自作サブタンクその2
塩ビ配管で自作


これ、何だと思います?これは先日、練習がてらPCジャンボで塗装してたら、突如起こった塗装トラブル。



キレイな微粒子ミストに混じって、時々、



プッ!プッ!



と、ダマのような液が飛んでいって、塗膜表面を荒らしてくれた犯人です。



空き缶でテスト吹きした時は確認できなかったんですが、長いことコンプレッサー使っていて最後のほうで出てきたんです。



これの原因が分からなくて竹島さんに相談したところ、それはコンプレッサーから来た水でしょ〜



との回答を頂きました。どうやら、コンプレッサーのサブタンクが小さかった場合、フィルターで取り切れなかった水がホースを伝ってきて、ガンから



プッ!プッ!



と出てくるらしいです。なるほど、確かにワタシのアドコン4004Tはタンク容量0.45Lなもんで、オマケ程度にしか付いていません。

また、別の機会に長時間使った後、コンプレッサのカプラを引きぬいた時に水が飛び出してきて、カプラを見たら、ばっちり水がついとりますがな!やはり犯人はコイツか。

そして、エアフィルターもトラスコのちっちゃいヤツで、この能力もアテにはなりません。今回長時間コンプレッサをつけっぱなしにしたので、それが出てきた可能性が高いです。



どうも、水に関しては、サブタンクをつけることで解消されるようで、例えば、イワタからHPA−TNK35というエアブラシ用サブタンクが出ており、こいつをつけることで、解消されるみたいです。



そもそも、空気は圧縮することで、水をはじき出すため、コンプレッサには切っても切り離せないものなのです。

コンプレッサは空気を圧縮する機械なので、圧縮された空気には水が含まれています。なぜ、コンプレッサには水が含まれているのかというと、そもそも、空気中に含まれる水分の限界量というのは、決まっており、飽和水蒸気量と呼ばれます。

飽和水蒸気量というのは、1リューベに含むことができる水蒸気の量で、例えば、20度だったら、17.2g/m3というように、温度で決まっています。

もし、20℃で1リューベ当たりの水蒸気量が10gだった場合、飽和水蒸気量が17.2gだもんで、湿度は、10÷17.2×100=58.14%という具合にあらわされます。

しかし、これは1気圧下でのことで、もしコンプレッサで空気を8倍に圧縮するとどうなりますか?

っつー話で、10gあった空気は8倍に圧縮されると、水蒸気の量は、10×8=80gとなります。しかし、飽和水蒸気量というのは、温度で決まるものですから、1リューベの中には、水は17.2g以上は入れません。

となると、80-17.2=62.8gが空気中からはじき出されて水となって出てきます。

そのため、コンプレッサというのは、常に水を出しながら空気を圧縮している機械なのです。タンク内部には析出した水が溜まっており、ドレンコックを開くと、圧縮空気と共に水まで噴出されます。

←エアフィルターに溜まった水。

で、この水ですが、当然空気よりは重いので、下へ下へ行く傾向があり、サブタンク内で一旦空気を貯めて使った場合、噴出された水はタンクの下に溜まることとなります。この時、カプラをタンク上部につけることで、水がホースに浸入することを防げるため、エアから水を除去できやすいと、こういうことなんです。というわけで、サブタンクが必要になったわけですが、

で、サブタンクといえば、ワタシ実は持っているんです。

アストロのアルミサブタンク25L。しかし、以前こいつをつけてアドコンを動かしたところ、タンクがでかすぎて、3キロまで圧が上がるまで、数分かかってしまったということもあり、アドコンにはでかすぎることが判明しております。スイッチ入れてスグに使いたいので、なるべく小さいサブタンクのほうが良いわけです。

というわけで、イワタのサブタンクを見たところ、スチールで、3.5Lの小型タンク。小型であるところが、エアブラシ向きですね。アドコンでも、これくらいの容量ならば問題なく使えそうです。

ですが、問題が一つあって、値段が大問題で、1マソもするんです。アルミタンクより高いわよ!

