欲しい色は作るべし!
ロッドビルディングで使う塗料といえば、板金塗装用のウレタン塗料ですが、兎に角、
高い!
色によって全然値段が違うんですが、安いのは白黒。
高いのは、赤色、黄色、紫色といったところ。
でもって、
ネットの色見本はあまり当てにならなくて、実際届いた色を見てみると全然違います。
車の色みたいに、スタリオンの黒がいいんだ!フェラーリの赤がいいんだ!
と、
こだわりの色があって、その色にしたいのならば、車種見て調色して目的の色を作るってのもいいんですが、
特にこだわりがあるわけじゃなく、
兎に角、紫色にしたいから紫色だったら何色でもかまん。
といった場合は、
作るに限ります。
以前、アブの塗装のところで、チャン白の調合というのをやりましたが、結局、主剤を混ぜて色を作り、硬化剤を入れたら終わり。
結局、絵の具の要領と同じなんです。
小学生の頃の授業を思い出してください。
図工の時間に、ピンクがなくなってしまったら、赤と白を混ぜてピンクを作ってましたよね!?
結局のところ、プリンターと同じで、CMYがあれば、大抵の色は作れてしまうってのが現実なのですw
だもんで、
今回はワタシも初挑戦なのですが、ウレタン塗料の調色ですw
今回、今作っているコブレッティリメイクの新型のSKSSリールシートを塗ることにしたんですが、これを紫に塗ろうと思って紫色のウレタン塗料見ると、バカ高!
というわけで作ってやろうというわけで、
ぺいんとわーくすにてパナロックのシンクレッドとディープブルーを購入。でもって、白も黒(ゼットブラック)もイエロー(キュートエロー)もあるので、これでCMYがそろいました。今後はこだわりのない色はこれらの色を組み合わせて作ろうと思います。
で、調色に戻りますが、絵の具は、赤と青を混ぜると紫になるのでこの2つを混ぜてみます。
で、調色の前に基本中の基本。
プラサフを塗ります。
ミラクルプラサフHBをアリーズで塗りました。でも、アリーズ、やっぱスプレーガンだけあって、なかなか塗膜があつうございます。リールシートなんかは、ネジ山が付いているので塗膜は薄ければ薄いほどいいので、やっぱりあエアブラシのモンかなと思いました。
で、調色いきます。
リールシート塗るのに必要なのは、おそらく、5mlもあればいいので、30mlミキシングカップにまずはディープブルーを5mlくらい入れました。
その後シンクレッドを入れます。
適当に混ぜたら、かなり暗いですが、紫色っぽくなりました。
どうも、赤を入れるほど紫が明るくなるように思います。
だもんで、赤を追加。ちょっとずつ追加して、目的の色に近づけます。
最終的には完全に紫ですがなw
調色成功w
10mlミキシングカップに5mlいれ、硬化剤0.5ml、シンナー5mlくらい入れて爪楊枝で混ぜた後、
HP102Bに入れます。そういやエアブアシでリールシート塗るのは初めてです。
で空き缶で練習w良い感じですw
で、基本中の基本。入り組んでいて塗りにくいところから塗って行く。
で、完了w
どうみても紫w
しかし、
室内で見ると、遠めで見ると黒にしかみえーん!ブランクが黒いと濃い紫は黒に見えます(涙)もっと明るい紫にすりゃよかった・・・・。
こういう時は、白を足すんですかね!?
注意点
ただし、適当に混ぜて作っているので、同じ色は二度と出来ません。
少ない量作った場合、余った塗料は捨てるしかないですが、
くみ上げる途中で、こんな風に剥げた場合、もう同じ色で塗ることは出来ないので最初からやり直しになるので、リカバリは出来ないと思っておいて、それがリスクだと思ってください!
明るくするには?
白を足せば良いだけ!
濃い紫は薄い紫になりますw
GOOD!
オレンジ色の調合
次塗るロッドがオレンジなので、オレンジを調合してみました。
で、オレンジは、黄色と赤を混ぜて作るので、キュートエロー、シンクレッド、微調整でホワイト、ゼットブラックの4色でやることにします。
で、100mlもあれば十分なので、100mlのPP容器で作ります。まずは、赤を30mlくらい入れました。
そして、黄色を30ml入れて・・・・・・・・・赤やんか。
赤にしか見えん。
黄色をガンガン足していっても、一向に赤です。
ハッ!?
