マッシブリメイク
新品で買って1本も釣らずにリメイクにするのが気がひけるんですが、デザイン地味すぎ、グリップ周り使いにくすぎ、ガイドが型遅れ、以上3点の理由により、リメイクに入ります。
で、まずはガイド外しからなんですが、いつもはランプで温めてデザインナイフでカットってのが主流なんですが、これをやると、
ひょっと、歯がブランクに接触してしまい、キズが逝ってしまう場合があります。
ここらがリメイクの厄介なところで、バラすのもテクニックが必要で、解体時にある程度のリスクを伴うわけです。
そのリスク回避の手段を考えていて、今回、ランプを使わずにオール剥離剤で解体を試してみることにして見ました。
まずは、ホルツのペイントリムーバーを使って、ガイドコーティングにモッチリと剥離剤を盛ります。
1日経つとこんな感じになりました。クラックが入っているところは問題ないですが、ところどころで、エポキシが溶けてない場所があり、追加で剥離剤を盛りました。
さらに1日経ち、エポキシは完全にクラックが入った状態になっています。
この状態だとツメでしごいてやると、エポキシがポロポロと取れました。
ところが、スレッド側はというと、まだまだ強靭な力でブランク側にくっついており、ナイフの刃を当てて力を入れてやらないと解けません。
そこで、クラックが入ったエポキシを全てツメでこそいだ後、再び剥離剤を盛りました。
1日経ち、スレッドを見てみると、エポキシは完全に落ちてくれており、例えると、コーティング前のラッピングのような状態になっており、ツメでテンションをかけると緩むレベルまでになっております。
この状態ならハジっこをナイフで入れたら完全に解けます。
成功です。ガイド外しの当て歯対策は、剥離剤オンリーでいけます。
しかし、ガイドを改めてみてみると、不具合に気づきました。
各ガイド、メッキがはがれています。これはステンのガンスモークメッキですが、通常、剥離剤などではメッキははがれないと
思っていたんですが、フジ製ガイドのメッキははがれてしまうようです。ガイドの再利用を考えた際は、剥離剤の使用は控えたほうがいいかもしれません。
また、マッシブのガイドの足を確認してみたんですが、フットの根元が削られていませんでした。
通常、スレッドラッピング及びコーティングのクオリティを追及した場合、必ず、フットは削ったほうがいいです。
というのも、削らなかった場合、ブランクからフットに上る斜面が急すぎて、こーゆーふうに斜面のスレッドがたわんでしまうからです。
ガイドのフットを削っていると、フットを登る際も、たわむことなくキレイにスレッドが巻けます。ま、単色の黒スレッドだったら目立たないんで関係ないんですが・・・。
また、全部バラしてみて気づいたんですが、グリップが少しおかしいんです。
グリップ上側のブランク接続部は15.5φ。バットキャップ側は、16.5φとなっております。思うにテーパーデザインがおかしいんです。
オオノロッドは同じ雷魚ロッドでもモノによっては、2種類が存在し、オフセットグリップとテレスコグリップ方式です。テレスコグリップは通常はブランク下部がグリップの中に内蔵されており、使用時に引っ張り出してジョイント部で擦りアワセをする振り出し方式です。この場合、擦りアワセをする関係で、グリップ上部は上から下へ向かってテーパーが付いており、ブランク部は上から下へ向かってテーパーがついており、引っ張り出すことで密着するようになっています。
一方、オフセットグリップは、ブランク部は下部から上部へ向かってテーパーがかかっており、上部できつくなって固定されるという方式です。
例えばマッシブはジョイント部は、上部が15.5φなのに対し、下部は16.5φです。そのため、グリップ部のカーボンパイプはストレートもしくは、上部が15.5φで下部に向かって絞っているような形状でないといけません。
これがガン7だったらどうなっているかというと、グリップ差込み口が17φなのに対し、出口は13φ。オフセットグリップにおいて、正しいテーパーデザインとなっています。
ところが、マッシブの場合、それが逆になっていますから、こんな感じで接続という塩梅になっています。径の勾配からいって、このパイプはテレスコタイプです。他モデルと共用しているのかな???ま、大したテーパーでないし、固定はキッチリとできていますから、使用上問題ないのかもしれませんが、理論上、ベストな設計ではないと思います。
今回バラしてみて思いましたが、やはりオオノのロッドは、シングルラッピングであったり、塗装の薄さであったり、グリップ部のストレートコルクとか、グリップのジョイント部の設計の甘さなど、色んなところで廉価さを感じます。
ま、3万円台のロッドがメインのオオノロッドは昨今の雷魚事情を踏まえた上では、コストパフォーマンスが素晴らしく、その点については目をつぶってもいいように思います。
ま、これはオオノロッドに限ったことではなくて、昨今の5万オーバーのロッドなんかでも同じなんですけど、市販の雷魚ロッドというのはデザインが地味で手間がかかってなさそうに見える一方で値段がそれに不釣合いだと思います。
釣具屋の船竿コーナーに行って見るとオールダブルフットのダブルラッピングの竿が8000円くらいで売っています。
それを見た後に、オールステンガイドのシングルラッピング、グリップ部はメタルパーツほとんどなしで、無加工ストレートの味気ないグリップの雷魚ロッドが5万オーバーで売られているような現状を目の当たりにすると、ボッタクリもはなはだしいと感じてしまいます。
ロッドビルディングをしていると市販竿のそーゆー部分を見てしまうんですが、コスト面も良心的で、クオリティの高い竿というのが過去にあって、それはダイコーOEM時代のガンガンに他ならないと思います。
