ガン7 再リメイク


フト思い立ち、ガン7をリメイクすることにしましたw750gクラスの重量級ロッドは使えたモンじゃなく、キャスト、シェイク、フッキング、どれを取っても人間が使えるしろものじゃありません(汗)

そんなわけで、まずはグラインダーでグリップをぶった切り、

ダイヤモンドカッターでエポキシで接着した差込口を切り込みをいれ、

マイナスドライバー入れて割り、

ブランクの取り出し完了。

あとはいつものアルコールランプ+デザインナイフでスレッドを解いてはずしていきます。これ、ジャストエースのエポキシを使っていますが、かったいですね〜(汗)ライトフォーミラに比べると柔軟性ゼロで、ちょっと雷魚ロッドに使うべきエポキシではないですね。

こんな感じで解きましたw

で、ロックリムーバーベタベタにつけて、30分くらい待って、カッターの裏刃で塗装はがし!これ、初めて塗装した時のダメダメ作品で、フデ塗りだもんで、塗膜は分厚くて最悪にみすぼらしい(笑)ペンキは当時使っていたゼストのペンキですが、なかなかにやわらかくて、ロックのペンキに比べると、ブランクに適したペンキかもしれ〜ん。

剥離はロックのペンキよりもサクサク落ちてくれるので、耐久性はロックかな???ロック使うときは必ずウレタンプラサフを下塗りにかましているので、それがいい具合に出て接着性が良いのかも??

で、カッターのあとはスコッチブライトの粗い目から細い目でテキトーにこすって終了。

これでブランク側は準備完了ですw

で、大問題のグリップについてです。現在ワタシのガン7はグリップがない〜〜〜!

中古で買ったので、前のオーナがエポキシでグリップとブランクを接着してたモンだから破壊してブランクを取り出した関係で、ないんですわ〜(汗)

そんで、ガン7、グリップ内径が17で、市販品のパイプの規格外。

サテ、どーすんだ?ってハナシです。

そんなわけで、課題はやはりグリップの調達なんですが、ガンガンの製造元のバレヒルにグリップ単体で注文することができるのかどうか質問してみました。

ついでに、長いほうが使い勝手がいいので、サーペントやガンガンみたいな内径17mmのグリップでイチバン長いのは何なのか?というのも聞いてきましたw

回答は、

グリップ単体での購入は可能で、値段が、16170円。

グリップは内径に1,2mmほど誤差があるので、はめ込み調整が必要になること。

グリップが一番長いモデルはGGZ−82XH(420o)で、その次に長いモデルがGGZ−77XX(400o)であること。

とのことでした。

まず、値段が1万6千円もすることで、この案は却下なんですが、ガンガンってグリップ40cm程度しかないんですね〜。

そんなわけで、ガンガンの純正グリップは頓挫してしまって、あとは製造メーカーにワンオフで作ってもらうこと。

そんなわけで、続いては自作FRPパイプの時に調査したFRPメーカーにワンオフで製作依頼をかける方法を試してみました。

で、前回と同じく2社に相見積を出し、そのメーカーはホーペックフェザーフィールド

いずれも、「FRPパイプ」と検索したら1ページ目に出てくる大手です。

見積依頼の仕様は、

@:内径17mm、外径20mm、長さ700mm
A:内径16mm、外径20mm、長さ700mm
B:内径16mm、外径19mm、長さ700mm

を各1本ずつです。@はガン7用。Aはジョニーライデン用。Bはジョニーライデン軽量化用パイプです。

ちょっとジョニーライデンのグリップがビルディング初期に作ったグリップなんで、ヘタすぎるのと、ガイドを純正から3つも増やした関係で、重心が若干悪くなったんで、チタンガイドへコンバートして、フルリメイクしようかなと考えていて、その際使おうとしているパイプです。で、雷魚ロッドは肉厚が1.5mmあれば十分なんで、外径を1mm落として軽量化できるかな?と考えている軽量化パイプです。

さらに、材質がカーボンエポキシ(カーボンパイプ)の場合とガラスエポキシ(グラスパイプ)の場合の値段も見積もり依頼に盛り込みました。

で、フェザーフィールドは返答なし。(自作フロッグの時もそうでしたが、個人での製作依頼はこれが多いです。)

ホーペックは、詳しい仕様についての打ち合わせがしたいから電話で対応したいとのことだったんで、電話して綿密な打ち合わせをしました。

とはいえ、向こうは専門用語をビシバシ使うので、完全な素人としては、チンプンカンプンな感じで、話がチグハグでしたが、ちょいちょい教えてもらって、好印象でしたw

で、まず、仕様用途が雷魚ロッドであることを伝えると、なるべく曲がらないパイプのほうがいいというわけで、グラスはやっぱし曲がるらしく、カーボンを薦められました。

とはいえ、全部カーボンでやると高くつくため、カーボンをグラスで挟んだタイプのFRPパイプだったら、曲がらないし、値段も抑えられるということでオススメみたいですw

んで、表面処理の仕様でも値段が変わるらしく、格子状と縦繊維むき出しのタイプ2つがあるみたいです。

どの道塗装するので、あんまし関係はなさそうですが、見たことがないので、どんなものかは全く分かりません。

それと、最後に外径がプラスかマイナスかです。巻き終わりにどこで切るか?1プライ0.25mmで、なんちゃらということらしいですが、なんせ、素人なもんで全く分かりません(汗)多分、巻き終わりの一番厚いところの外径を20mmにあわすのか、巻き終わって一番薄いところを20mmにあわすかという意味だと思います多分。。。で、ビルディングの場合、リールシートを入れるのが前提になるので、塗装もするし、巻き終わりはマイナスのほうが良いので、マイナス指定で頼みました。

