初めてのフルロッドビルディング


かねてより願っていたフルロッドビルディングに挑戦しました。初期投資、研究費、材料費、すべて合わせると、新品の雷魚ロッドが2本買えます。でもやっぱり世界に一本だけのロッドが欲しい。自分にあった形のロッドが作りたい!というわけで挑戦しました。

また、この作業を通して、市販のロッドに対する目が変わりました。材料に目がいくようになりました。釣りバカなら絶対オススメのロッドビルド、これを見ている雷魚マンの方、是非挑戦してくださいねw

グリップパーツのセッティング
まずブランク。実際に手で触って確かめるために、わざわざ大阪まで行き、マタギ行きw数十種類触って気に入って購入。詳しくは「ブランクスの選定」を参照。セントクロイの2M8MHF8フィートロッド。ドムドライバーよりも若干硬くて、重厚な作り。一発で惚れました。カラーはツヤありガンメタルでした。なお、塗装を頼むと1万円近く取られるとのことなので、純正のガンメタのまま仕上げることにしました。


すべての始まりはグリップから。まずはリールシートの位置をどこにするかを決めます。リールシートは雷魚ロッドではどのロッドも採用していないACS17−17です。これも一本竿だからこそ出来る選択肢w雷魚ロッドはグリップが太いからw


グリップ着脱式と違い、一本竿はテーパーがかかっています。なので、ティップからリールシートを入れ、下に移動。テーパーが引っかかるところでとまります。


リールシートを付けた状態でフッキングの動作や、キャスティングの動作を繰り返し、位置を選定していきます。今回は、位置が前過ぎて使いにくかったので、グリップの内径を削ります。


リールシートの位置を決定したら次はグリップ部分。今回、後ろ側がへこんだEVAにしました。手の腹の部分がくぼみに来るようにしたいので、どのアタリの位置でEVAを切断したらいいか決め、マスキングテープでマーキング。こんなふうに、自分の手にあわせたクボミセッティングなんてのは、自作ロッドではないと出来ないワザです。


マタギのビデオで学んだんですが、直線がある道具を2つ組み合わせ、カッターで水平にカットします。


でもやっぱり水平には切れない!

なので、ペーパーで微調整。80番の布ヤスリで削り、320番の耐水ペーパーで仕上げました。


で、実際にフィッティング。といってもEVAの内径を削らなければロッドに入らないので削ります。EVAの削り作業は非常に根気の要る作業なので、今回、マタギのEVAリーマーなるものを購入。6000円。プラスチックのテーパー棒に紙やすりが接着されています。


実際にやってみると、ものすごい力の要る作業でした。


こりゃやっとれんわい!と思い、電動ドリルにEVAリーマーをセットし、削りました。めちゃ楽!ものの1分で加工終了!!!今までの苦労は何だったんだ!?と思えるくらい楽でした!このツール、絶対おすすめ!Jraidenのグリップ製作のところを見てください!EVAの加工ほどめんどいモンはない!これは絶対買いです!


セッティング!ドンピシャで手の腹にくぼみがセットされています。めちゃパーミングしやすい!


で、次はフロントグリップ。私はフッキングするときにフロントグリップを持って両手であわせるので、フロントグリップは長めで分厚いのが好きです。すでにマタギで選定したメタルパーツをフロントにセットします。黒いブランクに黒いワインディングチェック、さらに黒いEVAなので見えにくいけど。で、また見えにくいEVAを横に置き、カットする目安にします。


マスキングテープをつけてカッティング。


で、またカットした部分をペーパーで水平に整えます。


これで、リールシート前方の位置あわせは完了。


続いてリールシート後ろ側。これも持ちやすい位置を決めてEVAリーマーで穴広げ加工をして、完了。


全体を見るとこんな感じ。


次にトップガイドをマスキングテープで仮止めします。


で、トップガイドをつけた状態で、グリップが組めるかどうかを確認。


すべて組めました。なぜこんな作業をするかというと、もしトップガイドをつけた状態で、グリップが入らなければ、トップガイドをつける前にグリップを組む必要があるからです。ブランクスにテーパーが入っているので、バットエンド側からはグリップパーツは組めないのです。