ダイコーガンガンは言わずと知れた、激重ガチガチブランクの代表選手のような存在であり、オールダブルフットのダブルラッピングです。
バラしてみると、ガイドのフットもキッチリと削られており、さらに、化粧巻きなんかもしっかりとされており、バット部は手間のかかるクロスラップ。おまけにグリップは加工をほどこされた成形コルクに集積コルクで先割れ防止の対策が施されています。肉厚なブランクに、それをしっかりと支えるだけのラッピング及びコーティングが施されており、まったくケチっているような素振りを感じません。さらに値段は3万円台と良心的。昨今の雷魚ロッド事情を踏まえると、これ以上のロッドは今後出ることはないんじゃないかと思います。よく、オオノかバレーヒルかとかで比べられることが多いですが、同じような値段でオオノはシングルラッピングで黒一色、化粧巻きのメタリックスレッドがないし、グリップ部は先割れ対策がエポキシだしで、軍配はバレーヒルに上がるんじゃないでしょうか。
ガンガンゼロになってから方向性が変わったように見えますが、雷魚ロッド史上、ナンバーワンの名竿は間違いなくダイコーガンガンだと思いますね〜。それかJraidenかwJraidenも3万円台で、オールダブルラッピングのメタルパーツふんだんにつかったグリップですからねw
で、分解編に戻りますが、少し気になったのが、塗装の薄さで、めちゃんこ薄くてビックリしました。こりゃ、少しキズが逝ったら、折れのモトになるんじゃないでしょうか。もっと分厚いほうが絶対にいいと思います。クリア塗って対策を打つことにします。
で、続いてトップガイド。リメイクで最もイヤなのがトップガイドはずし。
暖めすぎたら、カーボン溶けてアウトの滅茶苦茶リスクを伴う作業です。こればっかりは熱を使う以外に外す方法が分かりませんね〜。ノーリスクで外せる技を知ってたら教えて欲しいです。
で、この作業はトップガイドの再利用はあきらめましょう。
ペンチ使ってまっすぐして、
ランプで先端温めながらクルクル回し、全力で引っこ抜く。
しかし、ちょっとやそっとの力ではびくともしません。
とはいえ、ランプをやりすぎるとブランク溶けるしで、必死こいてやっていると、エポキシが溶けるような甘いニオイが出てきます。
その時がチャンス。思いっきり引っ張って、スポンと抜けて、ブランクが落ちそうになります。
外れました。
なお、ガイドリングも緩衝材としてエポキシを使用しているらしく、エポキシが熱で溶けて、さらにリングフレームが膨張するしで、高い確率でリングが外れます。
で、抜けた直後はカーボンがフニャるんで、絶対に触ってはいけません。常温に冷めるまで放置です。
これでブランク側は全ガイドを外しました。
続いてグリップ側です。
EVAだったらスコンと一気に抜けるんですが、コルクだったらなっかなかうまく行きません。すごい作業時間がかかるんですが、
こんな感じに丸裸にしました。
そんで、リールシートはTDPS−SD20タイプを使用していますが、20φのリールシートはトリガーが外れますので、木槌とマイナスドライバーを使ってトリガーを叩いて外します。
ここからプロクソンルーター+ダイヤモンドカッターでリールシートを切って外します。この時もリスクを伴い、カッターがブランク側に行き過ぎると、ブランクに大型のキズが逝ってしまいます。
厄介なのがリールシートのねじ山で、ここがブランクにツラッツラに接着されていると、かなりの確率でブランク側を逝きます。
これも前述のリメイクのリスクなんですが、ここをノーリスクで解体出来る技があるならばご教授願いたいです。
マッシブの場合、パイプが細く、外径が18.5mmといったところで、ブランク〜リールシートのスキマが大きく開いていてそこを1mmのタコ糸で調整されています。
だもんで、カッターの歯がブランク側に逝くまでに距離があって当たりにくく、無事外せましたw
んで、続いてオオノロッドおきまりのグリップ先端のスレッドコーティングですが、このコーティングは除去します。というのも、私は疲れたときにフロントグリップを持ってアクションをつけるクセがあり、その際、オオノタイプだとグリップを持った部分がコーティング部で細くなっていて、段差があるため、違和感を覚えるからです。ここは長くてもいいからコルクだのEVAだのをセットし、先端はアルミチェックで先割れ防止対策を打ちます。
ですが、このコーティング、なかなかに硬くてなっかなかナイフの歯が入りませんでした。さすが、先割れ防止のためのエポキシだけあって、無茶苦茶かたいエポキシを使っているようです。
おまけに、歯が滑って指をザックリ行きました。災難です。
で、無事外せたらチェックです。
チェックはランプで温めてプライヤーでゴリゴリまわして除去するのが一般的ですが、アレをすると、プライヤーが滑ってブランクをガッチリ掴んでしまってブランク側にキズが逝ったり、アルミを掴んだついでに熱したブランクまで圧力をかけてしまって、ブランクがグニャリとなってしまうリスクがあり、オススメではありません。
結局、再利用はあきらめて、ダイヤモンドカッターで切れ目を入れ、
そこにマイナスドライバーをいれて、コジって外すのがリスクが少なくていいと思います。
んで、ラストはバットキャップの集積コルクなんですが、これはドリルで穴開けて、その穴にラジペン入れて掴んでこねればパキッと言って外れますw
これでグリップ側の解体は終了。ここから剥離剤によるコルク&エポキシ外しを試みます。
で、今回新たなツールを導入しました。
いつもはナイロン平筆でやっているんですが、あれは剥離剤が乾くとカチカチになってしまいます。
そこで、ブタ毛のハケを使用してみました。
ハケがでかいので、サクサク塗れる分、タレも多く、また、ハケの中にかみこんだままになる量も多く、剥離剤の燃費が歩留まりが悪いです。固まらなかったらいいんだけど、どうなんだろ???
