糸目の出ない抜き跡処理



スレッドコーティングで曲者なのが、抜き跡の処理です。抜き跡が凸になるため、ここをカッターでカット。エポキシだったら、3回塗りをする場合、3日×3=9日かかるので変わらないですが、UVコーティングではそうはいきません。

10秒くらいで70%くらい硬化し、次のコーティングに入れるため、3回塗りをやるのにかかる時間は、

10秒×2+本硬化8分=9分で出来るはずの3回塗りが、

本硬化8分+抜き跡カッター処理+2回塗り10秒+3回塗り本硬化8分=17分かかってしまうわけ。作業性は倍増します。

そんなわけで、今まではあまり気にしなかった抜き跡処理をシビアにやってやろうと思うようになりました。

一旦、抜き糸を抜いたら

反対方向にテンションをかけ、デザインナイフで切ります。

若干糸目が出ますが、バニッシュナイフで糸目をイジイジすると

糸目は完全に消えます。

コーティングでは、抜き跡処理をせずとも、2回目のコーティングで凸は消えるので作業性は格段に良くなりました。

ライターを使った抜き跡処理
上の方法は一般的な方法ですが、中にはライターを使った抜き跡処理というのもあります。

抜き糸を切る時に、デザインナイフでギリギリを攻めると、ひょっと、ラッピングしていた糸まで切ることがあり、解けるリスクがあるのと、テンションを書けたときに、巻き終わりのエッジが乱れるリスクがあるので、ハサミで切ることもあります。

ハサミで切ると刃の部分まで距離がありますから、そのブンが出っ張ってしまいます。

この出っ張りを処理したります。

やり方は熱を使って、スレッドのハシを縮めること。

ライターで炙ることで、スレッドは縮み、

ちょっとした出っ張りは中に入ります。

どちらかというと、デザインナイフ+ライターで追い討ちがイチバン良いと思いますが、兎に角、抜き跡が最初から出ないようにすることは、後の作業性で多大なる影響を与えますw


ラインカッターを使った抜き後処理
デザインナイフ以外にも、ラインカッターを使う方法があります。

それは、ラインカッターで、ツメ切りみたいなヤツです。


これだと、歯が先っちょにあるので、ギリギリまで抜き跡を小さくすることが出来ます。

当然、コーティングでも目立ちませんw

がしかし、これが出来るのは、メタリックスレッドのみ。

NCPスレッドなんかは、フニャフニャして、一撃で切れないので何度も挟むうちに、毛羽立ちが出て最悪になります


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