自作ドライモーター


エポキシの硬化不良に悩み中の管理人は、硬化テストを何回もやります。私は1台しかドライモーターがないので、効率がものっそ悪いわけです。というわけで、ドライモーターないかな〜と思いながら自作でやってやろうかと思い、チャレンジしました。


いわゆる最も一般的なマタギドライモーター。パワーモーターで6000円。100Vで60Hzだと、1分間に5回転。しかし、マタギはクリスマスセールでオール2割引になるので、その時に買えば4800円。

そもそもが、日本サーボのシンクロナスモーターというもので、D12タイプの60ヘルツ、5RPMの一方方向モーターというやつです。双方向モーターというやつは、逆回転もいけるというものです。

※よもやま話※モーターの回転方向について
モーターは、時計回りか反時計回りがあります。時計回りはCW(Clock Wise)、反時計回りはCCW(Counter Clock Wise)といいます。この時計回りですが、
シャフトを正面に見て、時計回り、反時計回りです。
だもんで、時計なんかのモーターはCWです。ドリルなんかはシャフトが反対側にあって時計回りですから、CCWです。
ちなみに、ロッドビルディング用モーターはCWです。

というのも、ロッドビルディングでは、左にモーターを置いて、ロッドを奥へ回しながら、筆で伸ばしていきます。だもんで、シャフトを正面にしたら、時計回りが正解で、そのため、ビルディング用モーターはCWなのでつ。


ところが、このモーターが曲者。一般的なホームセンターや、電気屋、おもちゃ屋では、まずお目にかかれません。

ネットで、通販したら手に入りますが、だいたい、1500円くらいです。

それからコンパネ買ったり、コードや端子、コンセントにスイッチを買ったりしていると、1500円はかかります。

それを加えると、300円。

もはや出来合いのものと2000円も変わらず。

だったら、買ったほうがイインじゃないの!?と思える一品です。



ところが、フツウーに生活していて、



なんと、大発見しました!












仕事で、上司のハロゲンヒーターを修理していたわけですよ。











裏を見てみると・・・・・・・





















こっ!これは!?


そうです!あの低速モーターが仕込まれていたのです!このハロゲンヒーターは、首振り機能付。しかし、重い首を回すために力が強く、速度の遅い低速モーターが使われていたのです!これを使ったら、ドライモーター作れるど!!!
※他言無用でお願いします。

