ガイドのセッティング方法
フジのガイドセッティング見本が存在しないタイプのロッド(カーボンソリッド)をビルディングするときに編み出した、ガイドセッティング方法。ビルディングサイトとか、ハウツー関係でも、全く触れられていない、謎のベールに包まれた内容です。だもんで、あってんのかどうか分からんのですけど、とりあえず、不具合がなかったので、いけると思います。
ロッドにトップガイドだけが付いてます。先に魚が付いていて、負荷がかかり、曲がっています。さぁ、このロッドに1個だけガイドを付けるとしたら、どの位置???
もし、リールに近い位置にガイドを置くとしたら、ロッドの頂点にラインが通らないんで、ラインの曲がり方とロッドの曲がり方が変わります。この場合、負荷がかかったときに最も反発力のある、バットの近くにガイドがあるので、寄せる力は良いんですが、先っちょにガイドがないので、魚が暴れたときの追従性が皆無です。
もし、トップガイドに近いところにガイドをセットすると、これもまた、ブランクの曲がり方とラインの曲がり方が違います。この場合、ティップ付近にガイドでワンクッション置けますから、魚が暴れたときの追従性はいいんですが、反発力&パワーのあるバット部分にガイドがないので、バットの力を魚に与えることが出来ません。ゆえに、引く力の弱いロッドになってしまいます。
じゃぁ、どこが一番ええんな!?
そりゃー、ココですよ(^^)ここに置くことで、バット〜ガイド後ろの反発力が一番働きます。つまり、寄せる力が一番出る位置です。そしてガイド前側〜ティップは、魚が動いたときにクッションのように追従するので、魚への追従性がOK。
弓なり頂点の後ろは「引く」ための反発力。弓なり頂点の前は、魚が暴れたときの追従性+引く力の補助。ブランクの曲がりにラインの通り道が一致するので、追従性・反発力パワーが両方ともバランスよく取れる位置です。つまり、ここが理想的なガイド位置ということになります。
この理論から、一つの法則が出来ます。
ガイドの位置は、ブランクを曲げたときに、その弓なりの頂点にセットするのが理想的。
です。
名づけて、弓頂点理論です。
ブランクは、大げさにいうと、こんな感じです。パイプ状です。バットに行けば行くほど太く、ティップ側は細くなっています。削っているからです。詳しくは、スプラインニューコンセプト参照。
ということは、カーボンのパイプはティップが肉薄。下に行けばいくほど、肉厚になります。
肉薄の部分は弱いので曲がりやすいです。反面、肉厚の部分は曲がりにくいです。これは、負荷がかかると、まず最初にティップが曲がり、負荷が強くなると、だんだん下側が弓頂点になりながら、曲がっていくことをあらわしています。
ということは、
フッキングをスローモーションにすると・・・・
表現しにくいんですが(汗)、こんなかんじです。一番細いティップが最初に曲がり、もっと負荷がかかると、それよりも後ろの太いブランクも曲がり始まり、それが連鎖して、根元が曲がっていきます。つまり、ブランクに負荷がかかると、弓頂点がティップからバットへ向かって移動していくのです。ファーストテーパーだとか、スローテーパーだとか、色々ありますが、ブランクのパイプ肉厚がティップが最も薄く、バットが最も太い以上、キホンこうなります。
これに、弓頂点理論をもとに、ガイド位置をマーキングすると、こうなります。
マーキング位置は、真っ直ぐのロッドだと、だいたいこんな感じです。ここにマーキングして、ガイドを置いていくのです。
やり方の流れとしては、
@スプラインを出して、トップガイドを付ける(ニュースプラインコンセプト参照)。まず、トップガイドをつけないと、どっちを上にして曲げれば良いのか、つかめないから。
Aティップを天井に引っ掛けて、ちょっと負荷をかけて曲げる。
Bその時の弓頂点をマーキング。
CAのときよりも強く負荷をかけて、さらに曲げる。
D弓頂点は、後方へ移動するので、そこをまたマーキング。
ECのときよりももっと強く負荷をかけて・・・・
を繰り返しです。
この時、付けたいガイドの個数と相談しながら、負荷のかけ方を変えます。
例えば、ガイド数を少なくする場合は、Cの作業を飛ばしてAからEの力で曲げて弓頂点を探せばいいです。負荷をかける力が強くなると、弓頂点はより後ろへ移動します。ブランクの長さは変わりませんので、後ろに行った分、ガイドが付けられる範囲が少なくなりますので、ガイド数は少なくなります。
逆に、たくさんガイドを付ける場合は、AからCに行く時の負荷のかけ方、つまり、次の弓頂点を探すときにかける負荷をを小刻みにすれば良いです。小刻みに負荷をかけていくと、弓頂点も小刻みに後方へ移動しますから、そこにマーキングすれば、弓頂点のマーキング数は増えるので、ガイド数は増えます。
小刻みにガイドを設置した場合、反発力・追従力も小刻みになるので、連続的に魚とのやり取りが実現します。フッキング力はより連続的に魚に伝わります。これは、同じ力で、ロッドを跳ね上げた場合、パワーが大きいということを表しています。また、小刻みにガイドを設置することで、魚が暴れたときの追重力も連続的になります。これは、魚が暴れたときにより自然にブランクが力を吸収してくれることを表しています。つまり、魚が暴れたときに、ガクガク振動せずに、よりスムーズにロッドが魚の力を吸収してくれることを意味します。つまり、全体的なバランスがよくなります。
まとめると、ガイド位置を小刻みに設定し、ガイド数を多くすることで、ロッドの性能をより引き出すことが出来る!