色を作るときは、こうなるきん、明るい色に暗い色を混ぜながら調色したほうが良い!
と思いました(汗)
がしかし、もう混ぜてしまったので、
半分ほど別容器に移して、黄色をガンガン入れていき、
オレンジになってきましたw右が黄色を足したヤツw
最終的にもう少し白みが欲しいと思ったので、白を10mlくらい足して、
こんなもんやね!
ただ、瓶の中は、色が強すぎて薄く塗った時の色合いが分からないので、フタ見て判断したほうがいいですね。
しかし、オレンジは色あせるとかいわれていますが、赤と黄色っていう最もあせやすい色の組み合わせだからだったんですね(汗)色の世界は深いです。
がしかし、
もう少し白が多いほうがいいかな!?なんて思いつつ、足してみたら、
死んだ!
なんだこりゃ!?きったねーオレンジだなこの!
失敗作の赤すぎるオレンジを足してもあんまし状況変わらず。でも、
でも、上からみただけじゃ、いまいち実感がわかないし、結局白いプラサフの上に塗るため、実際に塗って、その色合いを確かめることにしました。
フデでプラサフの付いたカーボンパイプに塗ってみます。硬化剤入れなくても自然乾燥で乾くので色合いを見るだけだったらダイジョウブです。
だ、ダメダ・・・・白すぎる。
赤みがかっているほうもイマイチやね。
この次、また調整していても、何が何だか分からなくなって、無駄にペンキを失うだけと判断し、キッパリと勉強と思って捨てます。
で、今度はちゃんとやることにしました。まずは、30mlに25mlほどキュートエローをいれ、
その上にシンクレッド5ml入れて、
混ぜます!が、比重が違いすぎてフデで混ぜただけではびくともせず。こりゃ、マーブルカラーだっぺこの。シンナー入れたら混ざるんだろうけど、チマチマふでで混ぜただけじゃラチがあかんとです。でも、見た感じは欲しかったオレンジです。
そこで、シェイクに変更。キュートエローを50mlいれ、シンクレッドを10ml入れて、
シェイクシェイク!
良い感じじゃん!?
塗ってみると、まさに欲しかったオレンジちや〜!
で、配合を忘れないようにメモしておきます。キュートエロー:シンクレッド=5:1です!
ちなみに、これは、同じ配合でも右がシェイク。右がフデまぜです。混ぜる度合いでも変わりますね。おそらくフデだと、引き抜く時に上にあるシンクレッドを引っ掛けているんでしょうね。調合する時はシェイクしなきゃいけませんね!
調合二回目
どうやらペンキ屋で聞いたところ、混ざりにくいというのは、混ぜる塗料が固まりかけているからで、結構ありがちなことだそうな。缶の中に入れていても、夏場になるとシンナーが揮発してねばくなって、そうなると混ざりにくいみたい。そんなときは、ちょっとだけシンナー入れて粘性を下げるらしい。シンナーは最終的に揮発するのでペンキの物性には関係がなくて、ただ、目方が増える分、硬化剤を少なめにしなきゃいけないのがホントなんだけど、ちょっとくらいシンナーを入れるくらいだったら、そんなに神経質にならなくてもいいみたい。また、オートクリヤを入れて、粘性を低くするのも手みたい。あれは、透明なパナロックだから、硬化剤の増減も全く関係なし。というわけで、色々方法があるみたい。そんなわけで、調合2回目をやってみました。
今回も作るのはオレンジ。一応用意したのが、キュートエロー、シンクレッド、オートクリヤ、パナロックシンナー(夏)です。
で、キュートエロー5、シンクレッド1の配合で混ぜてみたんですが、
案の定、混ざりが悪かったんで、
シンナーを若干入れたら、かなり混ざりやすくなりました。調合の際のシンナーは入れるべきですね。
で、ちょっと目標の色をインドオレンジコンクにしました。インドオレンジコンクは若干白が多そうなので、
若干白を追加。
これでほぼ一緒。薄い色に濃い色を少しずつ入れながら調整。これが一番いいかもしれませんw
で、保存瓶に入れて保存。ちゃんとガラスの瓶ね!調合内容を書いていれば次の調合をした時に、足すことが出来るので便利w
灰色の調合
ついでに次の塗装で使う灰色もやってみました。オートクリア、ホワイト、ゼットブラックでやります。
まずは白を50mlほど入れて、ゼットブラックをチョット入れる。
で、シンナーを少し足して混ぜる。ちょっと白すぎるかな?
