また、100均コンプレッサがそうだったんですが、音が兎に角けたたましい!実際にFT35Pの音を聞いたことがないのでなんともいえませんが、8キロ充填で6キロ再起動というのがミソで、
8キロでモーターが停止し、空圧用品を使い始めて、タンク内圧が6キロまで落ちたら、モーターが再起動なのですが、タンクが3.5Lしかないので、音がやかましかったら、そのまんまということです。これがスゴイストレスになることが予想され、なかなかです。また、連続運転時間が15分。15分使ったら、5分休んでの繰り返しです。
もういっちょの選択肢である、インバーターを使った家庭用コンプレッサーの利用ですが、これも問題がないわけはなく、まず、家庭用コンプレッサの大きさがカナリ制限されます。
まず、コンプレッサの構造からですが、「コンプレッサの構造調査」の項を参考にしていただけると分かりやすいのですが、電気でモーターを回し、モーターと連結されたコンロッドがピストンを動かし、ピストンの上の吸気バルブから入った空気を圧縮し、排気バルブから吐き出し、サブタンクに送るとこういう仕組みで空気を圧縮しているわけであります。
つまり、コンプレッサで動かすのは電気でモーターを動かしているとこういうことなんです。
ここで、突然話は変わりますが、自転車に乗っていると思ってください。自転車で一番しんどいときって、どんなときでしょうか。それはコキはじめです。
モーターも一緒で、動き始めが一番しんどいのです。つまり、モーターは、動き出す瞬間が一番電力を必要とするのです。これを突入電力と言い、定格出力よりも大きな電流を食うのです。そのため、例えばコンプレッサーが100V110Wの場合、使用するインバーターは110W以上のものを使わないと動かないのです。
で、問題はここから。
ほんだら、いったいどれくらい大きなインバーターを使えばええんな?なんですわ。
で、この回答は、バラバラです。
1.47倍と説明しているメーカー。
3〜5倍と説明しているメーカー。
10倍としているメーカー。
各種バラバラです。ホント、ばらっばら。確認してみてください。ビックリです。
なので、
使用すべきインバーターの能力が全く未知数なのです。
また同じような実験をしている人がいません。
過去に同じようなことがありました。そうです。デカールの人柱。今回もやったります。
インバーターとコンプレッサの人柱というわけで、
大自工業のインバーター(500W)を購入。毎度毎度、この手の投資は寿命が縮まる思いだわい。
これを使って
100V100Wのアドコンを起動しようと実験しました。
で、早速付属のケーブルをつけようと思ったら、まさかのトラブル。
ケーブルが届かないのよ〜〜〜。なんちゅう短さ。まさかエンジンの真上にインバーター置いて作業はできひんから、
ブースターケーブルを使うことにしました。
これだと5mあるのでらくらく届きますw
でもって、バッテリーに接続した後、インバーターに接続。
この際、バッテリーにつなぐ順番ですが、必ず+から接続しないといけないそうです。理由はなぜだか分かりません。水素爆発するからということですが、マイナスはバッテリーのマイナスではなく、ボディにつけたほうがいいということなのでしょうか。
でもって、これにアドコン接続。ドキドキのスイッチオンです!
ポチッっとな!
嗚呼!!!
ピーピーなって全っ然うごかんちや〜!(゚д゚|||)
コンプレッサーはというと、ブーンと言うばっかしで、これまた全然動かん。これがかの有名な、
「突入電流を乗り越えられませんでした事件」じゃ〜!!!ネットで情報収集をしていた限り、ホームセンターで売ってるようなでかいコンプレッサーは無理って感じでしたが、たとい、100W程度の小型コンプレッサーでも無理ってことがよ〜〜〜〜〜〜にわっかりますた(涙)。これが・・・・・・人柱道ってもんよ。悲しいね〜。んが、あきらめの悪いワタシは、懲りずに、ディーラーにどうして500Wのインバーターで100Wのコンプレッサが動かんのか、もっと良い方法はあるのか?また、コンセントが2個あって、ヒューズが30Aのがついているけど、これって、ホンマに500Wなんか聞いてみました。
すると、ディーラーからナイスアドバイス。
接触不良による、電圧降下かも?とのこと。いわゆる、コンデンサーの接触不良。
インバーターの純正端子は、丸型。
ブースターケーブルの純正端子は、ハサミ。当然、ハサミのほうが接触面積が小さく、これが原因でバッテリーの電圧降下が起こる可能性があるみたいです。
というわけで、インバーター側には純正端子をセット。届かないので、エンジン内でやることにしました。当然、端子がボディに触れたら、一発でヒューズが飛びます。こーゆー、一歩間違えたらショートの状況でやるの、嫌なんですよね。
で。ドッキドキのスイッチ
ON!
うっひゃ〜〜〜〜!!!!やっぱりうごか〜〜〜ん!(゚д゚|||)
やっぱりダメぷり〜!!!
嗚呼だめだめまん。
完全無欠の人柱状態じゃ〜
完全に失敗に終わった、このテスト。
原因は・・・・・
調べます。
交流の測り方
我が家に伝わる1000円のボロテスター。小型で、表示もわけがわからんスグレものです!
テスターの使い方。DCとAC。DCは直流電源でバッテリー用。ACは交流電源で、家のコンセント用。で、まずは、家のコンセントの測り方。AC250Vにツマミをあわせます。
んでもって、コンセントに端子を突っ込みます。
針は100Vを指します。
直流の測り方
ツマミをDC10Vにあわせます。
乾電池が直流ですから、乾電池に+−をくっつけます。
針は1.5Vを指します。
さて実戦。
まずは、バッテリーチェック。12.5V出ています。問題なし。
で、続いて、インバーター側の電圧チェック。これも12.5V。問題なし。
で、交流変換側。85V。通常100Vと思われがちだけど、説明書に85Vで問題なしと書かれているので問題なし。
で、インバーター側、バッテリー側に問題がないことが分かりました。
あとは、スイッチを入れた状態でどうなるかです。
これが、交流電源の様子。85Vまで上がって、ピーっという音と共に0Vになっています。
これが直流側です。12.5Vから10.5Vになるとピーという音と共に、また12.5Vになっています。
で、この警告音の原因ですが、説明書によると、警告音は10.5V以下になった時になり、9.5V以下になると出力カットと書かれています。
ということは、
電圧降下が大きすぎるため、インバーター側が安全装置で回路を停止しているためと考えられます。
電圧降下というのは、何か電力を食うもののスイッチを入れた時に、電圧が低くなる現象で、例えば、車のセルモーターを回すときは、12.5Vあった直流電圧が、10.5Vくらいまで落ち込みます。エアコンのスイッチを入れたときも同様。バッテリーが古くなると、エンジンがかかりにくくなりますよね?あれも電圧降下で、古いバッテリーは電圧の落ち込みが大きくなるためです。ちなみに、電圧降下が8.5V以下になると、セルモーターが回らなくなるそうです。
ということは、
今回の失敗ですが、
@コンプレッサーのスイッチオン。
A電圧降下が起き、電圧が10.5Vになる。
Bインバーターからピーという警告音。
Cそのまま電圧はさらに降下し、9.5V以下になる。
Dインバーターが回路を停止
E交流電源が遮断され、コンプレッサーは動かない。
この繰り返しで、コンプレッサーが動かないと、こういうことでしょうね。
というわけで、完璧なる人柱の結果、100Wくらいの小型コンプレッサーも動かないので、
インバーターで、コンプレッサーは動かないと、こういう結果とあいなりましたです(涙)
直流モーターのコンプレッサーを使う以外、方法がありません!