百均コンプレッサでエアブラシ



自家塗装の悩みの種、第一位。

匂いと近所迷惑。

板金用2液ウレタンの匂いは、かなーり強烈。

おまけに洗浄で使うのはラッカーシンナー。

塗料の中でトップクラスの臭い組み合わせを吹きつけ塗装するというのは、それこそ、ものすごい匂いが充満します。

生活空間で屋内作業は絶対無理。昔、リビングで刷毛塗りしてましたが、それこそ、一歩間違えばアンパン中毒です。刷毛目を確認するので目を近づけての作業になるんですが、昔は防護マスク&保護めがねなしでやっていましたので、2,3分も作業すれば目が乾いてきてヒリヒリし、作業が終わる頃にはのどが焼けるように熱くなります。そして、匂いがなっかなか取れない。調べれば分かるんですが、塗装の労災のほとんどが、トルエン・キシレン系の有機ガス中毒になっています。

おまけに、シックハウス症候群の要因の一つにもなっている有機溶剤なので、塗料メーカーから締め出しを食らいつつあり、ウレタン塗料は、今や、トルエンキシレンを使わない方向へと移行しております。

だけど、良薬口に苦しとはよく言ったもので、臭いは強烈だけんど、やっぱり、板金用ウレタン塗料は、性能が最高。

乾燥の速さ、肉モチ、ツヤツヤ、発色、耐久性、強さ、どれをとっても最高です。

駆け出しの頃、ホームセンターのラッカーだの、ホビー用瓶塗料だの、カシューだの、酢酸ビニルだの、ホビー用ラッカーだの、板金ラッカーだの、板金1液変性樹脂だの、ホビー用2液ウレタンだの、いろいろ使いました(ブランク塗装参照)が、板金2液ウレタンに比べれば、そこいらの塗料はチンポコ塗料です。

作業性、仕上がりの次元が違います。車に使うんです。10年野ざらしでも色あせず、100kmで走っても傷つかず、そんな塗料は板金2液ウレタンのほかにないのです。(実は2液エポキシのほうが性能は上だけんど、建築用なので色の自由度が少ない)

まぁ、兎に角、ロッドビルディングは板金塗装用2液ウレタンを使えという話なのですが、屋内塗装ブースがない限り、それは屋外でやれちゅうことです。

だけんど、屋外でもやってええ場所といけん場所がありんす。山奥に住んでいる人や、海のそばにすんでいる人は軒先でやっても問題はないと思います。だけど、住宅密集地は要注意。

警察に通報されます。ホントです。ミストが飛んでいってひっついて賠償責任請求される人だっているみたい。車だのバイクだのの自家塗装をする人は、玄関や庭でやって、近所の人から通報されたというのはよくある話です。それは釣り道具でも同じ。神経質な住人や、店が近くにあった場合、エアブラシでリールシート塗っただけで通報です。なんせ、ウレタン塗料は最後に入念な洗浄シンナー吹きつけが長いですからね〜。

だけど、塗装はしたいから、またやって、引越しを余儀なくされたというのも、よくある話ですw

ご近所付き合いは大切。誰にも迷惑かけずにやること。これが自家塗装を楽しむ上で一番大事にしなければならないことだと思います。だけど、塗装ブースなんて持ってない。住居は住宅地。どこでやるんじゃい!これが板金2液ウレタンを使う塗装マンの悩み。

そこで考えました。車に塗装道具を積んで、誰も居ない空き地、海とか、池とかに行き、塗装をして、乾いた後に持って帰る。

これ、ベスト。

だけど、問題はコンプレッサ。車の場合、簡単な電源ということだったら、シガーソケットから電源を引っ張ってこれるというのがあります。だけど、これは限界がおおむね180Wまで。理由は、車のバッテリーが12V。シガーソケットのヒューズがおおむね15A。そのため、ワット数換算すると、12V×15A=180Wだからです。

だったら、シガーソケットからAC12V→DC100Vに変換するインバーターが2000円くらいで出ているので、これで180W以下のホームセンターコンプレッサをつければいけるんじゃないだろうか。と思ったけども、これには落とし穴があって、仮にDC100V150Wのコンプレッサを接続しても、実際、最も電力を使う、初期起動で、300Wくらいのパワーがいるため、ソケット電源では、初期起動を乗り越えられないのです。よって動かないみたい。

でも、シガーソケットから取るからアンペアが足りず、電力が足りないのであって、バッテリー直結にしたら、セルモーターだって初期起動を乗り越えられるくらいなので、いけそうな気はするけども、今度は、バッテリー直結用、800WくらいのAC12V→DC100Vのインバーターが2万くらいするという悲劇。

そんなこんなで、何を買おうか迷っているときに、フト、電動工具置き場の片隅を見てみると、大学時代に、今はなきディック買った、バッテリーコンプレッサがあるではないですか!?確か980円。調べてみると、百均に置いてあるコンプレッサと一緒。

大自工業。メルテック製のコンプレッサwPSI200。最高圧力だの、空気吐出量など、そんなスペックはかいとりゃせん。スペック調べるくらいの用途に使うなということなんだろうけどもwww早い話が、これを使ってエアブラシが吹けないか?これの実験です。