あとで調べると、1プレイというのはシートワインディング成形で使う1シートの厚みだということが分かりました。多分。。。

そんなわけで、ホーペックさんに見積を貰った結果がコレです。


◇φ16×φ19×700L
 GF               ¥6,900 
 GF+CF (中間へカーボン) ¥7,600
 GF+CF (外観格子目)   ¥7,900

◇φ16×φ20×700L
 GF               ¥7,100 
 GF+CF (中間へカーボン) ¥7,900
 GF+CF (外観格子目)   ¥8,100

◇φ17×φ20×700L
 GF               ¥7,000
 GF+CF (中間へカーボン) ¥7,700
 GF+CF (外観格子目)   ¥8,000



で、これを見る限り、ガラスオンリーとカーボンサンドイッチは1000円も値段が変わらないので、頼むならカーボンサンドイッチだと思います。

んで、ジョニーライデン軽量化計画なんですが、使うチェックがKDPS17mmナット用の20.4mmチェックなんで、19パイのパイプだとスカスカになるだろうことが予想されて、19mmパイプは中止することにしました。20パイでいきます。

んで、前述にもありましたが、縦繊維でも外観格子目だろうと、結局塗装するので関係ないような気もしますが、値段は200円しか変わらないし、2種類頼んでみてどんな違いがあるのか調べたいので、

ガン7は格子目、Jraidenは縦繊維で頼んでみて観察してみようと思います。

んでもって、約1週間後、ブツが到着しましたw

結局、合計金額は19110円なりで、内訳は

◇φ16×φ20×700L
 GF+CF (中間へカーボン)   ¥7,900  1本
◇φ17×φ20×700L
 GF+CF (外観格子目)     ¥8,000  1本
荷造り運送費(代引き手数料込)¥2,300
消費税                ¥910

合計 (支払金額)         ¥19,110

です。

これだけでロッドが買えそうな値段ですが、マンドレルがすでにあるとはいえ、個人がメーカーにワンオフで作らせているわけですから、この値段でできることが驚きですwとかく、規格外のパーツの選択肢しか選べない雷魚ロッドですから、ホーペックという会社、こういったニーヅに答えてくれる貴重なメーカーといえるんじゃないでしょうかw

で、ブツは2種類。16パイがJraiden。17パイがガン7です。

袋を開けてみると、二つともカーボン色。注文時点では、ガラスエポキシのあめ色かな?と思っていましたが、違うようです。

で、まずはJraiden用のパイプを見てみました。アンサンドばりばりのテープ跡がついております。

で、これがカーボンエポキシをガラスエポキシでサンドイッチした3層構造です。なるほど確かにそうなっておりますw

で、こっちがガン7用パイプですが、

カッコイイじゃないですかwばっちりドライカーボン柄ですwこれもあめ色かと思っていましたが、違うようですw

で、これが断面図ですが、こいつはJraidenと違って、3層構造ではないですね。内側がガラスエポキシ、外側がカーボンエポキシの格子目といったところです。

ガラスエポキシとカーボンエポキシでどれくらい重量が違うのか?
ちなみに、今現在、Jraidenも同時進行で組んでいるんですが、ジャストエースのカーボンパイプと今回のサンドイッチカーボンパイプでどれくらい重量が違うのか検証してみました。

上がジャストエース。下がホーペックです。規格は同一の16-20-700です。

ジャストエースは132g

ホーペックが142g。やはり、純カーボンに比べるとグラスは重いみたいですが、それでもたいした違いは出ていません。結構意外でした。

◇φ17×φ20×700L
 GF               ¥7,000
 GF+CF (中間へカーボン) ¥7,700
 GF+CF (外観格子目)   ¥8,000

この書き方だと、最初のがグラスオンリー。GF+CFが中間にCF。最後のが中間カーボンで、なおかつ、外観が格子目と思ってしまいました。書き方がちょっと悪いですね。

◇φ17×φ20×700L
 GF                     ¥7,000
 GF+CF+GF (外観アンサンド)    ¥7,700
 GF+CF (外観カーボン格子目)    ¥8,000

としたほうがいいと思います。

ま、グラスだけじゃ曲がるけど、カーボンを入れることで曲がりにくくなるということだし、メーカーの話だと、雷魚ロッドだったら、これでもダイジョウブとのことだったんで、おそらくいけると思いますw見た目もかっこいいし、値段も300円しか変わらないし、やるなら、外観格子目がいいかもしれませんねw

ただし、このドライカーボン柄、通常の釣竿のドライカーボン柄とはちょっとちがいます。

釣竿のドライカーボンは表面はテープの跡がありませんが、

こいつはばっちりあります。見た目はドライカーボンですが、テープの跡がシッカリと残っていて、アンサンド仕上げになっているわけです。おそらく、釣竿用のドライカーボン柄は筒状のカーボンを上からかむせて作っているか、格子目で巻いた跡、サンディングしてクリア塗装をしているからじゃないでしょうか?