で、アドコンの能力なんて、たかだか3キロですから、もうここは、手づくりしかないでしょ〜ということで、

2度目の自作サブタンクと行くことにしました。



もう、無茶苦茶安く作ります。使う材料は・・・・



塩ビ配管でやります。3キロですよ。持つ持つ。



というわけで、まずは、置場確認。ウチは、階段にコンプレッサを置いてますから、ここに収まるタンクを作らなければなりません。



で、サイズを測ったところ、150パイであれば何とか収まる感じなんで、



ジョイに買いに行ったところ、100A(内径100mm)のパイプが50cmで切り売りされており、これが800円。



メクラキャップが1個300円で、2個で600円。メクラが若干インチアップですから、階段横の15cmの幅にピッタリです。



ハイ、これでタンク材料がそろいました。なんと1400円です。で、容量は、



内径100mm×500mmで5Lですwイワタの3.5Lタンクより大きいがなw25Lだったら数分かかるけど、5Lくらいじゃったら、圧が上がるん、スグじゃろというわけでw

ちなみに、水が入るのは入り側のホースからですから、挿入側と排出側の継ぎ手が離れていれば離れているほど、水はかみにくくなります。だもんで、細長いサブタンクのほうがいいです。

アストロのサブタンクは、入り口と出口が一緒の継ぎ手になっているので、構造的にはNGだと思います。これではコンプレッサ側から噴出した水がタンク下部に落ちる前にエアホースに入ります。

本来なら、イワタタンクのように、入り口と出口が離れていないといけません。ちなみに、水は下に溜まるので、エアの排出側の継ぎ手は必ず上のほうにしておくことです。水の排出は水が下にたまるから、下につけんといけません。


さて、ここから加工に入ります。


まずは基本。パイプ入り口の面取り。これをするかしないかで、キレイに押し込めるかどうかが決まります。めんどくさがってはいけません。必須作業ですw

次、マーキング。メクラキャップをつけて、「ここまで!」というところをマジックでマーキング。後々、接着剤をつけて押し込むんですが、テンションがかかるので、あらかじめ押し込む目安をつけておきます。ロッドビルディングでいうと、トップガイドの接着方法に似てますな。

続いて、空ける穴の目安をつけます。設置予定のところにタンクをおいて、コンプレッサのエア出口からストレスなく入れられるところにマーキング。

本来ならここがいいんですが・・・・

継ぎ手をつける関係でタップを立てなければならなくなるため、タップは曲面につけるのはすごく苦手で、なおかつ、塩ビ配管は薄いので・・・・

やっぱしやめて、一番分厚いメクラに付ける事にしました。

計画的にはこうです。アドコンからウレタンホースつかって、サブタンク下側からタンクにエアを送ります。なぜかというと、排気口から最も離れているからです。で、ためたエアタンクは上部から排出。そこからタッチコネクターを使ってフィルタをかまして、カプラからエアブラシへ送ります。タッチコネクターを使うのは、簡単に接続出来る上に安いからです。その代わり、クセが付きやすく、湾曲が苦手で、なおかつ、ワンタッチなので高圧だったら飛び出すリスクがあるんですが、たかだか3キロしかでないので問題ないじゃろという感じに使っていくことにします。アドコンからのホースをウレタンホースにしたのは、短距離で階段の下にかまさないといけないので、やりこいほうが取り回しがいいからです。で、タンク下部には、タッチコネクターで、バルブを付けて、ここからサブタンクに溜まった水を排出します。

で、まずは、メクラにタップを立てます。

タップの立て方

で、まず穴をあけるところにマーキング。

で、穴をあけるわけですが、ホースが内径6.5の2分ホースを使う関係上、穴も2分である必要があります。

で、2分というのは、1/4のことなんですが、このあたりの説明です。

ネジよもやま話
ネジには2種類あり、左が通常のネジ、右が管用ネジと呼ばれるものです。管用ネジは穴が空いています。

で、通常のネジは、ネジ山部の直径で規格が決まっており、例えば、左のネジは、直径が10mmですから、M10のネジです。で、M10−15とか言う表記は、M10で、長さが15mmという感じで、ホムセンとかいくと、M10−20とか、M12−15とか、色々なものがありますが、Mが直径、そのトナリの数字が長さを表しています。

一方、管用ネジは全然規格が違います。

管用ネジは、真ん中に穴が空いており、その穴の内径が規格になっています。例えば、これは1/4インチのネジですが、これは内径が1/4インチ(25mm×1/4=6.25mm)のネジを表しています。

