GTロッドリメイク
9ftオーバーの雷魚ロッド


こないだ釣りロマンでやってましたが、GTロッドって、硬いマグロロッドです。

硬いマグロロッド買って来ました。バレーヒルのオーシャンクエストランナーエンデュランス86SJ。

実は、これ丸亀のアルティメットワールドに置いてありました。中古屋の査定比較していて眼に止まり、触ってみると、雷魚ロッドそのまんま!調べてみると、兎に角オフショアの硬い大物ロッドで、GTロッドとしても使われている模様です。兎に角ごつくて、リールシートは22パイ。これは旧型サーペントと同じです。

で、特徴的なのは、ブランクの長さ。船用ロッドはグリップが短いですから、ロングブランクなんですよね。でもって、全長が8.6ft。ながすぎんか?というくらい長い!そして硬い!

雷魚ロッド、余裕で流用できますヨw

でも、値段が16800円だったんであきらめていた・・・・わけではなく、ヤフオクみていたんですが、なんせGTロッド自体タマ数が少ないから全然出てこず。

でもって、中古のC4探しでベリーネット覗いたら、たまたま、

コイツが出ていたわけです。

しかも6000エン!

即、バイトやったりましたわ〜♪

目的は、今までにない雷魚ロッド作り。

簡単明瞭。

9ftオーバーの1pcロッドです。

グリップが短いのが幸いで、10cm延長したら、9ftですがな。バットジョイント1pcで9ftオーバーの雷魚ロッドって、ないでしょ?

だきん、作りたいのです。

だもんで、来年のシーズンに間に合うように作業を進めて行きます。

で、即バラしていきます。エポキシがやりこい。こりゃダイコーじゃないですね。ゼナック???

トップガイドがなかなか外れなくて、ペンチでひっぱってたらガイドが外れました(汗)

約1時間でゼンバラ完了w

で、グリップ分解して、トリガーが邪魔なので引っこ抜いて、

で、今回新兵器のマイクログラインダーで、リールシート切断w

だけど、マイクログラインダーはプラが外側について切れ味がスグに悪くなります。で、しまいにゃ折れます。あまり適さん先端ピットですね〜。だけど、糸ノコよりはよっぽど作業が楽ですwww

外しました。コアテープでかさ上げされています。

で、いつものロックリムーバー攻撃です。

すると、

みみずぶくれのような塗膜。

トップコートは、オブラートのよう。

カッターでこそぎおとすと、別の色で強い塗膜が出てきました。

これで、使われた塗料が分かりましたwww

←ハリコタイガーにロックリムーバー。同じようなみみずぶくれになっていますよね。1液変性塗料+2液ウレタンをした場合、下地の1液塗料が溶剤に弱く、激しいリフティングが起きてこんな感じになるんです。

オールウレタンだったら、ロックリムーバーかけてこの塗膜になることはありません。1液を使うとこうなります。

つまり、この塗膜は、ベースコートに1液変性塗料、トップコートはウレタンを使っていることが分かります。

そして、ロックリムーバーでもリフティングが起きていない、下地は、ウレタンというのが分かります。

エンデュランス86SJは、ホワイトのバイオレットパールです。

だもんで、

2液ウレタンプラサフ→1液ホワイト→1液バイオレットパール→2液ウレタントップコート

この塗料構成で塗装されているなというのが予想できますwほぼ99%これで間違いないと思います。

パール塗装は、http://www.paint-works.net/protouch/point/point02.htm

1液変性塗料がやりよいみたいで、おそらくコイツの製造元も、それを知っていて1液でパール塗装やっているんでしょうね。

いや〜、塗装の勉強していたら、こーゆーところで、一つにつながる感じがして、最高だわwww

オモロイ!

でもって、ケレンは続くわけですが、なんちゅうても、ゴツイ!このプライマー。2回目のロックリムーバーでもビクともせんき!

かくなるうえは、久しぶりの空研ぎです。

80番でガンガンしごきまくりです!

この手の作業は、水研ぎというのが定石ですが、塗装を落とすのが目的ならば空研ぎです。水研ぎの本来の用途は、水を付けて、滑らかに研ぐためであって、下地を整えるのが目的です。塗膜を落とすのが本来の目的ではありません。だきん、水研ぎペーパーは大きい番手のものがないのです。一方空研ぎは、番手が荒いものがあり、砥石と砥石の間が広いため、塗膜をこそぎ落とすのならば断然空研ぎです。水研ぎは、空研ぎで塗膜を落としてから、ブランクのカーボン肌を整えればいい話です。

ただし、空研ぎは、目詰まりした場合、水で落とすことが出来ない(水で研石がとれるから)ため、目詰まりしたら即交換で作業します。

で、この手の作業は仕方がないのですが、ブランクのカーボンが削れ倒します。水研ぎでも空研ぎでも、カーボンは削れます。だもんで、リメイクするということは、すなわち、ロッドを殺すような意味合いもあります。いうなれば、リメイクってのは、半分壊しつつ、レストアって作業なのです。でも、面白いので、断然ありですw

で、新たなスプレーガンを使って塗ろうと思っていたんですが、2週間経っても、こんきん、グリップのパーツを注文かけることにしました。このあたりがオリンポスの痛いところ。時間がかかるのよね・・・・。まぁ、仕方がないことだけど。

で、まずは、9ftオーバーにするにはグリップを延長しないといけないので、どれくらい延長すればいいのかアタリを掴むことに。まず、グリップをつなげた状態で全長を測ったら、256cmでした。で、9ftは274cmです。だもんで、延長は18cmすればいいということです。

で、延長の方法ですが、カーボンパイプの外側にはめ込むパターンと内側にはめ込むパターンがあり、このGTロッドのパイプ外径は20mmで、手持ちのパイプでは、内径20mmオーバーのパイプがなくて、内側にはめ込むことにしました。

で、フレンドのカーボンパイプにマスキングテープで余裕をもって19cmほど印を付け、5cmほど接着のためのすり合わせを取り、

ダイヤモンドカッターでパイプを切断。

これで、18cmの延長パイプが完成しました。ちなみに、後からバランサーを付けないといけないと思っているので、ヘビーウェイトバーエンドが入るかどうかチェックしましたが、ちゃんと入ったのでOK。

これにPE8号でかさ上げして、

30分型の2液エポキシで接着。

で完成。もともと61cmだったパイプはcm誤差があって、結局、81cmになりましたw長い!

で、

ブランクをセットしてみると、

店長!めたんこ長いでつ!
もはや雷魚ロッドというより、投げ竿!(汗)これ、バットジョイント式の1pcロッドとしては最も長いロッドかもしれん!で、これにトップガイドが付いて頭が1cmくらい出て、バットにキャップが付いて2cmは長くなるわけです。で、延長パイプの誤差が2cmありますので、約279cm。

ということはですね、きゅうふぃーとにいんちのスーパーロング雷魚ロッドになります!

もうね、持った感じ、長いだけあって、かなりバランスが悪くて、重さナンボな?とおもってハカリで計ってみたら、

298g。あれ?たいしたことないね???これにガイドとかリールシートがついたところで、500gは行かないと思います。ということは、長すぎて、ルアーロッドなみに動かすにはバランスが相当悪いというわけですかwで、グリップのアタリを付けてみたんですが、かなりフロント寄りにしないと、長すぎて振りぬくことが困難です。つまりリアグリップをかなーり長くとらないといけないわけです。リアグリップが長い???そうでつ。投げ竿と一緒じゃないですかこれ!

投げ竿がなぜリアグリップを長く取っているのかよーにわかりました。

でもまぁ、そんな雷魚ロッドなんて市販にないから面白いんじゃないのwと思って作業は進むクンです。

で、まずはグリップ作りはリールシートを選ぶところから始まるんですが、カーボンパイプの径を計ったら、20.5なんですわ。で、もともと付いてたリールシートは旧型のTDPS22なんですが、内径22パイのリールシートといえば、雷魚ロッドでは、旧型のサーペントが採用していました。ワタシも705を持っていたので、22のでかさはよーにわかっております。でか過ぎてパーミングしにくいんですよね。だきん、新型はTDPS20に落としてきたんだと思うんですが、兎に角、普通の人には22のリールシートは合いません。また、22のリールシートにしてしまうと、コルクやEVAがGTレベルの太さのものを使わなきゃいけないため、ワインディングチェックやリングなんかのデコレーションパーツの選択肢は皆無といっていいくらい選べる余地がなくなります。だもんで、なんとしても、20を入れたいわけです。で、手持ちのTDPS20を削って入らないかやってみましたが、さすがに20を削って20.5にするにはネジ部の薄さがヤバイくらいになる上に、実際削りこんでみたけど、

ちょっとしかはいりま千円。

しかし、このロッド、長いので、リールシートはカナリ前にしないとキャスティングに支障が出るため、前に突っ込まないといけないのですが、DPS20は無理やなぁ。

というわけで、泣く泣く22を選ぶことに決定。

ちょうど12月で、マタギのクリスマスセールが始まるので、マタギカタログを見ながら悩みに悩み、

毎度毎度相当悩むんですよこのデザイン決め!なんせロッドの顔ともなる部分ですから、相当時間がかかります。内径と外径とチェックのフィッティングを考えながらの作業ですが、今回は3日かかりました。