兎に角、これ、釣竿のドライカーボン柄とは違います。


んで、肝心の精度ですが、さすが製造メーカー。ばっちり出していますw

ガン7のブランクと合わせてみてもぴったりw

はまりシロはこれだけほどw強度的にも十分だと思いますw

とりあえずワックスつけて、ビルディングの順番が来るのを待つことにしますw

というわけで、時間がとれてきだしたのでリメイク再開というわけで、塗装をすることにしました。

スゲーひさしぶりで、心配だったんですが、PCジャンボ208にプラサフ入れて不具合。

プツッ!プツッ!ってかんじでママコが飛んで行きます。これはノズル周辺に汚れがついているのか?と思いましたが、すでにペンキを調合した後なんでどないもならんち!

しょうがないので、ペンキをシンナーで希釈しつつ、抜けをよくしましたが、今度はタレ。

いかんね〜。ペンキは薄すぎても濃すぎてもいけん。

ブランクがダメということは、もっと難しいリールシートは当然NG。

もうどうしようもないので、ラッカーシンナーで拭き取って最初からやり直すことにしました。

帰ってガンをバラしてみて確認してみるとやっぱりノズル周辺が汚れていました。ノズル周辺をラッカーシンナー+超音波洗浄できれいにして、再チャレンジ。

すると、今度は良い感じに行きましたw若干粉吹いていて、ペンキが薄すぎるんですが、完全硬化後に水研ぎして、次はベースコートを塗るんで、プラサフのアラは少々かまんやろという感じで次の工程に入ります。

次はベースコートですが、黄色に塗ろうと思っていて、黄色といっても今現在持っているキュートエローは白みが強すぎるので、若干黒を足して黒ずんだ黄色にしたいと思います。

だもんで、次は調色。

このガン7は黄色と黒のツートンで逝くつもりなんですが、いつも使っている黄色はキュートエローですが、若干明るすぎるので、少し黒っぽい黄色にしたいんです。

そこで、ペイントワークスに調色の質問をしてみると、黒ずんだ色にするには、黒もしくは黒味がかった黄色を足して調整するようです。

また、黒は一気に変色するリスクがあるので、10倍希釈の色を足して行ったほうがいいとか。

キュートエローの場合、チンチンブラックの10倍希釈、もしくはオーカーを足して調節すべしというわけで、2つともチャン白の調合で使う色で持っていて、また、オーカーは少し黒味が少なすぎて色の変化が現れにくいと思ったので、チンチンブラックの10倍希釈で調整することにしました。

キュートエローを100mlいれ、チンチンブラックをシリンジで少しずつ入れながら調整していきます。

ところが、コレがなかなか色が変わらず、結局、10ml近く入れて、ようやく目的の色になりました。

これを100ml瓶の中に入れて塗装で使います。

結果、いい感じに塗ることが出来ましたwガンはPC208でやりました。久しぶりに使いましたが、やっぱりオリンポスは良いですw

本来ならクリアを入れたいところですが、クリアを入れるとテカリが増すので、コレでベースコートは終了とします。

あとからマスキングして黒をツートンで入れる予定です。

続いて、グリップ編。

最近、コルクが嫌になってきていて、それはコルクが指の油を吸ってしまって使っているうちに手がカサカサになってしまい、滑ってしまうことと、グリップ成形がキレイにいきにくいのがその理由で、そんなわけで、EVAで組むことにします。

リールシート位置を合わせてEVAをカットし、成形に入りますが、ここで新マテリアルを導入しますw

バイク用のグリップですw昔、マタギの製作例で、自転車用グリップで組んでいたのを思い出してパクりましたwバイクの場合、ハンドルのパイプが20φなんで、雷魚ロッドにまんま転用が可能ですwただし、アクセル側はアクセルのPOMパイプが入る関係で少し大きくなるので、使えるのは2つのうち1個くらいです。2個で1500円ほど。香川だったらイワサキで手に入ります。

これをカットし、

こんな感じに組んでみたら違和感なかったですw

これからグリップ成形に入ります。

で、いつもどおり、旋盤YH100で削っていきますが、やはりというか、この加工は精度が悪いです。

YH100を使っているとよくなるんですが、やっぱセンターがズレちゃうんですよね〜。

EVAの両端まっすぐ加工はうまくいくんですが、コルク両端まっすぐ加工とか、テーパーかけたりする加工は精度が悪いです。

この滑り止めのスジもこんな感じで歪んでいるし、

原因はおそらく、丸棒のセンターがズレているからじゃないかな〜。

これは20φの出来合いの丸棒だけど、25φくらいの丸棒をセットして、削り込んで20φにあわせたほうがセンターが合うんで、精度が出ると思います。

どうせ来年まで時間があるし、ロッドビルディングには必須な工程だし、手間をかけてやり直してみます。

あと、今回、新ペーパーを導入して、目詰まりしにくいタイプのペーパーを入手して、コレがそうなんですが、コレ、なかなかいいですわ!全然目詰まりしなくて作業がしやすかったです!

