自作サブタンク



ヒューズの問題があって、バッテリーコンプレッサの使用は控えることにしたのですが、となると、もう移動式自家塗装は、サブタンクを使うしかないということにあいなりますた。

そこでサブタンクの選定なのですが、ホームセンターのサブタンクはおおかた1万もします。良いな!と思ったのはアストロプロダクツのタンク。これは1万でお釣りが来るし、大きいのは40リッターのもありまつ。しかもアルミタンクまであるw

欲しいな〜

と思いつつ、金欠病なのよねワタシ。

出来る限り安く手に入れたいと思いつつ、ホームセンターを歩いてみると、

エスロンパイプで作れんか?と思ったけど、もし、圧に耐えられなくてエンドキャップが爆発wなんてことになる可能性も無きにしもあらずなので、フト、ウロウロしていると、

思いつきました。

プロパンガス(LPG)のボンベを流用でけんのな!?

なんて考えがw

LPGボンベは、3年間ほど有効期限があり、それが過ぎると車検のように再検査。もう使わなくなった場合は、ただの産業廃棄物の鉄ボンベです。

だもんで、材料的にはタダでいけるわねw

というわけで、

プロパン屋にいってもらってきたど。タダじゃこんなもんw10キロタンク♪

ちなみにプロパンボンベの規格は、

ボンベ内圧
0.7〜15.3キロ
レギュレーター→0.0275キロ
ガスボンベ規格
(LP−2)→4.7L(容量)→3.5キロ(重量)
(LP−5)→12L(容量)→7.3キロ(重量)
(LP−8)→19L(容量)→10キロ(重量)
(LP−10)→24L(容量)→13.5キロ(重量)
LP−20はでかすぎてサブタンク不可。

で、ガス抜きしたんだけど、なっかなか匂いが消えん。LPGはもれた時に匂いで気づかせるためにワザと匂いをつけているのです。これが臭い臭い。

ちなみに、LPGはプロパンとブタンの混合物であり、着臭剤としてメチルメルカブタン(CH3SH)が使われている。メチルメルカブタンはクソや屁の成分で兎に角臭い。ちなみに、プロパンとブタンでは、プロパンのほうが早く気化する物性を持っていて、容量が少なくなるとブタンの体積が多くなり、臭くなる。プロパンが少なくなると臭くなるのはこのため。

んで、この穴にカプラを連結してやりゃそれでオワリwと思って、合うおねじを探してみたものの、全くはいらん。ってか、径がどうみても同じなんだけど、それでも入らん。なんで!?と思って、気づいた。これ、逆ネジ。ガス屋に聞いて見ると、「パワーが小さいから、大きくしようと思って、レギュレーター入れて勝手に火力アップされたら事故の元なんで、プロパンボンベは改造できないように逆ネジを入れている」とのこと。なるほど納得なう。

ただ、ボンベについているネジは正ネジなので、これを入れ替えたら使えるってわけだw

で、特大パイプレンチで外そうと試みるも、びくともしない。なんちゅう硬さや。こんな硬いネジはないです。このネジ、おそらく真鍮。真鍮は長いことはめてたら、焼きついて外れんことなるんよね・・・。ステンも一緒。要注意。

そこで、2人がかりで、パイプレンチでボンベを固定し、パイプレンチで頭を持って、さらにレンチを鉄パイプにかませててこの原理で回したら、何とかいけましたw

一般的なやり方としては、ボンベに水をはめてサンダーで頭をぶった切ってタップ立てるのが一般的みたい。水をはめないとサンダーの火花で爆発したらシャレにならんけんね。

で、無事あけられたのだけれども、しかし、何日経っても匂いが消えん。だきん、とりあえず組んで、コンプレッサと連結させた状態で使って、圧を入れたり出したりして匂いを消す作戦でいくことにします。。

とりあえず、バルブをつけてチーズをつけて、チーズの先に圧力計とカプラを付け、出来上がりwしかし、後から気づいたんだけども、カプラが1箇所しかなかった場合、オスカプラはバルブつきのやつにしないといけんわね。じゃないと、補充した後、カプラ外したらすごい勢いでメイン側のエアが抜けるけんね。

一応、これで24リットルありますw大体1万くらいのサブタンクが25リットルですから、タダ同然でゲットですw

ただし、匂いが問題ですが・・・。

そして、使い倒して1ヶ月が経過。

もういい加減匂いが消えただろと思い、

エアを排出中に鼻に近づけてみると・・・・











キャァァァァぁぁぁぁ!!!












ひっ、


ひっくり返りょったあせあせ(飛び散る汗)


本気で気絶するか思たで!!!


濃縮されたプロパンのクサいこというたら、じょんならんで!!


とはいえ、もう1ヶ月よ!?匂い、全部消えるんな???