スプラインのセッティング
基礎編
ブランクスの製造方法


ブランクスは、カーボンをマンドレルという金属の棒に巻きつけ、焼付けた後、抜いて製造しています。
すると、カーボンの巻き始めと巻き終わりでカーボンの厚さが違います。厚いところは曲がりにくく、薄い部分は曲がりやすいという特徴があります。


この曲がりにくい面と曲がりやすい面を利用してブランクスの性能を最大限引き出します。
曲がりにくい面は反発力が高いので魚を引っ張る時にパワーが出ます。反対に、曲がりやすい面は魚が暴れた時に、ブランクスがきれいなベンディングカーブを描くのに役立ちます。

曲がりにくい面を背(スプラインorスパイン)
曲がりやすい面を

といいます。でも、辞書で調べてみると、スパイン(spaine)=背骨、スプライン(sprine)=捻挫だったので、スパインが正しいと思うんですが・・・どなたか知っている人がいたら、教えてくださいませ。

このため、ベイトロッドでは、スプラインにガイドを。スピニングロッドでは腹にガイドをつけます。

さらに、も一つ基礎知識。

通常ブランクスは曲がっています。

製造工程で、マンドレルを焼付けするんですが、この時の熱でマンドレルが膨張したらり曲がったりします。マンドレルは何度も使い回しをするため、次にカーボンを巻くと、歪んで巻かれ、そのまま焼付けされるため、曲がった状態で製造されるのです。

極端な話、

ブランクスはこんな状態なのです。

しかし、市販のロッドを見てみると、ガイドは直線状にセットされています。曲がっているので、まっすぐセットするのは不可能なはず。なのになぜ?

それは、曲がったほうへガイドをセットしているからです。釣具屋へ行ってみると、ほとんどのロッドは、このような状態でガイドをセットしていることが分かります。

そもそも、スプライン自体も、カーボンの厚み云々よりも、このブランクスの曲がりの影響力のほうが大きいような気がします。なんせ、曲がっている方向と逆方向へ曲げた時に、一番反発力があるはずですから・・・

スプラインの位置探し

トップガイドを付けるにあたって、まずはスプラインを探します。竿尻をどっかに引っ掛けて竿先を手で曲げながら、一番曲がりにくいところを探すだけです。マスキングテープを巻いて、ここだ!と思うところにマジックでマーキング。そこがスプラインです。解説でよくある、竿先つまんで回す方法は、オススメしません。スプラインが複数存在する時に、わけがわからなくなるのと、グルンと回った中央と言われても、幅があるので、分かりにくく、スプラインの位置がズレやすい。また、両手を使わなければならないので、マスキングテープにマーキングができません。なので、この方法をオススメします。

で、スプラインの位置と、ブランクスの反っている方向へトップガイドを合わせます。

つまり、スプラインとロッドの反り具合の折り合いが付いているところがガイドセッティングの位置です。

実際にやってみる編
ブランクスが歪んでいる関係で、スプラインは何個も存在します。その中で「だいたいこのあたり」とめぼしをつけることがいいそうです。まずは、一番簡単に見つけられるバットエンドのスプライン。竿尻をのぞいてみて、薄いところを探します。赤丸で印をつけたところが他の部分に比べて薄いです。なので、赤丸=腹。その反対側がスプラインです。