一応、完成予定図はこんな感じw

んで、続いてリールシートの塗装で、リールシートは黒にする予定で、黒いプラサフを吹きましたw

こんな感じw

作業中タレた関係で、ラッカーシンナーつけてキムワイプで拭き取り、再塗装した関係で、表面が若干荒れ気味ですが、ま、我慢しますwどうせ、次のベースコートでわかんなくなるっちゃ!

んで、今度はガイドセッティングで、Jraidenのが良い感じだったんで、使うガイド同じにつき、同じセッティングにしようと思って、並べてガイド位置をパクろうとしました。

ところが、痛恨のトラブルで、バットガイドが根元に付きすぎてしまいました。

ナンボなんでもここは短すぎ。実釣で不具合が出るとは思えませんが、バットガイドがあまりリールに近づきすぎると、スプールから発射されたラインがリールに近い位置で急激に絞られることになるので、ラインがフンヅマリになりやすくなり、理想的とはいえません。

そもそもブランク自体がJraidenよりも20cmくらい短いので、同じガイドセッティングというのは無理があるように思いました。

そこで、ガイドを1個減らして、LC9個セッティングで出そうと思います。

アレコレ、位置を考えつつ、


最終的に出したセッティングは、こんな感じ。

トップガイドMNST8で、LC8が3つ、LC10が2つ、LC12が2つ、バットガイドLC16Mの合計9個セッティング。

ガイド位置はトップガイドから11-12-13-15-17-19.5-22-25.5です。

さらにダブルラッピングするので、下巻きのセッティングですが、LCガイドは前が短く下が長いので、ガイド位置からの距離が少し変わります。

例えば、LC8だったら、ガイド位置から上に1.5cm、下に2.5cmの合計4cmの下巻きです。

そして、バットガイドは逆付けガイドなんで、下巻きの長さも逆で、ガイド位置から上に6cm、下に3cmといった具合です。

ガン7が終わったら今度はマッシブですが、やはりマッシブもJraidenに比べるとブランクの長さが短いので、LC10個セッティングは無理だと思います。やるなら上のガイドセッティングがいいと思います。LCガイドはMNガイドやKWガイドに比べるとフット間が長いので、短いブランクにはあまりたくさんはつけられないですね。

続いて作業ですが、まずはトップガイドを付けて位置を固定しなければ作業が進まないのでトップガイドを付けます。

いつもどおり、5分型のエポキシで接着。んで、サッサとコーティングしないと、セッティング中に天井にぶつけて、

こんなんなったら、あとあとクソめんどくなるので、先にコーティングしましたw

それにしてもUVハードナーは作業が早いwラッピングから10分でコーティングが完了してしまったwww

こんな感じw化粧巻きに銀メタDの5巻き、それを黒Cで5巻きしてタスキかけてラッピング。ハネクラのタスキ巻きは楽で見栄えもいいし、気に入りましたw

そしてセッティング。表を見ながらガイドのリング位置を白いペンでマーキングしていきます。

そんで、ガイド位置から上へ何cm、下へ何cmといった具合に下巻きの範囲をマスキングテープでマーキング。

最後はガイドを置いて違和感ないかチェック。問題なしです。
※ロッドビルディングの教科書通りにいくならばマスキングテープでガイドを仮止めしてベント時の調子を見るのですが、雷魚ロッドってクソ硬いので仮止めした状態でフルベントなんてしたらガイド飛んじゃいますから、ワタシはしません。上のガイド幅よりも下のガイド幅のほうが長ければ問題なしとしています。等間隔よりは若干下のほうが長いくらいのセッティングだったら十分です。

続いて下巻き。下巻きは中央に銀メタDを5周。そこから両サイドに黒メタAと金メタAを重ねてトリムで巻いていくことにします。

んで、今回初めての全トリムラッピングなんですが、なかなかにムヅイですね。

なんせメタリックスレッドが細くてヨレがあるので、ラッピング中にヨレてしまって、黒金の向きがコロコロと変わってしまい、こんな感じになったりします。修正のために何週か戻すと今度はテンションが緩んでしまい、さらにヨレて・・・・なかなかムズイです。

そもそもジャストエースのスレッドが細すぎなので、これがグデブロのメタリックのBクラスの太さがあればもっと見栄えがキレイに行くと思います。

メタリックスレッドといえばAが主流ですが、Dを探してみることにします。市販で言えば、グデブロが一番太かったですが、後継のプロラップはそうでもなく、ジャストエース以上、グデブロ以下みたいなんで、タケランケさんのように、ミシンのフィラメント糸で探してみようかしら???