最終的には清書をして、値段を書き込みます。

マタギの注文表はなんでかファックスみたいに、自分で品番を書き込んで、数量と値段も入力するって古いやり方なので、毎度毎度手間がかかります。あれだけの規模の店なのに、なぜネットショッピングみたいに、数量をカチッと押して、カートに清算されていきレジに進むボタンとかの形式にしないのか不思議です。

で、注文を入れました。

で、ブランクの研ぎ出し。なんせ60番くらいで空研ぎしたため、丁寧にやることにしました。150→240→320→400→600→800です。

でもって、改めて気づいたんですが、ティップを見てみると、妙なキズ?みたいなものがあります。左はウィードフリーカー。右がGTロッドです。ガイドがキツイのに無理やりはめ込んだ跡なんでしょうか?それとも、ワタシがガイド外す時にミスって付いた傷?確かにトップガイド外す時、暖めても全然抜けなくて焦ったんですが、もともとがキツキツで入っていたからあんなに抜けなかったんですかね?ちょっと心配です。

兎に角コレで塗装の準備は整いました。

んで、ここから技あり作業どすw

気になるティップを補強しますです。だいぶ昔に活躍したカーボンロービング。

こいつをまきました。これは10本くらいが平スレッド状態になっているものですが、巻くんなら、1本のほうがムラなくできていいですね。ちょっとボコボコしています。

これにエポキシコーティング完了。

カーボンのささくれなどなどをペーパーで研ぎ落として、

最終的にはこんな感じ。

フレンドパイプも肉厚が1mmくらいしかなくて、こいつも強化しようと思いました。同じくカーボンロービングを巻いています。

こいつをエポキシコーティング。

最終的にはこんな感じ。

さてここからがロッドビルディング最難関の塗装。以前、ロッドビルディングの試行錯誤で移動式というのにこだわっていましたが、実はワタシの家の近くに空き地があって、20mもホース伸ばせば空き地にいくので、家からホース伸ばして空き地で塗装することにしています。

で、新しいホースが付いているの、わかりますでしょうか?

ホムセンに置いてあるオレンジのウレタンホース、こいつが固くて絡まりフライの連発でうんざりして、

ひょっと硬いのが原因かおもって、SK11のジャパンソフトプレミアムを導入。しかぁし、やりこいのはいいんだども、ちょっとチチワになるだけで、

これもん。はっきり言ってつかいもんにならんき。

硬いとヨリができ、やりこいと折れ曲がる。

硬すぎず、やりこすぎず、そういう人に私はなりたい・・・・ってか!?

というわけで、オススメのキンキのKUH65を購入してきたわけです。

これ、

ベリーグッド!

これ、かなり軽くて、でもって適度なやりこさがあって、クセがつきにくくて、でもって、ここ重要。輪が出来た時に引っ張っただけで、解けるでしょ!?これ、ジャパンソフトプレミアムではありえんことなんで、すごい使いやすいです!

ホムセンで触った中では、あとスーパーソフトウレタンホース(αじゃないやつ)。これも同じように、適度なやりこさがありながら、輪が解けるホースでした。ジャパンソフトプレミアムは廃棄。全部KUH65にします。

話がそれましたが、

これもキンキの手元レギュレーターです。部屋にコンプレッサがあると、レギュレーターはコンプレッサに直結しているため、ミストを見ながら圧の調節が出来ません。(室内でウレタン吹くことになるから)

だもんで、手軽に接続できる小型の継ぎ手で使えるレギュレーターが必要ってわけです。

ミスト調節。結構な圧とおもうんだども、霧の微細化が甘い。

圧を上げていき、これくらいのミストになったらOK。しかし、

その際のミスト、こんなんですよ。0.8mmってこんなもんなんかね?0.6のPCジャンボ206と比べると圧の強さがじょんならんです。当然、跳ね返りもあって、ペンキの歩留り&効率は悪い。

しかし、吹いてみる。まずはグリップ部分です。今回、新たな兵器、投げ竿のスタンドを導入しました。

いつもは、ゼストで教えてもらった方法。左手でクルクル回しながら右手でガンを吹き付け、ティップからバットエンドまでらせん状に塗って行く方法でやっていました。

1年間も。

しかし・・・・

この方法は素人には向かんなとようやく気づきました。

ゼスト方法では軽いロッドだったらまぁいけるんだけど、重いロッドになると、バット部分を塗るときはフロントヘビーで手がプルプルするのと、真上からツヤを確認できず、サイドからの確認になるので、ユズ→ナミツヤがいうまく確認できないという欠点があります。

フローチャートしてみるとこんな感じ。左手でブランクを回しながらスプレーガンを塗る。上側を完全に塗り終わったら、

下に移動。下も塗り終わったら、

もっと下。

こうしてバットエンドまで塗り続けるわけですが、左手で持つところは段々短くなっていくわけですから、テコの原理で、段々と左手が重くなってきて疲れてきます。

また、決定的な弱点は、明るさの違いです。塗装するときは目線はブランクを斜め下方向へ見つめながらユズ→ナミツヤを確認しながらスプレーを終わりにするかどうかの見切りを付けますが、照明に近いほうが当然明るく、照明から遠いところは暗くなります。また、目線に近いほうがナミツヤを確認しやすいので、目線に近いほうはナミツヤになりやすいが、目線から遠いところはユズになりやすい。ということは、同じところを塗っていても、明るさの違いがあるというわけです。目線の上のほうが明るく、下に行くほど暗くなる。これはツヤの判断確認が甘くなることをあらわしており、タレのリスクもユズのリスクも同居します。

そして、話は変わりますが、ブランク塗装の難しいところなのですが、塗りながらだと、ムラが全然分からないということがあります。

クルクル回しながら塗らないといけないので、全体の塗膜を見ることは不可能で、濃淡の判断がつきにくく、

また、塗ったばかりの塗膜はこんなんですからね。ツヤがありすぎて、濃いか薄いかの判断は全く出来ません。

黒とか茶色とかの、濃い色は、薄く塗っても隠蔽が優秀なので、ムラになることはありません。

だけんど、

黄色、オレンジ等の薄い色はそうはいきません。

例えば、オレンジに塗ったときのことを考えてみましょう。@にティップ付近を塗り、塗り終わったら移動してAを塗る。Bを塗る。Cを塗る。Dを塗る。しかし、スプレーですから完璧に塗り分けることは出来ません。だもんで、当然、かぶる部分が出てきます。

そこは、他の部分よりも濃い色となります。黒だったら分からないんですよ。黄色、オレジはあからさまに分かります。

塗った直後はツヤがあって分からないですが、

塗り終わってから、ブランクを縦に見つめると、カブって濃い部分はウマのヒヅメのような輪に見えます。

これはゼスト方法でオレンジのパール塗装をしたやつですが、輪っかのムラ分かりますかね?矢印うってる部分が濃い部分です。段腹みたいになってるでしょ?

うまい人だったらば、ツヤを見ながら濃さを統一することが出来るんで、この方法でもいけるんでしょうが、サンデーペインターのような素人のブランク塗装では、まずうまくいかないと思います。

ブランク塗装は・・・・難しいんですよ・・・・・

ゼスト方式だと、斜めに支えるわけですから、@〜Dの工程が増えるわけで、ムラのリスクが出てきます。そのため、ブランク塗装のムラ対策としては、

単純なんですが、1回で塗る長さを長くすればいいんです。そうすれば、上の例で言うと、4個あったムラは2個に抑えられます。

また、先ほど問題視した目線による明るさの違いはブランクを水平に置くことで、照明(太陽)からブランクまでの距離が同じになり、ブランク〜目線の距離も同じに統一されます。これはユズ→ツヤになったときを確認しやすいので、部分的なユズもムラも回避しやすいです。

というわけで、

このように、スタンドで水平に固定し、それをクルクル回しながら、ナミツヤを確認しながら、塗り終わったら、前塗ったところと濃さを見て、薄ければ塗装をしなおすwこれでいけるでしょ〜

ということで、塗装開始・・・・の前に

で、今回は保護メガネを進化させました。有機溶剤対応のヤマモト光学、メガネ式めがね!

ゴーグルタイプだったら、曇って全然みえんことなるんですが、めがね式なので、密閉が甘くて曇らない!はっきりいって、左の写真のゴーグルタイプは、曇って見えないので全然使い物になりません。

で、うすく塗り重ねて行くわけですが、一回のスライドで塗れる濃さがこんなもん。これを塗り重ねていくわけですが、

なんせ、圧は高い、跳ね返りは多い、ミストは無駄に広がる、と3拍子そろって、どんどん塗料がなくなり、ちっともユズ→ナミツヤにならない。時間がかかってかかって・・・・

1回に吹き付ける塗料が多いと、ツヤになった時間がつかめて、そこからリズミカルに塗装終了の判断が出来るのですが、ツヤになるのがあまりに遅いと、この判断が、「まだか?」「まだか?」という感じで、なっかなか判断付きません。

薄く塗り重ねていくのは、たしかにタレのリスクは少ないのですが、ツヤになりにくいのと、ムラが出やすいというデメリットがあります。

一応、タレはなくしあがりましたが、

カメラじゃすごーく分かりにくいのでコントラストをガンガンにかけて表現しているのですが、ばっちりムラが出来ているのわかりますかね?