んで、とりあえず、1度や2度塗ったくらいではなっかなかキレイには落ちないので、塗って乾かして、カッターの背でガリガリとやってとなるんですけど、
やたらサクサク落ちるな?と思ったら、背ではなく歯のほうでやってて、
パイプ側をザックリ逝っちゃった!(涙)ってなったりしました。意外にこのミス多いので、カッターでやるのも考え物。対策のツールを考えます。
エポキシ剥離で特にしぶとかったのが、ブランク側は、ガイドの根元のエポキシ。最近ダブルラッピングしかバラしてなかったから、この手の凸はなかったんですが、改めてめんどさに気づきました。
あとはやはりグリップ側のモリモリエポキシ。ダイコーなんかはコアテープ使ってるんで、死ぬほど剥がしにくいですが、テンリュウの場合、タコ糸&PEメインのようでやりやすかったです。
結局、5,6回塗り倒して、エポキシはすべてキレイに剥離できました。後は、荒目→細目のスポンジ研磨剤で水研ぎして、塗装準備完了。
こうしてケレンの工程が終了して、いつものようにラップでマスキングして、塗装に入るんですけど、
毎度毎度のことですが、なんだかんだでペーパーかけるんで、ブランクが削れているわけで、リメイクによるダメージというのもありますね〜。
ここんとこリメイクオンリーで、サラのブランクから組んだことがないんですが、たまにはサラのブランクからやりたいですわね〜。
そんで、今から塗装に入るんですが、今回新ツールを導入しております。
保護めがねなんですが、リケンのVFコートの上等なヤツを導入しました。
保護めがねはウレタン塗装する時の必需品なのですが、今まで何度となく買い足してきたんですが、一つハッキリしていることがあって、
「値段の差は歴然である」
ということです。
ボロのめがねはそれこそ150円くらいで売っていますが、兎に角、ボロイ!
それから1000円のものも買ったし、2500円するものも買ったし、色々試してみたんですが、ある程度、問題点が分かってきました。
まず、メガネタイプのヤツがあります。これはヤマモト光学のYS30というモデルですが、テンプル部が狭くてすごく痛いのと、やっぱり、メガネ式なんで、目の横からミストが入ってくるので使い勝手は悪いです。塗装する上ではメガネ式でも良いんですが、ロッドビルディングの場合、グリップ加工時の集塵対策でも保護メガネを使うため、密閉性が高いほうが良いです。だもんで、ロッドビルディングで使う保護めがねとしては、めがねタイプのものはNGです。
あとはゴーグルタイプのものですが、ゴーグルタイプの難点はなんと言っても「曇り」です。塗装してると、防毒マスクしての作業になりますが、マスクしてると、口元を塞いでいるため、呼吸で漏れた息はめがねに向かって進んでいくので、どうしても曇ります。
その対策で、ゴーグル内に空気穴を設置しているものがありますが、全く役に立たず、一発で曇ります。空気穴の有無は曇りには全く関係ないといっていいと思います。
この曇りが、まさにスプレーしている最中に起こったら厄介で、塗膜が確認出来ないので、保護メガネを一旦外して、ティッシュで拭いて再開なんですが、拭いている最中に塗膜が固まってユズ肌になったりするので、作業効率はガタ落ちで、仕上がりも悪くなること請け合いです。
また、ゴーグルタイプのものの多くはフレームの穴にゴムを入れているだけですが、これも使い込んでくると、
こんなんなっちゃうので、かけようかと思った矢先にゴムが取れたりしてホントイラつきます。
そんなこんなで、兎に角、「ゴーグルには金を惜しむな!」と思ってきました。
そんなわけで、オレンジブックを物色していると、
キズに強く、曇らない!
を詠っているメガネがあって、蒸気を当てても曇らない写真を掲載しているメガネがあり、それがリケンのVFコートメガネだったわけです。
ケチるつもりはないため、フィット感良し、バンドは固定式のM55VFを選択しました。2400円でした。
早速息を吹きかけてみたところ、全く曇りません。視界良好ですwww
そこで、実戦。
ガンはPC208、プラサフを吹きましたが、ブランク側は問題なし。
グリップ側は、エポキシの取り残しがチョコチョコあって、あまり仕上がりがよくありません。しっかり取ったと思ったんですけど、塗装は正直ですな〜
が、EVAで隠すため問題なしでにこのまま行くことにします。
で、リケンのVFコートメガネの使用感は上々で、一切曇らず、フィット感もよく、最高のメガネだと思いましたwww
続いてベースコートに入ります。おそらく来期のメインロッドになるだろうから、色をリールに合わせてチャン白で逝きます。
いつもどおり、PC208で吹きますが、
ブランク側無事完了wしかし、先ッチョがこなぶいとる。クリアでごまかす予定です。
グリップ側無事完了w
濃い目のシンナー希釈にして、近くからボテボテの塗料を一気に吹き付け。結局、これがイチバンいいと思います。
なお、最近心がけているのですが、
このように、塗装が終わった直後にクルクルとブランクを回し続けております。
吹き付け直後は、ブランクにはモッチリと湿ったツヤに覆われているのですが、しばらくたつと、引けが加わり、ツヤが若干落ちます。そこまで来るとたれることはありませんから、乾くまで回し続けるって感じです。
プラサフだったら露骨に分かり易いのですが、ベースコート塗装ではなかなか分かりませんが、ツヤの変化に気づくように心がけていますw
塗ったペンキの量が適量だと、ブランクを回さないでもタレることはありませんが、適量だと思ってほったらかしにしておいたら、
重力によってペンキが一列にたれちゃったというトラブルがあるので、この対策にしています。タレのリスクはダイブ小さくなると思います。
で、乾燥させてるうちにバットスレッドを解きました。オオノのスレッド、前側は用材で溶かして切ったんでわからなかったんですが、ブランク側のエポキシもグリップの先っちょ同様、かなり硬いです。こりゃ、スグにクラックが入りそうな感じです。
で、なぜ解いたかというと、ずばり、クリア塗装をするから。理由は、マッシブ、塗膜がめちゃくちゃ薄くて、キズ入って逝ったら嫌だからです。塗膜は厚いほうがスキです。
それともう一つは、ネームの保護。オオノのロッドは使い込んでくると、文字が欠けるので有名です。そもそも、このネーム、ステンシルを使ったスプレー塗装でネームを作っており、だからネームの文字が凸になっています。さらに、この塗料、ザラついているので、ハガレやすいと思われ、
例えば、これを例にとってみると、モンスターのMの右下部は薄いムラになっています。
ここにクリアを吹き付けてネームがカスレないように保護をするという目的もあります。
あともう一つ目的があって、それはモチロン、
コレでしょ!