んでもま、コーティングは無事こんな感じで行きましたが、どうもコーティングがイビツです。

そもそも、真ん中の銀メタはグデブロのDスレッドで、その両端の黒金がジャストエースの黒金のAなんで、真ん中が凸になってしまいます。失敗その1ですが、やるなら全部同じ太さのスレッドを巻かないとコーティングがイビツになってしまいますね。化粧巻きはスレッドを下に内蔵するために、その凸がさらにイビツになってしまいます。あと、これはヨレが1周してしまい、金が重なってしまったのですが、修復がなかなか難しく、このまま使うことにしましたw

んで、続いてガイドを乗せて巻いていきますが、全9個ガイドのうち、6個ほどラッピングしました。

ですが、この時のコツとして、ダブルフットをラッピングしたのは上3個で、下3個はまだ上側のフットをラッピングしていません。

この状態で、上側3個のコーティングを終わらせます。

上側はコーティング終了で動かなくなりました。この状態で、4番目5番目の上側のフットのラッピングをしていきます。

これは、ダブルフットという特性上、上フットのラッピング時はティップ側からバットに向かってスレッドを巻いていくのですが、

ブランク中腹の上フットをラッピングをする際に、既に巻き終わった1番2番3番ガイドが支えていた脇に当たってしまい、

すでに巻いたスレッドが緩んでしまうトラブルがあります。

その対策として、上側ガイドを先にコーティングまで終わらせた状態で、中腹ガイドのラッピングに入るのです。

2液のエポキシコーティングの場合は、一度作業が始まると何度もやってると手間なので、全ガイドをラッピング終了させた状態でコーティングに入らないと作業時間が長くなりすぎてしまうので、手間ですが、それが苦にならないのがUVコーティングw作業を中断してコーティングしたって、2液を計量撹拌する手間も、長い硬化時間を待つ必要もなし。ホント、10万近く投資するだけの価値があるツールです。

そんで、1,2,3番ガイドが終わり、4番5番6番をラッピングし、コーティングは無事進むと思いきや、ハプニング!

なんと、スッゴイはみ出ていました!

しかし、UVハードナー、少し当てたくらいでは表面硬化だけで、ツメでこそいだらハゲるんで、はがしてやり直し!

やり直しましたが・・・・

やっぱカンペキには行かないですね。分かりにくいけど、はがしたところで樹脂がめくれてエアが結構かんでいます。もうしょうがないので目をつぶります。

そんで、同時進行でグリップ側の再加工。ロッドビルディングはブランク側作業とグリップ側作業が全然違う種類のもので、それを同時進行していくもんだから、見ている人は良くわかんないかもしれませんが、我慢してくださいw

旋盤に25φの丸棒を入れて、20.5φ→19.5φのテーパー棒へ削り込みました。

やはり、ポンチのセンタリングが甘く、センターがずれており、削り出すことでドセンターに来ました。

これをもって再加工。

同じ長さに切ったEVAを内径拡張し、20φくらいにしてその後丸棒にセット。

まずは33φあったEVAを80番ペーパーで削り込み、これもセンターを出します。その後、100番、320番、600番フィニッシュで表面を整え、NTドレッサーで両サイドの垂直を出しました。

今度はNTドレッサーでスジを入れて行きます。なお、スジのズレ回避のために、バイト固定用の台座をセットしております。

その後、LDフードの逃げのカラーに合わせてテーパーを付けて完成!

フィッティングしたら径はバッチリ合っていますw

そんで、今度はナイフで、内径の面取り。NTドレッサーで両端の垂直出しをすると、丸棒直前のEVAにヤスリが当たらないので若干出っ張っています。これを落とします。

集積コルクも同じように加工します。

カンペキ100%とは行きませんが、気に入らなかったフロントコルクの精度は見違えるほどマシになりましたw

あとは接着するだけなんで、リールシートの塗装待ち。ブランク側のコーティングに戻ります。

そんでラストは7番8番ガイドをラッピングしてコーティング。

バットガイドなんですが、結構距離があるので、若干接着剤が多い感じになりました。

このまま一気に照射機へ入れると、UVコーティング特有のシワが出来るので、しばらくの間、少し離れた位置から照射し続け、半乾き?って感じの時に入れて8分待ち、完全硬化させました。

ところが若干ですが、シワが出ました。UVハードナー、厚塗りすると、どうもシワになり、なかなかうまく行きません。ま、これくらいは妥協して次の工程へ。

とりあえず、全ガイド、コーティング終了。ガン7、太いからゴツイLCガイドが映えますwww

そして、続いて塗装。いつも通り、サランラップでガイド部をマスキングし、2トンカラーの継ぎ目の所はマスキングテープ。今回はゼットブラックで塗装しました。希釈はかなり甘くして、ボテボテ気味のシンナー配合にしています。しかし、吹いている最中、どうもミストのレベリングが甘いな〜と思っていると、なんと、PC208で吹いているつもりが、実際はPC206でやっていました(汗)どうりで出が悪いはずです。PCジャンボシリーズ、0.6と0.8は見た目全く一緒なので、気をつけないといけません。

そんで、リールシートも塗りましたが、これもやっぱりレベリングが甘くて、ザラついています。イマイチ!なお、リールシートですが、ねじ山には極力、ミストを当てないように吹きました。ナットのクリアランスを極力殺したくないからです。キツキツになったら、割れるわ、リールの脱着がやりにくいわでいいことありません。本来なら無塗装で行きたかったのですが、これはダイロンマルチで染色したダメリールシートの余りでやったので、消化しないといけないから塗装をしたまでです。

このザラつきはいただけませんなw

リールシートのところも粉ぶいています。やはり、雷魚はリールシートは無塗装がイチバンです!