ひどいところは、下地を隠蔽できていないところまである。

「薄く何度も塗り重ねる。」

塗装の基本なんていわれていますが、そんなにあもないですよ。

で、ま、これは仕方ないんですが、EVA切る時にしくじった傷跡はきえな〜い!ま、グリップは黒に塗るのであんまし関係ないので気にせず、

続けて、ブランクです。

ブランクは引っ掛けるところを延長させる必要があるのでフレンドパイプを切って、マスキングテープで止めて、それをスタンドにひっかけることにしました。

ティップはというと、これも延長させな塗れんので、カーボンパイプ切ってティップを突っ込んで、マスキングテープで止めてスタンドに引っ掛けています。

で、塗りましたw

するとトラブル発生。ハジキが出ています!シリコンオフが甘かったのが原因でしょうが、直前にエタノール霧吹きしてキムワイプで吹いているんですけどね・・・。完璧にオフできんのじゃね。

そこで急遽ハジキドメ、ペピーUの登場。クリアでおなじみのヤツです。こいつをちょいと入れて混ぜて塗っていきました。

が、

上と同じ理由で、ユズ→ツヤの時間が長すぎて、アタリがつかめん。

気づくと、途中で塗料の残りが少なくなり、絞ったニードルアジャスタをすこーし緩めた、

そのとき!

タレまくりました〜(涙)

一応、ぬれてはいるけれど、

こんなんとか、

こんなんとか、

こんなんとか。

もうカメラじゃ全然分かりませんが、ムラもビシバシ。そして、薄いところなんかもあって、ケレンの跡が残っていたりで、もう踏んだりけったり。

ブランク塗装はじょんならんのです。

で、このまま同じことをやってもまた同じ失敗の繰り返しなので、ここ大事です。なぜうまく塗れなかったのか、分析をしなけりゃいけんのです。

素人の塗装は、経験がないです。しかもブランク塗装なんて年数本しかできひんのです。練習時間も、経験もない場合、理詰めで分析して、うまく塗れる方法というのを「考えて」いかないことにはどうにもなりません。

準備と後しまいの効率UPを考えるのもそうですが、素人はここが大事だと思います。

で、今回なぜ失敗したのか。

今回というか、いつもこれで失敗してるんですが、

まずティップからバットにかけて吹き付けます。

左手でクルっとまわして、また塗ります。

左手でくるっとまわしてまた塗ります。これを繰り返して、ユズ→ナミツヤまで行かせます。

次は下に移動。

こうして一番下まで行ったら塗装終了。この方法でずっと塗ってきました。

でも、うまくいかない。ユズが出る。ムラが出る。タレる。

なぜうまくういかないのか、それを分析しますです。

思ったのはユズからナミツヤになる時間が長いのではないのか?という点です。

このサイトでたびたび、ユズ→ナミツヤという表現が出てきますが、それはこういうことです。

スプレーガンから放たれたミストは粒状ですから、そのツブが被塗物に付着します。

さらにスプレーガンから放たれたミストが前に放たれたミストと重なると、ミストは段々被塗物を覆ってきます。

そして、一面にツブが広がった。ここまでがユズです。

ここからが難しいのですが、この状態でスプレーを止めてしまったら、表面はザラザラの状態で固形化してしまい、出来上がった塗膜はボコボコとなります。

こうなると、デコボコにゴミがかむと、取り出すのが不可能になります。これが最低の塗膜です。タレは削ってペーパーで修復できますが、ユズはもう一度塗りなおさないといけない修復のきかない塗膜なのです。

そのため、最終的な塗膜の目標は、表面がデコボコしていない、ノッペリとした樹脂塗膜にしないといけないのです。この状態をナミツヤといいます。

では、ユズ→ナミツヤにするにはどうすればいいのか。それは、以前吹き付けたミストが乾かないうちに、次のミストを吹き付けていくしかないのです

すると、生乾きのミストが同化。これがナミツヤです。

つまり、いってみれば、ユズの状態の塗膜に吹き付け続けて、ナミツヤにもっていかないといけないのです。しかし、ナミツヤまで行って、まだ吹き続けると、今度はタレがこんにちは。

初期の頃、一発でこの塗膜へもって行こうと思ってやってましたが、はっきり言って不可能です。絶対タレます。薄く何度も塗り重ねるのが無難です。

吹きつけが足りなくてもダメ。多すぎてもダメ。だから塗装は難しい。

加えて難しいのが、板金塗装用のウレタン塗料。作業性が良いのが最大のメリットで、なんといっても仕上がりの輝きと、乾燥の速さはそこいらのホムセン塗料では太刀打ちできないくらいの性能です。

が、

乾燥が速いと、

一旦、吹き付けた塗膜が次に吹き付けるときまでにあらかた乾いていて、

永遠にユズ肌になるというリスクがあります。

しかも、今現在行っている塗装方法はクルクルまわしながら何周もする方法ですから、

輪切りにするとこんな感じ。@を塗って、クルっとまわしてAを塗って、くるっとまわしてBを塗って、クルッとまわしてCを塗って・・・・

そして、また@を塗り、ユズを塗り重ねていって、これを繰り返してナミツヤにもって行く・・・・

が、板金塗装用の塗料は乾燥が速いので、@〜Cを塗っている間に、@の塗膜があらかた乾いてしまって、ナミツヤになるのが遅い。

そのため、まだかまだか?

状態で、イラつき、

ユズが残ったり、動かす手を遅くしてたくさん塗膜を塗って、タレたり、ヨモヨモしているうちに、色が完全に付いてしまって、ツヤが分かりにくくなる。(同色を塗り重ねると下色が邪魔してツヤの判断を誤りやすい)

というわけで、この塗り方自体に問題があるのではないかと思いました。

じゃぁ、どうすんのか?っていうと、@を塗る時に1回だけ塗るのではなく、何度か塗ってAに移動という感じでいくといいと思いました。

今までは@を1回しかスプレーをスライドさせていなかったので、ここで往復させて、ユズ→ナミツヤになる時間を短くして、ツヤの判断をつきやすくする、また、クルクルまわして1周してCまで塗った後に、@の塗料が乾かないくらい塗料を乗せておくのが目的です。

実施予定としては、コレ。

まず、ティップからバットにかけてスプレー。その直後、BからCへスプレー。

ただし、AからBに行く時に、必ず、トリガーを離すこと。

エアブラシの練習で分かったんですが、

トリガーを離さないと、こんなふうになって、

こんなふうに両サイドが濃くなってしまいます。

必ずこんなふうに、トリガーを離して往復させないといけません。

で、話は戻りますが、それを繰り返し、ダイブ塗ったけど、まだタレんよな?と言うところで、

今度はクルっとまわして同じスプレー。

いい加減ナミツヤになったよな?

と思ったところで、

下へスライド。こうして、塗っていくわけです。



このやりかただったら、塗り重ねの時間が早いし、薄く何度も早く塗る。これで行こうと思います。

前の塗装はあまりにアヒャヒャヒャなので、研ぎ出しして、もう一度やり直すことにしました。

ガンはPC308ですwアリーズカップにしましたwww

で、塗ってみたところ、すごい!今までで一番うまくいきました!!!やっぱり分析はするもんですねwwww両サイドからスライドさせることで、早くたくさん塗料が乗ってくれるので、乾きにくく、重ね塗りした時のツヤのでかたが分かりやすい!でもって、一気に塗る方法ではなく、薄く吹き付けるのを繰り返す方法なので、タレにくい!タレのリスクは少なく、ユズ→ナミツヤにのタイミングが分かりやすい、いい方法だと思いますwww

ってわけで、この方法でベースコートも塗ってみますですw

で、足付け。普段ならせんでもいけるんですが、オレンジは隠蔽が悪くて、ムラが出やすくて難しいので、足付けしました。スコッチブライトで水研ぎ。

で、塗装直前にシリコンオフ。いつもはエタノールの霧吹きでやっていたんですが、今回は新たな試みで、パナロックシンナーでやりました。エタノールだとアルコールなのでひょっと拭き残しがあった場合、硬化剤のイソシアネートと反応してしまうので、どうせ後でパナロックを吹き付けるので、パナロックシンナーが残ったところで関係ないので、やるんなら、パナロックシンナーでやったほうがいいと思いました。ただし、パナロックシンナーでやるのは完全に乾いているからで、乾燥が甘い状態でパナロックシンナーで足付けしたら一発で塗膜が溶けますので要注意です。

で、毎度のことですが、スタンドにセット。

で、PC308で圧調整。ちょっと圧が低い。

若干上げて、これくらいでOK。やっぱしPC206と比べると荒いです。ま、荒いミストを目的にして購入したのでOK。でもベースコートはこの荒さじゃやりにくいかもしれません。一気に塗料が出るのでタレやすいです。

で、吹きつけていきましたが、

一言だけかまんかな?

影が邪魔。塗膜が見えん。

その後のシャドウライズの塗装で気づいたんですが、

影に注目ね。左から太陽が右に向かって照ってますよね。これだとガンを被塗物の真上にセットしても影が出んとです。

ほんだきん、

塗装するときは太陽をサイドにするようにスタンドをセットすること。これ必須です。

で塗り始めたわけですが、塗る範囲を3ピースにわけて、3回で塗ることでムラ回避を図りました。まずは前。ユズ→ツヤになるタイミングがカナリはやくて、時々休憩しながら吹き付けていきました。なんとかタレはなしです。

続いて真ん中です。

最後バット部分ですが、塗料が足りなくなりました。かなり無駄にミストが飛んでいきます。100mlでもたりません。

しかし、バット部分に広範囲のタレ。

でもって、乾いてから削ってもいいんですが、めんどいのと、他の部分を削りすぎてしまうリスクがあるので、硬化前にウェスにラッカーシンナー付けて拭き取りました。

2箇所タレていたのでこんな感じに。

で、今回、丸秘の必殺技公開ですwいつも思うんですが、ガン使ったあとの洗浄でめんどいのが、塗料カップの洗浄です。凹凸があって、特に、カップの上部は入り組んでいてめんどいんですよね〜。いつもティッシュ使ってやってましたが、新たな方法。「ラッカーシンナーをガンで吹いて、入り組んだ部分のペンキを飛ばす」作戦です。これだとティッシュを使う手間がなく、それでいてキレイにスピーディーに洗浄できます!!!