というわけで、通常のネジと管用ネジは全然規格が違うんです。

通常ネジでもメートルネジとインチネジとありますが、インチネジの規格が1/4インチだったらば、ねじ山の直径が6.25mmですが、管用ネジの1/4だったら、内径が6.25mmで、

ネジ自体の直径は11.7mm。全然違います。

また、管用ネジは、呼び方が2つあって、インチ表記とメートル表記があって、メートル表記がA呼称(こしょう)、インチ表記がB呼称と呼ばれています。結局は、ネジの穴の内径をインチで現すのかmmであらわすのかです。

その関係は、以下のようになっています。

A呼称 B呼称 通称
6 1/8 1分(ブ)
8 1/4(2/8) 2分
10 3/8 3分
15 1/2(4/8) 4分
20 6/8 6分
25 1インチ インチ


キホンはB呼称で、例えば、1/8といえば、25÷8=3.25mmなんですが、めんどいので、6と表します。

で、25mmを1インチとして、それを8分割して、管用ネジの規格にしています。

また、呼び方の通称なんですが、赤いところで書いているのがそうなんですが、分母を8にした時の分子の数を1分2分とか言って呼んでいます。

となると、1/4は2/8となります。これを2分ネジとかいう呼び方をします。

エアブラシで使うのは、1/8と1/4です。

一般的には、
エアブラシが1/8の1分ネジ。

スプレーガンが1/4の2分ネジ。

ホースは、内径6.5のホースが2分ホースなんて呼ばれます。

ちなみに、こういった鋼管も、塩ビ配管も、水道管も、エア配管も、ぜーんぶ一緒。インチの塩ビバルブは、インチの鋼管のソケットがそのまま入りますし、インチの塩ビソケットには、インチの鋼管バルブがそのまま入ります。


ちなみに今回サブタンクに使った塩ビ配管は、100Aなんで、4インチの配管です。

かなーり脱線しましたが、兎に角、タップを取るためにはどうするかなんですが、PCジャンボを使う以上、1分ホースではエアが足りないので、2分が必須です。となると、必要なタップは管用の1/4です。

で、これがタップなんですが、1/4と書かれているでしょう。

で、念のために、1/4のナットが入るかどうかをチェック。ぴったし入りますwこのタップを開ければOKというわけ。

というわけで、次に穴をあけるわけですが、

このタップ、テーパー付いているの分かります?先ッチョが細くて、バットに向けて太くなっていますよね。これはガスタップとよばれるもので、テーパーメネジを作るためのタップです。

またネジの話になるのですが、管用ネジには2種類あって、おねじとめねじがあります。

これ、メネジ。ネジが入る側です。

これはオネジ。ネジを入れる側です。ちなみに、テーパーオネジ(PT)です。

で、これは平行オネジ(PF)です。ネジが平行でしょ?

テーパーオネジはオスメス組み合わせるとき、ネジとネジが密着してくっつくので、それがシールになり、シールテープを必要としません。その代わり、密着しているのがネジ1巻きだけなので、高圧時に飛び出る危険性があり、低圧用のネジです。

一方、平行オネジは、テーパーが付いていないので、ネジとネジが密着することがなく、密着性が悪いため、シールテープを必要とします。しかし、シールテープを巻いた場合、ネジ山全部がメネジと接触して支えることが出来るため、テンションがかかっても外れにくく、高圧用となります。

今回は、たかだか3キロのアドコンですから、おもいっきり低圧条件なので、テーパーをつけたほうがシールテープ巻く手間が省けるじゃろというわけで、テーパーをチョイスしました。というのは、実は言い訳で、塩ビみたいな薄いところにタップを立てるので、平行、テーパーあんまし関係ないんですけど、ホントウの理由は後々説明しますです。

で、まずは、どのくらいの穴を空けるか。タップの上側のネジを測ります。11mm。

タップのサキッチョを測ります。10.5mm。

ということはこーゆーサイズになっています。

で、2分のネジはねじ山の直径は11.7mmでした。

そのため、11.0mmの穴を開けて、10.5のサキッチョを入れてセンターをあわせ、あとはタップを入れていく・・・・

と、

いいたいところなんですが、無理なん!

というのも、一般的なドリルは、チャックが10mmまでしかないんです!