しかし、とりあえず、グリップパーツはこれで全部揃ったので、組んで行きます。

まずは、フロントグリップをセットした状態で、リールシートの位置をマーキングします。

そんで、EP001でリールシートを接着。マスキングテープを外します。

その後、フロントグリップを接着していきます。そうそう。当然、マテリアルは1個ずつやります。一気にやるとロクな目に会いません。

その後、リールシート下のEVAを組もうとしたんですが、前回、リーマーで穴を広げすぎてしまってやり直しました。

マテリアルが余っていたので使ったんですが、今回成形したは、マタギの昔のEVAです。

サイズの規格こそ同じですが、質感は今のとは全然違っていて、マタギの昔のEVAは柔らかめのスポンジチックなヤツでした。EVAが柔らかいと、持った時にフィット感があがる一方で、旋盤で成形加工した際に、面が荒れます。左が現行のEVA。右が昔のEVA。個人的には昔のタイプのほうが好きですw

この部分のパーツですが、なかなかシビアで、リールシートの径にドンピシャ合わせないと段差が出来てしまってかっこ悪いので、少しずつ成形してあわせていきます。ちなみにこれは外径が大きすぎ。

こんな感じになったらOKwんで、接着して、

で、リアグリップ側ですが、リールシート同様、セットした状態で、位置をマスキングテープでマーキングします。

で、EVAを入れていきます。ですが、チョット失敗しました。チェックの前に接着剤を入れて押し込んでいくと、チェックについてしまって吹き取りが手間です。一旦EVAをリールシート側に入れた後、ケツのほうに接着剤をつけて押し込んだほうが効率が良いですね。

そんで、最後、今回のグリップビルディングの目玉、バイク用のゴムグリップをつけるのですが、スンナリとは付きませんw

バイク用グリップはゴム製ですから、内径が柔らかくてフニョフニョしますから、そのままグリップにハメると、少しのスキマでもペコペコなります。接着剤を入れたって、わずかにスキマがあったらそこでフニョってなるので、フニョフニョグリップになってしまいます。

そこで、バイクの改造の技を使うことにしますw自力でバイクをいじってないと分からないテクニックなので、他言無用でお願いしますw

まずは、PE10号を巻いていきます。

んで、UVコーティング。

しかし、PE10号が太すぎて、ゴムグリップはハマりません。それでOKなんです。

この状態で、コンプレッサを起動させ、

エアガンでゴムグリップの内径と、カーボンパイプの外径のスキマにエアを入れながら、ゴムグリップをリールシート側に押し込みます。

本来なら、先細のエアガンのほうがやりやすいです。

入りました。エアでゴムを広げつつ、一気に押し込んだため、ゴムの内側に向かう弾力でピッタリとフィットしました。フニョフニョもないですし、もう動きません。接着剤なしでもカンペキに固定できています。これでも動くようだったら、ワイヤリングといって、細いハリガネを巻きつけて端をゴムに埋める手段を使いますが、今回はバッチリ固定できていますw

継ぎ目はほぼカンペキ。良い感じですwしかし、今になって思いましたが、ワイヤリングのためのくぼみは切ったほうが良かったと思います。連結部が細くなっているので、外径が合わなくて変ですね。

しかし、わずかに出ているPEが邪魔で、下のEVAの継ぎ目が入らなくなりました。

そこで、EVA側の内側をカッターで切って逃がしを作ります。

その上で、エポキシ接着。

最近学んだんですが、押し込んだ後、溢れたエポキシをティッシュで取っていると、取り残しが残って出来栄えが悪くなったり、本来、つけたくないところにまでエポキシがついたままになってしまうので、

押し込む前にエポキシを爪楊枝で落とします。

で、溢れない状態で押し込んだら、継ぎ目がきれいに行きます♪しかし、ゴムグリップの切り口の精度が悪く、若干スキマが出来てしまっています。ゴムグリップは旋盤で削りこんで平坦を出すことができないので、そこが難点です。

これでグリップ側は完成です。なかなかいい感じですw

で、グリップ完成したら、あとはブランク側。残るはネーム部のコーティングとラッピングのみだもんで、デカール張ってこーティング。

いつもどおり、マルチトップクリアQRを吹きましたw

ただし、1回吹きでは、デカールの段差が残るので、2回吹いています。結構たくさん吹くブランクがあったので、最初にクリア吹いて、残ったのを瓶に移して、他のを吹いて、ガン7が乾いた頃、残ったクリアを吹いたら一発で段差が消えてくれましたw

ただし、乾いたと思って車に乗せたら実際は生乾きで、シートの跡が付いてしまいました(汗)

ここらは神経質にやらないといけませんね〜。

ネームは無難にガン77にしました。特別な名前付けるのがめんどいのと、どうせ他の名前つけたって、釣行紀ではガン7って書くので、ガン7でいいです。

ところが、よく見てみると、77XXの横にちょっとしたキズが入っています!おそらく虫が付いた模様です。ここらは野外塗装の泣き所ですね〜。

で、

本題はここからや。

このガン7は、ガンガンゼロになるまえのモデルや。

バランス完全無視の激重、極太ブランクや。使い手に優しくない雷魚ロッドの代名詞みたいなやっちゃで。

オフトにせよ、ガンガンにせよ、この時代を謳歌した老舗の重ロッドこそがホンモンの雷魚ロッドなんやで。

にわかメーカーのフニャチン軽竿なんぞ、バサー上がりの小僧モデルや。

そんなもんつこて喜んでるうちはまだまだやで。

この時代のガン7使いのみが吐ける捨て台詞、

聞きたいやろ????