今度は、竿先のスプライン。左の写真のように右手で竿先を曲げていって一番曲がりにくいところを探し、マーキング。


竿の中腹のスプライン。右手でティップをつかみ、左手で中腹を曲げる。一番曲がりにくいところを探し、マーキング。


エンド、中腹、ティップのスプラインを平均したところにトップガイドを仮止め。


仕上げにロッドの反り具合を見ながら、ガイドがまっすぐになるポイントを探し、トップガイドの位置を決定します。


スプラインとブランクの反りから、トップガイドの位置をマーキングしています。


で、トップガイドの接着です。5分硬化型のエポキシ混ぜて、2分待ち、粘りが出たころにティップに接着剤を置きます。


こんな感じ。


トップガイドを押し込み、マーキングした位置にガイドの足を合わせます。


24時間乾燥させ、接着完了。


ガイドの接着編
トップガイドがくっつけば、次はガイドのラッピング。
ただ、気をつけなければならないのが、ガイドの足削り。実はフジのガイドは足のつま先が太く、ラッピングが歪んでしまうのです。
これは、HVSG16Lのガイドの足。先がややナナメに切られていますが、これでは全然スレッドが乗りません。


スレッドを巻きつけていくと、ガイドの足でストップ。足の台座が急なので、そこで、スレッドは上へ上へ登っていこうとしてなかなか前へ進みません。すると、ガイドの裏側のスレッドはすんなり前へ行き、ガイド側は盛り上がっているため、なかなか前へ進まない。その結果、一番右の写真のようにラッピングにスジが入ってしまいます。


というわけで、ベンチグラインダーなる機械を使います。3500円。


マスキングテープでSICリングを保護し、削っていきます。スイッチを入れて回し、止める。惰性で回っているところにガイドの足をつけて削るとうまく削れます。


こんな感じで。


で、削った鋭いところの面取り&微調整。ダイヤモンドやすりですこーし削ります。


削ると、こんなふうに、隙間なく、キレイにラッピングできます。


すべて削り終わったら今度はガイドセットして、ベントカーブ検査。曲げた時に足がブランクを傷つけるのを防ぐために、足にマスキングテープを貼ります。


で、こんなものを用意。ホームセンターで150円。長さ170cmの木の棒です。


ちょっと分かりにくいんですが、ある間隔でマスキングテープを貼っています。実は、これはフジのガイドセッティングのガイド間隔です。マスキングテープの上側がSICリングの位置にしてあります。
なぜ、こんなことをするかというと・・・・


ガイドを接着する時の目安にするからです。フジのガイドセッティング表はSICリング間の長さを表していますから、木の棒をトップガイドのリングに引っ掛けてると、マスキングテープの上側が次のSICリングの位置となります。いちいち物差しで計っていたらめんどくさいのでw
こうすることで、ガイドの位置を合わせる作業の効率アップを図っています。


マスキングテープでガイドを装着し、全ガイド装着しました。


ちょっと9番ガイドが手前すぎか?と思ってシャドウライズと比べてみると、シャドウライズはもっと手前にあったので、これはこれでOK。


グリップが動いてやりづらいんですが、リールを装着して、ベントカーブテスト&キャスティングテストへ。


まずは、キャスティングテスト。マンズを使って公園でキャスト。全く問題ありませんでした。


で、ベントカーブのテスト。使うのはダンベルの棒。これで2kgあるので、まぁ、大丈夫かな。


曲げた感じも、問題なし。さすがに、10個もガイド装着していると、曲がり方が滑らかです。また、ロッド自体の粘りもすごくいい感じw


で、ガイドをつけた状態で、持ってみると、意外にもバランスが取れていてバランサーを装着する必要がありません。なので、エンドにバットキャップを装着することに。その関係で、リアのEVAの位置が変わるので、マスキングテープを貼りなおします。


で、ガイドをつけた状態で、ダブルラッピングの下巻きの位置をマスキングテープでマーキングします。ローライダーガイドはリングの上側よりも下側のほうが長いので、少し長めに取ります。で、リング径8mmのガイドはすべて同じ間隔で下巻きをするので、ノギスで間隔を測りながらマークを付けていきます。9番ガイドのHVSGはリングがガイドの中央にあるので、同じ間隔でマーキングします。


すべて終わりました。


で、ガイドの両脇のテープに印をつけます。この後、ガイドをすべて外して下巻きをラッピングするのですが、印を付けておかないと、どこからどこまで巻くのかよく分からなくなってしまうからです。