数や型にとらわれてるヤツはドカスや。キャスト数を減らし、釣るべくして釣る。
進歩こそが喜びであり、数や型といった結果は脇役でしかないんや。 分かるか小僧?www
で、いつものごとく、クレオスのデカールクリアスプレーで砂吹きして、
こんな感じになりましたw
で、PCジャンボ208で塗装w
まぁ、いいほうかな?先端のほうは若干粉ぶいています。完全に硬化させて、もうクリア塗装して、仕上げとしますw
で、乾かしている間に、グリップ側のビルディング。マッシブ、グリップ外径が18.5しかないので、肉厚が取れるため、成形で遊べますwライギョグリップにありがちな20φのグリップだと、肉薄になりすぎて、ストレート形状しかでけんきん、おもんないんよね〜。
で、まずはテキトーに切った材料をリーマーで広げて、グリップに通せるようにします。
また、今回、集積コルクも使うため3つをつなげます。
前回、木工ボンドでやって、割れたので、今回はEP001を使います。
クランプで挟んで固定。
つなぎ目が若干広がりましたが、どうせ成形するので、そのまま行きます。
ンデ、かたまったんですけど、
なんと、EP001が内部まで充填しててリーマーが入らず、
仕方がないので、ドリルで穴開けて、
リーマーで広げたら、
入りましたwww
ここからデザイン決めに入ります。ここらがイチバン楽しいトコですね〜w
まずは、成形するための土台作り。20φの丸棒をセットし、ノミで削っていきます。
マッシブの外径の18.5φを狙って削っていきます。センターを出すためです。
ま、でも内径加工がそもそもリーマーで適当にやってるせいで、内径がイビツで、18.5φにはジャストフィットしないんで、そこらの微調整はマスキングテープで行います。
で、旋盤にセットし、
40番手を当てて削り込んでいきます。EVAはペーパーがスグに目詰まりするので、荒めのペーパーじゃないと、ハナシになりません。
目標は、細身にして扱い易くしたいから、LDナットのスペーサーカラーの径に近づけるのが目標です。
で、ノギスを固定しながら、その径に近づけます。いい感じですw
その時、40番手でやっている関係で、EVAの表面は荒れ放題。
これを細かい番手に変えて研ぎ出ししていきます。
240番で研ぎ出し、
カナリきれいになりましたw
次、600番。
いい感じです。
続いて、両端のセンターだし。NTドレッサーで平坦に加工していきます。このとき、長さが短くなるので、最初は適当に切った長さの調整をキッチリと出来ます。
反対側も同じくやります。
続いてNTドレッサーを斜めにあてて、テーパーをかけます。
その後、NTドレッサーの研ぎ跡がきたないので、再び細かい番手で研ぎ出しをします。
こんな感じになったら、
チェック側の径を見ながら、
テーパーを詰めつつ、幅を調整します。
こんなモンすかね??
