ホムセン集積コルクの活用
今現在、集積コルクといえば、マタギのRCR−6が一般的だと思いますが、これには欠点があって、短いと旋盤取り付け時に接着面が短すぎて加工の際にブレて加工精度が悪く、エッジが波打つ。
長くしたいときは、接着剤でつける必要がありますが、1液接着剤は強度的に問題があり、
2液を使うと引けがなさすぎて、はみ出たエポキシが加工時に表面に露出してしまうという難点がありました。
このため、あまり積極的に使うマテリアルではなかったんですが、先日、ホムセンに旋盤加工用の丸棒を買いに行ってみたところ、同じコーナーに、ブロック状の集積コルクが置いてあり、値段も安く、これは!?と思ってロッドビルディングに流用できないかどうか試してみることにしました。
これがその集積コルク。メーカーはアステージのコルクブロックといわれる商品。値段は250円くらいでしたwゴムみたいな弾力があり、一般的にはコーヒーカップのマットに使われるような感じのマテリアルです。
で、今現在組んでいる水路の鉄人で使ってみようと思い、コルクのアクセントとして使おうと思って切り出そうと思いましたが、思いのほか硬く、なかなか歯が入りません。
辛抱強く粘ってカッターで切りましたが、絶対にノコギリで切ったほうが正解だと思います。
で、ここからドリルで穴を空けました。ドリルで穴を空けるときの感触も、マタギの集積コルク同様、ゴムみたいな感じで流用は出来そうな感じです。
で、水路の鉄人用のグリップに合わせて14.5φに削り出した丸棒にセットすべく、リーマーで削っていきます。
ここから旋盤にかけます。とはいえ、このホムセンコルク、でかすぎて、支え台にひっかかって回らないので台を少しずらします。
こんな感じでOK。
で、加工していくわけなんですけど、なんせでかすぎて、シコシコとペーパーでやってると時間がかかりすぎというわけで、ノミでやることにしました。
加工の様子はこんな感じ。
なんちゅーか、コルクのカケラが無茶苦茶飛び回って、作業台の周りはワヤw
人間側にも容赦なく飛び散ってきて、たまに服の中にまで入ってくる始末で、かなりてこずります(汗)
しかし、大方、ロッドビルディングでよく使われる35φ付近くらいまで削り込みました。
その時の様子はこんな感じ。
ここからペーパーを当ててあらかじめ合わす予定のコルク側径に近づけていきます。ちなみに、これは100番手のペーパーです。
ここらはコルク加工と全く一緒。削った後はこんな感じ。ハッキリ言って表面が荒れまくりで、さらに集積コルクのブロック自体がでかいので、成形中に欠けた時のかけ方が大きい。
そんで、NTドレッサーで左右の垂直出し。
その後、リールシートにあわせやすいように、テーパーをかけました。
そしてNTドレッサーにより、さらに表面が荒れたので、またまた100番テーパーで研ぎだし。
その後230番。
最終的には600番でフィニッシュ。
しかし、できばえはイマイチ。なんせ、成形中にかけたクラックがでかすぎ。あと、コルクなら取れるはずの毛羽立ちが取れず、表面はザラザラ。ササクレみたいなクラックが無数にあります。
で、とりあえず、エポキシでグリップに組んでみました。
で、最終作業として欠けたコルクの修復。いつもどおり、ウッドエポキシを配合して、
ゆびで刷り込んで、
キムワイプでこそぎとる。
そして乾燥。
で、完成wうーん。集積コルク、色の系統が白っぽくて普通のコルクと同系統の色やきん、もうちょっと濃い色のほうがメリハリがついてよかったかも・・・。
で、最終的な集積コルクのドアップですが、やっぱ成形中に入ったクラックのセクションがでかすぎて、表面の毛羽立ちが取れないって感じです。結論的には、ホムセンの集積コルクの流用は・・・イマイチやッ!
今回のテストの結果、ノミ成形+100番手で加工というのはクラックが大きくなりすぎ、またコルク表面の毛羽立ちが大きくてイマイチという結論に到ったということにします。
次回、機会があれば、ノミによる成形をかなり控えめにして、180番手くらいのペーパーから成形して塩梅を確認してみようと思います。
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