイプのみ熱することが出来ます。
飾り巻き部分の分解
残るはバット部分の飾りまきのみ。これが曲者で、スレッドが全部に巻かれていれば、スレッドを解いていけばコーティングもはげてキレイになるんですが、部分的にしか飾りまきが存在しないので、エポキシをすべて削り取らなければいけません。
で、早速やっていったんですが、もう、絶対剥がれませんね。これエポキシか?とも思います。異常に硬いのでひょっとしたら、ウレタンかもしれないです。
熱云々の問題ではないので、削り取ることにします。他の部分を削らないようにマスキングテープでグルグル巻きにします。
で、150番のペーパーをかけて、削っていきます。しかし、これもあまりに削れが遅くて、作業がいつ終わるのか果てしないので・・・・。
今度は40番のペーパーをかけることにしました。
これだと効率よく削ることが出来ました。
で、ブランクスの地肌が見えてきたところでストップ。
あとは、150番のペーパーがけをして、整えました。
全体のペーパーがけ
スレッドを取ったところとか、飾り巻きの部分とか、全体的にデコボコしているので、ペーパーかけて平坦にします。
150番のペーパーをかけて全体的に慣らしていきます。
こういうところとかは、ペーパーがけをすることによって
デコボコはキレイに整えられます。
ガンガンのエンブレムが見えてきました。四角いシールなので、これもデカールでやってますね。アルプスだろうか???
で、やっぱり飾り巻き部分がデコボコなので、地ならしがなかなかできない・・・・
いい加減、削ってきたので、150→180番で削ることにします。
相当削りましたが、これくらいが限界・・・・
ラストは800番で整えて終了!
2011年からのメッセージ
んなことせんでも、ロックリムーバーで一撃やき!
やっとのことで、丸裸のブランクスが出来ました!これでリメイクスタートです!
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