だもんで、黒をもう少し追加。
これを繰り返して思う色にしたら、
保存。オートクリアは入り目が少なすぎる時に入り目調整で入れる塗料です。
こんな感じで、調合、慣れてくると結構簡単で、オサイフ的にもいいし、オススメですw
黒味の追加方法
私がよく使う色がオレンジと黄色ですが、黄色は明るすぎると塗装が安っぽく見えてしまうため、なかなかナンギする色です。
そこで、若干黒味がかった黄色を塗りたくて、ペイントワークスに電話して調色方法を聞いてみました。
黒ずんだ色にするには、黒もしくは黒味がかった黄色を足して調整するようです。
また、黒は一気に変色するリスクがあるので、10倍希釈の色を足して行ったほうがいいとか。
キュートエローの場合、チンチンブラックの10倍希釈、もしくはオーカーを足して調節すべしというわけで、2つともチャン白の調合で使う色で持っていて、また、オーカーは少し黒味が少なすぎて色の変化が現れにくいと思ったので、チンチンブラックの10倍希釈で調整することにしました。
キュートエローを100mlいれ、チンチンブラックをシリンジで少しずつ入れながら調整していきます。
ところが、コレがなかなか色が変わらず、結局、10ml近く入れて、ようやく目的の色になりました。
10倍希釈でコレですから、まともな黒だったら1mlでエライ色合いが変わることになります。やるなら10倍希釈タイプのものを使ったほうが良いですね!
これを100ml瓶の中に入れて塗装で使います。
結果、いい感じに塗ることが出来ましたw市販にない色を作ってペイントするというのも自家塗装の醍醐味ですな〜♪
黄土色の作り方
ショアジギングロッドでやったんで、そこから抜粋。結構ややこいです。目指すは濃い目の黄土色にします。で、黄土色を調べてみたんですが、どうやら、黄色に黒を足しながら調整するようです。
そこで、キュートエローとゼットブラックを使ってやってみました。
キュートエローを40mlほど入れ、
その後、ゼットブラックを少しずつ入れながら様子を見ていったんですが、
どうも戦車のような濃い緑になってしまい、思った色とは程遠い色合いになってしまいました。
さらに黒を追加してみたところ、色はさらに緑色がかった色に・・・。
どうも、黄色に黒を足しながら黄土色にする場合、黒を入れすぎたら緑が追加されるといった感じです。こうなるともうどうにもならず、高価なウレタン塗料がパーですわ。最初に少ない塗料で練習していたほうがよかった・・・・。
その後、再び調べてみると、黄土色の作り方は色々あるようで、茶色に黄色を混ぜるとか、オレンジに黒を混ぜるとかあります。
ちょうど、使わないオレンジが余っているので、これを使ってやってみようかと思い、再チャレンジしてみました。
まずは練習。シンクレッドとキュートエローを混ぜて作ったオレンジを30mlカップに少し入れ、
それにゼットブラックをほんの少し足して見ました。
すると、思ったとおりの黄土色になりましたw
その後、実験的にゼットブラックを追加してみると、先ほどと同様の緑がかった色になりました。やっぱり黒を足しすぎると緑になるみたいです。
練習したのでもう大丈夫w今度は本番。調合したオレンジと黒ですが、黒を入れすぎたらアウトなので、その対策として、10倍希釈の1/10チンチングブラックを足していき、調整することにしました。
まずはオレンジを40mlくらい入れて、
それに1/10チンチングブラックを足しながら色合いを見て行きました。
最初はあんましかわんなかったですが、
追加していくと、だんだん色合いが変わってきて、
最終的にはこんな感じでストップ。
色合いが分かりにくいですが、ティッシュでこそいだらこんな感じの色なんで、OKですw
黄土色はオレンジに希釈した黒を足していき、調整するのが正解だと思います。
produced by fukusuke