で、二回目の塗装。ベースコートはPC308だと霧が荒すぎるので、PC206に変更。

さすが、PC308と比べると霧の細かさが全然違います。これはまだエアブラシテイストといっていいと思います。

で、塗りましたが、PC308と比べるとユズ→ツヤの時間がかなり長いので、これもアタリがつかめにくく、もうちょいとトリガー緩めたらよかったなと思いましたです。

で、ここでトラブル。

なんとエアが出っぱなしに・・・。これは修理したので、詳しくは「PC206エア出っ放し修理」を参照。

で、続けて、バット部分を黒に塗り、2トンカラーにしようと思っているのでマスキング。塗装後3時間待ち、以前Jraidenでやったラップのマスキング。しかし、マスキングした瞬間、なーんかやりこい感触があり、

はいで見ると、






嗚呼!







ラップの後がむちゃくちゃついとるがな!!!

さ、最悪・・・・。

指触乾燥入っていても、余裕で跡が残りますね。いい勉強になりました。マスキングは1日待つのが無難ですね。あと、ラップマスキングは厳禁ですな。板金塗装調べてみると新聞紙でやっているので、次やる時は新聞紙でやろうと思います。

ま、最終的にクリア塗るつもりだったので修復は出来るレベルかな?

一応、スコッチブライト(800番)で足付けすると、ラップの跡は、ほぼ消えたので、クリアコートで完全に分からなくなりそうですw

だもんで、そのまま次の塗装に入ります。今度は黒なので楽ですw

で、先日の勉強を活かして、今回は新聞紙でマスキングしました。ラップに比べて引っ付かないので楽々できるし、こっちのほうが便利ですねwしかし、スタンドに置いてまわす場合、新聞紙の部分が引っ掛かりが多くてまわすとスタンドが動くので、そこが不便です。で、これも前回の勉強で影が自分の右に来るようにすることで、被塗物とガン及び自分の影が重なることの予防にしています。

そしてシリコンオフ。昨日塗ってから1日経っているのですが、パナロックシンナーでシリコンオフすると、余裕で昨日のパナロックが落ちました。ちょっとシリコンオフの素材を選定しようと思います。シゴキ塗装なんかでは長島のノンシモンが一般的ですよね。ロックではシリコンオフの材料は何使ってんだろ???



で、圧調整。若干塗料を濃い目にしています。

で、塗り終えたはいいんだけど、ちょっとシンナー少なすぎたなぁ。ユズのボコボコが大きくなってツヤ化がやりにくかったです。難しい。

で、グリップ塗装時は、シンナーをカップに足してやりましたが、今度は薄すぎ。タレそうになって、吹き付けの感覚を取りながらやりましたが、タレのリスクがありすぎて、思い切った吹き付けができず、これも所々ユズになっています。

ホント、ムヅイムヅイ。塗装は一筋縄にはいか〜ん。

で、指触乾燥が終わった1時間後くらいにマスキングを取っておく。これを忘れると完全硬化後に泣きをみますので要注意です。

で、一応、ブランク部分はこんな感じで、

グリップはこんな感じ。両方ともユズ部分がちょこちょこあるので、クリアのトップコートでアラをごまかします。

で、続いての工程ですが、黒い部分だけ赤のパール塗装を入れます。オレンジはこの色が気に入っているので、パールを入れることで、色合いが変わってしまうリスクを抑えるのと、ただ単に黒い塗膜は芸がないため、赤いパールを入れて技ありを目指します。使うガンはPC206からPC308に変更。パールやクリアは、吹きつけ後、間隔をあけて2度目3度目を吹き付けるほうが失敗なくうまくいくので、ミストは大きいほうがやりやすいと思っていて、おそらく、クリアは0.8口径のガンのほうがいいと思われます。

っつーわけで、パール塗装入ります。

塗料作りっつーわけで、今回はレッドパール!黒に赤って、結構あうんですよこれがwしかし、粉をちょっといれすぎたかな〜。今回は、マルチトップクリアのSHを使用しました。いつもは、10:1のQRをつかうんですが、SHが中途半端に余っていたってので久々に使ってみました。速効型硬化剤です。

で、パナロックシンナーでシリコンオフしたら、ペンキがはげてしもた・・・。1週間経っているんですが、まだだめなのか、パナロックシンナーが強すぎるのか。

で、PC308でふきつけたはいいものの、むづいどこれ。一言で言うと、吹けば吹くほど濃くなる。普通ベースコートなんかは隠蔽がちゃんとできたら、塗り重ねたところで、色はほぼ一緒なんですが、パール塗装はそうはいかない。例えば、吹きつけ中に、風でミストが飛ばされたら、ピンポイントで薄くなるわけ。そのパールをリカバリしようとして、薄いところを吹き付けて、だけんど、そうかんたんにピンポイントで吹き付けるはずがなく、既に塗られたところの上にミストが付くと、今度は塗り重ねられたところが濃くなってムラになると、いうわけで、リカバリリカバリし続けたら、

パールの粉まみれになってしもた!!!もう少し薄く塗る予定だったんだけどな〜〜〜〜。今回の勉強だがね。ただ、タレとユズはなしです!

というのも、1回塗って、

1分待って、2回目、1分待って3回目という具合に吹き付けていったら、段々とユズ→ツヤになっていって、ちょっと無理してもタレなかったですwww100均のキッチンタイマーですが、使えますコレ!

でもって、同じ方法で、グリップ側をパール塗装。

が、状況変わらず、パールの粉まみれ!ほんと、ムヅイ!

パール塗装の場合、一定の距離で、一定の吹きつけミストをあてて、塗り重ねがないようにしなきゃいけませんね(汗)っつーても、筒状だからどうしてもスジみたいな塗り重ねは出てしまうし・・・・。おまけに野外でやってるから必ず風の影響があるわけで、良い具合にパールムラが出ないように塗るのは至難の業。

むづいです。

しかし、PC308の初めてのクリアテストは、上々!!!

風があって、ミストが当たらない状況が多かったので、圧を高めにして吹き付けました。すると、もともとがワイドパターンなため、少々の風でも問題なく連続的に当たってくれて、しかも、遠くからでも吹きつけ圧の高さで、真っ直ぐあたってくれて、しかも、1回で付着するミストがPC206よりも大きいため、吹き重ねでユズ→ナミツヤになりやすいです。失敗がすくなくて、それでいて出来栄えの良い塗膜だと思いました。腕がないのでパールムラはあるけどねw

だもんで、PC308、クリア塗装にはもってこいかと思いましたです!

で、ひさびさのSHクリアは、QRに比べて・・・・あんましかわりませんな。普通にうまくいきましたもんwとなると、QRよりもSHのほうがいいかもな〜と思うこともしばしば。っつーのは、QRって、10:1だもんで、塗料カップで硬化剤を検量することができないので、ミキシングカップを使っているんです。だけど、SHの場合だと、2:1だから、塗料カップのメモリを使って配合が出来るので、ミキシングカップを使う手間がへずれるっつーわけなんです。そのかわり、パナロックと硬化剤を使い分けなきゃいけないのでそこが不便だけど・・・・。どっちがいいというのは今のところは悩み中ですが、2:1のSHもまんざらではないなと思いました。

続けて、クリア塗装です。

で、ここでトラブル発生。

前回黒い部分にパールを塗ったわけなんですが、新聞紙でマスキングしていました。

ところが、新聞紙をはがしてみると、新聞紙の黒いインクまみれ!!!※分かりやすいようにコントラストつけています。

新聞紙マスキングいかんっすわ〜。

結局シリコンオフする時にパナロックシンナーで拭き取りました。

で、クリア塗装。今回は、SHがなくなったので、QRを使って吹きました。

グリップも吹きましたが、

1分間隔で吹き付けを繰り返していって、

難なくクリア塗装、タレ、ユズなしでいけましたw今までのはやり方が悪かったんだなと改めて実感。そして、PC308のよさも実感。PC206よりも数段うまくいきます。クリア塗装が口径の大きいガンのほうがやりやすいっつーのが改めて勉強できましたです。時間間隔を取って塗り重ねるってのは、1個1個のミストが大きく、ムラなく吹き付けられるっつーのがミソですわ〜wwwそれが簡単に出来るのがPC308でしょうか。サイドカップも慣れてきて、バランスがおかしいとか、トリガーに指が挟まるとか感じなくなったし、サイドカップだから、吹きつけ中の塗膜チェックもしやすいし、GOODです!

で、気づいたのですが、ミストが飛び散って、保護メガネがミストだらけ!