続いて、湾曲しているNTドレッサーを使い、
中央にスジを入れます。滑り止めのためです。
その後、右側にもスジをいれ、
左側にもスジを入れて完成w
丸棒から抜きます。
ところが、NTドレッサーは先っちょがなかなか当たらないので、その部分に削り残しがあるので、
カッターでそのビラビラを切ります。
フィッティングは良好です。
わずかにテーパーをかけているので、いい感じですw
続いて先端のコルクの成形です。
同じく、丸棒にセットし、
連結するチェックの径をはかり、削っていきます。
ただし、コルクはEVAにくらべて削れ易いので、番手は100番手スタートくらいがいいと思います。
ハジっこをけずって、
目標の径になったら、
そこからテーパーをかけていきます。
で、NTドレッサーで、先端を尖らせます。
その後、両端を垂直だしして、
成形作業は終了。
しかし、コルクの目欠けだらけ。コルクの成形は必ずこうなります。あとで、ウッドエポキシで修正する予定です。
で、ペーパーで軽く足付けして接着。
すると、コルク成形のときに穴があいてて、そこから接着剤がもれてきました。
とりあえず、接着は完了。
で、トップ側のチェックも付けましたが、マッシブのグリップ径が18.5φで、チェック側が20φなので、スキマが出来ています。これについては、後々、ウッドエポキシでパテ埋めする予定です。
続いて、リールシートの下の成形に入ります。
まずは、NTドレッサでテーパーをつけます。
その後、100番ペーパーでカドを面取りしていき、ラグビーボールみたいにします。
その後、リールシートの径をはかって、
ジャストフィットするように径を削ってあわせていきます。
反対側はリングをつけるので、そのリング径にあわせて径を削っていきます。
で、EVAも同様に、ラグビーボールにしたあと、リングに合うように削っていきます。
で、反対側はチェックにあわすので、チェックにあうように削ります。
その後、二つ同時に、研ぎ出しして、削り跡を整えていきます。
で、コルク側はいいんですが、EVA側は1000番までやっても、まだ削り跡がのきません。原因は、ペーパーが点でしかあたらないからかな?と思って、
スポンジペーパーでやってみたんですが、
それでも、
完璧にスジが消えることはなく、どうやって完璧な処理をするんだろう?と思います。でもペーパーフィニッシュよりは硬化があると思います。
で、フィッティングさせてみたらこんな感じ。チンポをイメージしたんですが、どうも思ったチンポじゃないです。
そのため、もう一回成形をすることに。
手順は同じなんですけど、今度はNTドレッサーを急な角度で当てていき、カリの部分を再現使用と思います。
なるべく、尖らせた状態で成形していき、こんな感じにしました。
で、あわせてみたものの、やはりチンポとは程遠いフォルム。ムヅイです。
で、あとはフィッティングで決めようと思い、パーミングしてみたところ、後者のほうは、すこし短すぎ。
握った感じ、前者の成形のほうがパーミングしやすかったので、前者のを採用することに決定。
んで、コルクは無事接着。
その後、EVAなんですが、コレが難航しまして、
先にリングをつけようと思ったら、マタギで購入したギザギザリングに接着剤がついて見栄えが悪いです。
このギザギザリングはかなり厄介です。
そこで、UVでやっつけることにしました。
内側に少しぬって、はみ出ないうちに、UVを照射。
これでカリ止め完了。あとは、同じ工程を繰り返し、
最終的には、8分で完全硬化。
これで完成w
接着剤は一切はみ出ていませんw
あとは、コルク側に接着するんですけど、ここでもはみ出たら意味がないので、くっつける直前に、多目のエポキシをしっかりとつまようじで除去して、
こんな感じになって、成功wしかし、これは厄介なリングです。素直に、無加工のアルマイトリングのほうが無難ですw
で、ラスト、エンドグリップの成形に入ります。
で、これもNTドレッサー+ペーパーで成形して、
スポンジペーパーフィニッシュ。
こんな感じw真ん中を少しくびれさせていますw
で、続いて集積コルク。
これも削り込んでいったんですが、接着剤がはみ出ているところがなかなか消えなくててこずりました。すこし削りすぎた感じです。
で、集積コルクも内側を削ってフィッティングさせます。
で、リングを入れる予定だったんですが、段差がひどすぎて却下。
で、フィッティング。ちょっと思ってたよりも地味だけど、ヨシとします。
で、接着させたんですが、リングを宙ぶらりんに入れた状態で、接着しました。
これはリング径が20.4φもあって、パイプに対してスカスカなので、スレッドコーティングをした後に接着させようと思ったからです。
で、デカール。
デカールコートのラッカーを吹きつけ、ウレタンへ。
なお、ブランク側ももう一回クリアを吹き付ける予定なので、軽く水研ぎして、
こんな感じにしました。
で、クリア塗装。
とりあえず失敗せずに完了w
と思ったけど、大失敗してしまって、マスキングテープをはいでみると、異物がガンガンにかんでいて、境目が真っ黒(汗)
いつも、塗装する直前にシンナーで脱脂をするんですが、デカール後のコーティングはシンナーで脱脂をすると、デカールが逝ってしまうんで、いつもしないんですが、それだとゴミがかんだままになってしまってできばえが悪くなるので、キムワイプで軽く拭き、事前に異物検査しておいたほうがよさそうです。とはいっても後の祭りw
あと、ハジの異物はマスキングテープのハジが真っ黒で、コイツがかんでしまった模様です・・・。
なんてこったい・・・と思っても後の祭り。後学に活かします。
そんで、あらためてグリップを見てみると、どーも下グリップのデザインが気に食わん。というのも形状と集積コルク。集積コルクの境目にある接着剤の跡を消したいがために結構削ってしまって、それにあわせて上側のEVAもけずったからエンド側が細身になってしまっています。
グリップの見た目のバランスとして、下に行くほど太いほうが安定感があるように見えてカッコイイとおもうんですが、どうも太さが足りない・・・・
それプラス、集積コルクがNGだと思いました。集積コルクってもともとが黒い色だから、EVAにあわすと、コントラストがきかなくて、地味ですね〜。
今までどおり、上側EVA、下側コルクにしたほうがコントラストが効いててかっこよさそうです。
あともう一点気になるのはバランサーのスキマで、どうもちょっとしたスキマがあいてしまっています。
調べてみると原因はバランサー側にあり、ちょっとした凸がでていて、これが密着性を阻害している模様。これは何か対策を打ちます。
このままワンシーズン通して、来年作り変えるのもいいんですが、十分に時間があるので、やっぱし、作りかえることにしました。
セットしたばかりのグリップをまた分解するのがもったいないですが、とりあえず、剥いでいき、こんな感じになりました。
そんで、剥離剤つけてエポキシをはがします。
その後ペーパーをかけて再びEVAとコルクを切って寸法を合わせます。
その後旋盤で成形して、
こんな感じになりました。
で、コルクも成形してこんな感じ。
あとはまず上側を接着し、
コルクも接着して完了。
続いて、ネーム部がまだデカールの跡が残っているので、追加でクリア吹いて終了w
いい感じですが、異物が入っているのが残念です。で、強制乾燥に入れるんですが、新しいツールを作りました。
じゃじゃん!塩ビパイプの上側切ったヤツ!