ガイドすべて外しました。


HTメタリックスレッドのAスレッド(黒)でラッピングし、コーティング後、ドライングモーターで乾燥。2日待って上塗り作業。この作業は、「ラッピングテクニック」を参照してください。
ちなみに、HTメタリックスレッドは、硬い毛羽がものすごく出てしまい、修正に苦労しました。結局4回上塗りしたので、ちょっと下巻きが厚すぎます。NCPスレッドのほうが優秀だと感じました。

※注意点
フレックスコートは混ぜて15分くらい立つと粘性が上がります。そうするとフデの乗りが悪くなり、スレッドに染み込みにくくなります。そのため、15分おきに混合液を作り直し、新しいフデでコーティングすることをオススメします。
この時は1回作り直しました。


で、メタルパーツをあらかじめEVAに接着します。ブランクスに順番につけてもいいんですが、埋め込み式のワインディングチェックなので、いざ接着の場面でねじ込む時にエポキシがあらぬ方向へ移動するのを防ぐためです。どうせ内側から強力なエポキシを使うので、今回は5分硬化型(それでも強いですが)を使います。


同じように他のEVAにもメタルパーツを組んでいきます。

そんで、ブランクスへEVAの接着作業。この図は一番後ろのEVAです。これはフォアグリップ用なので、内部の下半分がすこし半径が大きいです。このままくっつけると、後ろ側がスカスカになって、接着がうまくいきません。


それを解決するために、ブランクス側を少し肉厚にします。アロンアルファでPEラインをくっつけ、EVAがぴったりくっつくようにします。


まずは、バットエンドをつける位置を見極めてテープでマーキング。


そんで、肉厚にしたい部分にPEラインをつけ、アロンアルファでくっつけます。


くっついたら、こんな風にPEラインをらせん状に巻きつけます。


ほんで、終わりの部分もアロンアルファで接着。これで最初と最後は固定されましたが、途中の部分が緩んではいけないので、全体的にアロンアルファをなじませます。


ほんで、接着剤をつける部分を削ります。エポキシが乗りやすいように。600番くらいのサンドペーパーで軽くこする程度でOK。


わかりにくいけど、削ってます。


ほんで、EVAを入れます。少し分かりにくいんですが、白いマスキングテープの上側に、先ほどアロンアルファで接着したPEが写ってます。PEを入れてちょうどいい感じにブランクスにフィットしました。


で、エポキシが付かないように両脇をマスキング。


で、90分硬化型エポキシをまぜます。


たっぷりとつけます。


こんな感じでゆっくりとなじませながらEVAをねじ込みます。


PEラインのところでエポキシがあふれてくるので、つまようじでエポイシをのけていきます。


少し奥まで入れてます。


そうしないと、上からねじ込んだ関係で、上側のEVAの接着剤が少なくなっているので、接着剤を追加する必要があるからです。


接着剤を追加します。



追加した接着剤をなじませるように塗りこんだらマスキングテープをのけます。


ブランクス側の接着剤ものけます。このとき手でのけると、ベタベタになるので、ピンセットを使うことをオススメします。


で、最後に、バットエンドが入るかどうかを目視で確認します。


接着剤がやわらかい関係で重力によって下にタレるので、ドライングモーターを回しながら1日乾燥させます。


接着剤がタレなくなったのを確認して、さらに2日乾燥させます。


完全に乾燥したら次の作業。最も大事な作業。ガイドの取り付けです。この時点ではリールシートから上のグリップは接着していないので動きます。ガイドをつけている時に動かれると邪魔なので、マスキングテープで、フォアグリップをせき止めます。


今回使うのはマタギで買ったNCPスレッドの黒(Dスレッド)です。


で、以前作った、ガイド位置確認棒とマスキングテープでガイドを仮止めし、ラッピングをしていきます。詳しくは「ラッピングテクニックを参照」。トップガイドから直線で並ぶようにするので、当然1番ガイドから取り付けるのが効率的です。