これはシンナー対応の保護めがねなもので、

ラッカーシンナーでふいてみましたが、

全く問題ありませんでした!これは山本光学(スワンツ)のYS30という保護目がねですが、ラッカーシンナーで掃除ができるというのが、かなり良いです!が、耳に当たるところのフックが狭いのと柔軟性がないので、長いことかけてると疲れるので、そこを改善してくれたらなおのことGOODです。あと、やっぱり、ゴーグルタイプじゃないから、ミストがたまに目に入っていたいのよね〜。だもんで、ゴーグル式で曇らないタイプが一番いいかな。とはいえ、ゴーグルは曇るし、あ!だったら、カーブレンズがいいかもwwwしかし、カーブレンズの保護目がねは、有機溶剤対応型がなくて、こまっとるんですが・・・・なんかないですかね?

でもって乾いた後の塗膜を見てみると、

パール部分は問題なし。だけど、オレジ部分がユズ気味になっています。長いので、塗膜の状態が一様に把握しにくく、でもって、ラップマスキングで下地がボコボコになっているためかと思われます。しかし、許容範囲なんで、まぁ良しとします。

グリップ部分は完璧。塗る長さが短ければ、全体の塗膜のみずみずしさが把握しやすいので、出来栄えがいいです。

ただし、グリップ分解時につけてしまった傷が悔やまれます・・・。しかも長いのよねこの傷。リメイクはむづい〜〜〜

で、リールシートの塗装に入ります。

約1ヶ月遅れでマタギより到着。TDPSLD22です。適当なカーボンパイプにくっつけて、塗装します。突き抜けさせるのがミソで、コレはネジ山を逆から塗れる様にするためです。詳しくは、コブレッティリメイクのリールシート塗装のところを参照ね〜

で、まずはプラサフ。キホンは塗りにくいところから。ベイトのシートでは、トリガーが一番塗りにくいです。だきん、トリガーを上から下から満遍なく塗ります。

塗り終わったらねじ山。これも逆からも塗り重ねていき、

やりにくいところがぬれたら、一気に塗ります。

しかし塗装トラブル。プツプツとイボみたいなものがたくさん出てきました。これは・・・・水!?

わがんね!トータルTで聞いてみます。

で、ベースコート。オレンジです。

これもキホンは同じ。トリガー→ネジ→他の順に塗っていきます。

で、シャドウライズのリールシートでやったエアブラシ技術、「線」を応用します!この線は、トリガーを引きすぎると、ブチュ!となって一発アウトなので、安全策でニードルアジャスターを活用します。で、エア圧、シンナーでちょうど良いところを調節していき、

ハイ本番!メリハリがあるラインをトレースしていきます。

が、イマイチ!大失敗!TDPS22って、ボディにメリハリがない!

ACSとは全然違うちやー。

で、色々蛇足していって、マシになるかと思ったけれど、

最終的にクリアまで塗って、ダメダメだということが判明。

最初からやり直し!こういう地味な形は、いらんことせんで、普通に単色塗装がいいね。ラッカーシンナーにドブヅケすること30分。

塗装してスグだったからはがれるはがれる。

ねじ山部は、ブラシで剥ぎ取り、最初からやり直し。

しかし、微妙な塗料残りがあったので、ワイヤーブラシでこすり、

水をかけながらブラシで落とす。

これくらいが限界。

いつものようにパイプにつけます。

いつもはやらないんですが、今回はフードナットも塗ってみようかなと思って、マスキングしました。

で、アリーズで吹きました。色々考えて、無難に黒にするんがいいんちゃう?と思って、ゼットブラックを塗ることにwとなると、下地が関係ないので、プラサフはキャンセルです。

で、吹いたんですが、塗膜がボロボロ。小さい気泡のようなものが無数に出て、ザラザラ。ワイヤーブラシでこすりまくったんがいかんかったかなぁ。下地処理が甘かった・・・・。リールシートはリサイクルなしで、新品かってやったほうがいいかもしれ〜ん。あとプラサフはちゃんと吹いたほうがよかったかもしれん・・・・

フードナットはマシです。やっぱりワイヤーブラシがいかんやぁ。

で、ペーパーで研いだ後アリーズでトップコート。マルチトップクリアQRです。

良い感じにふけましたw

が、気になったのはリールシートのバリ。成形時に出来たものだと思われますが、残りますね(汗)塗料を吹く前にペーパーで完全に平坦にしたほうがきれいにいきますね。以後注意します。

とりあえず、これでリールシートの塗装は完了。

でもって、リールシートの塗装が完成したのでグリップの組み付け。

まずはリールシートの位置設定。もともとが重量級な上に、さらに延長して9ftオーバーというとんでもないルアーロッドになってしもたために、振りぬけるかが心配で、リールシートの位置はかなり上目にしました。キャストする時に反動がつけやすいので、エンドグリップを長くすればそれだけ飛距離は伸びます。投げ竿がそうですがな。

で、グリップ加工。位置を決めて、EVAとコルクをカッティング。

こんな感じ。

適当にカッターで切ったので思いっきりナナメになっていますが、

スキングテープでかさ上げして、EVAを突っ込み、

旋盤加工wペーパーで600番まで整えて、

さらにコルクも成形。

が、失敗。スジが出過ぎました。思うに、もっと高回転のほうが良いかも。プーリーベルトの位置をやりかえようかな???

あらためてやり直して、

良い感じにできましたwストレートコルクの両端を平坦にするだけ!これがイチバン無難やね!

だけど、内径拡大が至難の業。22mmまで広げるのがギリギリすぎてなっかなか削れません。

なんとか入れられて、EVAはセンター出しはましなんだけど、

ひどいんはコルク。ツラッツラにしないといけないので、パイプに差し込む時に割れかけたり、

結局、内径のセンターがうまく出ないため、ななめになり、

せっかく外側がきっちり水平出せても、

内径がズレているために、ナナメに刺しこまれてしまうので、継ぎ目がななめになってしまいます。これはもうどうにもならん〜。次回の課題にするとして、

接着行きます。まずは軽くペーパー当てて足付け。

ただいま実験中のEP001を使って

で、接着。

5分くらいしたら粘りが増して動かなくなるので、その後、1時間位したらネチョネチョになりながらほぼ硬化。

ネチョネチョのエポを指でこそぎ取ります。

するとわりかしキレイに接着できますw

で、一日待って、コルク。

一日待ってPE8号でかさ上げ+瞬接。

で、続いて、LDスペーサーと入れて、

リールシート。

しかし、やはり、内径拡張で出たズレが響き、スペーサーとリールシートがきっちりあわん〜

で、今回新たな取り組みw接着剤つけると、隙間の位置が分からなくなるため、マジックでマーキングして、このマーキングにリールシートの頭が来るようにセットする目安にしますw

で、接着剤つけて入れて行きます。

こーなった時に、マジックのマーキングがあると楽w

で、はみ出たエポをアルコールで吹き飛ばします。

アルコールは、昔はメタノールを使っていましたが、あれは激毒物であまりよくなくて、エタノールにしたはいいものの、エタノールは値段が高くて、今は手洗い消毒用のアルコールにしています。これはプロボトルで1リットルくらいはいっていて安くて量も多いので便利ですw800MLで500円くらいw

で、こんな感じにwしかし、アルコールをつけると、マジックのマーキングが消えてしまった(汗)次から、マスキングテープしてもっと上にマーキングしよう。

1時間後、なんとスキマから、エポがはみ出ていました(汗)

普通のエポキシならここで死亡。なんですが、EP001は違うwこねりゃ、はがれるんどす!3日くらい経つとびくともしなくなるけど、1時間くらいだったら余裕で取れますw

で、硬化した後、トリガー部の若干のかさ上げスキマが気になるので、

ライトフォーミラを流し込み、完璧に充填可能。EP001で見た目をよくして、強度はビルディング用エポキシで補強wこれがイチバンいいんじゃなかろうかwwwイチバン力がかかる場所だしw

で、続いてリールシート下側のグリップ。後々内径拡張して上下がズレるのがいやなんで、マタギ方式を採用し、最初から22mmの穴を広げておき、そこから旋盤を使って成形することにしました。ドリル+マタギEVAリーマーで内径を広げて、ジャストフィットにしておきます。

で、成形していきましたw

掃除機を使いながらやると効率がいいです。

で、フィッティングしてみたんですが、リアのほうがチェックとの径が違いすぎて不自然だったので、

さらけずりんこ♪

で、リールシート用のリングを入れるためにゴム砥石で径を広げるも、

イマイチだったため、

デザインナイフでカットしてハメました。

あとはEP001で接着。いい感じですwやっぱし、旋盤でやると全然キレイにいきます♪

で、続いてリアグリップなんですが、ネーミングがネーミングなんで、ちょっと古風な感じのほうが良いかなと思って、久しぶりに竹グリップにしようかなと思いました。通常、竹グリップで組むときはオール竹なんですが、今回のはEVAにコルクに竹と、3種混合のなかなかないグリップデザインなんで、これもアリちゃう?と思った次第です。

でもって、いつものダイヤモンドカッターで竹を切断しようと思っても歯が小さすぎて失敗。

で、サンダーで切断砥石付けて切断。うまくいったように見えますが、切り口ボロボロ。ハッキリいって、ダイヤモンドカッターの歯をつけたほうが絶対いいと思います。

で、木工ドリルピットを使い、節を貫通させていきます。

しかし、いかんせん、パイプが太い上に、竹が曲がっている関係で全然入りません。

で、いかんせん、ドリルで穴空けたセンター自体がずれている(竹が曲がっているのでセンターは必然的にズレます。)ので、なるべく均等に削るためにドリルを傾けて、内径を広げていったところ、

