自作ドライモーター その2


今現在使用しているドライモーターはマタギモーターなんですが、

はっきりいって使いにくい。というのも、モーター速度が遅すぎます。遅いとコーティングのアラチェックなんかはしやすいんですが、フデを当てながらエッジを真っ直ぐにするのが苦手。ある程度の速さがないと、押し付ける力が強くなりすぎてスレッドがずれやすく、、で、弱いとコーティングが甘くなってスレッドに染みないとか色々あって、

5RPMのシンクロナスモーターに不満が出てきました。

だもんで、10RPMのシンクロナスモーターを購入。また、今現在使っているコーティング台とマタギモーターの台座が合わなくて使いにくい部分もあるので、新しく作ることにしました。販売しているところは、シータスク。モーターが1300円。送料が600円。振り込み手数料が150円で2000円ほど。

で、次は台座作りL定規で余ってたコンパネに位置のマーキング。

で、モーターのマーキング。

モーター部はホールソーで切ります。

切れました。

で、お次は切断したんですが、嗚呼・・・モーターの位置がちょっとおかしいねぇ。でもネジは止まるんでそのまま行きます。

ドリルで穴あけてドリルネジ。うまいこと固定できましたwちなみに、フデが入りやすいので、なるべく高さは高いほうがいいです。

続いて台座の固定。ドリルでちんまい穴を開けて、

リーマーで穴を広げて、

ドリルネジで固定。リーマーで広げた穴にネジの頭がスッポリ入る計算ですw

で、マタギモーターはスイッチが中途半端な位置にあるので、スイッチのONOFFはしゃがまないと出来なくて、それが不便だったんで、今回の自作モーターはスイッチの位置を変更。モーターのスグそばにします。チャックの近くにあったほうが作業性がいいんです。ちょっとしたことなんですが、こういう工夫が大事です。

が、しかし、

スイッチが入らん。

理由は線が細すぎる・・・

ロータリースイッチの原理は、片側の線をあらかじめ切ってスイッチの中に入れることにあります。

スイッチの両端には、針が出ており、

スイッチのカバーを締めることで針が線に突き刺さります。そこで、ビニールの内部にある銅線に針が接触。これで導通し、スイッチになるというのがロータリースイッチのメカニズムです。

しかし、線が細い場合、スイッチ内部がスカスカになるため、突き刺さらない。そうなると導通しないため、スイッチが入らないんです。

ちゅうわけで計画変更。

スライドスイッチにします。

これだと剥いた線を接触させるので導通が取れます。

テストしたらOKOKwいけますw

で、反対側の受けも同じような作り方で作りました。

仕上げは100均のフェルトシール。

これを適当に切って受けに貼り付けて、完成!

さて、完成したところで形状の説明。モーター、受け、共に寄ってますよね!?

なぜ、わざわざこんな形にしたのか。普通に考えればセンターです。

が、

センターだと不具合が出るんです。マタギモーターはセンターですよね。そのため、ワタシのように、垂れるエポキシ対策でコーティング台を活用する場合、必ず右よりになります。だってクランプがかからないですからね。

一方、コーティングをする人間は右側に座ります。となると、

タレても良いスペースは少ししかありません。これを超えると、地面に落ちてしまうため、掃除が大変になります。実際、何度もたらしたことがあります。

しかし、モーターが左に寄ってくれたらどうでしょう?タレてもOKなスペースは広がるため、掃除のリスクが減ります。

そのため、現在のコーティングではモーターは左によってくれたほうがいいのです。

というわけで、モーター台のセンターをずらすことで、クランプが入りますから、左図のようなセッティングが可能となります。

受けも同様です。というわけで、これが現在考える理想的なドライモーターセットであります。

速度はこんな感じ。5RPMよりもサクサク回ってくれて快適なコーティングが出来そうですw

あとがき
ホントに自作が経済的なんじゃろうか?

ビルディングの世界ではよく、自作だとタダ同然で出来る!

なんていわれていますが、

ほんとか?

と思います。

今回のは廃材とかで作りましたが、まともに計算すると、

モーター2000円。
コンパネ500円。
スイッチ200円。
コンセントプラグ200円。
コード100円。

で、この時点で3000円。

で、チャックどうすんだ?という点です。

マタギチャックは優秀です。しっかりとつかめて、そして外れない。

自作でやったときのアイデアですが、EVAでやるのもありですが、長い目で見ると、やはりかさ上げの手間があるし、外れるリスクもあります。今後本気でビルディングの世界にのめりこむんなら、マタギチャックが一番お手軽で使いやすいです。

マタギチャックが何かの流用品だったらその情報で安く作れるかもしれませんが、おそらくオリジナル品じゃないでしょうか。流用モトが思い浮かばない。

マタギチャック、2500円するんです。

3000+2500円は5500円。

一方、マタギ販売は7500円です。クリスマスセールに買ったら、6000円。ほとんどかわりゃしません。

自作ドライモーター1の時にやったように、扇風機から廃材取り出して、100均パーツで組むんなら安く上がるかもしれませんよ。しかし、本気で作ろうと思った場合、ジグソーやら電工ペンチなんかも必要ですし、今回はコーティング台をモトに設計したサイズで組む必要があったので自作しましたが、その手間を考えると、

買ったほうが安いし、ちゃんとしとる

と思います。

さらに改造
使ってみて早速不便なところ発見。改良します。ブランクの受け側スタンドに関しては、スレッド巻く時に支えにすることが多々あります。しかし、下が滑るんよね。

だもんで、100均で滑り止めシールを購入。

スタンドの下に滑り止めシールを切って貼り付けました。

これで滑りません。

モーター側も取り付けました。

これで完成〜♪やっぱ、道具は使いやすいように改造していかにゃいけません。

10RPMのインプレ!
早速使ってみましたw

これが10RPMです。5RPMに比べるとはるかに塗りやすい。スピーディーに回転してくれるので、フデとのにらめっこ時間が少なくなってすごく楽。でもって、エッジもきれいにいきましたw早くなると、気泡&異物チェックがやりにくいか?と思いきや10RPMなら問題なくいけると思います。ホコリも確認できたので取り除けました。

あえて、もっと言わせてもらえば15RPMのほうがもっと塗りやすいかもしれん!けど、10RPMでしばらくやってみます!



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