巻き終わりました。


リールをセットして公園でテスト。


木にビミニツイストを引っ掛けてベンディングカーブを確認します。まずまずの出来栄え♪


マンズのフロッグを投げてみましたが、気持ちいいくらい飛びますw


ガイドはこの位置で決定なので、次はリールシートの接着。まずは、リールシート下側のEVAを接着する関係上、接着剤を乗せるためにペーパーでブランクスを削らなければなりません。その位置を決めます。このリールシートは穴が開いていてそこからブランクスが見えるので、その部分は削ってはいけません。物差しがなかったので、ヘラで大体の場所を記憶しておきます。


で、そこにマスキングテープ。


で、600番のペーパーでブランクスに傷をいれ、接着剤が乗りやすいようにします。


またまた90分硬化型のエポキシを使います。


タップリ塗って・・・・


EVAをなじませるように入れます。なんとマスキングテープをするのを忘れているのを接着中に気づいたので、つまようじで丁寧にエポキシをのけながら押し込んでいきます。


で、目印まで押し込んで・・・・


続いて接着剤を塗ってリールシートも入れます。当然接着剤がはみ出るのでふき取ります。このとき、アルコールランプに使うメタノールをティッシュに染みこませてふき取るときれいに取れます。


で、ここが一番重要な作業。ガイドにあわせてリールシートを回し、位置を合わせます。ここでズレると修正が出来ないので、ひじょーーーーに慎重に行います。


で、フォアグリップが接着中のエポキシに付かないようにマスキングテープで固定します。


で、ドライングモーターでロッドを回しながらリールシートが接着するまで乾燥させます。


次はラッピングしたガイドのコーティング作業。スレッドにホコリが付いていたら出来栄えが悪くなるので、ドライヤーのクールモードで簡単にホコリを飛ばします。ブロアーみたいな感じです。


で、一度塗り終了。詳しくは「ラッピングテクニック」参照。

※注意点
フレックスコートは混ぜて15分くらい立つと粘性が上がります。そうするとフデの乗りが悪くなり、スレッドに染み込みにくくなります。そのため、15分おきに混合液を作り直し、新しいフデでコーティングすることをオススメします。
この時は2回作り直しました。


2日待って、エポキシが完全に乾いたら次の作業。フォアグリップの接着です。フォアグリップの径が大きくて、ブランクスに対してスカスカです。


これを解消するためのツールがタコ糸です。百円ショップで購入。料理用みたいですが、いったい何の料理に使うんだ???


まずは位置決め。フォアグリップをセットした状態で、マスキングテープでマーキングします。


ワインディングチェックが埋め込み式なので、マーイングの下に埋め込み分を追加します。


ほいでもってタコ糸をグリップ上部につけ、アロンアルファで接着します。


ほんで、こんな風にらせん状に巻いていきます。


目的の場所まで巻き終わったら巻き終わりをアロンアルファで接着。残りの糸は切ります。


瞬間接着剤が乾いたら、こんな感じになります。


そして、EVAを入れてみる。スカスカだったEVAがばっちりフィットしてます♪つまりタコ糸はスペーサーとして使っているんですw


フィッティングが終わったので、タコ糸を完全固定します。巻き初めと巻き終わりしか接着していないので、全体を瞬間接着剤で固定します。満遍なく塗る感じですw


で、90分硬化型のエポキシを混ぜます。結構な量を使うので、10ml+10ml=20ml作ります。


ほいで、タップリと塗ります。


リールシート上側のメタルパーツの隙間があるので、それを充填します。


ほいで、つまようじを使って、あふれた接着剤を落としながらゆっくりと入れていきます。


最後まで入れます。あふれたエポキシは丁寧に落とします。


上側のリールシートに入れるメタルパーツも押し込みます。


マスキングテープを外して、あふれたエポキシを爪楊枝でキレイに落とします。


ほいで、液がたれないようにドライイングモーターで回します。


それが終わったらガイドの2度塗りです。一度塗りで出来たムラや凹凸を1000番の耐水ペーパーでならしていきます。詳しくはラッピングテクニック参照。この時は結局3度塗りました。