ドリルの先端が竹を貫通してしまい、竹がパァ(涙)

こりゃ、どうしたもんかしら・・・・

で、竹は置いておいて、リアグリップの前側はEVAにする予定なので加工。

旋盤YH100で加工加工。

フィッティングは良好。やはり旋盤がないとこれが出来ません。

で、接着前に一工夫。チェックを始めに入れて先にEVAを接着することにします。

で、EP001で接着。

で、その後、チェックを接着。

始めにチェックを入れて固定するとセンターがずれるんですよね。多分、後からチェックだけ接着したほうがうまく行きます。

さて、これでグリップビルディングはしばらくお休み。ブランクが出来てからバランスを考えて、最後の詰めのデザインを決めます。

ブランク側のビルディング

今回、ティップをカーボンエポキシ積層で強化しております。その関係で、トップガイドが何が入るのか未知数なんです。

少なくとも、3.2のガイドよりは大きいので、3.6、4.0を注文して、サイズを測りました。結果、3.6でいけます。見た感じ、斜めにもなっていないし、これで行くことにします。このトップガイドが曲者で、注文入れたはいいが、実際に来て見たら、はいらんじゃないか!?スカスカじゃないか!?なんてことが結構あるので、(実測値とフジのカタログ値のデータに若干ズレがあります。)、要らないトップガイドを1サイズずつ持っていて、注文入れる前に実際にティップに入れてみて、フィッティングを試すほうがいいです。雷魚ロッドだったらば、2.6、2.8、3.0、3.2、3.6、4.0をもって入ればOKです。

で、トップガイドが分かったのでガイドの選定なんですが、今回はロッドが長いので、飛距離最重視で、フジのカスタマーサービスにガイド選定の質問をしました。

質問は↓で、
現在9ftの雷魚ロッドをビルディングしており、ガイドの選定に悩んでおります。コンセプトはとにかく飛距離の出すガイドセッティングです。候補は、LCガイドとKWガイドなのですが、飛距離を出す上ではどちらが合理的なのでしょうか?また、リング径ですが、大きいほうが飛距離が出るのでしょうか?小さいほうが飛距離が出るのでしょうか?雷魚ロッドの標準はリング径が8→16なので、10→20にしたほうが良いのかどうか悩んでおります。よろしくお願いします。


回答が↓です
お問い合わせの件ですが、雷魚ロッドのガイドセッティングは強度を無視することが出来ません。
その強度から考えますと、KWガイドよりもLCガイドの方が強度がありますので、雷魚ロッドのスペックとしてLCガイドをお勧め致します。
LCガイドを使用して飛距離を出せるガイドセッティングは、8→16の方がロッドを穂先が軽くなり、キャスト時にロッドを振り切れる為、飛距離が出る可能性があります。ラインの号数によっては、6→16でも良いと思います。穂先のガイドサイズを小さくすることでブランクの捻じれが小さくなり、飛距離が伸びる場合もあります。
この点はブランクによって大きく変わりますので、ブランクに合わせて御調整ください。

私的には、ガイド径が大きいほうが飛距離が出そうな感じがしたんですが、そうでもないみたいですね。ガイドくらいの軽量化が雷魚ロッドで影響が出るのかどうかは分かりませんが、チタンLCがベストセッティングみたいですね。

が、

オリジナルのロッドビルディングだもん、新しい挑戦っつーもんをしてみたいよね。せっかく9ftオーバーっちゅう、市販雷魚ロッドではないサイズだもんで、市販雷魚ロッドではありえないガイドセッティング、10→20で組んでみることにしました。市販雷魚ロッドは、8→16です。

そこで、LCをチョイスしようとカタログを広げてみたところ、なんと、LCは20のバットガイドがありません。LCガイドは、後ろにMが付いていると、バットガイドなんですが、20の場合はMがないんです。

ちなみに、

←これが通常のLCガイド。←これがバットガイド(M)です。リングの高さが全然違うでしょ?バットガイドはリールの高さに近いほうがラインがスムーズに出るきん、高いほうがいいんです。LCガイドは地を這うようなデザインなもんで、バットガイドには背の高い特別仕様のMを使ったほうがいいんです。

だもんで、

バットガイドの20サイズにMがない時点でLCは却下!

KWで行くことにします。

個数は10個。前回Jraidenのガイドで11個も付けて、セッティングにてこづったので、10個にします。シャドウライズで9個ガイドでやわくなりすぎたので、結局雷魚ロッドは、10個セッティングが一番いいかもしれん。

というわけで、セッティングは、

E-MNST10-3.6
E-KWST10×3
E-KWST12×3
E-KWST16×2
E-KWST20×1(バットガイド)

で、合計10個。これで逝きます。

というわけでガイドが到着。全部ロットロットで揃えました。時間はかかるけど、ロットロットが一番安いです。

で、ガイドの足削り。いつもはベンチグラインダーでやるんですが、なんかあれだと切り口がななめになってしまうので、今回はルーターでやることにしました。

うまいこと削れているようにも見えますが、ルーターはルーターでやりにくい。△の頂点あたりに砥石がいったときに、ガッとなって弾きます。ですが、ま、普通に削れました。

で、続いてセッティング。メジャーでガイドを置く位置を測ってみたら、140cmでした。

というわけで、色々数値を変えていき、セッティング。おそらく、これでいけます。トップガイド〜10-10-10-12-14-16-20-22-26で合計10個。

というわけで、スプラインを出してトップガイド装着。やり方はシャドウライズ2度目のリメイク参照。

で、マジックでガイドを置く位置をマーキングしていき、

これはベイトなので、傾斜ガイドの下端がマーキングにあたるようにセットします。

今回、通常の雷魚ロッドのガイド径を一回りでかくしたんですが、あきらかに、でかい!特にティップあたりが雷魚ロッドっぽくないくらいのでかさです。8から10になっただけでこんなに違うんですね(汗)でもま、そこは自作のよさ。このまま行きます。

で、これからラッピングにはいりますが、実はやりたいラッピングがあって、

これなのよ〜♪メジャークラフトのオフブローっちゅうソルトロッド!

釣具屋行った時に、市販ロッドを見ながら、カッコイイラッピングパターンを研究しているのだ!これ、いいでしょ!?グレーの下巻きなんてあんましないですヨ!見た感じ、赤メタAとグレーCと黒Cでやっとりますな。でもって、コーティングは、下糸をコーティングした後、上巻きのスレッド巻いて、フット間の真ん中を残してあとは塗りつぶしています。かっこいいじゃないwこいつをコピーしたりますですw

下巻きは、おそらく、赤メタ10周巻いて、両サイドにスレッドの残りを出して締めたあとに黒Cスレッドを10周巻き、あとはグレーのCスレッドをまいて、

反対側も同じようにやったらできますな。

というわけで、9箇所やるわけです。

終わりました。これからコーティングw

今回初めて10rpmのモーターでやったんですが、エッジのエポキシはきれいにいくんですが、反面、フデがベッタリいくんで、エッジが薄く、中央が厚いコーティングになってしまいました。こうなると抜き糸の処理がやりにくいので、均一なコーティングを目指すようにしないといけません。

で、できるところだけ、抜き糸の跡をカッティング。その後、スコッチブライトで軽く足付けして2度目のコーティング行きます。

で、厚めにコーティングして、抜き糸をヤスリで完全に消しました。

で、スコッチブライトで足付けして、

3度目のコーティング。

しかし、コーティングで不具合。なんかね、エポキシが妙に黄色いん。不思議に思ってフデを交換。すると治りました。どうも、フデのばらつきで、たまにナイロンの染色液がエポキシの溶剤にまけて着色するんかな?初めての現象なんで以後気をつけますです。

でもってコーティングは70点かな。結構デコボコしております。やはり、1発目で端っこが薄くなった影響が最後までのこってしもた。ま、これから上塗りで分からなくなるだろうけど、以後注意しますです。

で、巻きます巻きますw

このスレッド巻きのコツは、いっぺんにやろうとせんことです。一気に作業を進めたくなりますが、ダブルフットはブランクをさかさまにしたりして、結構指と肩が疲れます。3個くらいしたら方が痛くなるので、遠慮なく、休憩。次の日にもう3つして・・・という具合に3日に分けると、身体的にも精神的にも楽で、結果的に、スレッドにアラが少なくなります。商売してるんじゃないんです。焦らずゆっくり楽しみながらですw

で、このたび、初めて雷魚ロッドとしては規格外の20サイズのガイドをつけたわけですが、そんなにおかしくはないですねwむしろごつくていいかもwww

でも1番ガイドが10サイズスタートはでかすぎ。ティップのほうは8サイズがいいねぇ。

でも、T8-8-8−10-10-10-12-12-16-20なんかのセッティングでもいいかもしれんね。

でもってコーティング行きますwまずは、中途半端にはみ出た抜き糸スレッドをキュッ!と引っ張ってチョキン。

バニッシュナイフで最終的なチェック&修正。ここが一番大事なところです。

で、コーティングしながら、一晩置き、3日待ちます。コツとしては、薄塗り厳禁です。薄く塗ったら、抜き糸の処理が出来ず、1回目で抜き跡カット。コーティング2回目で抜き糸部分は段差を少なくして、硬化後にヤスリがけしてさらに平坦にして、ラスト3回目で仕上げるべきところが、1回目で抜き跡をカットできなくなるため、コーティング回数が増えてしまい、結果、タルのような球状のコーティングになってしまい格好悪くなります。

