GT8 グリップ製作



昨年作ったGT8ですが、これがヒジョーにイイ!んですが、難点が重さ。

やっぱ重すぎ!おまけにクソ硬いんで、振りぬいた時の力の逃げがなくて、腕に負担がかかりすぎ。

というわけで、ブランクの軽量化は無理なんで、グリップの軽量化を図ってみようかと思います。

現在付いているグリップはアルプスのリールシート付きのヤツで、リールシート自体が90gもあるので、そもそもこれがイチバンの使いにくさとなっているように思います。

また、グリップはホーペックワンオフもののグラス+カーボンパイプで、142g。

これだけで230gもあるので、これを軽量化して使い勝手をよくすることはでけんのか?と思い、やってみることにしました。

つまり、軽量グリップの製作。狙うのはぶっといブランクにほっそいグリップ。こんなアンバランスな組み合わせは市販品ではまずないと思います。そこを突いちゃうわよ〜!

早速使うマテリアルですが、市販のマテリアルは内径15mmを超えると選択肢はほとんどゼロになってしまい、探したところ、ちょうどいいのがスケルターワークスから出ており、

内径16、外径18、長さ900のカーボンパイプです。

で、塗装用のサンディングバージョンとそのまま使えるカーボン柄バージョンの2種類が出ており、私は塗装するので、サンディングバージョンを買ってきました。

基本、釣具屋から取り寄せるみたいなんですが、釣具屋で頼んでも送料がかかり、その送料とメーカー直送の送料+代引き手数料がそんなに変わらないので、メーカー直送で頼みました。全部あわせて4000円くらいでした。

早速あわせてみたところ、摺り合わせなしでバッチリ入りますw

ただし、肉厚1mmですからねwこれが何よりの不安要素w

以前、ウィードフリーカーで肉厚1mmパイプを使ったこともありましたが、あの時は大丈夫だったんですが、今回はいかに?

しかし、こーゆーロッドビルディングこそ、素人のなせる業なんで、楽しみになりつつ、早速やってみたいと思います。

早速、位置アワセです。まずは、リールシートの内径とパイプ外径がキツキツなんで、リールシート内壁をマタギリーマーで少し削り、入りやすくします。

その後、リールシートの位置アワセ。結局、Jraidenのグリップセッティングがイチバン使いやすいんで、Jraiden用のリールシート位置を合わせてマーキングです。

そんでプロクソンのルーター+ダイヤモンドカッターでカット!Jraidenと同じく、70cmのパイプになりましたw

そんで、面の整えで、プロクソンのマイクロベルトサンダーを使用。プロクソン様様ですw

続いて塗装。セパレートグリップの見える部分だけ、ロックのミラクルプラサフHBで塗りましたw

続いて、グリップの塗装はチャン白塗って何事もなく終了!

続いて具体的なパーツを組んでいくことにしました。

まずはリールシート。GT8のリールシートにあわせて同じ位置に18φのシートを接着。

しかし、ここでトラブル発生。エポキシつけて放置してたら、

タレてました(汗)

しかし、EP001で命拾いしました。ゴムのように引っ張ってカッターでカットして事なきを得ましたw

その後、バットジョイント部を補強。いくらなんでも1mmは不安なので、久しぶりにカーボンロービングを使い補強します。

最初にアロンアルファで仮止めしてグルグル巻きにしました。

そして久々登場のUVコーティング。

仕上がりはこんな感じなんですけど、

てっぺんあたりのカーボンがほつれてて、

これがこんなんなってワヤ!ンデ、カーボンロービング、ところどころほつれてて、中腹とかからも繊維が出ているような状態で、

考えてみれば、UVハードナー、カーボンロービングをグルグル巻きにしたら、下のほうは光が届かないような気もするし、やるならエポキシのほうがいいかもしれん・・・・

そして、カーボンロービングを使うと、段差がボコボコになって、グリップパーツのセンターが出にくいときています。

コルクやエバが加工しにくい!