ということは、扇風機をばらしたら、低速モーターゲットというわけです!いらない扇風機とか、ハードオフでジャンク品買ってきてドナーにするのもいいですねwww


で、運よく?修理不能ということが分かったので、モーターを遠慮なくいただきました。


裏からEリングを外して、左右のネジを外せば


ガポッと外れます。50Hzで、2.5RPM、60HZで3RPMです。ドライモーターとしては十分な機能。韓国製です。

注)ただし、
扇風機によっては、ここにモーターが付いていないものもあるので要注意です。バラしてみないと分かりません。

まずは、プラブッシュをとめているシャフトを引き抜きます。ラジペンでひっぱったらスグに抜けます。


拾ってきたコンパネ。


ネジでとめるので、穴を開けるところにマジックで印を付けます。

ドリルで少し穴を開けます。


で、このままだとチャックが入らないので、ドライモーターの丸の部分を切り抜きます。


ジグソーで一瞬で切り抜きます。


続いて、台座の作成。まずは適当に立てて下をマジックで印を付けます。


穴を開けたい部分に印を付けます。


穴を開けます。貫通させます。


釘(120円)をその穴に通し、打つ側にマジックで印を付けます。


で、打ち付けたら台座完成!ちょっとずれたけど、まぁいいです。


研磨ピットで面取りをします。良い感じですw


次に配線を組みます。家に余っていたやつなので、すこし短いです。


で、電工ペンチで先っちょの銅線を出します。


カバーを入れて


ペンチで圧着します。


ビニールテープで絶縁します。


もう一方の配線も同じように端子を圧着します。


で、モーターに付けます。交流電源なので、どっちがどっちってのはありません。


絶縁のカバーも付けます。


外れないようにビニールテープでまたとめます。


つながりました。


で、プラスドライバのピットを付けて、一気に取り付けます。


付きました。


ビニールテープで線をまとめます。


100円でスイッチを買ってきました。


スイッチにこのように通します。交流電源なので、どっちがどうとかないです。


で、カバーをかけてネジを締めます。


で、コンセント。100円。


こんな構造なので、線を電工ペンチで切って銅線を出します。


適当に付けます。どっちがどっちとかないです。


み、短いなコレ。


で、コンセントを入れてスイッチをオンにすると、無事回りましたwww


それにしても見栄えが悪い・・・・。


私の美的感覚が我慢の限界に達したので、延長することにしました。延長コード200円。


1mくらい切ります。


いったんコンセントをバラします。


スイッチもバラします。


赤線にオス端子を組みます。


で、スイッチに組みます。


ねじ締めて組みます。


長さを合わせて切ります。


で、メス端子を組み、オスとドッキングです。


ビニールテープで止めたあと、日本の線をまとめます。


スイッチも元通り組んで、


完成wちゃんと回ります。

チャックの作成
モーターは出来ましたが、次はチャック作りです。塩ビパイプのジョイントにしました。


モーターのシャフトに合うドリルピットを探して


穴を開けます。


しかし、若干入らなかったので

で、ヤスリで広げて入りました!

ただ、エポキシと塩ビは相性が悪いので、軟質塩ビでも接着可能なセメダインのEP001をつけて接着しようとしました。


ただ、こいつは40分硬化型なので、付けるタイミングがなかなかうまくいきません。結局たれたり、ブヨブヨだったりして、付かなかったのでダメ!


接着剤を5分硬化型のエポキシに変えてみてチャレンジしたけれど、結局は付かない。エポキシでは塩ビは固定できないのです。この方法では接着は無理です。


そこで、ホームセンターをウロウロしながらあれやこれや考えていると良い考えがひらめきましたw太目のゴム板です。


これをカットします。


丸い形に成形します。


ドリルを入れて穴を開けます。


ドライモーターのシャフトに押し込みます。


そして先ほどのセメダインEP001を使って、塩ビキャップと加工したゴム板をくっつけます。接着剤を付ける面積が大きいのでさっきのシャフトみたいな失敗はありません。


続いて油粘土です。百均に売ってます。


これを塩ビキャップにつめます。


そして、ロッドエンドを突き刺せば埋まって固定されます。


ちゃんと回ります!!!


引き抜くと、穴が開いていますが、


指で軽くこねれば穴は埋まります。そしてまた突き刺せば使えます。油粘土は固まらないので、何度も使えます。これが新チャックですwww


ガンガン77の極太ブランクだろうが、ちゃんと埋まって、回りますwww


トラブル
ところがここでトラブル。あっちこっち持って行ったりしているうちに、端子が落ちてしまいました。ここを修正する必要があります。


そこで、百均でアンカーを購入。カナヅチで打ち付けて外れないように固定します。これで対策OK!


あとは、受けをジグソーで作って


スポンジ付のテープを切って

受けにつけて、適当にハサミでカット。


完成!自作モーターは愛着がありますね〜(^^)


が、使っていくうちに、粘土からブランクが落ちるトラブルが続出。

ホンマのホンマにど真ん中に突き刺しておかないと、回っていくうちに、前にスライドしていき、ボトンと落ちる模様です。これで塗装中にブランクが砂まみれになりました(涙)

修理ついでに改造。まず、コンパネの厚さが太すぎて、チャックが干渉します。だもんで、100均の本立てに穴を開け、写真のように取り付けました。まさにサイズピッタリ!ドライモータのために作られているんちゃうんと思います。


で、一番の問題はチャック。ハンガーでマタギチャックのようなものを作ってみましたが、まったくつかめず。


で、今度はEVAに穴あけたゴム板をEP001で接着。


回したいブランクをEVAのサイズにかさ上げし、


あとは、突っ込んで回しました。今度はOK。きつめに入るので問題なしですw


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