さらに、一回エア抜きして安心するのではなく、コーティングが終わった後にもう一回コーティングをチェックすること。エア抜きできていると思っていても、フット〜ブランク間に見えない大型気泡が入り込んでおり、そいつがジワリジワリ上ってきていて、コーティングチェック良好と思ったはずが、

安心して寝た後に中途半端に気泡のまま硬化していたという悲劇があります。特にフットの根元。

で、硬化後はこんな感じ。抜き跡はいい感じに厚盛りされていて、処理が楽そうですw

で、通常なら、2回目のコーティングやるところなんですが、今回はやり方を変えます。

先にネームを入れます。

というのも、いつもなら、デカール貼って、エポキシコーティングやったるところなんですが、エポキシは低粘度で長距離コーティングをやると、はじくのと、高粘度でコーティングすると弾かないんですが、代わりにエア抜きが甘くなる。ミクロの気泡が残るんですよね。また、ネーム部だけ塗膜が厚くなって見た目がかっこ悪い。というわけで、この打開策として、

「ウレタンコーティング」

と決め込むのです。

デカール→NTウレタンコーティング→ウレタンクリア→スレッド→スレッドだけエポキシコーティング

でやります。

というのも、吹き付け塗装だったら、エアがかまないし、薄く塗れるので、上部のスレッド間の塗膜と変わらないクオリティで、こっちのほうがいいじゃろという作戦です。

でもって、ネームですが、考えに考えたネームにします。

「讃岐の夢」シリーズは固定なんですけど・・・・

セカンドネームがですね、

「ニッカリ青江!」

ニッカリ青江というのは、丸亀は京極家に伝わる伝説の妖刀の名前です。その昔、近江の武士、中島修理太夫が夜中に子連れの妖怪が近寄ってきたのをスカッと切り、次の日にその場所に行ってみたら、石燈篭が真っ二つになっていたという、妖怪を切った日本刀。それが豊臣秀吉に謙譲され、その後丸亀の京極家へ。それが太平洋戦争で流出し、その後1997年に丸亀市が買い戻し、現在は丸亀市立資料館にある伝説の太刀であります。

そもそもが、75cmという非常に長いこの日本刀、このGTロッドも9ftオーバーの超長いロッドのため、良いネーミングでないの?なんて思ったりw

伝説のモンスターを釣り上げて頂戴w

というわけで、テプラで作ったネーム色は、きらびやかに金色w

でもって、いつもの東邦NTウレタンでコーティングした後、

ウレタン塗装。今回いつもやるエポキシコーティングは気泡がかむのでキャンセル。ウレタンクリアでコーティングすることにします。で、長い部分は新聞紙でマスキング。

差込の擦り合わせ部はアルミホイルでマスキングしました。

そして、クリアはコレ。PC308を使います。クリアはマルチトップクリアのQRです。

で、今回、ペンキ屋からオススメされた湿度測定を行うことにしました。湿度85%以上は塗装中止の判断をすべしとのことだったんですが、今日は45%くらいで、しかも気温は30度近く出ているし、無風だもんで、グッドコンディションでつ!

で、吹き終わりました。なかなか良い感じです。

で、続いてリアグリップのネーム入れ。Build by Sanukiryouguです。セパレート部分に貼り付けて、クリアを吹きます。

が、

既に塗ったブランク側の塗膜が薄い!デカールのデコボコが残っています。

だもんで、足付けしてクリアをもう一度吹きます。

で、今回新兵器登場。ストレーナーです。

実は前回の塗装で、塗料に入ったブツが飛んで塗膜が若干死んでいるんです。そのため、塗料カップに塗料を入れる前にストレーナーで異物を除去することにします。

このようにストレーナーをセットし、ペンキを入れる。

なんぼかブツが取れていて大成功wやっぱしやったほうが良いねwちなみにモノタローストレーナー、100枚で600円!安い!

で、まずはリアグリップから吹き付けます。

吹き終わりました。出来栄えはまずまずw

続いてブランク側。ティッシュでブツを慎重に取って、

塗装したものの、くるくる回す時に新聞紙がごわつきすぎて回転しにくい。改良の余地アリです。

また、回転させた時に支えに塗膜が当たって肌荒れになっています・・・

色々改善点が見つかりましたが、

とりあえずは、こんなもんちゃう?レベルですw

さて、いよいよ大詰め、バットのスレッドです!

と、いいたいところなんですが、大問題!作業が全くはかどりまえせん!

息子がね、もーチョロチョロしてから目が離せんくて、5分と作業が続けられんの。

ま、フロッグチューニングとか、ホームページのアップなら、ちょっと手を離して・・・

ってことができるきん、アイマアイマででけるんやけどね、

そうはいかんのがロッドビルディング。

保ったスレッドのテンションを緩めることがでけんきん、ラッピングがでけん。

道具の準備等があるので、一度作業に入ると、やめられないEVAやコルクの成形作業もでけん。

グリップ接着も無理。はみ出てくるエポキシの拭き取り作業は、一度接着剤を塗ったら固まるまで見とかんといけん。

コーティングは、夜な夜な寝静まってやらないけんけど、最近、息子が寝る時はワシの頭抱えて寝るもんやけん、離れられん。

気づくと、GTロッドのリメイクは2,3ヶ月、ほとんど作業が進んでおらず。

このままじゃいけんと思って、最近は朝5時起きで、早朝作業をするようにしました!

そして、ようやく、スレッドが巻けて、

スレッドのコーティングの抜き跡をデザインナイフで処理して、

準備完了wコーティングに入ります。

で、ティッシュで脱脂したら、なんと、ティッシュの繊維が付きまくりでダメダメで、

キムワイプで脱脂しました☆

こーして、無事コーティングも終わり、

ガイド部分のコーティングは終了。70点てとこかな???あとはバットスレッドのコーティングとデカールやね!

で、バットスレッドの部分にデカールを貼りました。OVER NINEですわ〜♪

で、こうして残るは、リアグリップの後ろ側のみとなり、最後にバランサーを付けるかどうかでデザインが変わってくるので、とりあえず、リールを付けた状態で付けてみました。


一言だけかまんかな???


おそろしくフロントヘビーじゃ〜〜〜!


もうね、バランサーなかったら、つかえたもんじゃないです。

おまけに長すぎて、リアグリップをかなり長くしないと振りぬけないので、普通にシェイクする分にはすごく使いにくいような気もしますが、それもまた勉強。気にせず組みます。

というわけでバランサーは必須。そのため、デザインはバランサーを付けるカタチで組みます。

で、デザインが出来たところで、加工。

前側にEVAをしこんだので、デザイン的にはコルクなんだけど、コルク、高いので、

前回挫折した竹で組むことにしましたwEVA,コルク、竹の3種混合グリップなんてなかなかないし、「ニッカリ青江」のネーミングにあっているので、よかたい!

というわけで、まずは長さのアタリをつけて、カット。

で、木工用のドリルピット(18Φ)で穴を貫通。

いちおう、フィッティングは出来ましたw

がしかし、ノコの歯がガタガタなので、

両軸グラインダーで両端を焼きながら平坦に処理していきます。

でもって、これは旋盤じゃないから、両岸がいびつになりますが、

気にせんでよか!

仕方がないんです。竹は。

竹自体が天然物なので、曲がっていたり、フシで角度が変わったりするため、真っ直ぐになることはまずありません。

そのため、EVAやコルクのように、きっちりあわせること自体が不可能。そのため、神経質にハジを処理すること自体がナンセンスなんす。

フィッティングさせると、若干浮く。もう、これは仕方がないんです。あきらめです。

穴自体も真中心であるわけがなく、若干ずれますが、これも竹の宿命です。竹を使う以上、これらのことは目をつむらないといけません。

ほんで、ここから、後に塗装するカシューのための足付けを行います。3Mのスコッチブライトでこすります。

下が足付け前。上が足付け後。スコッチブライトの粗い目→細かい目で足付け完了。

ここから、初めての作業。

「炙り」をやります。

ロッドビルディングの竹グリップの製作例を見ていると、節のところが黒くなっていませんか?あれは炙っているんです。なぜ炙るかというと、前述にもありましたが、竹自体が曲がっていて、その曲がりを強制するために炙っているんです。竹飛行機を作る時に、木材を曲げるために、炙って・・・をやりますよね。竹も同じで、炙ることによってある程度強制が出来る・・・・・みたいですが、見たところ、真っ直ぐになっている竹グリップなんぞ見たことないし、ワタシが思うに、単にデザイン的なモンじゃないかなと思います。

でも、とりあえず、初めての作業なんで楽しみwまずは他の材料で練習してみます。

とりあえず、用意するんは、ミニバーナーと竹。

火をつけて炙るだけ!