実際、ワタシもそうだったんですが、エアブラシ導入といえば、結構な投資です。エアブラシだけ買っても使えない。必ずコンプレッサがいる。(バジャーでピースコンをやりましたが、アレはダメです。吹いていくと、気化熱でどんどん缶が冷たくなり、やがてでなくなります。そして、洗浄でガンガン吹きつけるため、なくなるのはあっという間。オマケにおかわり700円。ありゃダメです。ランニングコストが高すぎる。詳しくはブランク塗装参照)。エアブラシが1万。コンプレッサが1万〜2万。周辺機器のレギュレーター&ウォーターセパレータ4000円、ホース1500円、カプラソケット2000円などなど。もし、コンプレッサが1000円でおさまれば、ブラシマンの入り口はぐっと広がります。ネット調べても、こんな馬鹿げたチャレンジをしたヤツがいない。これは、打倒MDプリンタと同じ流れになってきましたw人柱いったりますwww



まず、このコンプレッサ、タイヤ及び海水浴の浮き輪などの専用空気入れとなっていますので、先っちょにカプラが付かない。

もう切ったらいいのよw

切れました。ここにワンタッチカプラをつなげます。

ホースの径は、内径が5。外径が9といったところ。

んで、豆知識。ジョイントカプラですが、これは日東工器の登録少々で、3種類あります。一般的に使われるのは、片側バルブです。

このマイナスドライバの先のようなのがバルブ。ガチャコンとすると、このバルブが奥に入り、空気が通るようになります。

で、一般的なコンプレッサで使われるねじは、スプレーガン用の1/4のLねじ(Lねじ、2分ねじ(1/4=2/8で、8分の何分で大きさが決まります。1/8は1分、1/4は2分、3/8は3分、1/2は4分です))。ちなみにエアブラシ用は1/8(Sネジ)。

だけど、この100均コンプレッサは、内径5なので、1/4タケノコが入りません。だから1/8タケノコを入れるしかない。

で、この手のホースだのの連結パーツってのは、死ぬほど種類があって、不可能な連結はないんじゃないか?というくらいたくさんあるので、組み合わせを探すだけです。

オレンジブック。まず、ホースニップル。通称タケノコ。ホースに入るところがタケノコの形をしているから。これの1/8。これが、口径7mmで、一番太いところが7mmということなので、おそらく、5mm内径のホースでもいけるはず。

ほんで、1/8を1/4にするジョイントが必要。ホースの配管器具なんですが、これの異形ブッシュを選択。内側が1/8、外側が1/4のものを選択。

最後は、カプラの1/4のおねじ用カプラソケットをチョイス。

ほんで、シールテープをはっつけてひねるだけ。できた!カプラの値段800円。

で、タケノコをコンプレッサの先に差しこみ、ホースの固定バンドで固定。ちなみに、アルミバンドのねじ式はサイズが大きすぎて合いません。園芸用の、9mm→11mmサイズのヤツを買いました。200円。

で、連結。コンプレッサ→タケノコカプラ→レギュレーター→ウレタンホース。

で、スイッチオン!うるさ〜!振動もゴツくて、微妙にホッピングするような感じの挙動をしております。

で、ここで登場するのが、前紹介した自作エアブラシスタンド。なぜマグネットにこだわったかというと、

車が鉄板だから、これに一発でつけれるからというわけwだけど、鉄板が薄いからマグネットのつきがイマイチ。本来なら塗料カップが水平にならないといけないんだけど、カプラが重くて、カプラが下にいってしまって、塗料カップが斜めになっちゅうがね。ま、だけんど、塗料をナミナミつぐわけじゃないし、実使用上は問題ナッシングですね。

圧は12キロもでとる!ほんまかいな!?ハイパワー!?

で、使用しているエアブラシは、明治のMP3で、吹きつけ圧が1.0〜1.5キロなので、

レギュレーターを1.5キロにあわせ、


















吹けるか!?





















やばっ!












いけるがな〜(^^)!


















これ、いいんちゃう!?




で、クリアで吹きつけテスト。条件はマルチトップクリアQRをレジン5ml+硬化剤0.5ml+パナロックシンナー1.1mlです。メーカー指定の一番薄い設定。十分いけてます♪

相変わらずハジキが出る・・・。リール塗装では、オイルちゃうん?と思ったけども、これオイルレスコンプレッサですからね。ということは、水分!?とはいえ、今日は、真冬のピーカンだど。

洗浄もこの通り!楽勝です!溶剤はクラウンのラッカーシンナーです。

100均コンプレッサで、エアブラシは・・・・・・

吹けます!!!

実験大成功(^^)

いけるちや〜!


ついでに実験。


スプレーガンはいけんのか!?

(;´Д`)むりむり!!!

かくして、15分くらいあれやこれややってましたが、圧力スイッチがないので、このコンプレッサは回りっぱなし。使った後片付けようと思ったらエラク熱くなっていました。焼きつきはしなかったけど、まぁ、ちょっと塗装するぶんには何も問題ないのではないでしょうか。ま、壊れたって1000円じゃけーね。痛くもかゆくもないわね。

結論
100均コンプレッサでエアブラシは吹けるけども、小型スプレーガンは無理!