で、一通り終わったら、終盤の作業。飾りまき。バット部分に黒いスレッドをまいていきます。これはマタギのNCPスレッド黒のCです。メタルパーツを入れたり出したりしていたんで、傷もぐれです。この傷隠しもこめての飾りまきw


バット部分だけでは締まりがないので、ネームを入れる予定の部分を空けてまたスレッドを巻きます。黒のブランクに黒のスレッドなので、大変見にくいですが、右側に巻いています。


最終的にはこんな感じ。


で、セパレート部分にも傷が出来ているので、これを隠すようにまたスレッド。


傷の位置の関係で上側のスレッドだけが長くなってしまったっ・・・



で、バット部分、セパレート部分にネーム入れ。詳しくは「ネーム入れ」を参照。ネームはなんと「讃岐の夢」

香川色を全面に出しましたwさらに、自分に向けてのメッセージ

「90UP釣りまい」

「釣りまい」とは、讃岐弁で「釣ってみな」という意味www

夢がかなうといいなぁ(^^;)

で、セパレート部分にProduced by FukusukeFor Snake Head Game


で、ネーム周辺の凹凸を1000番耐水ペーパーで整えて・・・


エポキシコーティング。



エポキシコーティング終了。文字にツヤが出てきましたw


で、最後の最後、バットエンドの取り付け。EVAのバットエンドです。


リアグリップを接着した関係で、エポキシが盛り上がってしまい、バットエンドが少し引っかかります。なので、カッターで盛り上がった部分をカット。


ほいで、少し隙間があったので糸で調整。タコ糸は太すぎて、PE8号でも太すぎて、結局PE3号がべストでした。


で、90分硬化型の2液エポキシを用意します。


マスキングテープでEVAを保護して。


タップリとエポキシをつけます。


ゆっくりねじ込んで行き、あふれたエポキシを爪楊枝で丁寧に取ります。


最終的にマスキングテープを外し、3日間乾燥。


そしてついに完成!!!長かった・・・・
なんせ初めてなもんで、研究時間もかなりかかったし、途中で計画変更で通販で買い足しなんかで、とにかく時間がかかりました。一番研究時間を費やされたのが、ネームいれ。あれは出口が見えなかったです。なんにしても、シーズンに間に合って良かったw
コイツで釣ったら、市販の竿にはない充実感があるんでしょうねwww

早く釣りたいなwww


このロッドのポイント
バットはロッドを腰に当てて魚を追従させやすいようにEVAバットキャップ。ちなみにメタルパーツは黒。

リアのセパレート部分には一番苦労したプリントゴッコ製ロゴ。スレッドもワインディングチェックもすべて黒。

リールシートは2008年ニューモデルのACSタイプ。握りやすいです。ちなみに雷魚ロッドでこのリールシートを採用しているモデルはありませんwあと、フードナットも黒に統一。

バット部分の讃岐の夢ロゴも光りますw

9番ガイドはHVガイド16L。シャドウライズと同じように、ラインが当たらないようにセットしています。

1番〜8番ガイドはオールLCガイド。ローライダーガイドと呼ばれるやつですwこれでPEの糸がらみ及び、キャスト時のたるみを軽減して飛距離アップ。


で、トップガイドは糸がらみ防止&パワーアップのため、足つきのローライダートップガイドのMNタイプ。

すべてのガイドのスレッドは下巻き&上巻きを黒いスレッドで統一させてます。

全身黒ずくめのロッドです。引き締まったようでカッコイイですw

全体的に細身で、ジャングルみたいなカバーは力不足ですが、適度な重量感があって、張りがあって粘りがあります。シーズン序盤、終盤の専用ロッドとして愛用しようと思います。

入魂完了wマイ自作ロッドで獲る雷魚、たまんねっすwww

produced by fukusuke