使い方は塗装したものを入れて、
動かないようにテープで固定。
で、塗装面が宙ぶらりんになるように下側が非接触になるようにテープで固定。
で、布団乾燥機のマットが当たらないようにテープで保護。
こうして布団乾燥機の中に入れます。サイズ的に50Aがベスト。65Aは大きすぎでした。50はロッド乾燥では少し小さいような気がしますが、乾燥機のマットが小さいのでしょうがありません。
こうして乾燥させ、
2時間後、無事取り出せましたw塗装面も完全非接触で問題ありませんでしたw
というわけで、ここからブランク側に移り、スレッドの選定をします。
まずは、研ぎ出しから。
スコッチブライトで水研ぎを行います。
すると、表面の粉吹いたペンキが削られて、平坦になり、塗膜はつや消し状態になります。
その後ピカールをつけて、
兎に角しごく。
するとツヤツヤが復活します。これで準備完了。
で、ティップ側ですが、塗装した関係でパイプが入らなくなっていて、ペーパーで削って入れました。マッシブ、ティップが3.6mっもあって、ごついです。たぶん、細身だからティップを太くして硬さを残しているんですかね〜?
で、スレッドの選定ですが、2パターン候補でやってみて、下巻きが中央黒メタ、サイドに金メタ、あとは緑メタで完了。上巻きは蛍光オレンジ五巻き、赤メタ五巻き、あとは蛍光オレンジ巻きでフィニッシュにすることにしました。メーカーは赤メタだけグデブロであとはジャストエースです。
というわけで、続いてグリップ部分のスレッドラッピングに入ります。
で、まずは、ガイドの足削りから。今回はステンのEカラーのLCガイド9個付けでセッティングを行うことにしています。材料調達は毎度毎度おなじみのロットロットなんですが、最近、納期がヒジョーに遅く、今回も1ヶ月近くかかるので、すでにあるガイドの足削りをして、下巻きのコーティングだけ先に行うことにします。
で、削り方ですが、ちょっと別コンテンツでも紹介しようと思っているので詳しくやります。
これが削る前。このままラッピングを行うと、
スレッドが足を登るところでたわんでしまいます。
で、削る方法ですが、ベンチグラインダーでやる方法もありますが、あれだと一気に削りすぎてしまって微調整が効かないので、小型のマイクロベルトサンダーでやるのが無難です。
で、やり方ですが、まずは、片方を削ります。手前から足の先に向かって角度が落ちるように削ります。
で、反対側も同じように削ります。
で、中央は尖がっているはずなので、その尖がりを滑らかにしつつ、下へ向かって滑らかな斜面になるように削って行きます。これで完成です。
とりあえず、作業が終了したので、トップガイドの取り付けです。
今回塗装が厚くなったので、トップガイドが入らなくなりました。ペーパーで少し削って差し込み成功。
その後、ラッピングに入ります。
で、まずは、トップガイドを先にラッピングしてコーティングしました。ジャストエースのオレンジCを5巻き、グデブロ赤メタAを5巻き、再びオレンジという具合にラッピングしています。ラッピング中にトップガイドを天井にぶつけてフットが浮くと後々厄介なので、先にコーティングしたほうが絶対に無難です。
で、今回、新たな取組みとして、UVコーティングのヨレ対策で、ドライモーターを30RPMにしています。これで、不具合が出るかどうかチェックします。
で、続いて、ガイドセッティングに入ります。マッシブのブランク長はガン7とほぼ同じで、LCガイド9個セッティングがベストだと思うので、ガン7と同じセッティングで問題ないと思います。そのため、ガン7を横に置いてガイド位置を油性ペンでマーキングしていきます。
で、マッシブはロゴを残した関係で、ガイドを置く範囲がガン7よりもわずかに長いので、5番ガイドあたりから位置を少し長めに取ることにしました。
あれこれ位置を悩みつつ、最終的なセッティングはこの通り。
トップガイド〜11cm〜12cm〜13cm〜14.5cm〜17cm〜20cmで、8サイズは下巻き4cm、10サイズは4.5cm、12サイズは5cm、16サイズは6.5cmでセッティングをすることにしました。
んで、下巻き位置をまたまたマジックでマーキング。いつもはマスキングテープを使いますが、どうせ上巻きで隠れるので、めんどいからマジックでやりました。
んで、早速ラッピングに入りますが、今回少しやり方を変えることにしました。それは、全部巻いた後に一気にコーティングじゃなくて、1個1個コーティングするということです。
今までのスレッドコーティングの悩みといえば、こーゆーやつで、スレッド間のわずかなスキマです。一言で言って、巻くときに密巻きが出来ていないんですが、コレがなかなかクセ者で私、不器用なもんで、なかなか出来ません。で、この原因なんですが、集中力が途切れることが悪いんじゃないかと思い始めました。
ロッドビルディングでイチバン嫌な作業は何かといえば、100人いたら、110人はラッピングと答えるんじゃないでしょうか。ラッピングはメンドイ上に、しんどい。瞬きできなくて、目は痛くなるわ、ブランク回す手はだるいわ、集中して同じ姿勢で巻いていくから、肩や腰が痛くなるわ、そして単調。最初は集中力が続くんですが、2箇所3箇所していくと、段々集中力がなくなってきて、それがラッピングの荒さに出てくると思います。
別に急いでいるわけじゃないので、ガイドを1個ずつラッピングしてコーティングすることにしました。1日に1ガイドと決め撃ちしたら体力的にも精神的にも楽なので、それが精度に繋がるはずwまた、下巻きの後、上巻きをするので変化が付いて単調なのも回避できますw
というわけで、1番ガイドの下巻き完了。下巻きは中央がグデブロ赤メタAを5巻き、そこからサイドに向かって、ジャストエースの黒メタAを5巻き、ジャストエースのライムグリーンAでラッピングしています。まだ集中力があるので楽です。
で、コーティングも無事いって、
続いてガイドを乗せて、向きを合わせて、
コーティング。
1回塗りで糸目を少し残し、2回塗りで段差を微調整。3回塗りを薄めに仕上げてこんな感じw悪くないですw
ここで1日の作業は終了。次のガイドは翌日やることにしますw
楽やな〜w
んで、順調にコーティングが済んでいったんですが、
途中で、トラブル発見。
ネームの黒いところなんですが、
表面はピカピカなんですが、削られた深い跡が消えてない(汗)
なんと、研ぎ出しするときのペーパーが荒すぎた模様です。研ぎ出しは1000番クラスじゃないとエライ目に合いますね〜(涙)
しょうがないので、クリアをもう一度塗ってリカバリ。
ところが、ここで失敗してしまい、少しタレてしまいました。
しかし、これくらいのタレならば、引けが出たら消えてくれるはず!