ヨシャ!





先生、お願いします





フニャチン軽竿で喜んどるゆとりのゴミクズは早急に駆除の対象や
キャスト数を絞れば老舗のヘビーロッドかて辛いこたあれへんで 分かるか小僧?



どや?ええやろ?


これ、長距離ネームで、テプラって、時々カスれるさかい、苦労したんやでw

これ、みてみいや。「喜んどる・・」のトコの上側少しカスレとるやろ?これがテプラの限界や。何個か一気に印刷して、そのなかからクオリティの高いの選ばんといかんのやけど、つことるデカールがカルトグラフやしな。カルトグラフのクリアデカールはハガキサイズしかないさかい、長距離デカールは何個も印刷できんから、厄介なんや。

さらに、決め台詞の「分かるか小僧?」の部分やけどな、なんでか、そこばっかりカスレるもんやさかい、

「分かるか小僧?」だけ印刷して、清書のデカールの「分かるか小僧」部分を切って、スゲ替えたんやで。

どや?仕事が細かいやろ?そーゆー地味な作業も、ワシら古参の仕事なんや。

来シーズンはドボンズル引きはやめや。ドカスの極みやさかいな。コレつこて、1キャストで仕留めるで。しかし、目標は90UPやあらへん。数やカタにこだわってるうちはまだまだやからな。

ポイントを絞り込む眼を養ってへんからアミダ撃ちみたいな戦略戦術が微塵もない低レベルの釣りしかできへん。進歩こそが雷魚釣りの醍醐味であり、型や数といった結果は脇役でしかあらへんのや。分かるか小僧?


嗚呼っ!


いつの間にか方言が変わっちゃったけど、標準語に戻すぜっ(^^;)

あとは、バット部のコーティングや。しかし、いつも失敗するんだけど、

UVコーティングは接着剤を付け過ぎると、タレかけたまま固まってしまって、

こんなかんじに、涙が出来ます。

薄塗り重ね塗りがキホンなんだけど、スレッドコーティングって、ある程度盛って、ランプで温めつつ、フデでタレかけた樹脂を左右に置いて均等化を図るんだけど、長距離スレッドって、コーティングが長くなるから、樹脂をかなり盛らないと均一化が出来ないんですよね〜。

しかし、盛ったら涙が出来るし、いったいどうやるんだろ???今度は短めのバットコーティングにしようかしら???

結局、もう一度薄く塗って誤魔化したけど、仕上がりが悪い!

残りは、2トン塗装のツギ目のとこのスレッドコーティングなんだけど、

これも失敗してしまい、スレッドの毛羽立ちが残ったままコーティングしてしまいました。抜き糸やって、切った時に網込みが解けてしまって毛羽立ちってのが、たまにあることなんだけど、それに気づかずにラッピングして、そのままコーティングに入っちゃったのね〜・・・。

補修として、今現在研究中のイボ修復のテストをやってみます。

ルーターでイボイボを削っていき、平坦出しをします。

削りカスは指でこそぐと、指の油が付いて、次のコーティングでハジキが出ることもあるんで、パソコン用のブロアーで吹き飛ばします。100均に売ってて、結構使えますw

そんで、デカール張ってコーティング。前も気づいたんですが、どうもデカール後のUVコーティングはハジキが出ます。でも、どうしようもないんで、そのまま硬化させ、次のコーティングで誤魔化します。

だけど、削ったところが跡になって残っています。どうも、ルーター研磨は毛羽立ちが発生してしまい、修復技術としてはイマイチですな。

そこで、今度はデザインナイフで切ったら今度はスレッドまで切れちゃって、出来栄えが悪くなりました。

一応、一発目に出たハジキは上塗りでごまかせてコーティングは無事終わりましたが、

デザインナイフを使ったところが白化しています。おそらく、ルーターの研磨による毛羽立ちをカバーしきれてないものと思われます。

これも修復技術としてはNG。結局、イボの修復は、ルーターよりはデザインナイフ。デザインナイフよりは、最初から抜き跡を出さないように気をつけることくらいしかありませんね。

色々失敗はありましたが、こうして、全ての工程が終了しました。製作の点数をつけるとしたらグリップ側70点、ブランク側50点でしょうか。グリップ側はバイクグリップのカット面がNGです。

ブランク側は、まず、塗装がダメ。薄すぎです。ラッピングがダメ。下巻きトリムがチグハグになっています。コーティングダメ。厚塗りしてところどころボコボコになっています。UVコーティングの課題を何とかクリアしないといけません。

さらに、実は差込口に亀裂が入っており、昔、初心者だった頃にリメイクしたときに、バラしかたが甘くて、ブランク抜く時に勢い余って切っちゃいました。

そして、ベンチグラインダーで残ったグリップを除去している時にブランク側まで削った跡が残っています。

ちょっと、完成度は低いですが、とりあえず、使います。

で、グリップを突っ込んでみました。擦りあわせがすかすかで少しゆるいですが、とりあえず、固定は出来ていますw

完成がコレ!この瞬間はなんとも言えない達成感がありますね〜^^。この瞬間がロッドビルディングの醍醐味とでも言いましょうかw何回やってもいいですねw

持った感じ、

ン!?