これがフジのニューガイドコンセプトです。ガイドはたくさんあればあるほどイイヨ〜!
ガイド会社が考えそうなことです。
しかし・・・・・
エポキシの硬さを忘れてもらっちゃ困ります。
ガイドはそれだけではブランクに付けることは出来ません。
ガイドを付けるためには、スレッド固定+エポキシが必要です。
ガイドをたくさん設置するということは、エポキシを広範囲に塗るということです。
いわずもがな。カーボンブランクはカーボンエポキシです。エポキシはむっちゃ硬いです。エポキシを塗るということは、部分的に積層(補強)するということです。
エポキシが多くなると、硬い部分が増えるので、ロッドが曲がるのを阻害します。また、小刻みにエポキシをつけることで、ロッドの曲がり方はギクシャクしてきます。
つまり、ガイドを多くすることで、ロッドは曲がりにくくなり、本来の性能が出せないことにつながります。
ガイドは少ないほうが、ロッド本来の自然なベンディングを出せます。
思うんですが、ガイドが多ければ、性能がいいという理論は、フジがガイドを売るための営業戦略ではないでしょうか。フジのカタログのガイドセッティングデータはすべてニューガイドコンセプト。つまり、ビルダーにもたくさんガイドを売るために、ニューガイドコンセプトを刷り込んでいるのではないでしょうか。
やはり、長さとか用途によって、ガイド数は調節して、最もいい数を選択するのが一番だと思います。
私は・・・・8ftで8個が一番良いと思います。
Jraidenの曲がり方と粘り強さ・飛距離・ライントラブルの少なさなどなど、8個が一番バランスが良いと思ったからです。
旧型(ヒシの葉っぱが入っているヤツ)のガンガン77もそうです。
グラスコンポジットの飛強もそうです。
名竿と呼ばれるロッドは・・・・・・・不思議なことに8個なんですよね・・・・。
要するに、8個あれば十分で、それ以上は蛇足なんじゃないでしょうか。
シャドウライズは、10個ですが、8個に落とすと、さらによくなるかもwww
2011年からのメッセージ
ガイドが多くなると、若干硬くなると思います。逆に少なくなると、ヘニャヘニャになり、フルベントしたファイトで、ブランクがギシギシ言いました。これは、シャドウライズのガイド数を10個→8個にコンバート、ケンクラのウィードフリーカーのガイド数を8個→10個へコンバート。Jraidenのガイド数を8個→11個にコンバートした時に感じたインプレです。雷魚ロッドの場合、ちょっと硬くなることは、逆にいいことですが、フルベントしやすくなり、またブランクがきしみやすくなるというのは問題です。そのため、私はリメイクなんかで、ガイドを増やすことは良い方向へ向かいやすいけども、減らすことは、逆にわるい方向へ行くと思いました。やっぱり、ガイドが多いに越したことはありません。
傾斜ガイドとベイトとスピニング
LDB傾斜ガイド。ラインが出るときに糸がらみが少ないのがメリット。デメリットは、ライン軌道がブランク側に寄るため、ラインがバタ付いたときに、ブランクと接触し、飛距離が落ちる。また、傾斜をかけているがゆえに、ガイドが曲がりやすくなり、破損・曲がりの原因になる。フジの新型Kガイドはリング下端を上に持って行き、このライン軌道を上に持っていくことで、バタつき時のブランク接触を回避。また、耐久性を考え、70度という、若干抑え気味の傾斜角にしています。
この、傾斜ガイドですが、普通のガイドと違って、ベイト・スピニングでセッティング方法が違います。普通のガイドは、ガイドのリングの真ん中を弓頂点に合わせます。カタログには、上端に合わせるとかいていますが、ラインはガイドリングの真ん中に接触するので、正しくは真ん中だと思います。
ベイトガイド編
ベイトガイドの場合は、ガイドの下端を弓頂点に合わせます。ベイトガイドは、ガイドの下端でラインと接触するからです。そうすることで、弓頂点でラインがを折り返します。だから、ガイドを中心にして、ラインがブランクに沿います。
もし、ガイドの上端を弓頂点にあわした場合、こんな感じになり、弓頂点とガイド折り返し地点がズレます。