そのため、10mmで無理やりタップを立てる必要があるんです。

で、テーパーネジのタップは平行ネジよりもサキッチョが細いきん、テーパーの方が都合がいいってわけ。テーパーを選んだホントウの理由はここにあります。

というわけで、ネジをあけます。小さいねじからあけていき、

だんだん広げていきます。

しまいにゃ、トルクがなさ過ぎてドリルが入らなくなりますから、あとは手でチャック支えておもくそまわす!

すると、どうにかこうにか10mmの穴があいたので、

タップのハンドルにセットして、なるべく垂直に当てて押し付けながらまわす!

すると、ネジが切れます。

で、最初は穴が小さいのでカプラが入らないんですが、ちょっとあけてはカプラでチェックし、ということを繰り返し、ちょうど良いところで、終了。カプラは無事入りました。

が、

やはり若干ナナメにはいっとるね〜。やっぱハンドタップはうまいこといかんね。キレイにいこうと思ったら、母材をボール盤にくっつけて、タップをチャックに固定して、一人が押し付けて、一人がまわしてという具合に垂直に入れていかないとキレイなタップはたちません〜

が、ま、素人仕事で、しかもハンドタップだし、ガス漏れしなけりゃいいかぁと思って、そのまま続行。

次の作業です。メクラを接着するところをペーパーで足付け。400番で行いました。

で、マジックがあると、接着剤の邪魔になりそうだったので、やっぱり消しました。真っ直ぐの線いれときゃよかったね。

で、接着作業。メクラ側、パイプ側にエスロンのりをベタベタに塗り捲ります。

で、おもいっきり押し付けます!

そのまま、いーち、に〜、さ〜ん!と数えながら60秒数えたらもう動きません。

で、反対側も同じようにやります。

こうして1日置いて、接着は終わり。あとは継ぎ手をつけるだけです。
で、今回使うのはタッチコネクター。いつも使うやりこいウレタンホースはホース継ぎ手をつけないといけませんが、硬いチューブホースの場合、このような内側のツメでひっかかって止められるタッチコネクターのほうが継ぎ手の数がへずれて便利です。

押し込むだけで接続完了。

ただし、タッチコネクターはやりこいウレタンホースはNGです。フニョフニョするのでツメが引っかからず、スグに外れます。

で、継ぎ手の接続ですが、若干スカスカなので、シールテープを多めに巻いて、つけました。共にエルボですが、コンプレッサとつなぐ側のはタケノコの樹脂エルボにしました。角度が急になるので、やりこいホースの方が都合がいいんです。120円で安いです。

こんな感じでフィッティング。しかし、こうなると、足がないと、継ぎ手が邪魔でサブタンクが付きません。

だもんで、足を作ろうと思って適当な木材を切って、

エポキシで接着しましたw

で、ホースはこんな感じで一方向へ出して、

サキッチョにバルブを付けて、これを水抜きのドレンにします。

で、ウレタンホースのほうは、ホースのメネジコネクターをチョイス。

で、こんな感じに接続したんですが、メネジコネクターは、アドコンのオネジにはあいませんね〜。メネジコネクターはクルクルと締めていかないといけないんですが、ホースがよってしまって、もどけます。コンプレッサーとの接続はカプラの方がいいです。で、上側のエアツールにつなぐ側のコネクターはタッチコネクターにしました。

で、一応、こんな感じで完成???

というわけで、

スイッチ入れて、マトモに使えるのかチェックしてみたら

バキッ!

バキッ!


っつー音がして、

足がきれーにのきました(汗)

どうも、塩ビとエポキシの相性が悪いみたいです。

そこで計画変更。

足は、同じ材料のエンビにします。

で、30のメクラを買って来て(1個70円)、エンビのりでくっつけましたwただし、エルボが回るだけのスペースを確保しておかないと、エルボが入れられないため、要注意です!