炙る感じはこんな感じです。近づけると一気に焦げます。遠くからじわじわと当てるのがキモですね。

まだ黄土色だった竹は、

炙られて茶色になりました。特に切り口が焦げています。

節のアタリを入念に炙るとこんな感じに。

やりすぎてこげるとこんな感じ。バーナーを近づけてゆっくりと動かしたら一瞬で真っ黒になりますね。近くで炙る時は早く動かし、遠くから炙る時はゆっくり動かす。コツはこんなところでしょうか。はっきり言ってそんなに難しくありません。

で、本番。

あっという間にこんな感じに色づいて終了としました。

フィッティングしたらこんな感じw新旧織り交ざったデザインがいいですねwww

さてここから塗装。人口漆(カシュー)を塗ります。メーカーは東邦です。あんまし使わないし、これが一番いいです。

いつもは透き漆なんですが、透き漆だと全部茶色に塗り潰れてしまうので、本透明にしました。

漆用シンナーで稀釈して塗ります。

まずは一回塗り。つやが出てきて、濃淡のメリハリが出て、いい感じになってきましたw

乾かす間に、EVAのハジにライトフォーミラを充填。こうしとかないと、ハジッコがフニャッって凹むんよね。

その間に今度はデカールのコーティング。東邦のウレタンクリアを塗ります。新型になってて、内ポリキャップがなくなっていました。あのポリキャップ、フタにひっついて外れたり、瓶に残ったりして不便だったからちょうどよかばい。

で、コーティング完了。

さて、いまから竹の漆2回塗り。

で、まずは改良。いちいちミキシングカップに出してたら、余っているのに捨てなきゃいけないし、臭いまんまだしで、不便だもんで、瓶に入れることにしました。

で、フデを使って2回塗りします。

だいぶツヤは出てきましたが、まだツルツルとはいえません。ツルツルカチカチになるまで何度も塗り重ねます。

で、バットスレッドのコーティングも行きました。

これでブランク側は終了。あとはグリップを組みます。

で、肝心のグリップ側ですが、竹のカシューのモッチリ感がなかなかでなかったので、塗料を多めにしてねばくして塗ったら、

タレました(涙)

しょうがないので、スコッチブライトでタレたところを削って、


ドライモーターで回しながら塗りました。はじめからこうすりゃよかった・・・・。思うに、薄く何度も塗り重ねるのは、タレのリスクが増えるし、筆が無駄になるし、やるなら、ドライモーターで一発厚塗りが一番いいような気がします。真夏の車の中に入れて乾燥させたら、中膿み状態にもならないし。

で、今度はうまいこといきましたw

と言いたいところですが、タレの修復が汚くなったしまった・・・・。やはり、初めからドライモーター一発厚塗りが良いです。とりあえず、竹はこれで完成w

で、グリップに組みます。タコ糸でかさ上げして、

真っ直ぐなったようなところの向きを合わせて、マーキング。接着する時にこの目印を元に合わせます。

で、EP001で接着。可使時間は40分ですが、10分くらいで粘ってタレなくなるので、便利ですね〜この接着剤w

で、竹(天然素材)につき、いびつな形なんで、スキマが出来ます。

このスキマを埋めるために、

ライトフォーミラをこのスキマに充填させます。

で、スキマが狭いので、オイル指しに混合したエポキシを移し変えて充填させたほうがいいですねw

こうして、隙間にも無事エポキシが充填され、ぐら付きは皆無になりましたw

あとは毎度毎度おなじみのバイク用ヘビーウェイトバーエンドをバランサーにとりつけて、

完成!竹がナナメになってしまうので、ある程度の隙間は目をつぶります。

ハイこれでグリップ完成!

GTロッドリメイク終わりましたw

思えば何ヶ月かかっとんやろ?シーズンが始まり、ビルディングモードから完全にフロッグモードにチェンジして、兎に角自作フロッグのチューニングをしまくっていた関係で、ビルディングのスピードは急速にダウン!

約8ヶ月かかって完成ですwww

では毎度の品評会いきますw

まずはデザインから。塗装はミラクルプラサフHBの白を下塗りで、パナロックのインドオレンジコンクでベースコート。んでもって、トップコートにマルチトップクリアQRのクリア塗装。エポキシは全部ライトフォーミラ。スレッドは黒:灰色がジャストエースのC、化粧巻きがメタリックのAでやりました。下巻き2回塗り。上塗り2回塗りです。

スレッドパターンは釣具屋で見つけたメジャクラのオフブローのパターンを完全コピー。化粧巻きは5巻きでやっております。

ガイドセッティングは、市販雷魚ロッドよりも一回り大きくしました。市販品は、8→16になっていますが、これは10→20です。飛距離や扱い易さがどののように変わるのか見ものですw

で、バットガイドから色を変えて、2トンにしています。これはミラクルプラサフHB白を下塗り、ベースコートにパナロックのゼットブラック。そこから赤パールをクリアに混ぜて吹き付け、最終的にクリア2回。3コートパール塗装にしています。がしかし、赤パールが響きすぎて、黒のテイストから、紅色っぽくなったので、失敗です。赤パールをもっと薄くするか、もっと濃いパール色、例えば、バイオレットやブルーを使えばよかったかな???これは後学に活かそうと思います。

ネーム上のスレッドは両端を赤メタA5巻き。そこから黒Cを巻き、中央に灰色のトリムをかましました。

がしかし、赤メタの抜き糸の処理が出来ておりません。この手のスレッドの巻き方はもっと研究しないといけません。

ネーム部は「讃岐の夢 ニッカリ青江」丸亀の京極家に伝わる伝説の日本刀の名前を拝借したのですが、テプラの限界で、印刷時に若干スジがはいっております。これはテプラの弱点の一つ。どうしようもないので、目を瞑ります。あと、いつもはエポキシでやるんですが、エポキシだと表面がボコボコになって、気泡が目立つので、今回はウレタン塗装でやりました。エア噛みもないし、うすく濡れてスリムになるし、ウレタンのほうが良いですね!

で、差込口のスレッドに1回塗りした後、「Over Nine」のデカールを貼り付け。これはうまいこといったんでないでしょうか。テプラは短いネームはきれいにいきますが、長いとスジが入りますね。

で、現場での固着防止のために、スミスのワックスをつけて、

つっこみました。ここが固着してしまうと、池から帰れなくなってしまうので何としても阻止せねばいけません。

で、続いてグリップ側。マタギのウエーブEVAとコルクの2トンで組みましたが、外径が約28mmで、パイプ外径の20.5mmにあわせるとツラッツラすぎて、不自然です。外径30mmのグリップパーツを加工して取り付ければよかったと後悔。

で、リールシートはLDナットのDPS22で、ゼットブラックに塗装。リアグリップは旋盤で加工してつけました。

がしかし、旋盤のヤスリ加工のアラあり。ヤスリの目が粗くて跡がのこっています。本来ならペーパーあてて平坦にしたいところですが、ペーパー当てると面がとられるし、どうやるんでしょ???

がしかし、コイツは外径32mmで、フロントグリップが28mmなので、ちぐはぐな感じがします。よーに見ると、旋盤で加工したところに削り跡が残っているんですが、ペーパーを当てたら面がとられてしまうため、限界かなと思いました。

で、やってしまったのが、塗装。リールをセットして、フードナットをねじ込んでいくと、なんと塗装がハゲてしまった。色どまりの良い黒を塗るので、不精をしてプラサフ塗らずにイキナリベースコートのみで仕上げたからか、塗装の欠陥ですな・・・・。シャドウライズのほうは、プラサフをちゃんとぬっているからか、ハゲていません。次回から何としてもプラサフは塗ろうと思います。

でもって、グリップのセパレート部分に、おなじみの「Build by Sanukiryougu」。これもブランク側と同じく、エポキシはキャンセルしてウレタンでコーティング。やっぱし、こっちのほうが良いですなw

がしかし、セパレート部分にアラが一つ。バラすときになかなか取れなかったエポキシをカッターで削り取った際に出来たカーボンのササクレです。これは大失敗。めんどくさくても、ちゃんと、カッターの裏面でやらんといけません。なかなか削れないからといって、歯側でやるのは絶対NGでせすね。

でもって、リアグリップは、EVAと竹のコラボ!EVAは旋盤で加工しましたが、

これもリールシートのEVAと同じく、削り面が荒いです。といって、こんなクボミにペーパーあてれんし、どうしましょ?

また、旋盤のセンター出しのアラが出ているのか、所々削りシロが違うところがあります。これも課題ですな。

竹はフレンドで購入した竹を切って足付けした後、バーナーで炙って、さらに足付け。その後東邦の本透明のカシューで仕上げました。が、薄く何度もやろうとしてタレました。これはドライモーター使って一発厚塗りのほうが失敗しなくて良いですね。タレの中膿み状態のアラは修復できません。

あと、竹とEVAのスキマがあきすぎて、そこからEP001が出ていますね(汗)EP001、使い勝手はいいんですが、透明でないんで、こーゆーときに悪い意味で目立ってしまって、そこが弱点ですね〜。

これにて完成なんですが、重量を量ってみると、恐ろしいことに(汗)

まず、ブランク側が226gで、かなり重い上に、

グリップが417gもあり、

二つあわせると643g。いつぞやの700gオーバーのリメイクガン7を髣髴させる重さですが、あれほど極端な重量差がないため操作性はガン7よりは良いと思いますが、実戦でどうでるか、不安でしょーがありません。

リールつけた状態で、グリップだけで770gですから、770+226=996g。鬼の1kgタックル完成ですわ〜

セットしてみた感じ、ギリギリ操作できるくらいのバランスですが、兎に角リアグリップが長い。長すぎて操作がしにくいことは言うまでもありませんが、長すぎて、リアグリップを長く取らないと、キャストができないし、バランスが悪すぎて操作性にかげりが見えるので、この長すぎるリアグリップは、ギリギリのセッティングなんです。

さて、夢の9ftオーバー。都合、全長9ft2inch(279cm)の史上最長の雷魚ロッド。実戦でどうでるか?使うのが楽しみですw


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