ガスボンベでも、プロパンやのうて、フロンやら酸素やったら、無臭やけん楽なんじゃけどね。一般的なボンベがプロパンなけん、致命的。


しっかし、これ一生消えんかもしれんな・・・


っつーわけで、

プロパンサブタンクで、少々匂うんやけども、2液ウレタンつこてかまんの???

なんて、

バカな質問を

ロックペイントのカスタマーサービスに聞いてみた!

その答えがこれや!

お問合せ有り難う御座います。

ご質問の件ですが、LPGガスの塗料への影響につきましては申し訳ありませんが、弊社では実証データ等がありませんのでお答えできません。

ただ、ガスに含まれる臭いの成分が塗料中に入り、塗膜になってからも一定期間はガスの臭いの成分臭が残る可能性があるとは考えられます。

以上 お答えにならず申し訳ありませんが、宜しくお願い申し上げます。

まぁ、普通はそうやろね・・・。

マジメに答えてくれてありがとうございます!

ガンをつけて匂ってみると、溶剤の匂いのほうが勝ち!ブタンの匂いは分かりませんw

すっかす、まぁ、揮発成分やし、大丈夫ちゃう?

んで、

このサブタンクですが、まだやることはあって、

一体、何分連続で吹けるのか?というわけです。

サブタンクだきん、後から圧を上げることはでけん。

そのため、おおかた何分くらい使えまっせということを把握しておかなければならんのです。

計算上では、

24L容量に8キロはめたとして、

0キロ・・・24L×1=24L
1キロ・・・24L×2=48L
2キロ・・・24L×3=72L
3キロ・・・24L×4=96L

8キロ・・・24キロ×9=216L。

んで、使用条件が1キロで、ガンの空気使用量が30L/minなので、

タンク圧力が1キロを下回ると使えなくなるので、

216−48=168L。

168÷30=5.6分。

というわけで5分は使えるはずなのであります。

5分あればいけるか!?

兎に角やってみないことにはわかりま千円。

んで、圧は1キロで、空調全開。パターン全開で、

一体何分ふけるか?

んで、とりあえず、
1キロ下がるのに何分かかるかみてみたら、1分かかったw

ということは、

30L/minが違うということか。

ということは、8キロ満タンで7分いけるということだから、

実際には、168÷x=7というわけで、24L/minじゃね。

しかし、これはパターン全開なため、これを絞ればもっと必要な空気量は減るので、長時間使えるというわけです。

ヨッシャ!

いけそうや〜

しかし、コンプレッサからタンクにエアはめて、
1週間後に持って行こうと思ったら圧がゼロに・・・。

なんと、

長期間の保存をするときは、

元のバルブを閉めておかないといけなかったみたい。

カプラのシールのところからじわりじわりと漏れるそうな。

だもんで、再チャレンジ。兎に角はやくボコボコC4の塗装を終わらせたい。

んで、初めて実戦やってみますた。

やっぱりちょっとずつですが、漏れています。

前日の昼12時に8キロ充填。バルブを閉めた状態で保存。

そして、18時間後の朝6時に移動して、ボンベ圧を調べてみると、5.5キロでした。

ということは、18時間で2.5キロ抜けているというわけです。バルブを開けていたら、一日でゼロになるので、
エアをはめたらなるべく早く移動して塗装を終わらせたほうがいいというわけです。このおねじ、ガスタップ使っているのにね。。。少しずつだけど、漏れるねぇ。。。

これは誤算でした。。。

そんでもって、実戦やってきたのですが、
公園を選んだのが大失敗。。。

ガスボンベかついで、毒ガスマスクに保護目がねつけた男が、ガンみたいな道具を持って、作業している風景は、

そうでつ。

地下鉄サリン事件でつ。

いや、早かった。
警察が来るの(゚д゚|||) 

中身は、ただの空気だということと、ごくごくありふれたウレタン塗装の風景なんだっつーのなんてことを一生懸命訴えて、公園から追い出されましたw

そして、今度はマイナー池へ。

さすがにここは人がこないが、池は池で、虫が多くて大変。

虫は有機溶剤の匂いに吸い寄せられるようにやってくるので、被塗物につくのが心配なのです。

ってなことで、

一応出来ないことはないけれど、サブタンク塗装、考えないといけません。

あとね、12キロは重いよヤッパシ。

トッテが付いているので、市販品よりも2キロも重い。あんど、レギュレーターとウォーターセパレータが3キロくらいあるので、計15キロくらいでしょうか。

ヘルニア持ちが使う道具ではないような気がしてきました。

ま、まとめると、

LPガスボンベを改造してサブタンクとして使うと、

空気がちょっとずつもれる。

匂いが取れない。

水抜きの穴が付いてないから、水のドレン排出できない。

重いので移動が手間。


ってなかんじですかね!?オススメはしません。



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