と願いを込めて、強制乾燥。
今回、やり方を変えます。今までは、コルクだのEVAだのの切れハシをチクワにしてからやっていたんですが、径が合わない時にめんどいので、
今回は、ミキシングカップを適当に切って、
こんな風に台座として使ってみました。
ところが、大誤算で、50Aの配管に入らない!30mlのカップはダメです!
そこで、20mlのカップに変えてやってみたら、入りましたw
後は、上をマスキングテープで保護して、
布団乾燥機に挿入!
2時間後、
無事に強制乾燥終了w
いい感じですw
引けも消えてくれましたwww
これで、バット側の不安はすべて取り除きましたw
あとはガイドラッピングというわけで、ひたすら、下巻き&上巻き&コーティングをやっていきます。
しかし、3番ガイドでトラブル。
フィニッシュのコーティングで、大型気泡が出現(汗)なんで?エア抜きしたときはなかったのに、一気に照射機に投入したら気泡が出ました。
しょうがないので、なぜか分からないままラッピングを切って解き、
再ラッピング&コーティング。
ところが、今回は2回目のコーティングでまたまた大型気泡が出現。フツーに考えてエア抜きのミスで出るような気泡ではありません。
なんで〜!?
もうね、ほんっとに分からん(汗)
いったいどーなっとんやUVコーティング・・・・。
結局またラッピングのやり直し(怒)
ここでやり方を変更し、10RPMモーターを使っていた時のメソッド、照射機から7cmの位置から1分間回し、ジワジワと寄せていく作戦にチェンジ。
すると今度は、最後のコーティングで、ツノが出現。
どーなってんの!?コレ!?
一気に入れたら気泡が出て、ジワリジワリ入れたらツノが出現。
いい加減めんどくなってきたので、ツノをカッターで切って再コーティング。
若干下側が分厚いコーティングになってしまいました。パッと見には分からないけど、触ったら分かります。こーゆーのが素人仕事なんよね〜・・・。
しっかし、分からん。UVコーティング、なんでこんなにトラブルになるんやろ!?
色々考えてみたんだけど、おそらく、原因はコレじゃないかな〜。ソフトのマテリアル。なんちゅーてもハードでトラブルが出たことがない。トラブルが出た時の接着剤って、全部、ソフトを多めに配合しているやつなんよね〜。ハードで出ずに、ソフト多め配合ばかりが出る事と、ホライズンにも聞いてみたんだけど、ホライズンは厚塗りして寄ってしまうトラブルは確認しているけど、気泡が出たり、ヨレが出たりといったトラブルはないそうな。ホライズンはハード多めにしていて、私とは配合比が違うので、おそらくそれじゃないかしら。既にソフト:ハード=2:1配合のものをドエライたくさん作っているので、それを使いきってから配合比を1:1程度にしてみようかなと思います。実使用ではおそらく問題ないはず。
あと、2:1配合が残っている分に関しては、厚塗りと薄塗りでは断然、厚塗りのほうがトラブルが出やすいんで、薄塗り回数を増やすことで対応していこうと思います。
んで、もいっちょ、10サイズのLCガイドのコーティングをしたんですが、それについては、最終コーティングをかなり薄塗りにして、9cmで1分待たずに一気に照射機に入れたら問題なく硬化してくれました。いっつもトラブルが起きるわけじゃなくて、たまに起きるからなお厄介です(汗)
で、これ以降、12、16Mガイドが注文中で手元にないため、ジョイント部のコーティングに入ります。
しかし、ここでもまたトラブル。硬化不良です。○のところはカッチリ固まっているんですが、×のところが生乾き。
原因はおそらくコレ。イチバンハジで、モーターチャックが干渉しそうなので、照射機をこんな風にして当てたからだと思うんですが、光が届きにくいのか、硬化が甘い。
これについては、完全に硬化させた後、ペーパー当てて誤魔化して、再コーティングで処理しようと思います。とりあえず、チャックを照射機の中まで入れて、完全硬化。
その後、マスキングテープで塗装を保護し、スコッチブライトの400番手で研ぎ出し。
ツヤがなくなったところで再コーティング。今回は、しっかりと照射機の中央に来るようにしてコーティングしました。
出来栄えはまずまずですw
で、ガイドが来るまで時間があるので、今度はグリップ側の作業に移ります。
で、まずはラッピングですが、そもそも、マッシブ、グリップパイプが18.5しかなくて細くて20φチェックがスカスカになるので、先にコーティングしてから接着します。
こんな感じで、シャフト代わりに適当なブランクを突っ込んで台座を作り、
コーティング。
フィッティングもまずまずwそのまま接着して、反対側も、
同じうにコーティングして、
接着。
チェックを入れた後にコーティングをかけると、接着剤のハシがチェックに干渉してしまうんで、余裕があるんであれば、チェックは後から入れたほうが見栄えがいいですね!