だから、傾斜ガイドのセッティングでは、ベイトでは、ガイドの下端を弓頂点にあわさないといけません。
スピニングガイド編
スピニングの場合は、弓頂点にガイドの上端を合わせます。ベイトガイドとは逆です。というのも、スピニングは、ラインが接触するのがガイドの上端だからです。
もし、ガイドの下端を弓頂点に合わせた場合、その下端には、ラインが接触しないので、こんな感じになるので、弓頂点とライン折り返し地点がズレます。
まとめると、傾斜ガイドは、ベイトの場合は、下端を弓頂点に。スピニングの場合は、上端を弓頂点に合わせなければなりません。
実際にやってみる編
初めに強調しておきたいんですが、ガイドセッティングという作業はそんなにシビアではないです。ここしかない!という感じではなく、この辺じゃろ〜!ってな感じです。で、とりあえず、全部位置だしして、問題なかったらその位置を採用!です。上で説明している方法は理想的な理論ですが、実際やってみると、硬いロッドの場合、曲がり方が穏やかですから、そこまでシビアな弓頂点は出ないことがほとんどです。何度も曲げながら、たわむというか、ゆがむというか、その周辺をマーキングして、他のガイドとの兼ね合いを見るってな感じで進めていきます。
とはいえ、まずは、トップガイドを付けないことには始まらない。ってわけで、
トップガイド装着
→スプラインニューコンセプト参照
ガイドの位置決め
まずはマスキングテープを用意しておきます。
で、曲げる。弓頂点はここです。写真だから1個ですが、何度も曲げ直して、どこが一番先にたわむというか、ゆがむというか、その点を根気良く探します。とはいっても、こんな曲がり方だと、ここだ!とは言いがたいですよね。だから、この辺かな?で位置決めをします。
そこにマーキング。マスキングテープの真ん中が弓頂点にくるようにしています。とはいっても、この辺かな?ぐらいなんで、マスキングテープの上端だとか、下端だとか、そんなシビアさは一切いりません。
続けて曲げます。水色はさっきマーキングした1番ガイドです。マスキングテープが付いています。1番ガイドを探したときよりも強い力でロッドを曲げます。すると、赤丸のところが続いて弓頂点のように曲がっています。とはいえ、これもなかなかに曖昧なので、このあたりかな〜?くらいの気持ちでマーキングします。ここで重要なのは、トップガイド〜1番ガイドの距離よりも1番ガイド〜2番ガイド間を長く取ることです。
これはJraidenの純正ガイドセッティングデータですが、ガイドが下に行くにつれて、ガイド間のピッチは長くなっています。これは、先っぽにいくほど曲がりやすいので、弓頂点の移動距離が短くなる関係で、ガイド間のピッチを短くしているためです。どのロッドも、バットは太く、ティップは細いので、すべてこの傾向があります。そのため、ガイドの位置出しをする時は下に行くにつれて、ガイド間のピッチを長くするのがキモです。
つまり、
こんな感じで、次の弓頂点の位置を探すときに、上側のガイドピッチよりも長い位置で探します。
これもそうなっているんですが、トップガイド〜1番ガイド間よりも1番〜2番ガイド間のほうが長くなっていますよね。
こんな感じでセッティングを出していきます。このやり方をピッチ間推理理論と名づけます。
さらに曲げて3番ガイドの位置だし終了。
で、曲げながら弓頂点を追っていくと、やがて弓頂点が出ないポイントがやってきます。つまり、テーパーデザインというヤツです。ブランクがファーストテーパーなら前側に、スローテーパーなら後ろ側に来ます。テーパーの頂点が出てしまうと、弓頂点を探そうにも、弓頂点がないので、ピッチ間推理理論により、ガイドの位置出しをします。この写真だと、弓頂点が赤丸で、それよりもバット側が弓頂点の出ない区間です。ここからは、ピッチ間推理理論でガイド位置を探していきます。
で、コツなんですが、現在ガイド位置のマーキングをしているところに、ガイドとラインがあると、イメージしてください。例えば、トップ〜3番ガイドまでセッティングしていたら、そのガイド位置にラインが通っていると仮定します。