で、性能はというと、これで問題なく立つのよねwいけるいけるw強度的には十分だし、継ぎ手を浮かすだけの高さもあるし、問題ありませんwただ、今回の30のメクラは、接着スペースが少なすぎかな?と思ったりもしたので、25のメクラでもよかったかもしれん〜

で、ちょいと気づいたんですが、エアのラインが汚いんです。原因は一目瞭然で、タッチコネクターのチューブホース。こいつが硬くて、ななめになっていて、すごく汚いんです。長いエア配管だったらば、そんなに気にならないですが、短い配管を組むときは、ダメですね〜。クセが強すぎます。だもんで、全面ウレタンホースに変更。その関係で継ぎ手の構成も変えます。

こうして、タンク下部の継ぎ手はウレタンホースをつけるべく、樹脂のタケノコエルボに変更。

水抜き用ホースのサキッチョには、スピコンのタッチコネクターが余っていたので付けました。これは排気が下側に向いているので、

階段に置くには便利なものです。

で、上部にもタケノコの継ぎ手を付けて、後はエアライン。

ここで、エアフィルターを選定しなおします。

エアフィルターの選定
今までアドコンで使っていたのが、トラスコのレギュレーター付きフィルター。で、まず、レギュレーターが要りません。

というのも、コンプレッサーは室内で、塗装するのは屋外なので、コンプレッサーのそばで圧力調節することが出来ません。というわけで、現在使っているレギュレーターは、キンキの手元レギュレータ。これで圧力調節を行うのでコンプレッサー側にレギュレータは要りません。要るのはエアフィルター。

で、エアフィルターの原理なんですが、

エアは@かららせん状に入って、Aで水を落として、フィルターを通りながら、Bでエアツールに運ばれます。

これがポリカの透明部分をのけた部分の写真です。圧縮空気は「入るつぎて」と書かれている部分から入り、その下ある真鍮の羽に叩きつけられます。羽はナナメに切られており、フィルターに進入したエアは、らせん状になりながら、

透明な瓶の中を動き回ります。

これはサイクロン効果と呼ばれるもので

簡単に言うと、らせん状になった空気はクルクルと回っているので、重量のあるものは、遠心力によって外側にはじき出されます。エアとコンプレサーで生まれた水が混じってフィルター内に進入するわけですから、空気よりも重い水は、遠心力で外側に付着します。これが遠心分離と呼ばれるもので、はじき出された水はカップ側面に付き、ある程度水滴が大きくなると、重力によって下に移動し、カップ下部にたまります。

そして、コンプレッサーの電源を切る時にバルブを開けて、溜まった水を排出。

これがエアフィルターの水抜きの原理です。

で、水が落とされたエアは、軽石みたいなフィルターを通過して、

エアツールへ続く継ぎ手からスプレーガンに供給されます。

で、ここが選定の基準なんですが、コンプレッサー運転中は、水抜きのバルブは閉じられた状態です。どんなエアフィルターでも運転中はバルブは閉まっています。でないと、水抜きバルブからエアが漏れますから!前回選択したトラスコフィルターはコンパクト設計が魅力でチョイスしたんですが、実際は、この水抜きのカップ容量が小さいと、運転中に水まみれになり、その水がフィルターを通過してエアツールに進入します。

これ、長時間運転後のカプラですが、外した時に、

水が吹いているんですよね。こーゆーのはいけん。

兎に角、フィルターの水抜きカップが小さいと、致命的。なるべく、容量の大きいカップを持ったエアフィルターを選定しないと、水抜きの意味がなかとです。

そこで選定したのが、コレ!モ〜ノタロさんモノタロさん、おこしにつけたーでおなじみ、モノタローのオリジナルフィルタ!長さ170mm、標準的な設備フィルターです!

安さ炸裂!1500円!!!

びっくりのオートドレンつき!

オートドレンというのは、ちょくちょく、フィルターの選定で出てくる言葉ですが、運転後のスイッチオフの時に、いちいちバルブを開ける必要のないバルブが付いているものです。

通常、ドレンのバルブは閉じられた状態で、コンプレッサーを止めた時に、溜まった水を抜くためにバルブを開き、水を排出すのがキホンです。このバルブは手動操作なので、閉じるか開けるかはあなた次第。

しかし、通常は、フチに付いた水を落とすために、運転してない時は、バルブは開けっ放しにしています。

が、オートドレンというのは、ノーマル状態(コンプレッサーOFF)の時はバルブが開きっぱなし。そして、コンプレッサのスイッチをオンにすると、圧がかかり始めてドレンコックが内圧で閉じるもの。そして、コンプレッサーオフにしたら、内圧が低くなってバルブが開き、水が抜けるというものです。