以上!


いざ実践!


リールを塗装してみよう!


今回使うペンキは、ロックの2液ウレタンの中で一番ねばいじゃないかと思う、ミラクルプラサフHB。こいつはスプレーパテにも使われるくらい粉が多いので、ねばいねばい。これがマトモにふけたら、どんなペンキでも大丈夫!

条件は、レジン5ml、硬化剤1ml、パナロックシンナー1.5ml配合。

さて、吹こうか!

って、

アレ〜〜〜〜〜!?

圧がおかしい。2キロくらいまでしか上がらん。前は12キロまでいったのにどうして!?色々調べてみると、どうも、エアがもれとる。

出口スグのところに穴があいとるじゃないの。さすが100均。ボロイわ。

無理やり吹いて見たところ、時々ママコが発生。塗料がネバイすぎるのかとおもって、シンナーをドバドバ足してみたけど、状況変わらず。やはり、圧が一定にならないことによるミストのトラブルと思われます。

とりあえず塗装は中止。人気のないところでやっていたんだけど、通りすがりの一台の車(シビック)が、何しとんな!?ってな感じで、ゆーっくりとこっちを凝視しながら過ぎ去っていき、もう一度帰ってきてジロジロみてやがる。やっぱり、車の横で毒ガスマスクに防護目がねして、屋根に薬品の瓶並べて、シリンジ使いながら作業してたら、怪しい罠(゚д゚|||)ま、何かいわれたら、見て分からんのか。ウレタン塗装じゃい!と怒ってやろう。

しかし、これであきらめるわけにはいかん。なんとかなるやろ。

とりあえずホースを分解せんといけん。カシメているだけ。ニッパーでカシメを切って、

外れました。タケノコです。

で、ホースが長いとまた前みたいに曲がってぶち切れたらいけんので、今回はホースを短くしてみました。本体側のタケノコもホースバンドで固定。

完成。なんか、市販のコンプレッサみたいな形になってきましたw

動作チェック。OK。たぶんいける!

んで、やってはみたけれど、1分くらいで、パフン!という音がして、

圧はゼロに。

なんと、今度は、ホースがパンク。百均エアブラシ・・・・ホースがボロイ。あと短すぎるんもいかんのかなぁ。塗料入れた後だったから掃除が最悪。こういうトラブル、最低・・・。

そこで、百均エアブラシのボロホースに見切りをつけ、今度はちゃんとしたウレタンホースに変更。

やり方は簡単。モンキでカプラを外して、

切ってはめて入れるだけ。


短すぎるのもいけないのかなとおもって、今度は長めに取りました。

ホースストッパーは、前使っていたヤツにしました。

で、実験をしてみると、今度は圧が出ていない。

原因はここからもれとる。ストッパーが甘いのと、1/8タケノコが細すぎる。一方、本体側の出口ではエア漏れはなし。

ということは、タケノコを1/8ではなく、1/4にすればいいやろ!というわけで、

トラスコの1/4タケノコにチェンジ。

今度はいけるとおもうんだけど・・・・。

早速、車に行って、スイッチをオンにしてみると・・・・

ブィーン!

といつものけたたましい音が鳴り響き、

圧は上がりっぱなしで、12キロで安定していたのに、今回は15キロくらいまで上がり続け、メーターが振り切れ、

「ブィィーーーン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

あれ!?

車のカーステも突然音がならんことなってもた。

ヒューズが飛んでもうた・・・・

15アンペアが飛ぶか!?

車のバッテリーが12Vでしょ。ヒューズが15A。ということは、12×15=180Wを超える仕事をしたちゅうことやね。

これ、シガーソケット用のバッテリーコンプレッサでしょ!?なんで、飛ぶんや〜

ということは、バッテリー直結で行く以外方法がないんだども、

本体にヒューズが付いてないのよ。。。

んで、おそらく、このコンプレッサ、消費電力は180W。シガーソケットのヒューズが15Aだからね。

しかし、15Aのヒューズが飛ぶということは、20Aのヒューズにしなきゃいけない。けど、そうすると、消費電力を超える電流が流れる可能性が高く、そうなると、モーターが焼きつくかもしれないのはまぁ、いいんだけど、怖いのは、過電流でコードが燃えること。

自動車火災のほとんどは、過電流によるコード炎上が原因らしい。昔、外車がよく炎上したのは、電装が弱くて、コードが燃えてそこから火達磨になったかららしい。

ワタシも、昔、バッテリー直結で自作LEDの実験をしていて、うっかり抵抗をかまさずにプラスマイナスがつながってしまい、コード燃やしました。急いで外そうとしても、感電するし、激熱だし、だので、触れないんですよ。燃えるのをただ見るしかない。

バッテリー直結で過電流はがいなです。

この実験。中止。

結論
百均コンプレッサでエアブラシは吹けないことはないけれど、出来ない。


だれか、ボクの後を引き継いで実験する人柱がいらっしゃいましたら、やったってくださいな。



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