で、4番ガイドをどこに付けたら、このラインがロッドに沿うようになるかをイメージします。イメージの補助になるのが、ピッチ間推理理論です。2番〜3番ガイドよりも長いポイントで、おおよそのアタリを付けます。
例えば、私は、黄色い位置が一番いいと思いました。すると、イメージしたラインの通り方は青ラインからピンクラインに変化します。ここがいいような気がします。ここだ!と気張って探すのではなく、この辺かな?くらいの精度で出すのがコツです。
で、そんなこんなで全部ガイド位置を出しました。合計8個です。
が、
ここでまた問題発生。バットガイドの位置が遠すぎます。
スピニングならなんてことないんですが、ベイトだとそうはいかない理由があります。
ベイトの場合、バットガイドが遠いと、フルベントした時にラインがブランクに干渉してしまいます。そんなわけで、バットガイドが遠かったら不具合が出るわけです。つまり、スピニングはガイド数はすくなくてもかまんけど、ベイトは多いほうが良いというわけです。市販ロッドを見てみても、ガイド数は、圧倒的にベイトのほうが多いです。
だから、このガイド位置を修正する必要があります。
ガイド間を広くする手もありますが、広くするのは、ラインの干渉につながるので、逆にガイドを増やして対応します。
というわけで、8個→9個に増やしてバットガイドをリールシート側に寄せます。
でやり方ですが、ガイドのピッチ間を少しずつ狭くするやり方でいきます。
で、弓頂点の赤丸よりもティップ側はせっかく弓頂点を踏んでいるので、触りません。赤丸からバットガイドに向けて、広すぎるかな?ってところを探します。
で、各ガイドピッチ間を観察して、6番ガイドから広いか?と思ったので、6番ガイドの位置を前に詰めます。
ピッチ間を広くする6番ガイドの直前。つまり、4番〜5番を指で長さを読み取り、
5番〜6番になる予定の位置に長さを当て、
ガイドピッチ間理論により、それよりも若干遠いところにマーキングします。ここが6番ガイドの位置です。この時、以前よりはティップよりに詰めます。
で、マスキングテープを巻き、
ロッドを曲げてみて、ラインの通り方を想像します。いける!と思ったので、この位置でOK。
続いて7番ガイドの位置決めです。
5〜6番のピッチを指で読み取り、
それよりも長いところで、7番ガイドの位置を大体でいいので決めて
そこをマーキング。ここが7番ガイドです。
で、またベントテスト。たぶん大丈夫です。
最後に8番ガイドです。すでに指は届かなくなってきたので、なんでもいいので、その辺に転がっていた麺棒でマジックでマーキング。これは6番〜7番ガイド間です。
で、7番ガイドにこの麺棒を置きます。
で、マジックで印を付けた位置よりもバット寄りにマーキング。ここが8番ガイドです。
→バットガイドの位置は、だいぶリールシート側に移動しました。これでフルベント時のブランク干渉は回避できそうです。合計9個のガイド位置が決まりました。
最後にベントテストをしてみると、多分いけそうなんで、とりあえず、これで決定とします。
ガイドの仮止め
まずは1番ガイド。ガイドのリングが来るべき位置は、マスキングテープの上端にしています。
つけるのはLDB傾斜ガイド。
赤いところがガイド位置です。で、ベイトに付ける傾斜ガイドの場合は、リングの下端(緑線)をガイド位置(赤線)に合わせます。詳しくは傾斜ガイドとベイトとスピニングを参照。
横から見るとこんな感じです。
傾斜ガイドでない場合(MNガイド)は、ガイド位置にリングの真ん中を合わせます。これでラインが折り返してくれるからです。
ほんで止めます。
LCガイドも傾斜ガイドとはいいますが、ガイドのリングは傾斜しているわけではないのでMNガイドと同じく、ガイド位置にリングの中央が来るように止めます。
で、全部付け終わりました。
ベントテスト。多分大丈夫♪
ベントテスト第二段 最終チェック
部屋のドア引っ掛けるところにノットを結びます。