そんなわけで、カーボンロービングはやんぴして、スレッドでやり直すことに。オオノのロッドも継ぎ目はスレッド+エポキシ補強しているので、補強にはなるはず!

そんなわけで、塗装剥がしを使ってコーティングを落とします。これもめっさ落ちにくかったっち!カーボンロービング二度とつかわんど!

その後、PE巻いてコーティング。オオノのロッドがこんな感じなんで、いけるはず!?

そんで、成形したEVAを入れて、

コルクも入れて、

その後、リアグリップのコルクを成形して接着して、

デカール貼って塗装。2回ほどクリアを吹き付けました。

結果はこんな感じwいい感じですw

しかし、マスキングテープをはがしてみると、クリア層結構厚いですな〜w

その後、EVAを接着して、

チェックも接着。マタギのHTWC-Zで、内径19φのやつなんですが、なかなかイイ感じですwチェックは過去18φのパイプに18φのチェックを入れて何度も大失敗こいとるけんね〜。若干大きめのチェックやないと入らん!

その後、上のEVAにあわせてセパレート下部のEVAも同じように加工。

その後、セメダインGクリアをEVAに付けて、

チェックをギュッと押し付けたら、

仮止めが出来るので、

この状態でエポキシ接着。

セパレートなんで、デカールの両端の幅を同じにしてやったほうが見栄えがいいです。おおかた18mmなんで、ものさしで測って位置をあわせます。

こんな感じw

んで、その後、あまってたコルクを成形して、

こんな感じにしました。

最後はEVAなんですけど、

こんな感じに成形して、

面取りします。成形後の面取りはデザインナイフでやりますが、切れ味が悪かったら即新品の刃に交換したほうが塩梅がいいです。切れ味が悪いのを使っていたら外径が欠けることがあります。

んで、フィッティングしつつ、旋盤加工して距離を詰めていき、

接着。ハッキリいって、ココにコルクを使うと高くつくので、EVAでケチってますw

押し付ける前に接着剤を取るのがコツです。

そんで、自作のグリップクランプで下端をパイプにあわせます。

すると、接着剤がはみ出るので、これをアルコール+ワイプでふき取ります。

そんで1日待って、

こんな感じに出来上がりましたw

最後はコルク成形の欠け補正。ウッドエポキシを使って、

こんな感じに塗りこんで、

アルコール+ワイプでふき取っていき、こんな感じw

最後は上側のチェック部分ですが、20φのチェックを入れる関係で、スカスカなんで、

こんな感じにウッドエポキシをパテみたいに塗りこみます。

そして、チェックを押し当てて、

外径部をふき取り、

内側のはみ出たのは、爪楊枝でふき取り、

仕上げは面棒でパイプ内部にこぼれたウッドエポキシをふき取る。

これで1日待って完成w

出来栄えはというと、パテが隙間に入り込んでてちょっとかっこ悪いわね〜〜〜。ここら、完璧にできんのよね、もっと精度の高い旋盤だったらできるかしら???

あと、EVAの成形の削り跡にパテが入り込んで変色しとるのが難点やね〜。

兎に角、昔のグリップと比較してみます。

昔のはバランサーなしで、270gくらいあったんだけど、

100g以上軽量化できてて164gやち!

ブランクとのすり合わせも無加工でいけてますし、

デザイン的にもいい感じで組めてると思いますw

で、軽いほうのデイトナバランサーでバランスの塩梅を見てみますが、

重心がココ。ダメですな〜。

仕方がないので、重いポッシュのバランサーで塩梅を見てみると、

重量は500gチョイになりましたが、

リールつけてのバランスはココ。完璧とはいえませんが、ばりばりの許容範囲。やっぱバランサー入れて500g程度に収まってくれたらグッドやっ!

公園でテストをしてみると、前のに比べるとライトロッドみたいな感じですwまた、リールシートがスリムになった関係でパーミングもしやすくなったし、使いやすくなったと思いますw

来年は活躍してっちょ〜!



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