これで完成wいい感じですw
最後は、コルクの成形で出た目欠けの修復。
修復剤はモチロン、ウッドエポキシでやるんですが、コルクパテに見えて、エポキシなんで、超強力です。
こびりついたら最後、絶対はがれないので、チェック類の保護をしておきます。
特に、同一径の継ぎ目でチェックを使っている場合、隙間が小さく、キムワイプで取る時にティッシュが入らなくて取りにくいので、あらかじめマスキングテープで養生しておきます。
では修復スタート。欠けた目に塗りたくり、キムワイプでこそぎ取る。
ブランク挿入口も径合わずにスカスカなんで、ここにも充填させて起きます。先割れ防止のためです。
一応、こんな感じに修復しました。ワンポイントがグリップエンド部で、たいてい、コルクの内径拡張のときにハジっこが削れ過ぎてしまうんで、隙間があります。中央付近のスキマならわからないんですが、先端まできているスキマはエンドを握った時にフニョフニョとなる可能性があるんで、ここは念入りに埋めておいたほうがいいです。
そんで、1日待ってガチガチに乾いたんですが、ティッシュでこそぎ取るときにキレイには取れないんで、表面は硬いウッドエポキシ粒が粉吹いています。これを処理するために、1000番手クラスのスコッチブライトで水とぎします。これで、表面はツルツルになり、蝕感が良くなります。
手間がかかりましたがグリップ側がようやく完成www雷魚ロッドに似つかわしくない派手なデザインが何ともいえません。ただ、個人的にはバランス的なデザインをミスったかなと思います。フロントグリップを細めに成形しているんで、リールシート直下のチンポ成形のグリップが太すぎて、アンバランスです。でも、使用上はチンポ部分は太いほうがリールをパーミングしたときに手が痛くなりにくいのでグッド。フロントグリップも細いほうがしっかりと手で包み込むことが出来てベターなので、デザイン的にはイマイチですが、使用上は理想的だと思います。
なお、純正のセッティングよりもダイブリアグリップを短くしています。というのも、フッキング時のストロークを確保することと、扱いやすさ重視のセッティングだからです。ただ、その代償としてバランスが悪くなるんですが、マッシブは軽量ロッドなので、そこらのフトントヘビーさもバランサー一発で解消するはずだともくろんでいます。なお、もう一つの代償として、遠投するときに振りぬきにくくなるというのがあるんでフアンですけど、そこらはやってみないと分からないので、来年のフィールドテスト次第というわけでwグリップのできばえは結構いいほうだと思いますw
ンデ、やっとこガイドが届いたので、ブランク側に作業を移したんですが、
どーも
ドライモーターの塩梅が悪いんですわ。
コーティングが根元に行くとどうしても回転のブレがでてしまうんで、フデを一定に当てていたら、ブレた時に
ぶちゅっ!と筆先が広がって、
こんな感じにコーティングがはみ出るトラブルが続出。
結局、10RPMに戻しました。どうも30RPMは先端部はやりやすいんですが、バットブのコーティングになるとスピードが早すぎますわね。
しかし、30rpmで慣れていたせいか10rpmが遅くてしゃーない。ちょっと30rpmの一つ下の15rpmの早さも気になるんで、通販で15rpmのモーターも買ってみることにしますw
んで、あと10番ガイドの後半あたりからガイドセッティングがどうも気に食わなくて、後半部のガイドセッティングを変更。
こんな感じにしました。11-12-13-14.5-16.5-19.5-23.5-30です。10番ガイドの距離と12番ガイドの距離を再調整したって感じです。
残りガイドは何事もなく終了し、
ブランク側完成w
既に完成したグリップ部と組み合わせて見ましたw毎度毎度、ロッドビルディングはこの瞬間がたまらんばいね〜w
しかし、持った瞬間、絶句の持ち重り・・・・
重量は351gで、純正の315gにくらべるとダイブ重くなってるんだけど、実際雷魚ロッド的にはたいした重量じゃないんだけど、
重心がなんとココ!
もーね、しゃれにならんくらいの持ち重りで、
ポッシュの重いバーエンド付けて、
重量は490gになったんだけど、
重心はココ。だいぶしんどい。
一応、リールつけて、35gボンビつけて塩梅を見てみたんだけど、
も〜ね、ナニこれ!?って感じの使いにくさで、軽いくせに使いにくくてしょーがないんスわ。操作性は550gのGT8のほうがマシやわって感じで。エンドをチンポにつけてシェイクするときは楽やけど、リールシート下が短くて遠投しづらいし、片手でシェイクは酷やし。
ボツ!イヤになりました。使うのをためらう一品やね〜(汗)
ガイドをつける前は、リールシート位置はここらでもいい感じwって思って決めたんだけど、いざ組んでみるとダイブ塩梅が変わってきますわね〜。
最終的な完成度は組み上げて見ないと分からない。
ここらがロッドビルディングのリスクってやつかね〜
完成したばかりのマッシブやけんど、
グリップ組みなおしますわ。
どうせマトモなライギョシーズンは5月からやから時間はあるし、GT8とガン7といったメインロッドもあるし、マッシブにもう少し時間をついやしますわ〜。
しかし、今回の「マッシブリメイク」はこれにて終結。
ページが縦長になりすぎたんで、別ページでグリップビルディングの項でアップしますわ〜。
一度も使わずにぐっどばい!
では〜!
Produced by fukusuke