かなり大きく負荷をかけていきます。この時、負荷をかけすぎるとバキッ!といってしまうので、おおかた、2kgくらい?の負荷で十分です。チェックするのは、ガイド間がギクシャクしていないか。まぁ、あまり分かりませんが(汗)。特に注意が必要なのは、ガイドの間のライン。ガイド間が長すぎると、曲がったときにブランクにラインが干渉します。それは具合がよくないので、ガイド間を狭くする等の修正が必要になります。
ティップは、LDB傾斜ガイドで、これがかなりブランク寄りにラインが来るので干渉チェックは要注意です。
キャスティングテスト
ZODが転がっていたので、これを使って真夜中のキャスティングテスト。キャストしたときにガイドの中をラインがスムーズに行っているか確認します。これも問題なし。というか、このキャスティングテストで途中でラインが引っかかったりとかの不具合が出たことがないです。それほどシビアでないです。
ガイド位置のマーキング
まず、現在マスキングテープで止めている位置をものさしで測って、データを書いておきます。
トップ〜75〜80〜90〜105〜140〜175〜240〜300です。
続いて付けていたマスキングテープをすべて外します。
マスキングテープの粘着が付いているので、アルコールを染みさせたティッシュで粘りを拭き取ります。
で、ガイドを置く際のマーキングをします。今まではガイド位置はマスキングテープで印付けをしていましたが、マスキングテープでやった場合、ガイドをつける時にはがす手間があるため、めんどくさいです。
こんな感じにガイド位置にマーカーで印を付けて行きます。
で、ボンドGクリアーというボンドを使ってガイドを置きます。伸び縮みするボンドです。乾くのも遅いし、乾いてからもグニョグニョしているガムみたいなので、ガイドをずらしたり出来ます。
適当に爪楊枝ですくって
足のところにちょこっと付けます。
そのまま印を付けたところに付けます。マスキングテープと違って、ピタッ!と密着するので、スレッドの足乗りも良いです。
で、こんな風に伸びるので、位置を微妙に動かすことが可能です。また、エポキシコーティングは、足の下にはもともと接着剤が入り込まないので強度の低下もないです。
で、トップガイドと向きを合わせます。
で、Cスレッドで巻きます。今までラッパーを使っていましたが、結局手巻きが一番キレイに行きます。で、今回は、抜け防止として評判の高いガイドの裏側までラッピングしてみました。
で、マーキングしたところのマジックが邪魔なので、アルコールを染みさせたティッシュで
拭くとキレイに取れます。
で、あとから飾り巻きのメタリックスレッドを付けて終了。
で、巻いたスレッドの長さをものさしにマーキングし、
その物差しをズラして、1個下のガイドにも長さでマーキング。これで、上のスレッドと同じ長さで巻けます。
同じ長さで巻けました。
ダブルフットの場合も同じようにやります。
ダブルフットのダブルラッピングやるときは、下巻きの位置をスレッドで位置決めすると楽です。青色のメタリックスレッドがガイドのリング位置です。
バットガイドのLCガイドについて
ワタシも、コーティング直前に知ったんですが。危なかったです。
普通はLCガイドは、この向きです。
しかし、なぜか、バットガイドだけは逆に付けるのです。ちなみに、これはLC12Mです。バットガイドは最後にMが付いていて、普通のLCガイドよりも背が高いです。
なぜ、こんなことをやるのかというと、糸がらみ防止だそうです。キャスト時はリールからすごい勢いでラインが出て行きます。そして、バットガイドがその勢いを受け止めることになります。通常の向きでガイドを付けると、傾斜が付いているフレームでラインが一気に絞り込まれて、急ブレーキがかかるみたいです。ラインから出て行く速度がバットガイドで一気に失速すると・・・・・バックラッシュですね。だから、絞り込まないように、バットガイドだけは逆に付けて、フレームの足でラインを絞らないようにするみたいです。だから、バットガイドだけは逆向きに付けるのがいいみたいです。これはLCガイド以外でも、すべてのガイドで使われる手法です。カジノドライブS68なんかは、バットガイドがHBで逆付けになってますよね。
で、ラッピング終了。以上、長々とガイドセッティング方法でした!
produced by fukusuke