これがその機能。圧が上がり始めると、バルブが閉じ、スイッチを切って、圧が低くなるとバルブが開きます。これをノーマルオープン型(NO型)のオートドレンといいます。

ちなみに、オートドレンというと、こういうものもオートドレンといいますが、これは継ぎ手を経由するタイプではなく、水や油が溜まりそうな、下側の配管にメクラを付けるような感じで付けるもので、エアフィルターとは違いますので要注意です。入りと出の継ぎ手がないでしょ?これはドレンバルブにフロート(浮き)が付いており、水が溜まってくると、フロートが浮いてバルブが開くようになっています。こーゆーのはフロート式のオートドレンなんていわれます。だきん、配管の先につけるように、継ぎ手は1個しか付いてません。

これがモノタローフィルターのオートドレンバルブ。ちゃっちいプラスチックバルブです。

ちなみに、レマンドライフィルターみたいな、完全オートドレンタイプには、コックにバルブは付いていません。

が、このモノタローフィルタ、無駄に重くて、なんと650gもあります。なるべく軽いほうがいいんだけどな〜。重いんは継ぎ手の部分で、これが樹脂だったらなぁと思う今日この頃です。

ちなみにトラスコのミニフィルタは、250g。全然違います。

で、バラしてみたら、モノタローフィルタもサイクロン効果があるらしく、継ぎ手の入り口には螺旋状にエアを送る切り口が付いていました。

で、ここからユニットを組んでいくわけですが、2分の継ぎ手が入るフィルタなので、ジョプラックスのカプラを付けて、左には、ジョプラックスのニップルを付けて、そこから2分1分の異形チーズ。そして、ジョプラックスのカプラです。

そして、異形チーズの1分メネジの部分に、トラスコのフィルタから取ってきた圧力計を取り付けます。これでユニットが完成wなぜ圧力計をつけたのかというと、サブタンクをでかくした関係で、使うエアツールの要求エアがおっつくのかどうかを判断する基準がなくなるからです。特にPCジャンボなんかでは、2キロの圧が使えるのかどうかが分からないし、サブタンクがある関係で、吹き始めはキレイな霧が出ていても、途中でエアがおっつかなくなって、霧が荒くなるトラブルは避けたいので、圧力計で大まかな設定基準を明確にしたいからです。モノタローとトラスコの夢のコラボですw

こうしてユニットが完成し、

最終的にはこんな感じにセットしましたwアドコンから、タンク下部に圧縮空気を送り、タンク上部からウレタンホースでユニットへ。圧力計を経由して、フィルタを通り、継ぎ手へ。水を抜く時は、タンク下部のエルボスピコンから排出。

ドキドキの試運転w良好良好wマックス充填まで1分というところ。ほっとしましたw

動画じゃ分かりにくいけど、ちゃんと3キロ出ていますよw

スピコンのドレンも良好w

結局タンク自体の材料費は、

100A50cm 塩ビ管 800円
100Aメクラキャップ 315円×2=730円
ポリアミド製タケノコエルボ(ノールマグループホールディングス) 120円×3=360円
足のメクラキャップ30A 70×4=280円

で、2170円www

しかし、持ち合わせの工具や継ぎ手があったからいいようなものの、

ホースが2mは要るので、これが200円
ホースバンドが100円×3=300円
コンプレッサ側カプラ700円
ドレンのスピコン1500円
圧力計手前カプラ700円
異径チーズ200円
圧力計700円

で、

足したら、5840円

エアフィルターを入れていいものかどうか微妙ですが、
もし、エアフィルターを入れると、
ニップル100円
エアフィルタ1500円
カプラ700円で

8140円です。

おまけに、1/4タップがあったらいいようなもの、もしなければ、こいつが2000円。

足したら10140円

もはや、イワタのタンク買ったほうが早くないか?というわけで、

もし工具やら継ぎ手のあまりがあればいいんだけど、もしなければ意外に金のかかる自作サブタンクでした〜

不具合発生
エアフィルターをカベにビス止めしていたんですが、外れた!落ちた!やはり石膏ボードみたいなトコにビス止めはマヅカッタ・・・

というわけで改造wテスリのボルトにL字ステーかまして、木をはっつけて、エアフィルターをボルトオンにしましたwこれで落ちる心配はありませんw道具は使いやすいようにどんどん改造していかないけん!

ドレン改造
ドレンのスピコンが不具合!ダブルナットになっているので、ゆるめるのがめんどい!

というわけで、手持ちのボールバルブに変更。

排出はちゃんとできますw


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