ってくらい先重りが凄くて泣きそうです(汗)

重量は432g。バランサーなしですよ!?サーペントより重いんちゃう?って感じです。

リールつけたら殺人的な重さになって、泣きそう・・・

で、バランサーをつけてみたんですが、総重量がヤバイことになって、とてもじゃないけど、長時間の使用は躊躇します。

で、バランサーの改善策として、新たなツールを導入することにして、それがコレ。デイトナのヘビーウェイとバーエンドです。これはファインカットというモデルです。2000円でした。

いつも使ってるポッシュのバーエンドは、

139gなんですが、

デイトナのは少し軽くて、

114gです。デイトナのほうが派手で、カッコイイし、こいつでやってみようかと思ったんですが、

ギリギリグリップに入らなくて断念!ちょっと加工して取り付ける方法を考えます。

ってか、総重量がヤバイけん、バランサーなしで使うのもアリですね〜。というか、総重量が500以内に収まるようにオリジナルでバランサー作ってみようかな?とも考えたりです。

で、今になって思うんですけど、これ、ティップ〜グリップエンドまでの長さ測ったら、244.5cmあるんですよね。およそ8.2ft。そこまで長くなくてもいいと思うから、グリップを4.5cm切って、8ftにしても良かったかもしれん。そうして、リールシートをそのぶん前に出したらバランスは良くなります。

さらに、ガイドをステンでやりましたが、ガン7の場合、先重りという宿命を持っているので、チタンガイドでやったほうが良かったと思います。

あと、軽量化という面でロッドビルディングを考えてみると、削れる肉はダブルラッピングです。世間一般的に言うと、ダブルラッピングは下巻きをガイドの下全部に巻いてコーティングがキホンですけど、実用面で言うと、ガイドの足の部分だけ巻いていればいい訳で、フット間のコーティング分の肉が削れます。おまけに見えない部分だから、コーティングは極薄の一回塗りでOKです。オールLCガイドの場合、フット間が長いので、ここの軽量化は効果がありそうです。

たかが、コーティングと思われるかもしれませんが、オールLCダブルラッピングで、UVコーティングの消費量は、30gシリンジでおよそ1.5本といったところですから、ロスも含めると、実は、30g程度は使っていると思います。さらにそれがティップ辺りから密に塗られるわけですから、その効果はバカにならないと思います。

あと、失敗したのが、チェックのカラーリング。黒いグリップに黒いチェックは目立たなくてダメですね〜。やるなら化粧巻きと合わせて銀にしたほうが良かったと思います。

ま、色々課題が残るロッドビルディングとなりましたが、こーゆー課題も、ブランク側とグリップ側で別々に作業を進めていく関係で、ビルディング途中で分かることは希で、組んで初めて分かるという感じになってしまいます。ま、そーゆーのも市販ロッドでは味わえないことなんで、それはそれで楽しんでいこうと思います。

ちょっと長くなりましたが、まだ終わったわけじゃなくて、バットキャップの工程が残っているので、続いてソチラに移ります。

ンデ、加工しようと思ったら、なんと原付用の14φゴムがあったので、ビニールテープでかさましして取り付けることにしました。

かさまししたらこんな感じで、

あとはエンドに入れて、ネジ締めれば固定完了w

ン!?

これバイク用のグリップつけてて、エンドもバイク用のバーエンドだから、

バイク用ハンドルみたいwwwブインブイン!

かくして、グリップ部は完成。

重量は、グリップだけで350g。

ブランクは196g。

セットで、550gといったところ。ギリギリいけるか!?

バランスは悪くない!

リールをセットしたら泣きが入りそうですが、バランスはリールシート前方5cmといったところ。私的には、ギリギリいけるか!?といったところだと思います。

あとはフィールドテストです。フロント部は長く、ガチガチ。トータル8.2ft。香川のフィールドにあったセッティングになっているので、これが良い方向へ行ってくれればいいけど・・・。

とりあえず、今期はこれでいってみますが、冬には作り直そうと思います。ガン7といえば辛いロッドですが、グリップをもう少し短くして全長を8ft程度にして、リールシートをなるべく前方にもっていき、ガイドはチタン化。あと現在構想中のダブルラッピングの改善でもっともっと使いやすいロッドになると思います。

あとはこの決め台詞に負けない釣りをするだけや!小僧、みとれや!www

キャスティングテスト
近所の公園でガン7のキャスティングテストをしてきましたwフロッグはテスト用のボンビ35gです。

最初はバランサーなしでキャストして、ちょっとシェイクしました。

続いて、バランサーを入れてキャスト。

総重量がやばいことになっていますが、バランサーを入れたほうがいいと思います。

決して体に優しいセッティングではありませんが、もいっちょ似たようなロッドのGT8に比べると、全長が3cm程度短く、総重量も軽いため、楽なロッドだと思います。

ちょっとGT8と使いまわししながら、メインになるかどうかは未知数ですが、とりあえず、出番多めにしようとおもいます^^


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